mission 3:fierce ice dog ~ケルベロス~
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ブルズアイの店内は当たり前だが、誰もいなかった。
だがつい先ほどまでは人がいたんじゃなかろうかという痕跡がいたるところに見受けられた。
店内は仄暗く、動物のはく製やダーツ、そしてジュークボックスがあり、ディーヴァの好奇心が目を覚ます。
だが、ディーヴァは触ることはせず、キョロキョロと周りを眺めるだけに留めた。
ダンテもカウンターに置かれたままになっているエールの瓶を見つけ、物欲しそうに眺めている。
「美味そう……」
「……飲んじゃだめ。今勤務中と同じでしょ?」
「おいおい、勤務中ってなんだよ……誰もいないしいいじゃねぇか」
「ダ・ン・テ?」
「はいはいわかりました!だいたいディーヴァと飲めるようになるまで飲まねーっつの……」
ディーヴァは強い口調で制した。
勝手に飲むのは窃盗罪のようなもの。
そしてダンテの仕事は悪魔退治が主だと言っているので、これは勤務中の飲酒にあたる。
そんなことは人や悪魔が許しても天使様が許さない、そういう考えなのだ。
そもそもダンテも言うように、ディーヴァの成人までは飲まない。そう決めたのである。
苦笑したダンテは次のドアへ向かう。
だが、ドアの前には半透明の青い壁が出来ていた。
「あっちに行きたいんだが……なんだこれ」
触れればそこから青い腕が伸びてきた。
そしてダンテの頬をぐにぐにと餅のように引っ張った。
「ねえダンテ、何でもないようにしてるけど、それ悪魔の腕みたいに見えるよ?」
「ほーは?ほへ、ほほひほひほ!(そーか?これ、おもしろいぞ!)」
壁から離れリベリオンを振ってみるが、うんともすんとも言わない。
何かで封印されているようだった。
「なんかないかディーヴァも探してくれ」
「うん。……あれっ?ダーツの裏……なんだろ」
ダーツの裏から不思議な光が漏れているのがわかる。
そこからは魔の力も感じた。
「貸してみろ」
覗きこむディーヴァに代わったダンテは、こともあろうにリベリオンでダーツ台を破壊した。
「どかせばいいじゃん!」
「これのがラクだろ」
「また借金増えるぅぅ」
ディーヴァは頭の中でここまでにダンテが破壊した公共物などの修理代金を軽く計算した。
ちなみにダンテがやったのがばれなければ良い、という考えはない。
「なんだこりゃ」
「紋章……?これ小さく悪魔みたいな骸骨みたいな彫り物があるよ」
ダーツの裏には操舵輪のような形の物があった。
それには魔の気配プンプンの彫刻がなされていて、いかにも魔界の代物です!という空気が漂う。
「ふーむ、あの塔に合わせてこんなとこにも出て来たって感じだな」
まるで竹に合わせて伸びてくる筍だ。
ダンテはこれもリベリオンを使って斬りつけた。
「なんでも斬る癖やめようよ」
「でも、全部光が灯ったら今の青いやつ消えたぞ」
「ホントだ……変なの」
ディーヴァのため息をよそに斬り続けると、ゆっくりと八個の光が灯る。
青い半透明の壁はまるでガラスのように砕け散った。
「この紋章を見たら斬ったほうがよさそうだな」
「そうみたいだね。でも公共物破壊とかはホントやめて……お願いだから」
「考えとく」
ドアへ向うディーヴァの後ろをついて歩くダンテの目に、壁に飾られた物がキラリと映りこんだ。
「この向こうなんでしょ、早く行こ?」
「ああ、そうだな。ん?」
普段は狩猟用であり、撃つと広範囲に弾薬が撒き散らされる銃……ショットガンである。
お、これってオレが欲しいからくれって言ってたやつじゃん。
マスターいくら頼んでもくれなかったんだよな……。
チラリとディーヴァの方を見る。
ディーヴァは次のドアにかかりきりで、幸いこちらを見ていなかった。
ディーヴァがあっちみてる内に……しめしめ。
ちょっと借りとくぜ、マスター。
ダンテはカウンターになけなしの銭を投げ付けると、壁のショットガンを手に取った。
さすがはオレが欲しがってただけのことはあるぜ。
手に馴染む馴染む。
これにオレの魔力を込めて撃てば効果覿面だ!
