mission end:devil may cry ~空の涙~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
え?
テメンニグルでのその後について教えろ?
何もなかったわ。
その場の悪魔を全部殺して、それで終わり。
ああ、ディーヴァとアイツ……。
一緒に住み続けるとか言ってたから私がディーヴァを預かるって言ったんだけど……。
***
「は?天使と悪魔が一緒に住む?ダメ、絶対にダメよ!私が預かるわ。ディーヴァ、一緒に来なさいな」
「なんでダメなんだよ!今までだって一緒に住んでたんだぜ!」
「……それっていつからよ」
「んー…たしか、去年の10月からか?」
「まだそんなものだから安全なんて言えるのよ!これからはどうだかわかったもんじゃないわ!」
「なんで危険なんて言えんだ!つーかオレ達、恋人同士だぜ!」
「恋人同士?なおさら危険だわ!
関係にかこつけてあーんなことやこーんなことを強要したりしてるんでしょ。ていうか、アンタ性格からしてヤバそう。変態でしょう!?」
「変態の何が悪い!やるか、こんにゃろ!」
「よろしい、ならば戦争ね!」
あの時はお互いの得物を取り合ったわ。
間に入ったディーヴァにすぐさま止められてなければ、蔵書室の戦闘が再来していたはずよ。
「いやいやいや、頼むから二人とも落ち着いてよ!」
「おうおう、ディーヴァ本人に意見聞こうじゃねーか」
「ええ、そうね……貴女はどうしたいの?」
あの子、しどろもどろになってかわいかったわ。
同じ歳頃の子であんな子、今はあまりいないんじゃないかしら?
「あの……えっと……あたし、ダンテと住む、よ?」
「本当に?脅されて言ってるんじゃないの?恋人関係っていうのも無理矢理とかじゃなくて?」
「お前……どんだけオレとディーヴァを引き離したいんだよ」
無理矢理なわけないだろ、なんていうけど、私はディーヴァに聞いていたため無視した。
彼女、なんて言ったと思う?
頬を染めて、至極幸せそうにディーヴァは頷いて言ったの。
「……うん。ダンテとはちゃぁんと恋人同士だよ。あたし、ダンテのこと大好きなの。
だから心配しなくても大丈夫だよ」
私の手を両手でつつんで天使の笑みで微笑んでくれたわ。
***
なんだか悪魔であるアイツに渡すのがもったいなく感じたのを覚えてる。
そんな感じでアイツとは喧嘩になったわ。
それで、肝心のディーヴァはアイツと住み続けるんですって。
ちょっと心配ね。
……たまに見に行かないと。
まあ、私には私の仕事がある。
二人に構ってばかりはいられないもの。
この世から悪魔を滅ぼさなきゃいけない。
父のような人間が再び現れないためにもね!
アイツもそうするって言ってた。
自分も悪魔のくせに。
でもね、悪魔のような人間もいれば……人間のような悪魔もいるって分かったの。
家族のために涙を流せる悪魔を見たわ。
私は、彼を信じたいと思った。
***
「やっと仕事が始められそうだ」
「ん、やっとだね、ダンテ。お疲れ様」
「ああ」
完成した店の外観を見上げ、それから微笑み合う。
今やダンテは、素肌にコートではなく、新調した赤いコートに合わせたコーディネートを着込んでいた。
入った店内には壊してしまったジュークボックス、真新しいビリヤード台、それに、楽器に悪魔の首という名のオブジェがあった。
悪魔の首を飾ることに関して一悶着あったことは認めざるを得ない。
そして机の傍らに鎮座するのは母の写真……それにバージルに斬られたグローブである。
毎度の如く倒れている椅子を足で起こし、どっかりと座り込む。
その行儀の悪さはいくら言っても直らないため、ディーヴァはもはや何も言わなかった。
置いてある電話が鳴り響く。
開店準備にと、ディーヴァは看板のネオンサインのスイッチを入れるべく走った。
***
そう言えば……。
店の名前が決まったって喜んでたわ、ずっと考えてたんだって。
……名前を聞きたい?
