mission 19:Jack pod ~兄弟共闘~
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「というかディーヴァはどうする?」
「あ」
バージルの言葉に立ち止まるダンテ。
大事な彼女のことを一瞬だが、忘れていた。
「あたしのことは気にしないでいいからー!!」
ダンテが振り返ったディーヴァの周りには、乳白色に輝く神々しい結界が。
この澱んだ魔界で魔に当てられ過ぎたのだろう、自分の意思で完璧な結界をはれたようだった。
その表情は自信に満ちている。
「おおぅ、いつの間に……」
「ディーヴァについては心配無用なようだな」
見れば、親指を上にあげて大丈夫だと示していた。
確かにレギオンくらいなら防げるだろう、ホッとして敵に向き直るダンテとバージルだった。
***
前方に迫る触手をさけるべく、ダンテは左に、バージルは右に横転する。
そのまま左右にわかれ、ダンテはリベリオンで叩き斬りバージルは閻魔刀で十文字に斬り刻んだ。
叩きつけようと振り回す腕や触手をさけると、再びこちらの攻撃の合図。
各々の得物を使い、斬撃の嵐が吹き荒れる。
アーカムも焦りだしたか、まるで手負いの獣のように反撃を見せる。
その動作は若干スピードアップしており避けきるのが困難な状態だった。
だが、ダンテやバージルには真っ向勝負以外考えられない。
遠くからおっかなびっくり攻撃するのなんて、小さい頃にした父親との稽古だけで十分だ。
やむことのない攻撃に弱体化の一途を辿りつつあるアーカムではあったが、彼は怒りで赤く体を変色させると素早い動きで突進してきた。
突進だけでなく、立て続けに魔弾を放つ。
「うわっと!別パターンの攻撃かよ!」
二人は同時にジャンプして、アーカムの頭を踏みつけながら回避。
背後に回り込むとダンテはリベリオンのドライブを、バージルは次元斬を繰り出した。
「「消し飛べ!」」
攻撃を食らいながらも振り向いたアーカムは、ダンテを腕で掴みにかかった。
そして握り潰そうと力を込める。
「ぐっ!?」
振りほどこうとするも、その力は強く、半魔のダンテにも難しかった。
「何を遊んでいる、ダンテェイ」
「遊んでねぇっつの!」
バージルはため息を吐き出すと、エアトリックを使い一瞬でアーカムの頭上に移動。
ギュルギュルと回転しながら斬りつけるとダンテを助ける。
「あぶねー、オレまで斬る気かよ」
「そのつもりだったがな」
「ちっ!でも助かったぜ」
「フン……」
会話の隙に逃げたようで、再び大量のレギオンに囲まれた。
「バージル、ちょっとの間こいつらの相手頼むぜ」
「……何をする気だ?」
「力を溜めこみたい。こいつにな!」
構えた紫のギター型魔具を見せつけるダンテ。
「よかろう……。このような雑魚、俺だけでも十分だ」
「サンキュー」
力を溜めこむ間は無防備になるダンテのため、バージルは向かってくるレギオンを片っ端から細切れに切り刻む。
「散れ!」
そして最大級の居合い斬りを放つ。
その時、レギオンを携えてアーカム本体が現れた。
ダンテを確認すれば周りには大量の蝙蝠を纏わせ、バチバチ言わせている。
ちょうど力を溜め込む作業も終わったようだった。
「よし、バージルどいてろ!!」
「しっかりやれ愚弟!」
構えたギター……ネヴァンを激しくかき鳴らすダンテ。
「派手に行くぜ!ディストーション!!」
大量の蝙蝠を稲妻と共に撃ちだす。
敵はおあつらえ向きに、一直線に並んでいたためレギオン含め、稲妻はアーカムを貫き、それでも止まらなかった。
「……まったく、賑やかな奴だ」
バージルは家族で過ごした昔の記憶をかすかに思い出した。
あの頃だって喧嘩はした。日常茶飯事だった。それでも楽しかった時もある。家族に囲まれ、暖かく幸せだった。
それでも、後戻りは出来ぬところまで来た。