悪魔にも十分に通じるだろう。
次にオレの前に出て来た奴が獲物だ。
ダンテは新しい玩具を手に入れた子どものような表情でディーヴァに続いた。
だがつい先ほどまでは人がいたんじゃなかろうかという痕跡がいたるところに見受けられた。
店内は仄暗く、動物のはく製やダーツ、そしてジュークボックスがあり、ディーヴァの好奇心が目を覚ます。
だが、ディーヴァは触ることはせず、キョロキョロと周りを眺めるだけに留めた。
ダンテもカウンターに置かれたままになっているエールの瓶を見つけ、物欲しそうに眺めている。
「美味そう……」
「……飲んじゃだめ。今勤務中と同じでしょ?」
「おいおい、勤務中ってなんだよ……誰もいないしいいじゃねぇか」
「ダ・ン・テ?」
「はいはいわかりました!だいたいディーヴァと飲めるようになるまで飲まねーっつの……」
ディーヴァは強い口調で制した。
勝手に飲むのは窃盗罪のようなもの。
そしてダンテの仕事は悪魔退治が主だと言っているので、これは勤務中の飲酒にあたる。
そんなことは人や悪魔が許しても天使様が許さない、そういう考えなのだ。
そもそもダンテも言うように、ディーヴァの成人までは飲まない。そう決めたのである。
苦笑したダンテは次のドアへ向かう。
だが、ドアの前には半透明の青い壁が出来ていた。
「あっちに行きたいんだが……なんだこれ」
触れればそこから青い腕が伸びてきた。
そしてダンテの頬をぐにぐにと餅のように引っ張った。
「ねえダンテ、何でもないようにしてるけど、それ悪魔の腕みたいに見えるよ?」
「ほーは?ほへ、ほほひほひほ!(そーか?これ、おもしろいぞ!)」
壁から離れリベリオンを振ってみるが、うんともすんとも言わない。
何かで封印されているようだった。
「なんかないかディーヴァも探してくれ」
「うん。……あれっ?ダーツの裏……なんだろ」
ダーツの裏から不思議な光が漏れているのがわかる。
そこからは魔の力も感じた。
「貸してみろ」
覗きこむディーヴァに代わったダンテは、こともあろうにリベリオンでダーツ台を破壊した。
「どかせばいいじゃん!」
「これのがラクだろ」
「また借金増えるぅぅ」
ディーヴァは頭の中でここまでにダンテが破壊した公共物などの修理代金を軽く計算した。
ちなみにダンテがやったのがばれなければ良い、という考えはない。
「なんだこりゃ」
「紋章……?これ小さく悪魔みたいな骸骨みたいな彫り物があるよ」
ダーツの裏には操舵輪のような形の物があった。
それには魔の気配プンプンの彫刻がなされていて、いかにも魔界の代物です!という空気が漂う。
「ふーむ、あの塔に合わせてこんなとこにも出て来たって感じだな」
まるで竹に合わせて伸びてくる筍だ。
ダンテはこれもリベリオンを使って斬りつけた。
「なんでも斬る癖やめようよ」
「でも、全部光が灯ったら今の青いやつ消えたぞ」
「ホントだ……変なの」
ディーヴァのため息をよそに斬り続けると、ゆっくりと八個の光が灯る。
青い半透明の壁はまるでガラスのように砕け散った。
「この紋章を見たら斬ったほうがよさそうだな」
「そうみたいだね。でも公共物破壊とかはホントやめて……お願いだから」
「考えとく」
ドアへ向うディーヴァの後ろをついて歩くダンテの目に、壁に飾られた物がキラリと映りこんだ。
「この向こうなんでしょ、早く行こ?」
「ああ、そうだな。ん?」
普段は狩猟用であり、撃つと広範囲に弾薬が撒き散らされる銃……ショットガンである。
お、これってオレが欲しいからくれって言ってたやつじゃん。
マスターいくら頼んでもくれなかったんだよな……。
チラリとディーヴァの方を見る。
ディーヴァは次のドアにかかりきりで、幸いこちらを見ていなかった。
ディーヴァがあっちみてる内に……しめしめ。
ちょっと借りとくぜ、マスター。
ダンテはカウンターになけなしの銭を投げ付けると、壁のショットガンを手に取った。
さすがはオレが欲しがってただけのことはあるぜ。
手に馴染む馴染む。
これにオレの魔力を込めて撃てば効果覿面だ!
悪魔にも十分に通じるだろう。
次にオレの前に出て来た奴が獲物だ。
ダンテは新しい玩具を手に入れた子どものような表情でディーヴァに続いた。