mission end:devil may cry ~空の涙~
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残った悪魔を倒し終え、レディと別れると、その場を支配するのは……。
ぐぅ~、きゅるるるる。
ダンテとディーヴァ、二人のお腹の音だった。
「なんもないけど、取りあえず帰るか」
「そうだね」
しかし帰った事務所は大破している。
休むどころではない。
「うわ……誰だこんなにしたやつ!」
「何言ってんの、ダンテがやったんじゃん!」
「……バレたか。さて、どうするか」
「荷物の事、もしかして忘れてるわけじゃないよね?」
そういえば荷物を発掘する約束を忘れていた。
そこには大事な大事なディーヴァの思い出の品々も含まれている。
しかし、腹が減ってはなんとやら。
腹もそうだが、眠気も大きい。
「腹いっぱいにしてからにしねえか?」
「あー……うん。ただ、今のあたし達、無一文。財布も財産もこの瓦礫の下ね?」
「OK、わかりましたよ……」
ダンテ、GO!
そんな掛け声と共に、ダンテは渋々ディーヴァは一生懸命、今一番必要な物、いつも使っているバッグを探しだした。
ピンポイントで探したおかげか、すぐに失せ物は見つかった。
空腹と睡魔と戦いながら、同じく発掘できたダッフルコートを羽織って、二人はファーストフード店へ移動する。
ボロボロな制服姿のディーヴァをそのままつれ歩くわけにはいかない。
食欲を満たした二人は今度こそ埋もれた荷物発掘……。
とはいかなかった。
食欲が満たされればもう一つがやってくる。
クッタクタの体に訪れる強い強い睡魔だ。
「眠いね」
「ああ、眠いな」
だからといって崩れた事務所で眠るわけにはいかないし、ディーヴァにはまだやるべきことが残されている。
本日は平日。
どんな事件が自分の身にふりかかろうが学校はやっている。
……休みではない。
そして律儀なディーヴァの性格だ、欠席の連絡くらいは入れなくては気がすまない。
ディーヴァは傍で居眠りをするダンテを蹴り飛ばしてやりたい思いにかられながらも、公衆電話で学校、そして仲の良い友人に連絡を入れた。
学校側も友人達もとても心配していた。
これだけの騒ぎと死者、TVでもニュースになっていたようだった。
未確認飛行物体やら死神のような化け物の姿のことを詳しく聞かれたりもしたが、そこは誤魔化した。
いつまで誤魔化しがきくのかはわからないが、一般人にはあまり知られたくない。
それが仲の良い友人であったとしても……。
「これでよし!」
ダンテの肩を叩いて起こし、移動を開始する。
寝床は決めてある、ディーヴァの実家だ。
実は、必要なものを取りにいったりするだけではない。
たまに帰っては掃除をしたり思い出に浸ったりしていたのだ。
だが、新年が明けてからは来てはいなかった。
二週間ぶりほどに見る我が家はなんだか懐かしく見えた。
「おうち、売らないでそのまま残しといてよかった……。これからも残しとこうっと!持ち家だし」
「そうだな。んでもってとりあえずは…………」
「「寝る!」」
ゲストルームにしようか迷ったが、ダンテがどうしてもと言うのでディーヴァの部屋のベッドに横になることにした。
少し狭いベッドだし本当はいやだったのだが、関係ないところであまり言い合いはしたくなかった。
それくらい二人とも疲れているのだ。
ベッドにぎゅうぎゅうと身を寄せ合い、二人は向かい合う。
「えーと、明日かあさってくらいからは学校行けるようにするでしょ、あと新しいおうち借りなくちゃいけないでしょ、うーん」
指折り数えてやるべきことを呟く。
「ダンテ、どっから手をつけるべきかな??」
「そんなのあとでいいだろ」
これ以上引き寄せようもないのだがディーヴァをさらに引き寄せ、腕の中に閉じ込める。
「ふわぁ……そうだね、ちょっと疲れちゃった」
大きなあくびをして自分もダンテの胸板に顔を押し付ける。
「ディーヴァ」
「ん?」
「オレのやるべきことがわかったよ」
ダンテは戦いの中で父から受け継いだ誇り高き魂の存在に気付いた。
己のなすべき事を見出したのだ。
「そっか。よかったね」
その目には再び光るものがみえた気がしたが、気がつかないふりをして背中にそっと回した手を上下させ、ダンテの背をなでる。
ダンテが瞳を閉じたのを確認すると、ディーヴァも目を閉じるのだった。
ぐぅ~、きゅるるるる。
ダンテとディーヴァ、二人のお腹の音だった。
「なんもないけど、取りあえず帰るか」
「そうだね」
しかし帰った事務所は大破している。
休むどころではない。
「うわ……誰だこんなにしたやつ!」
「何言ってんの、ダンテがやったんじゃん!」
「……バレたか。さて、どうするか」
「荷物の事、もしかして忘れてるわけじゃないよね?」
そういえば荷物を発掘する約束を忘れていた。
そこには大事な大事なディーヴァの思い出の品々も含まれている。
しかし、腹が減ってはなんとやら。
腹もそうだが、眠気も大きい。
「腹いっぱいにしてからにしねえか?」
「あー……うん。ただ、今のあたし達、無一文。財布も財産もこの瓦礫の下ね?」
「OK、わかりましたよ……」
ダンテ、GO!