この茶番劇が終われば二人はまた敵同士、殺し合いのような戦いが待っているだろう。
「あ」
バージルの言葉に立ち止まるダンテ。
大事な彼女のことを一瞬だが、忘れていた。
「あたしのことは気にしないでいいからー!!」
ダンテが振り返ったディーヴァの周りには、乳白色に輝く神々しい結界が。
この澱んだ魔界で魔に当てられ過ぎたのだろう、自分の意思で完璧な結界をはれたようだった。
その表情は自信に満ちている。
「おおぅ、いつの間に……」
「ディーヴァについては心配無用なようだな」
見れば、親指を上にあげて大丈夫だと示していた。
確かにレギオンくらいなら防げるだろう、ホッとして敵に向き直るダンテとバージルだった。
***
前方に迫る触手をさけるべく、ダンテは左に、バージルは右に横転する。
そのまま左右にわかれ、ダンテはリベリオンで叩き斬りバージルは閻魔刀で十文字に斬り刻んだ。
叩きつけようと振り回す腕や触手をさけると、再びこちらの攻撃の合図。
各々の得物を使い、斬撃の嵐が吹き荒れる。
アーカムも焦りだしたか、まるで手負いの獣のように反撃を見せる。
その動作は若干スピードアップしており避けきるのが困難な状態だった。
だが、ダンテやバージルには真っ向勝負以外考えられない。
遠くからおっかなびっくり攻撃するのなんて、小さい頃にした父親との稽古だけで十分だ。
やむことのない攻撃に弱体化の一途を辿りつつあるアーカムではあったが、彼は怒りで赤く体を変色させると素早い動きで突進してきた。
突進だけでなく、立て続けに魔弾を放つ。
「うわっと!別パターンの攻撃かよ!」
二人は同時にジャンプして、アーカムの頭を踏みつけながら回避。
背後に回り込むとダンテはリベリオンのドライブを、バージルは次元斬を繰り出した。
「「消し飛べ!」」
攻撃を食らいながらも振り向いたアーカムは、ダンテを腕で掴みにかかった。
そして握り潰そうと力を込める。
「ぐっ!?」
振りほどこうとするも、その力は強く、半魔のダンテにも難しかった。
「何を遊んでいる、ダンテェイ」
「遊んでねぇっつの!」
バージルはため息を吐き出すと、エアトリックを使い一瞬でアーカムの頭上に移動。
ギュルギュルと回転しながら斬りつけるとダンテを助ける。
「あぶねー、オレまで斬る気かよ」
「そのつもりだったがな」
「ちっ!でも助かったぜ」
「フン……」
会話の隙に逃げたようで、再び大量のレギオンに囲まれた。
「バージル、ちょっとの間こいつらの相手頼むぜ」
「……何をする気だ?」
「力を溜めこみたい。こいつにな!」
構えた紫のギター型魔具を見せつけるダンテ。
「よかろう……。このような雑魚、俺だけでも十分だ」
「サンキュー」
力を溜めこむ間は無防備になるダンテのため、バージルは向かってくるレギオンを片っ端から細切れに切り刻む。
「散れ!」
そして最大級の居合い斬りを放つ。
その時、レギオンを携えてアーカム本体が現れた。
ダンテを確認すれば周りには大量の蝙蝠を纏わせ、バチバチ言わせている。
ちょうど力を溜め込む作業も終わったようだった。
「よし、バージルどいてろ!!」
「しっかりやれ愚弟!」
構えたギター……ネヴァンを激しくかき鳴らすダンテ。
「派手に行くぜ!ディストーション!!」
大量の蝙蝠を稲妻と共に撃ちだす。
敵はおあつらえ向きに、一直線に並んでいたためレギオン含め、稲妻はアーカムを貫き、それでも止まらなかった。
「……まったく、賑やかな奴だ」
バージルは家族で過ごした昔の記憶をかすかに思い出した。
あの頃だって喧嘩はした。日常茶飯事だった。それでも楽しかった時もある。家族に囲まれ、暖かく幸せだった。
それでも、後戻りは出来ぬところまで来た。
この茶番劇が終われば二人はまた敵同士、殺し合いのような戦いが待っているだろう。