mission 4:buffoon participates ~苦手なアレと道化師~
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塔の頂でバージルは街を見下ろしていた。
その青い双眸に思い浮かべるは、ここに来てしまったらしいディーヴァへの嘆きか、ダンテへの憎しみか、それとも……。
アーカムは隣で持っていた分厚い本をペラペラとめくっている。
「余計なものが紛れ込んだな」
「そうかね?」
「人間―――女か」
その言葉に心当たりのあるアーカムは、本を閉じて立ち上がる。
「招かれざる客にはお帰り頂こうか。君もそれが望みだろう?……その女とは少々関わりもあるしな」
ちらりとバージルはアーカムを見た。
「嵐が来そうだ―――」
入り口へと向かうアーカムの顔には悪魔に魂を売った名残り……大きな痣がある。
その顔の痣が、まるで生きているかのように蠢いていた。
***
ダンテとディーヴァは門番の間から中へと侵入をはたした。
丸いフロアは塔同様、高く作られ上に長い。
いくつかの扉があり、上の方の壁には時計の歯車に似たものが見えた。
「高ぇな、オイ……」
これを順番に攻略するとなると時間がかかりそうだ。
ダンテがうんざりしている横で、ディーヴァは中央に鎮座している大きな骸骨天使の像を見ていた。
「うわぁ、天使の骸骨なんて悪趣味。さすが悪魔の塔なだけある……」
「でもお前の親戚だろ?」
「冗談ぽいぽい!そんなわけないでしょ」
次のフロアへの移動といえば、すぐ近くの扉と、そのすぐ上の青色の扉だけのようだ。
さらに上には厚い石壁がせり出ていて行けないようになっていた。
しかしすぐ近くのドアは燃え盛る紅蓮の炎で入ることはおろか、近づくことさえできない。
「この扉、燃えてる……でもダンテならなんとか行けるかも」
「オレを焼き加減『ウェルダン』にする気か!しかもオレが通れたとしてもディーヴァはここで待機できるのかよ?」
「やっぱり青い方にいこっか!」
「ったく……」
そう言って意気揚々と青い扉を開けるディーヴァだったが……。
キィ……。
「……」
バタン。
無言で扉を閉じた。
「どした?」
「あの……お先にどうぞ」
「悪魔か……ハイハイちょっと待ってな」
「ごめんね」
ダンテはディーヴァの頭を軽く撫で、風呂に出た虫を駆除しに行くようなノリで悪魔退治に向かった。
数分後、退治し終わったと伝えたダンテとともに通路を通ったディーヴァは、彫像だらけの部屋に入った。
「ん、いやな予感……」
予感的中。
後ずさりするディーヴァの後ろにはすでに赤い封印が貼られ、ここから逃がさないとばかりに揺らめいていた。
背後では彫像がガシャンと音を立て、エニグマに変わる。
赤い瞳がギラギラとこちらをにらんでいた。
「darling、この陰で待機な」
ダンテは武器をリベリオンからケルベロスに持ち変えると、悪魔へと叩き込んだ。
「さぁて、どんなもんかお前の力のほどを見せてくれ、よッ!」
ブンブンと振り回して敵を氷結させながら、ダンテはエニグマや、次いで現れるヘル=ラスト達を倒した。
「チョロいな」
「お疲れさま~」
終わったらしきことを確認したディーヴァは、ダンテとハイタッチを決め込むと二人がかりで部屋を調べる。
上にあったのは鉄格子の檻とそれを開けるためのものなのか、何らかの仕掛けだった。
鉄格子の中には光を放つ物が置いてあるが、試しに持ち上げようとしても、リベリオンで斬りつけてみてもびくともしない。
仕掛けを解かなくてはどうしようもないということなのだろうか。
反対側にある仕掛けには『稲妻を制する力と引き換えに鋼の如き魂を汝に与えよう』と御丁寧に書かれている。
「よくわからないけど、『稲妻』と『鋼の魂』、これがキーになりそう」
文章を読みながらブツブツと呟くディーヴァ。
ダンテはあくび交じりに聞いた。
