mission 3:fierce ice dog ~ケルベロス~
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「げ」
これがディーヴァの第一声だった。
その向こうには仄暗かった今までとは真逆の世界が広がっていた。
ピンク色でけばけばしい店内。
目がチカチカするほどのライトの眩しさ。
ステージには一本のポール。
「ここって、その……ストリップバーの……?」
「そ。ディーヴァが絶対行きたくないって言ってたラブプラネット」
ダンテがニコリと笑って答えを言う。
ディーヴァはその笑みが何だか恐く思えて顔を引きつらせた。
「ダンテ、あたし実家に帰らせていただき……」
「おっと、帰る場所ねぇからそういうわけにはいかないだろ。どうせだから本番でもしてみるか?」
嫌な予感がしたディーヴァは帰ろうと踵を返すが、ダンテが先回りをして行く手を阻んだ。
そして、ここがそういう場所とバレたダンテは開き直り、ディーヴァを求めた。
「ほ、本番って……何?」
「さあ、何だろうな?」
近づいてくるダンテに後ずさるも、そこは壁である。
壁へと追いやられたディーヴァの横にダンテは勢いよく手をつき、逃げられないよう閉じ込めた。
「ダンテ、今は急いでるんでしょ?」
「そうだな」
「だったら早く行こうよ」
「誰もいない街にオレとお前、二人だけ……そうだな、早くイクか?」
ダンテは口元に笑みを湛えたままだったが、その目は悪魔のようにぎらついて見える。
ダンテのことは好きだが、こういう時のダンテはいまだに苦手だ。
「なんか行くの発音違う……ダンテ、お願いだからどいて?」
逃れたい一身で懇願するも、ダンテは一向に腕を引っ込めなかった。
それどころか、顔を近づけてくる始末。
と、ここでダンテはずっと思っていたことを聞いた。
「そういや、バージルに会ったことあるような口ぶりだったな。あれは何だ?」
「ッ!そ、それは……」
咎めるようなその質問にディーヴァはうろたえた。
心の奥にどろりとした感情が流れるのを感じる。
ダンテは腹立たしく思ったのか、しどろもどろな状態のディーヴァの唇を無理やり奪った。
「ん、んぅ……ダ、ンテ……」
噛みつくようなキスに目を潤ませ、ディーヴァは酸素を取り込みながらようやく言葉を発した。
「ハァ、ハァ……ダンテが泊まりがけで依頼に行ったでしょ?……その時に悪魔から助けてもらったの」
「本当に?」
「本当だってば。腕の怪我だって本当は、その時悪魔から逃げる際、受けたものなの」
「ふーん……」
そのキスの仕方は恐いからやめて、そう言って小動物のように震えるディーヴァが可愛くてダンテはさらに意地悪したくなった。
今度は首筋に唇をよせ、うすく牙を立てる。
血を吸われると思った。
ダンテには血を与えるのを許していてもこの状況下では恐怖を感じ、ディーヴァは目をつぶった。
「やっ!」
「……これ以上は冗談だ」
ダンテはそれ以上せず、ササッと解放した。
言葉については嘘である。
これには少し本音が入っているのだ。
それにディーヴァの今の表情には自分の奥がうずくのを感じたのだ。
だが今は我慢の時だ。
「悪かったな」
「もう!こういうのは勘弁してよ!」
「ははは。それよりここの感想をどうぞ、お嬢さん」
「はぁ……まったく。
……こんなとこ一生こないと思ってた」
ようやく落ち着いたディーヴァは、周りを改めて見まわした。
ここで裸体をさらした女達がポールダンスをするのだと思うと、破廉恥極まりない思いでいっぱいだ。
そして壁には女の写真がはってあり、指名制になっているようだった。
その写真のどれもが、ダンテの持っているエッチな本に似たポージングでこちらを誘っている。
つまり、ほぼ裸の写真だ。
ディーヴァは前にかかってきた電話の女を思い出してむっとした。
「何しかめ面してんだ、眉間に皺が刻まれるぞ」
ディーヴァの眉間をぐりりとほぐしたダンテは、そのまま彼女の眉間に口づけを落とした。
「あーもう!いきなりキスするのも禁止だってば!
