mission 4:buffoon participates ~苦手なアレと道化師~
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「まあ聞くだけ聞いてみようよ!損はさせないからさゼッタイ!」
「オレの近くに寄んじゃねーよ。近くに寄っていいのはディーヴァだけだ」
「ダンテったら……」
「そりゃ悪かった!」
悪魔はうやうやしくお辞儀をしながら自己紹介した。
「オレはジェスター。この塔の事なら何でも知ってンだ。アレはこのエリアの発電機みたいなモノ」
「アレっていうのは、この扉のわきに置いてある仕掛け……?」
「そういうコト!」
「アレにアレしないとドアが開かないわけよ」
ディーヴァが熱心に聞いているためかダンテは興味なさそうに愛銃を見つめている。
「アレにアレ……?」
「天使のお嬢ちゃんには早過ぎだからわかんないよネ!
坊やはアレって何か分かる?
それとも坊やにもちょっと早過ぎたかな?」
ハハハハハ!!
ジタバタしながら笑うジェスター。
その所業にカチンときたらしいダンテが、足元にエボニーとアイボリーを連射した。
「早く言えよ!それともずっと踊ってるか?」
「た~ららったら~♪た~ららったら~♪」
ジェスターは、銃撃を踊るように……ではなく、本当に踊ってかわしている。
しかも鼻歌なんぞ歌いながら、ダンテの連射を、だ。
悪魔ってすごい。
ディーヴァは何も言えず、口をあんぐり開けた。
疲れていないくせに疲れたとでもいうのか、杖で自分を扇ぐそぶりを見せ、ジェスターは一息入れて話す。
「それなら剣の舞の方が得意なんだけどさ。ご一緒にいかが、お嬢ちゃん?」
「きゃ!」
その長い指でディーヴァの手を取る。
いきなりのことでディーヴァはびっくりするだけだった。
その触れた肌は異様に冷たく、やはり悪魔なのだとわかる。
「オレのディーヴァに触んな!」
リベリオンでジェスターを狙うも、奴は突如として消える。
ダンテは急いでディーヴァをその胸に抱き寄せた。
かわされた剣が向かうは扉のわきの仕掛けだった。
仕掛けに切っ先があたると、扉が音を立てて開いていく。
「開いた!?」
「正解!」
声が聞こえた方へ目をやると、天井にジェスターが逆さに立っていた。
「あいつ、あんなトコに……」
「押してダメなら斬ってみろってコト!
覚えたかい、坊や?頭悪いンなら手にメモでもしとけば?」
「プッ確かに」
「おいコラ」
笑うディーヴァを小さくどついて、ダンテはゲラゲラ笑うジェスターに再び銃弾を撃ちこむ。
例によって、そのすべてがダンスのステップを踏むようにかわされた。
ジェスターはそのまま、スススと後退していき、消えた。
「逃げられちゃった」
「なるほど、分かった。ムカつくけどな」
「なんでアドバイスしてくれたんだろ。……悪魔、だよね?」
再度ダンテに確認する。
「まあな。ずいぶん酔狂な悪魔もいたもんだ。……奴には触られただけか?」
「うん。……あ」
今のダンテの状態を確認してみよう。
ダンテはディーヴァを胸に抱き寄せたままである。
つまり、ギガピートの体液がついたままのダンテと触れている。
離れれば、制服のはしに体液が付着した。
「わ、悪い……」
「んーん、もういいよ。洗えばいいんだもん」
「サンキュー、ディーヴァ」
ちゅ。
お礼がわりにと、唇にキスを送る。
ディーヴァは、顔を赤くして扉を潜った。
「ふ、ふいうち禁止ー!それより早く行こっ」
「ククク、かわいいやつめ」
ダンテは愛しき者の後を追った。
●あとがき
ギガピート戦とジェスター登場の回。
虫は……嫌いです……。
「オレの近くに寄んじゃねーよ。近くに寄っていいのはディーヴァだけだ」
「ダンテったら……」
「そりゃ悪かった!」
悪魔はうやうやしくお辞儀をしながら自己紹介した。
「オレはジェスター。この塔の事なら何でも知ってンだ。アレはこのエリアの発電機みたいなモノ」
「アレっていうのは、この扉のわきに置いてある仕掛け……?」
「そういうコト!」
「アレにアレしないとドアが開かないわけよ」
ディーヴァが熱心に聞いているためかダンテは興味なさそうに愛銃を見つめている。
「アレにアレ……?」
「天使のお嬢ちゃんには早過ぎだからわかんないよネ!
坊やはアレって何か分かる?
それとも坊やにもちょっと早過ぎたかな?」
ハハハハハ!!
ジタバタしながら笑うジェスター。
その所業にカチンときたらしいダンテが、足元にエボニーとアイボリーを連射した。
「早く言えよ!それともずっと踊ってるか?」
「た~ららったら~♪た~ららったら~♪」
ジェスターは、銃撃を踊るように……ではなく、本当に踊ってかわしている。
しかも鼻歌なんぞ歌いながら、ダンテの連射を、だ。
悪魔ってすごい。
ディーヴァは何も言えず、口をあんぐり開けた。
疲れていないくせに疲れたとでもいうのか、杖で自分を扇ぐそぶりを見せ、ジェスターは一息入れて話す。
「それなら剣の舞の方が得意なんだけどさ。ご一緒にいかが、お嬢ちゃん?」
「きゃ!」
その長い指でディーヴァの手を取る。
いきなりのことでディーヴァはびっくりするだけだった。
その触れた肌は異様に冷たく、やはり悪魔なのだとわかる。
「オレのディーヴァに触んな!」
リベリオンでジェスターを狙うも、奴は突如として消える。
ダンテは急いでディーヴァをその胸に抱き寄せた。
かわされた剣が向かうは扉のわきの仕掛けだった。
仕掛けに切っ先があたると、扉が音を立てて開いていく。
「開いた!?」
「正解!」
声が聞こえた方へ目をやると、天井にジェスターが逆さに立っていた。
「あいつ、あんなトコに……」
「押してダメなら斬ってみろってコト!
覚えたかい、坊や?頭悪いンなら手にメモでもしとけば?」
「プッ確かに」
「おいコラ」
笑うディーヴァを小さくどついて、ダンテはゲラゲラ笑うジェスターに再び銃弾を撃ちこむ。
例によって、そのすべてがダンスのステップを踏むようにかわされた。
ジェスターはそのまま、スススと後退していき、消えた。
「逃げられちゃった」
「なるほど、分かった。ムカつくけどな」
「なんでアドバイスしてくれたんだろ。……悪魔、だよね?」
再度ダンテに確認する。
「まあな。ずいぶん酔狂な悪魔もいたもんだ。……奴には触られただけか?」
「うん。……あ」
今のダンテの状態を確認してみよう。
ダンテはディーヴァを胸に抱き寄せたままである。
つまり、ギガピートの体液がついたままのダンテと触れている。
離れれば、制服のはしに体液が付着した。
「わ、悪い……」
「んーん、もういいよ。洗えばいいんだもん」
「サンキュー、ディーヴァ」
ちゅ。
お礼がわりにと、唇にキスを送る。
ディーヴァは、顔を赤くして扉を潜った。
「ふ、ふいうち禁止ー!それより早く行こっ」
「ククク、かわいいやつめ」
ダンテは愛しき者の後を追った。
●あとがき
ギガピート戦とジェスター登場の回。
虫は……嫌いです……。