そんな掛け声と共に、ダンテは渋々ディーヴァは一生懸命、今一番必要な物、いつも使っているバッグを探しだした。
ピンポイントで探したおかげか、すぐに失せ物は見つかった。
空腹と睡魔と戦いながら、同じく発掘できたダッフルコートを羽織って、二人はファーストフード店へ移動する。
ボロボロな制服姿のディーヴァをそのままつれ歩くわけにはいかない。
食欲を満たした二人は今度こそ埋もれた荷物発掘……。
とはいかなかった。
食欲が満たされればもう一つがやってくる。
クッタクタの体に訪れる強い強い睡魔だ。
「眠いね」
「ああ、眠いな」
だからといって崩れた事務所で眠るわけにはいかないし、ディーヴァにはまだやるべきことが残されている。
本日は平日。
どんな事件が自分の身にふりかかろうが学校はやっている。
……休みではない。
そして律儀なディーヴァの性格だ、欠席の連絡くらいは入れなくては気がすまない。
ディーヴァは傍で居眠りをするダンテを蹴り飛ばしてやりたい思いにかられながらも、公衆電話で学校、そして仲の良い友人に連絡を入れた。
学校側も友人達もとても心配していた。
これだけの騒ぎと死者、TVでもニュースになっていたようだった。
未確認飛行物体やら死神のような化け物の姿のことを詳しく聞かれたりもしたが、そこは誤魔化した。
いつまで誤魔化しがきくのかはわからないが、一般人にはあまり知られたくない。
それが仲の良い友人であったとしても……。
「これでよし!」
ダンテの肩を叩いて起こし、移動を開始する。
寝床は決めてある、ディーヴァの実家だ。
実は、必要なものを取りにいったりするだけではない。
たまに帰っては掃除をしたり思い出に浸ったりしていたのだ。
だが、新年が明けてからは来てはいなかった。
二週間ぶりほどに見る我が家はなんだか懐かしく見えた。
「おうち、売らないでそのまま残しといてよかった……。これからも残しとこうっと!持ち家だし」
「そうだな。んでもってとりあえずは…………」
「「寝る!」」
ゲストルームにしようか迷ったが、ダンテがどうしてもと言うのでディーヴァの部屋のベッドに横になることにした。
少し狭いベッドだし本当はいやだったのだが、関係ないところであまり言い合いはしたくなかった。
それくらい二人とも疲れているのだ。
ベッドにぎゅうぎゅうと身を寄せ合い、二人は向かい合う。
「えーと、明日かあさってくらいからは学校行けるようにするでしょ、あと新しいおうち借りなくちゃいけないでしょ、うーん」
指折り数えてやるべきことを呟く。
「ダンテ、どっから手をつけるべきかな??」
「そんなのあとでいいだろ」
これ以上引き寄せようもないのだがディーヴァをさらに引き寄せ、腕の中に閉じ込める。
「ふわぁ……そうだね、ちょっと疲れちゃった」
大きなあくびをして自分もダンテの胸板に顔を押し付ける。
「ディーヴァ」
「ん?」
「オレのやるべきことがわかったよ」
ダンテは戦いの中で父から受け継いだ誇り高き魂の存在に気付いた。
己のなすべき事を見出したのだ。
「そっか。よかったね」
その目には再び光るものがみえた気がしたが、気がつかないふりをして背中にそっと回した手を上下させ、ダンテの背をなでる。
ダンテが瞳を閉じたのを確認すると、ディーヴァも目を閉じるのだった。