mission 20:to the direction of blue abyss ~兄と弟~
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力は拮抗していた。
バージルの強さは何度も刃を交えた中で嫌でも分かっている。
が、ダンテとてここまで来るまでの間にどんどん強くなっているのだ。
それが自分でも実感できている。
どちらも伝説の魔剣士スパーダの名に恥じぬ強さだが、それはこちらも同じということに他ならない。
バージルが先に動いた。
こちらに瞬足で駆けぬけながらの鋭い、必殺の一撃……居合い斬りを放つ。
その斬撃をリベリオンで受け止めたダンテ。
二人はその剣圧からくる風に身を任せ、もう一度両端に戻った。
そして今度はじりじりとお互いの動きを待つ。
耐えきれなくなったのは同時だった。
バージルが幻影剣を周囲に発生させ撃ったと同時に、ダンテもエボニーとアイボリーのチャージ&ラピッド連射を撃つ。
空中で衝突した二つは、爆風を巻き起こして消えた。
「……ちっ!」
「オラオラ、まだ行くぜ!」
幻影剣と違って少量の魔力しか必要としないダンテの弾丸。
それは留まるところを知らず、なおもバージルに襲い掛かった。
バージルは例によって、閻魔刀を回転させることでそれを跳ね返す。
最初の戦いでも使った手だ。
「今度はこちらから行くぞ」
バージルが残像を残して消える。
……と思ったら目の前に現れ、十文字に斬りつけてきた。
鍾乳洞の柱を駆け上がりかわしたダンテは、天井付近に突き刺したリベリオンに蝙蝠のようにぶら下がってバージルの様子をうかがう。
あまりの高さに、バージルも飛び上がれなかった。
「ふぅ……危うくスライスになるところだぜ」
「降りて来いダンテェイ!!」
「ハハッ!!アンタ、エアハイク使えないもんな!」
「余計なお世話だ!早くしろ!」
「ハイハイ、今まいりますよ……っと!」
ダンテはパッと魔人化すると、ヴォルテックスで錐揉み回転しながら突進した。
「普通に降りてこんかい!!」
そう言いつつも、バージルも手にしたフォースエッジを周遊旅行にでも行かせるかのように投げつける。
ラウンドトリップである。
それすら一瞬で打ち返し、ダンテは攻撃に転じた。
ベオウルフを装備したダンテの格闘術が炸裂!
避ける事の出来なかったバージルは後方に大きく吹っ飛んだ。
かなりのダメージを受けただろうと推察する。
シャドーボクシングの真似事をしながら、ダンテはニヤリと笑みを浮かべた。
「サンキューな。アンタが落としたベオウルフ、かなり役に立ってるぜ。アンタより使いこなせてるだろ?」
勝ちを確信してしまっているのだろうか、ダンテは油断しきっているようだった。
バージルの強さは何度も刃を交えた中で嫌でも分かっている。
が、ダンテとてここまで来るまでの間にどんどん強くなっているのだ。
それが自分でも実感できている。
どちらも伝説の魔剣士スパーダの名に恥じぬ強さだが、それはこちらも同じということに他ならない。
バージルが先に動いた。
こちらに瞬足で駆けぬけながらの鋭い、必殺の一撃……居合い斬りを放つ。
その斬撃をリベリオンで受け止めたダンテ。
二人はその剣圧からくる風に身を任せ、もう一度両端に戻った。
そして今度はじりじりとお互いの動きを待つ。
耐えきれなくなったのは同時だった。
バージルが幻影剣を周囲に発生させ撃ったと同時に、ダンテもエボニーとアイボリーのチャージ&ラピッド連射を撃つ。
空中で衝突した二つは、爆風を巻き起こして消えた。
「……ちっ!」
「オラオラ、まだ行くぜ!」
幻影剣と違って少量の魔力しか必要としないダンテの弾丸。
それは留まるところを知らず、なおもバージルに襲い掛かった。
バージルは例によって、閻魔刀を回転させることでそれを跳ね返す。
最初の戦いでも使った手だ。
「今度はこちらから行くぞ」
バージルが残像を残して消える。
……と思ったら目の前に現れ、十文字に斬りつけてきた。
鍾乳洞の柱を駆け上がりかわしたダンテは、天井付近に突き刺したリベリオンに蝙蝠のようにぶら下がってバージルの様子をうかがう。
あまりの高さに、バージルも飛び上がれなかった。
「ふぅ……危うくスライスになるところだぜ」
「降りて来いダンテェイ!!」
「ハハッ!!アンタ、エアハイク使えないもんな!」
「余計なお世話だ!早くしろ!」
「ハイハイ、今まいりますよ……っと!」
ダンテはパッと魔人化すると、ヴォルテックスで錐揉み回転しながら突進した。
「普通に降りてこんかい!!」
そう言いつつも、バージルも手にしたフォースエッジを周遊旅行にでも行かせるかのように投げつける。
ラウンドトリップである。
それすら一瞬で打ち返し、ダンテは攻撃に転じた。
ベオウルフを装備したダンテの格闘術が炸裂!
避ける事の出来なかったバージルは後方に大きく吹っ飛んだ。
かなりのダメージを受けただろうと推察する。
シャドーボクシングの真似事をしながら、ダンテはニヤリと笑みを浮かべた。
「サンキューな。アンタが落としたベオウルフ、かなり役に立ってるぜ。アンタより使いこなせてるだろ?」
勝ちを確信してしまっているのだろうか、ダンテは油断しきっているようだった。