……っていうかさ、ダンテってこんな場所に来てたんだねぇーへぇー」
「ヤラシーとか考えたか?」
「うん。ちょっと幻滅したかもねー?」
「今はディーヴァだけだっつの!あっちが出入口だ、行くぞ」
これがディーヴァの第一声だった。
その向こうには仄暗かった今までとは真逆の世界が広がっていた。
ピンク色でけばけばしい店内。
目がチカチカするほどのライトの眩しさ。
ステージには一本のポール。
「ここって、その……ストリップバーの……?」
「そ。ディーヴァが絶対行きたくないって言ってたラブプラネット」
ダンテがニコリと笑って答えを言う。
ディーヴァはその笑みが何だか恐く思えて顔を引きつらせた。
「ダンテ、あたし実家に帰らせていただき……」
「おっと、帰る場所ねぇからそういうわけにはいかないだろ。どうせだから本番でもしてみるか?」
嫌な予感がしたディーヴァは帰ろうと踵を返すが、ダンテが先回りをして行く手を阻んだ。
そして、ここがそういう場所とバレたダンテは開き直り、ディーヴァを求めた。
「ほ、本番って……何?」
「さあ、何だろうな?」
近づいてくるダンテに後ずさるも、そこは壁である。
壁へと追いやられたディーヴァの横にダンテは勢いよく手をつき、逃げられないよう閉じ込めた。
「ダンテ、今は急いでるんでしょ?」
「そうだな」
「だったら早く行こうよ」
「誰もいない街にオレとお前、二人だけ……そうだな、早くイクか?」
ダンテは口元に笑みを湛えたままだったが、その目は悪魔のようにぎらついて見える。
ダンテのことは好きだが、こういう時のダンテはいまだに苦手だ。
「なんか行くの発音違う……ダンテ、お願いだからどいて?」
逃れたい一身で懇願するも、ダンテは一向に腕を引っ込めなかった。
それどころか、顔を近づけてくる始末。
と、ここでダンテはずっと思っていたことを聞いた。
「そういや、バージルに会ったことあるような口ぶりだったな。あれは何だ?」
「ッ!そ、それは……」
咎めるようなその質問にディーヴァはうろたえた。
心の奥にどろりとした感情が流れるのを感じる。
ダンテは腹立たしく思ったのか、しどろもどろな状態のディーヴァの唇を無理やり奪った。
「ん、んぅ……ダ、ンテ……」
噛みつくようなキスに目を潤ませ、ディーヴァは酸素を取り込みながらようやく言葉を発した。
「ハァ、ハァ……ダンテが泊まりがけで依頼に行ったでしょ?……その時に悪魔から助けてもらったの」
「本当に?」
「本当だってば。腕の怪我だって本当は、その時悪魔から逃げる際、受けたものなの」
「ふーん……」
そのキスの仕方は恐いからやめて、そう言って小動物のように震えるディーヴァが可愛くてダンテはさらに意地悪したくなった。
今度は首筋に唇をよせ、うすく牙を立てる。
血を吸われると思った。
ダンテには血を与えるのを許していてもこの状況下では恐怖を感じ、ディーヴァは目をつぶった。
「やっ!」
「……これ以上は冗談だ」
ダンテはそれ以上せず、ササッと解放した。
言葉については嘘である。
これには少し本音が入っているのだ。
それにディーヴァの今の表情には自分の奥がうずくのを感じたのだ。
だが今は我慢の時だ。
「悪かったな」
「もう!こういうのは勘弁してよ!」
「ははは。それよりここの感想をどうぞ、お嬢さん」
「はぁ……まったく。
……こんなとこ一生こないと思ってた」
ようやく落ち着いたディーヴァは、周りを改めて見まわした。
ここで裸体をさらした女達がポールダンスをするのだと思うと、破廉恥極まりない思いでいっぱいだ。
そして壁には女の写真がはってあり、指名制になっているようだった。
その写真のどれもが、ダンテの持っているエッチな本に似たポージングでこちらを誘っている。
つまり、ほぼ裸の写真だ。
ディーヴァは前にかかってきた電話の女を思い出してむっとした。
「何しかめ面してんだ、眉間に皺が刻まれるぞ」
ディーヴァの眉間をぐりりとほぐしたダンテは、そのまま彼女の眉間に口づけを落とした。
「あーもう!いきなりキスするのも禁止だってば!
……っていうかさ、ダンテってこんな場所に来てたんだねぇーへぇー」
「ヤラシーとか考えたか?」
「うん。ちょっと幻滅したかもねー?」
「今はディーヴァだけだっつの!あっちが出入口だ、行くぞ」