mission 20:to the direction of blue abyss ~兄と弟~
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「俺が貴様より劣る……だと?」
ゆらぁり、バージルが背後に魔力のオーラをまとわせながら立ち上がる。
その傷も怒りゆえかすでに癒えていた。
そして唐突に形勢は逆転した。
「斬る!!」
ダンテの頭上に瞬間移動すると、バージルはフォースエッジで強烈な兜割りを放ったのだ。
サイドロールでかわそうとするも油断が招いた結果か、ダンテはかわしきれなかった。
肉を斬らせて骨を断つ、と言ったところだろうか。
肩口を大きく切り裂かれながらもダンテ自身もリベリオンを振るった。
二人の血が華のように空気中を舞う。
「ッ!やるなバージル」
「俺は貴様ごときにしてやられるとは思いもしなかったぞ。……跪くがいい……!」
魔力をはらんだ空気が渦を巻く。
それが収まった時、バージルはバチバチと音を立てて魔人化していた。
一体いつ小休止をしているのかと思うほど連続の兜割り、何回続いたかどうかもわからない次元斬を繰り出すバージルに、ダンテは防戦一方だった。
「ッ!?」
突然バージルの姿がかき消えた。
瞬間移動したわけでもないようである。
「絶刀!!」
どこから来るかわからないと焦るダンテに襲いくるのは、さらに鋭さを増した次元斬だった。
スパスパとコートの端が、皮膚が切り裂かれて血色の華が再び咲く。
痛みは我慢できる。
だが、心配すべきはそこではない。
この絶刀という技、ダンテ本人だけをピンポイントで狙っているわけではないようなのだ。
ダンテを中心に、というのはあっているが、関係ないところまで斬り裂いている。
まるで魔力の暴走のような状態。
「てめっ!まかり間違えてディーヴァに当たったらどうしてくれるんだ!!」
「安心しろ、ディーヴァには当てん。貴様にだけ当てて微塵にしてくれる」
姿こそ見えないが、バージルが低く笑ったのがわかった。
「……これで終わりだ。散るがいい!」
幾度目かの絶刀。
何度も体中を切り裂かれたダンテはとうとう倒れ伏した。
「がはぁっ!!」
「ダンテー!!」
倒れこみ水しぶきをあげるダンテを確認し、バージルが姿を現す。
「これがスパーダの力だ」
倒れたダンテは立ち上がろうとはしているものの、足の腱まで切られてしまったか、上手く立ち上がれずにいた。
筋肉が回復するまでは動けないだろう。
ただ、目だけはギラギラとバージルを見据えていた。
ゆらぁり、バージルが背後に魔力のオーラをまとわせながら立ち上がる。
その傷も怒りゆえかすでに癒えていた。
そして唐突に形勢は逆転した。
「斬る!!」
ダンテの頭上に瞬間移動すると、バージルはフォースエッジで強烈な兜割りを放ったのだ。
サイドロールでかわそうとするも油断が招いた結果か、ダンテはかわしきれなかった。
肉を斬らせて骨を断つ、と言ったところだろうか。
肩口を大きく切り裂かれながらもダンテ自身もリベリオンを振るった。
二人の血が華のように空気中を舞う。
「ッ!やるなバージル」
「俺は貴様ごときにしてやられるとは思いもしなかったぞ。……跪くがいい……!」
魔力をはらんだ空気が渦を巻く。
それが収まった時、バージルはバチバチと音を立てて魔人化していた。
一体いつ小休止をしているのかと思うほど連続の兜割り、何回続いたかどうかもわからない次元斬を繰り出すバージルに、ダンテは防戦一方だった。
「ッ!?」
突然バージルの姿がかき消えた。
瞬間移動したわけでもないようである。
「絶刀!!」
どこから来るかわからないと焦るダンテに襲いくるのは、さらに鋭さを増した次元斬だった。
スパスパとコートの端が、皮膚が切り裂かれて血色の華が再び咲く。
痛みは我慢できる。
だが、心配すべきはそこではない。
この絶刀という技、ダンテ本人だけをピンポイントで狙っているわけではないようなのだ。
ダンテを中心に、というのはあっているが、関係ないところまで斬り裂いている。
まるで魔力の暴走のような状態。
「てめっ!まかり間違えてディーヴァに当たったらどうしてくれるんだ!!」
「安心しろ、ディーヴァには当てん。貴様にだけ当てて微塵にしてくれる」
姿こそ見えないが、バージルが低く笑ったのがわかった。
「……これで終わりだ。散るがいい!」
幾度目かの絶刀。
何度も体中を切り裂かれたダンテはとうとう倒れ伏した。
「がはぁっ!!」
「ダンテー!!」
倒れこみ水しぶきをあげるダンテを確認し、バージルが姿を現す。
「これがスパーダの力だ」
倒れたダンテは立ち上がろうとはしているものの、足の腱まで切られてしまったか、上手く立ち上がれずにいた。
筋肉が回復するまでは動けないだろう。
ただ、目だけはギラギラとバージルを見据えていた。