「どっちしろ、この部屋の物はまだまだいじれないんだろ?だったら次に行こうぜ」
ダンテはディーヴァの手を引き、その部屋をあとにした。
その青い双眸に思い浮かべるは、ここに来てしまったらしいディーヴァへの嘆きか、ダンテへの憎しみか、それとも……。
アーカムは隣で持っていた分厚い本をペラペラとめくっている。
「余計なものが紛れ込んだな」
「そうかね?」
「人間―――女か」
その言葉に心当たりのあるアーカムは、本を閉じて立ち上がる。
「招かれざる客にはお帰り頂こうか。君もそれが望みだろう?……その女とは少々関わりもあるしな」
ちらりとバージルはアーカムを見た。
「嵐が来そうだ―――」
入り口へと向かうアーカムの顔には悪魔に魂を売った名残り……大きな痣がある。
その顔の痣が、まるで生きているかのように蠢いていた。
***
ダンテとディーヴァは門番の間から中へと侵入をはたした。
丸いフロアは塔同様、高く作られ上に長い。
いくつかの扉があり、上の方の壁には時計の歯車に似たものが見えた。
「高ぇな、オイ……」
これを順番に攻略するとなると時間がかかりそうだ。
ダンテがうんざりしている横で、ディーヴァは中央に鎮座している大きな骸骨天使の像を見ていた。
「うわぁ、天使の骸骨なんて悪趣味。さすが悪魔の塔なだけある……」
「でもお前の親戚だろ?」
「冗談ぽいぽい!そんなわけないでしょ」
次のフロアへの移動といえば、すぐ近くの扉と、そのすぐ上の青色の扉だけのようだ。
さらに上には厚い石壁がせり出ていて行けないようになっていた。
しかしすぐ近くのドアは燃え盛る紅蓮の炎で入ることはおろか、近づくことさえできない。
「この扉、燃えてる……でもダンテならなんとか行けるかも」
「オレを焼き加減『ウェルダン』にする気か!しかもオレが通れたとしてもディーヴァはここで待機できるのかよ?」
「やっぱり青い方にいこっか!」
「ったく……」
そう言って意気揚々と青い扉を開けるディーヴァだったが……。
キィ……。
「……」
バタン。
無言で扉を閉じた。
「どした?」
「あの……お先にどうぞ」
「悪魔か……ハイハイちょっと待ってな」
「ごめんね」
ダンテはディーヴァの頭を軽く撫で、風呂に出た虫を駆除しに行くようなノリで悪魔退治に向かった。
数分後、退治し終わったと伝えたダンテとともに通路を通ったディーヴァは、彫像だらけの部屋に入った。
「ん、いやな予感……」
予感的中。
後ずさりするディーヴァの後ろにはすでに赤い封印が貼られ、ここから逃がさないとばかりに揺らめいていた。
背後では彫像がガシャンと音を立て、エニグマに変わる。
赤い瞳がギラギラとこちらをにらんでいた。
「darling、この陰で待機な」
ダンテは武器をリベリオンからケルベロスに持ち変えると、悪魔へと叩き込んだ。
「さぁて、どんなもんかお前の力のほどを見せてくれ、よッ!」
ブンブンと振り回して敵を氷結させながら、ダンテはエニグマや、次いで現れるヘル=ラスト達を倒した。
「チョロいな」
「お疲れさま~」
終わったらしきことを確認したディーヴァは、ダンテとハイタッチを決め込むと二人がかりで部屋を調べる。
上にあったのは鉄格子の檻とそれを開けるためのものなのか、何らかの仕掛けだった。
鉄格子の中には光を放つ物が置いてあるが、試しに持ち上げようとしても、リベリオンで斬りつけてみてもびくともしない。
仕掛けを解かなくてはどうしようもないということなのだろうか。
反対側にある仕掛けには『稲妻を制する力と引き換えに鋼の如き魂を汝に与えよう』と御丁寧に書かれている。
「よくわからないけど、『稲妻』と『鋼の魂』、これがキーになりそう」
文章を読みながらブツブツと呟くディーヴァ。
ダンテはあくび交じりに聞いた。
「どっちしろ、この部屋の物はまだまだいじれないんだろ?だったら次に行こうぜ」
ダンテはディーヴァの手を引き、その部屋をあとにした。