mission 2:buried memory ~崩壊~
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グラグラグラ、ドーン!!
その時、地響きと共に地面から大きな塔が生えて来た。
急激な速さであっと言う間に天高くそびえるそれ。
ディーヴァは怒っていたことも忘れてダンテにしがみついた。
夕日に照らされたその頂上には、バージルが立っていた。
ダンテは歩きながら向って呟く。
「バージル……」
「え、バージルさんがいるの?どこどこ?」
ダンテが上を見上げているので、ディーヴァも目を凝らしてみる。
半魔のダンテは視力も良いのか難なく見えるのだが、ディーヴァの目には見えなかったようだ。
ダンテはバージルと会ったことがあるような、ディーヴァの友好的な態度にいぶかしんだ。
「はっ!
最後に会ったのは一年前だったな。早いもんだ」
見据えるダンテの声が聞こえているかのように、塔の上のバージルもダンテを見据えていた。
そして、先ほど倒したはずのバンガードの声が辺りにこだました。
「ぴゃっ、まだいるの!?」
ダンテはアイボリーを向けたが、奴は素早い動きで逃げていった。
今更撃っても当たらないだろう。
「ちっ、ディーヴァと同じくらい逃げ足速ぇな……」
「失礼な」
「招待先はアレか……当然もてなしてくれるんだろう?なあ、バージル!」
ダンテはバンガードも向った先、突如生えてきた塔を見据えるとそちらに歩きだした。
ディーヴァはダンテにぴったり寄り添い、着いて行く。
「……ん?ちょ、ちょっと待ってダンテ!」
「なんだよ、せっかくイイ感じにまとまったってのに……」
ディーヴァがダンテの袖を引き、振り返らせた。
ダンテは面倒くさそうにぶすったれている。
「一緒に行くとは言ったけど、まさかあそこに行くの!?」
「そうだけど?」
「変な大きい鯨飛んでるよ?悪魔の巣窟って感じ。やだやだ!絶対やだ!」
確かに塔の周りには、まるでここが海中であるかのように空中を飛んでいる鯨らしきデカブツがいる。
そして言わなくてもビシビシ肌を伝わってくる魔の気配だ。
「行って戻ってきたら荷物を発掘するのくらいいくらでも手伝うぞ?」
嫌がるディーヴァをここに置いて行くのも、どこかに預けるというのも心配でたまらない。
それにもうディーヴァの居場所は悪魔にバレ過ぎていて手遅れな気がする。
ダンテは交換条件とばかりに提案した。
一人では瓦礫をどけることも出来ないだろうと踏んでの言葉である。
「……わかった」
ディーヴァは渋々頷き、ため息をこぼした。
そして今度こそ、進んでいくダンテの後を追った。
●あとがき
実際のダンテはこんなに苦戦しないですが、ディーヴァを気にしながら戦うのでこうなりました。
ちなみにダンテの使うスタイルは『全部』です。(`・ω・´)ドドーン!=3
その時、地響きと共に地面から大きな塔が生えて来た。
急激な速さであっと言う間に天高くそびえるそれ。
ディーヴァは怒っていたことも忘れてダンテにしがみついた。
夕日に照らされたその頂上には、バージルが立っていた。
ダンテは歩きながら向って呟く。
「バージル……」
「え、バージルさんがいるの?どこどこ?」
ダンテが上を見上げているので、ディーヴァも目を凝らしてみる。
半魔のダンテは視力も良いのか難なく見えるのだが、ディーヴァの目には見えなかったようだ。
ダンテはバージルと会ったことがあるような、ディーヴァの友好的な態度にいぶかしんだ。
「はっ!
最後に会ったのは一年前だったな。早いもんだ」
見据えるダンテの声が聞こえているかのように、塔の上のバージルもダンテを見据えていた。
そして、先ほど倒したはずのバンガードの声が辺りにこだました。
「ぴゃっ、まだいるの!?」
ダンテはアイボリーを向けたが、奴は素早い動きで逃げていった。
今更撃っても当たらないだろう。
「ちっ、ディーヴァと同じくらい逃げ足速ぇな……」
「失礼な」
「招待先はアレか……当然もてなしてくれるんだろう?なあ、バージル!」
ダンテはバンガードも向った先、突如生えてきた塔を見据えるとそちらに歩きだした。
ディーヴァはダンテにぴったり寄り添い、着いて行く。
「……ん?ちょ、ちょっと待ってダンテ!」
「なんだよ、せっかくイイ感じにまとまったってのに……」
ディーヴァがダンテの袖を引き、振り返らせた。
ダンテは面倒くさそうにぶすったれている。
「一緒に行くとは言ったけど、まさかあそこに行くの!?」
「そうだけど?」
「変な大きい鯨飛んでるよ?悪魔の巣窟って感じ。やだやだ!絶対やだ!」
確かに塔の周りには、まるでここが海中であるかのように空中を飛んでいる鯨らしきデカブツがいる。
そして言わなくてもビシビシ肌を伝わってくる魔の気配だ。
「行って戻ってきたら荷物を発掘するのくらいいくらでも手伝うぞ?」
嫌がるディーヴァをここに置いて行くのも、どこかに預けるというのも心配でたまらない。
それにもうディーヴァの居場所は悪魔にバレ過ぎていて手遅れな気がする。
ダンテは交換条件とばかりに提案した。
一人では瓦礫をどけることも出来ないだろうと踏んでの言葉である。
「……わかった」
ディーヴァは渋々頷き、ため息をこぼした。
そして今度こそ、進んでいくダンテの後を追った。
●あとがき
実際のダンテはこんなに苦戦しないですが、ディーヴァを気にしながら戦うのでこうなりました。
ちなみにダンテの使うスタイルは『全部』です。(`・ω・´)ドドーン!=3