mission 3:fierce ice dog ~ケルベロス~
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ケルベロスが咆哮をあげ、その鋭い牙をダンテに向けた。
「おっと!」
軽やかなステップで噛みつき攻撃を避けたダンテは、目だけでディーヴァに逃げているよう指示する。
「逃げるとこなんてないよ~!……あ、」
涙声であちこち見たディーヴァは隅の方へ走りより、氷で覆われた柱の影にようやく隠れた。
ひとまずはこれで安心……かもしれないし、そうでないかもしれない。
ダンテの行動にかかっている。
そうこうしている内にも、ダンテとケルベロスの戦いは激化していた。
赤瞳の頭が氷霧を吐きだしてはこちらを氷漬けにしようと迫る。
緑瞳は、雄叫びをあげて尖った氷柱を落下させ、ダンテを串刺しにしようとしているし、青い瞳の頭は、巨大な氷の塊をぶつけてくる。
ケルベロスは、身を守るために氷漬けになっていたが、それだけでなく、氷を使った攻撃をしてきた。
悪魔にも属性があるというなら、炎には弱そうな悪魔だ……と、ディーヴァは思った。
「あーくそ、リベリオンじゃ歯が立たねえ」
撃ってきた巨大な氷塊をリベリオンで薙いで破壊すると、ダンテは近距離武器から遠距離武器に持ち代えた。
まずは邪魔な氷の鎧をなんとかしなくてはならない。
だが、リベリオンで攻撃をするとどうしても牙や爪の餌食となる。
距離を取り、安全圏からの攻撃が望ましいと踏んでのことだった。
「その重そうなロックアイスは砕いてやる!」
エボニーアイボリー、そしてショットガンを続けざまに同じ箇所に放つ。
何発も受け続けた氷には徐々にヒビが入ってきた。
ダンテはショットガンに魔力を充填すると、高火力の弾薬をヒビに撃ち込む。
「fire!」
氷の鎧が音を立てて剥がれ落ち、ケルベロスを守る防御壁が今、破られた。
ダンテは再度リベリオンに持ち替えるとケルベロスの皮膚に刃を突き立てる。
その箇所は前足であったため、衝撃に巨体が傾ぐ。
ダンテはすばやくリベリオンを引っこ抜き、その勢いを利用して顔を斬りつけようと飛び上がった。
だが、それは叶わず、もう一本の前足に叩きつけられてしまった。
「ぐっ!」
「ダンテッ!」
一部始終を見ていたディーヴァは、そこであることに気がついた。
ケルベロスは頭を必要以上に守ってるみたい。
つまりは、頭が弱点なんじゃない?
「ダンテ!きっと頭が弱点だよ!」
その助言にケルベロスの三対の瞳が一斉にこちらを向いた。
そのどれもが「余計なことを言って邪魔をするな!」と睨んでいる。
一瞬のあと、ケルベロスは雄叫びをあげ、ディーヴァに向かって氷柱を落とし始めた。
「ひいいいいっ!!」
「ディーヴァ!」
叫び声をあげてそのすべてを間一髪で避けきったディーヴァ。
隠れていた柱は壊れてしまった。
そこにダンテが氷柱を弾き飛ばしながら、残像かと思うスピードで近づく。
「大丈夫か!?」
「なん……とか、ただ……」
ディーヴァが手をどけた太ももからは血が滲んでいた。
少し掠ったようだ。
「少しだから大丈夫だけどね」
傷を認めたダンテは、もう一本の柱に行くように指示し、ケルベロスに向き直った。
ニーソックスから伸びた生足部分に香る、天使の血の芳香にケルベロスの行動が鈍る。
「その女は天使だったか」
「今頃気づいたか。でも喰わせねぇよ」
「我はこの門を守るのみ。人など喰わぬ」
「そうかよっ!……さあ、続けよう……ぜっ!」
ダンテは、ケルベロスのもう一方の前足を叩き斬った。
「おっと!」
軽やかなステップで噛みつき攻撃を避けたダンテは、目だけでディーヴァに逃げているよう指示する。
「逃げるとこなんてないよ~!……あ、」
涙声であちこち見たディーヴァは隅の方へ走りより、氷で覆われた柱の影にようやく隠れた。
ひとまずはこれで安心……かもしれないし、そうでないかもしれない。
ダンテの行動にかかっている。
そうこうしている内にも、ダンテとケルベロスの戦いは激化していた。
赤瞳の頭が氷霧を吐きだしてはこちらを氷漬けにしようと迫る。
緑瞳は、雄叫びをあげて尖った氷柱を落下させ、ダンテを串刺しにしようとしているし、青い瞳の頭は、巨大な氷の塊をぶつけてくる。
ケルベロスは、身を守るために氷漬けになっていたが、それだけでなく、氷を使った攻撃をしてきた。
悪魔にも属性があるというなら、炎には弱そうな悪魔だ……と、ディーヴァは思った。
「あーくそ、リベリオンじゃ歯が立たねえ」
撃ってきた巨大な氷塊をリベリオンで薙いで破壊すると、ダンテは近距離武器から遠距離武器に持ち代えた。
まずは邪魔な氷の鎧をなんとかしなくてはならない。
だが、リベリオンで攻撃をするとどうしても牙や爪の餌食となる。
距離を取り、安全圏からの攻撃が望ましいと踏んでのことだった。
「その重そうなロックアイスは砕いてやる!」
エボニーアイボリー、そしてショットガンを続けざまに同じ箇所に放つ。
何発も受け続けた氷には徐々にヒビが入ってきた。
ダンテはショットガンに魔力を充填すると、高火力の弾薬をヒビに撃ち込む。
「fire!」
氷の鎧が音を立てて剥がれ落ち、ケルベロスを守る防御壁が今、破られた。
ダンテは再度リベリオンに持ち替えるとケルベロスの皮膚に刃を突き立てる。
その箇所は前足であったため、衝撃に巨体が傾ぐ。
ダンテはすばやくリベリオンを引っこ抜き、その勢いを利用して顔を斬りつけようと飛び上がった。
だが、それは叶わず、もう一本の前足に叩きつけられてしまった。
「ぐっ!」
「ダンテッ!」
一部始終を見ていたディーヴァは、そこであることに気がついた。
ケルベロスは頭を必要以上に守ってるみたい。
つまりは、頭が弱点なんじゃない?
「ダンテ!きっと頭が弱点だよ!」
その助言にケルベロスの三対の瞳が一斉にこちらを向いた。
そのどれもが「余計なことを言って邪魔をするな!」と睨んでいる。
一瞬のあと、ケルベロスは雄叫びをあげ、ディーヴァに向かって氷柱を落とし始めた。
「ひいいいいっ!!」
「ディーヴァ!」
叫び声をあげてそのすべてを間一髪で避けきったディーヴァ。
隠れていた柱は壊れてしまった。
そこにダンテが氷柱を弾き飛ばしながら、残像かと思うスピードで近づく。
「大丈夫か!?」
「なん……とか、ただ……」
ディーヴァが手をどけた太ももからは血が滲んでいた。
少し掠ったようだ。
「少しだから大丈夫だけどね」
傷を認めたダンテは、もう一本の柱に行くように指示し、ケルベロスに向き直った。
ニーソックスから伸びた生足部分に香る、天使の血の芳香にケルベロスの行動が鈍る。
「その女は天使だったか」
「今頃気づいたか。でも喰わせねぇよ」
「我はこの門を守るのみ。人など喰わぬ」
「そうかよっ!……さあ、続けよう……ぜっ!」
ダンテは、ケルベロスのもう一方の前足を叩き斬った。