mission 19:Jack pod ~兄弟共闘~
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そこからの激しいアーカムの攻撃も、かわしては反対にこちらの攻撃を当て続けた。
背中合わせになり、呟く二人。
「他愛もないな……」
「ノってきてねぇか、オニイチャン?」
ニヤリと笑みをこぼし合う。
殺し合いするほど仲の悪かった兄弟が今、共に戦っている。
これが一時のことだとしても、とてもうれしい。
本当はいつまでも仲良くしていてほしいと思う。
けれどきっと仲よく見える状態を見られるのは今だけなのだろう。
……時よ止まれ。
ディーヴァは手のひらをきゅっと握りこみながら、今はどこにも見えない、太陽と月に祈った。
二人はスティンガーと疾走居合いでアーカムの動きを止め、左右に回り込むと、ダンテがリベリオンを左から突き刺し、バージルが閻魔刀を右から突き刺した。
左右に武器が刺さったまま、アーカムは二人を宙に浮かせると、ブンブンと振り回す。
ダンテとバージルは、思わず武器の柄から手を離し、降り立った。
何を思ったか、ダンテは飛び蹴りでリベリオンの柄を蹴り飛ばして反対側のバージルへ。
バージルは勢いよく閻魔刀をを押し込み、ダンテ側へと届けた。
アーカムの内側を通り、それぞれの相棒はお互いの手へと渡る。
ダンテが閻魔刀で鋭く肉を断ち、バージルがリベリオンで叩き潰すように攻撃を加える。
しばしいつもと違う武器を楽しんだ二人は、お互いに相棒を返した。
もう膨張は止まり、魔力も配給されない。
無限と思われたスパーダの魔力が尽きたか、それともダンテとバージルが一枚上手だったか。
なんにせよ、あと一歩のところまで追い詰めた。
「二人とも、トドメだよ!!」
「ああ、分かってるぜ!」
ディーヴァの言葉に、ダンテはトドメのエボニーとアイボリーを構える。
やはりこの二つはオレにとって特別な思いのこもる、リベリオンとは別の意味で相棒だ。
トドメをさすならこれに限る。
だが、放つ前に触手で弾かれてしまった。
弾かれたエボニーの向かう先はバージルの手の中……バージルがダンテの代わりに構えた。
思い出すのは子どもの頃、共に遊んだ記憶。
「今回だけお前に付き合ってやる」
「“決めゼリフ”を憶えてるか?」
その瞬間に怯え、命乞いするアーカム。
「やめろ!私は――!」
二人は銃口を重ね合う。
「「“ジャックポット!”」」
最大魔力を込めた弾丸がアーカムを貫いた。
「私は……真の悪魔の力を――!」
ようやくアーカムが倒れる。
確認したバージルは撃ち終えた銃をダンテに投げて返した。
「品のないセリフだ」
そう言いながらも、ノリノリだったことは変えようのない事実。
かすかにバージルは笑った。
その横でアーカムはどろどろと溶けて消えていく。
そして残ったのは、バージルとダンテが取り戻したがっていたフォースエッジとアミュレット。
いつの間に来たか、ディーヴァがそれを回収しようとしていた。
その足元にぽっかりと穴が空く。
空く、と言うよりは元々この場を流れる汚泥のような水の流れ込む穴だったのだろう、深い魔界に続くそこに足を滑らせた。
「きゃーーー!!」
「「ディーヴァ!」」
フォースエッジもアミュレットも、ディーヴァと共にさらなる魔界の底へと落ちていく。
それを追って二人も落ちていった。
●あとがき
なに?スタイルアクションはバージル戦で使えないって?
ここは捏造小説だぜ、baby.
背中合わせになり、呟く二人。
「他愛もないな……」
「ノってきてねぇか、オニイチャン?」
ニヤリと笑みをこぼし合う。
殺し合いするほど仲の悪かった兄弟が今、共に戦っている。
これが一時のことだとしても、とてもうれしい。
本当はいつまでも仲良くしていてほしいと思う。
けれどきっと仲よく見える状態を見られるのは今だけなのだろう。
……時よ止まれ。
ディーヴァは手のひらをきゅっと握りこみながら、今はどこにも見えない、太陽と月に祈った。
二人はスティンガーと疾走居合いでアーカムの動きを止め、左右に回り込むと、ダンテがリベリオンを左から突き刺し、バージルが閻魔刀を右から突き刺した。
左右に武器が刺さったまま、アーカムは二人を宙に浮かせると、ブンブンと振り回す。
ダンテとバージルは、思わず武器の柄から手を離し、降り立った。
何を思ったか、ダンテは飛び蹴りでリベリオンの柄を蹴り飛ばして反対側のバージルへ。
バージルは勢いよく閻魔刀をを押し込み、ダンテ側へと届けた。
アーカムの内側を通り、それぞれの相棒はお互いの手へと渡る。
ダンテが閻魔刀で鋭く肉を断ち、バージルがリベリオンで叩き潰すように攻撃を加える。
しばしいつもと違う武器を楽しんだ二人は、お互いに相棒を返した。
もう膨張は止まり、魔力も配給されない。
無限と思われたスパーダの魔力が尽きたか、それともダンテとバージルが一枚上手だったか。
なんにせよ、あと一歩のところまで追い詰めた。
「二人とも、トドメだよ!!」
「ああ、分かってるぜ!」
ディーヴァの言葉に、ダンテはトドメのエボニーとアイボリーを構える。
やはりこの二つはオレにとって特別な思いのこもる、リベリオンとは別の意味で相棒だ。
トドメをさすならこれに限る。
だが、放つ前に触手で弾かれてしまった。
弾かれたエボニーの向かう先はバージルの手の中……バージルがダンテの代わりに構えた。
思い出すのは子どもの頃、共に遊んだ記憶。
「今回だけお前に付き合ってやる」
「“決めゼリフ”を憶えてるか?」
その瞬間に怯え、命乞いするアーカム。
「やめろ!私は――!」
二人は銃口を重ね合う。
「「“ジャックポット!”」」
最大魔力を込めた弾丸がアーカムを貫いた。
「私は……真の悪魔の力を――!」
ようやくアーカムが倒れる。
確認したバージルは撃ち終えた銃をダンテに投げて返した。
「品のないセリフだ」
そう言いながらも、ノリノリだったことは変えようのない事実。
かすかにバージルは笑った。
その横でアーカムはどろどろと溶けて消えていく。
そして残ったのは、バージルとダンテが取り戻したがっていたフォースエッジとアミュレット。
いつの間に来たか、ディーヴァがそれを回収しようとしていた。
その足元にぽっかりと穴が空く。
空く、と言うよりは元々この場を流れる汚泥のような水の流れ込む穴だったのだろう、深い魔界に続くそこに足を滑らせた。
「きゃーーー!!」
「「ディーヴァ!」」
フォースエッジもアミュレットも、ディーヴァと共にさらなる魔界の底へと落ちていく。
それを追って二人も落ちていった。
●あとがき
なに?スタイルアクションはバージル戦で使えないって?
ここは捏造小説だぜ、baby.