mission 3:fierce ice dog ~ケルベロス~
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スラム66番通り。
ダンテ達は、店からそう遠く離れていない場所まで来た。
元々さびれて崩れた家屋の多いスラムであるが、人はいたはずである。
だが、今はどこを見ても人っ子一人いない。
「誰もいない……」
「逃げたか、悪魔にやられたかどっちかしかないな。だがこの悪魔の瘴気の濃さを見るに……」
「気が滅入るから言わないで」
ダンテの言おうとしている続きをディーヴァが「お口チャック!」と止めた。
「しゃーねえ、色々塞がってるから、ブルズアイを抜けてくか……」
ダンテは頭をガシガシガシと掻いて最短距離を考え付いた。
『ブルズアイ』……ダンテの事務所から一番近い飲み屋だ。
大通りに出るためにはその前を通る事も多いのでよく知っている。
そして、関わりたくはないがすぐ隣にはあまり教育上宜しくない店があったことも覚えている。
「あの飲み屋かあ……抜けてくって?」
抜ける、の意味がよくわからない。
ディーヴァは頭の上に疑問符をつけたがダンテははぐらかした。
「……まあ、ちょっとな」
言えるわけがない。
ブルズアイから、ディーヴァが関わりたくないと強く主張するストリップバーのラブプラネット……そこに抜けられるドアがあるだなんて。
ブルズアイの入り口に近づくと、どこから沸いて出たのだろう、石像のような悪魔が現れた。
ディーヴァはダンテの影に隠れてそいつを見る。
六本の腕を持ち、阿修羅像のようななりをしてはいるが、顔かたちが不気味だ。
神仏の神聖な雰囲気は微塵も感じられず、どちらかと言えばディーヴァの大嫌いな足の多い黒光りに近いものを感じる。
「うわあ、気持ち悪……」
「変な形した悪魔だな」
その謎すぎる体躯に、謎という意味の『エニグマ』を名付けることにする。
エニグマは三本の腕に弓を持ち、こちらを魔力で精製したらしき矢で狙ってきた。
そして青い矢、赤い矢をまさに矢継ぎ早に撃ってくる。
青い矢は遠くまで放物線上に届くようであり、脅威となりそうなのは速度の速い赤い矢のようだ。
「おっと!」
「ひゃ……」
ダンテは素早くディーヴァを荷物のように担ぐと、壁を蹴り上げ登り、攻撃を回避した。
「こんなの簡単に避けられるぜ」
「ダンテ、この担ぎ方はやめてよ!しかもいきなり……!」
「まっ白おパンツ見えるからか?」
「んもうっ!」
ディーヴァは赤い顔をして抗議する。
今は制服を着たままなので当然、スカート姿なのだ。
俵担ぎなんてされたら、下着が丸見えである。
見る相手が悪魔だとはいえ、やはり見られるのは勘弁してほしいところ。
「でもここなら安全だ。あいつらの攻撃は届かない」
下を見れば、エニグマだけでなく、ヘル=プライド、ヘル=ラスト、そしてヘル=レイスまで現れているのがわかった。
その目のどれもが、悔しそうにこちらを睨んでいる。
「あっダンテ、矢が……」
「わかってる、よっ!」
その間にもエニグマは矢を撃ってくる。
ダンテはリベリオンをバットを構えるように持ち、振りかえりながらスイングした。
「ホームランピッチャーアウトだぜ!!」
矢は撃った張本人へと深く突き刺さり、破壊した。
そしてさらに撃ち返した矢はあちこちにある火の出ているドラム缶に突き刺さる。
ダンテは素早くリベリオンから愛銃へと持ちかえ、弾丸を放った。
ドラム缶は弾丸により引火し、周りの悪魔を全て巻き込み、大爆発した。
ヘル=レイスもいたせいか、あちらこちらで大惨事である。
「わ、わー……ダンテってばはちゃめちゃすぎ……」
「褒め言葉として受け取っとくぜ」
煙がはれるころには悪魔も周りの物も、全てが木端微塵だった。
ダンテは今度はディーヴァを優しく下へ降ろすと親指をグッと立てた。
「ハッハー!!これで安心だろ、そろそろ行くぜ」