「“devil may cry”」
テメンニグルでのその後について教えろ?
何もなかったわ。
その場の悪魔を全部殺して、それで終わり。
ああ、ディーヴァとアイツ……。
一緒に住み続けるとか言ってたから私がディーヴァを預かるって言ったんだけど……。
***
「は?天使と悪魔が一緒に住む?ダメ、絶対にダメよ!私が預かるわ。ディーヴァ、一緒に来なさいな」
「なんでダメなんだよ!今までだって一緒に住んでたんだぜ!」
「……それっていつからよ」
「んー…たしか、去年の10月からか?」
「まだそんなものだから安全なんて言えるのよ!これからはどうだかわかったもんじゃないわ!」
「なんで危険なんて言えんだ!つーかオレ達、恋人同士だぜ!」
「恋人同士?なおさら危険だわ!
関係にかこつけてあーんなことやこーんなことを強要したりしてるんでしょ。ていうか、アンタ性格からしてヤバそう。変態でしょう!?」
「変態の何が悪い!やるか、こんにゃろ!」
「よろしい、ならば戦争ね!」
あの時はお互いの得物を取り合ったわ。
間に入ったディーヴァにすぐさま止められてなければ、蔵書室の戦闘が再来していたはずよ。
「いやいやいや、頼むから二人とも落ち着いてよ!」
「おうおう、ディーヴァ本人に意見聞こうじゃねーか」
「ええ、そうね……貴女はどうしたいの?」
あの子、しどろもどろになってかわいかったわ。
同じ歳頃の子であんな子、今はあまりいないんじゃないかしら?
「あの……えっと……あたし、ダンテと住む、よ?」
「本当に?脅されて言ってるんじゃないの?恋人関係っていうのも無理矢理とかじゃなくて?」
「お前……どんだけオレとディーヴァを引き離したいんだよ」
無理矢理なわけないだろ、なんていうけど、私はディーヴァに聞いていたため無視した。
彼女、なんて言ったと思う?
頬を染めて、至極幸せそうにディーヴァは頷いて言ったの。
「……うん。ダンテとはちゃぁんと恋人同士だよ。あたし、ダンテのこと大好きなの。
だから心配しなくても大丈夫だよ」
私の手を両手でつつんで天使の笑みで微笑んでくれたわ。
***
なんだか悪魔であるアイツに渡すのがもったいなく感じたのを覚えてる。
そんな感じでアイツとは喧嘩になったわ。
それで、肝心のディーヴァはアイツと住み続けるんですって。
ちょっと心配ね。
……たまに見に行かないと。
まあ、私には私の仕事がある。
二人に構ってばかりはいられないもの。
この世から悪魔を滅ぼさなきゃいけない。
父のような人間が再び現れないためにもね!
アイツもそうするって言ってた。
自分も悪魔のくせに。
でもね、悪魔のような人間もいれば……人間のような悪魔もいるって分かったの。
家族のために涙を流せる悪魔を見たわ。
私は、彼を信じたいと思った。
***
「やっと仕事が始められそうだ」
「ん、やっとだね、ダンテ。お疲れ様」
「ああ」
完成した店の外観を見上げ、それから微笑み合う。
今やダンテは、素肌にコートではなく、新調した赤いコートに合わせたコーディネートを着込んでいた。
入った店内には壊してしまったジュークボックス、真新しいビリヤード台、それに、楽器に悪魔の首という名のオブジェがあった。
悪魔の首を飾ることに関して一悶着あったことは認めざるを得ない。
そして机の傍らに鎮座するのは母の写真……それにバージルに斬られたグローブである。
毎度の如く倒れている椅子を足で起こし、どっかりと座り込む。
その行儀の悪さはいくら言っても直らないため、ディーヴァはもはや何も言わなかった。
置いてある電話が鳴り響く。
開店準備にと、ディーヴァは看板のネオンサインのスイッチを入れるべく走った。
***
そう言えば……。
店の名前が決まったって喜んでたわ、ずっと考えてたんだって。
……名前を聞きたい?
「“devil may cry”」