ダンテはブルズアイのドアを開けると、レディーファーストだとばかりにディーヴァを中に入れた。
ダンテ達は、店からそう遠く離れていない場所まで来た。
元々さびれて崩れた家屋の多いスラムであるが、人はいたはずである。
だが、今はどこを見ても人っ子一人いない。
「誰もいない……」
「逃げたか、悪魔にやられたかどっちかしかないな。だがこの悪魔の瘴気の濃さを見るに……」
「気が滅入るから言わないで」
ダンテの言おうとしている続きをディーヴァが「お口チャック!」と止めた。
「しゃーねえ、色々塞がってるから、ブルズアイを抜けてくか……」
ダンテは頭をガシガシガシと掻いて最短距離を考え付いた。
『ブルズアイ』……ダンテの事務所から一番近い飲み屋だ。
大通りに出るためにはその前を通る事も多いのでよく知っている。
そして、関わりたくはないがすぐ隣にはあまり教育上宜しくない店があったことも覚えている。
「あの飲み屋かあ……抜けてくって?」
抜ける、の意味がよくわからない。
ディーヴァは頭の上に疑問符をつけたがダンテははぐらかした。
「……まあ、ちょっとな」
言えるわけがない。
ブルズアイから、ディーヴァが関わりたくないと強く主張するストリップバーのラブプラネット……そこに抜けられるドアがあるだなんて。
ブルズアイの入り口に近づくと、どこから沸いて出たのだろう、石像のような悪魔が現れた。
ディーヴァはダンテの影に隠れてそいつを見る。
六本の腕を持ち、阿修羅像のようななりをしてはいるが、顔かたちが不気味だ。
神仏の神聖な雰囲気は微塵も感じられず、どちらかと言えばディーヴァの大嫌いな足の多い黒光りに近いものを感じる。
「うわあ、気持ち悪……」
「変な形した悪魔だな」
その謎すぎる体躯に、謎という意味の『エニグマ』を名付けることにする。
エニグマは三本の腕に弓を持ち、こちらを魔力で精製したらしき矢で狙ってきた。
そして青い矢、赤い矢をまさに矢継ぎ早に撃ってくる。
青い矢は遠くまで放物線上に届くようであり、脅威となりそうなのは速度の速い赤い矢のようだ。
「おっと!」
「ひゃ……」
ダンテは素早くディーヴァを荷物のように担ぐと、壁を蹴り上げ登り、攻撃を回避した。
「こんなの簡単に避けられるぜ」
「ダンテ、この担ぎ方はやめてよ!しかもいきなり……!」
「まっ白おパンツ見えるからか?」
「んもうっ!」
ディーヴァは赤い顔をして抗議する。
今は制服を着たままなので当然、スカート姿なのだ。
俵担ぎなんてされたら、下着が丸見えである。
見る相手が悪魔だとはいえ、やはり見られるのは勘弁してほしいところ。
「でもここなら安全だ。あいつらの攻撃は届かない」
下を見れば、エニグマだけでなく、ヘル=プライド、ヘル=ラスト、そしてヘル=レイスまで現れているのがわかった。
その目のどれもが、悔しそうにこちらを睨んでいる。
「あっダンテ、矢が……」
「わかってる、よっ!」
その間にもエニグマは矢を撃ってくる。
ダンテはリベリオンをバットを構えるように持ち、振りかえりながらスイングした。
「ホームランピッチャーアウトだぜ!!」
矢は撃った張本人へと深く突き刺さり、破壊した。
そしてさらに撃ち返した矢はあちこちにある火の出ているドラム缶に突き刺さる。
ダンテは素早くリベリオンから愛銃へと持ちかえ、弾丸を放った。
ドラム缶は弾丸により引火し、周りの悪魔を全て巻き込み、大爆発した。
ヘル=レイスもいたせいか、あちらこちらで大惨事である。
「わ、わー……ダンテってばはちゃめちゃすぎ……」
「褒め言葉として受け取っとくぜ」
煙がはれるころには悪魔も周りの物も、全てが木端微塵だった。
ダンテは今度はディーヴァを優しく下へ降ろすと親指をグッと立てた。
「ハッハー!!これで安心だろ、そろそろ行くぜ」
ダンテはブルズアイのドアを開けると、レディーファーストだとばかりにディーヴァを中に入れた。