mission 19:Jack pod ~兄弟共闘~
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そこは、不浄な気配や禍々しい魔力の層、そして悪魔の怨念と欲望渦巻く場所だった。
足元には汚泥のような水がさらに奥深い魔界へと流れ込んでいる。
びちゃびちゃと大きな水音を立ててダンテが歩くその横で、ディーヴァは静かに続いた。
卑怯にもアーカムは、そんな二人の背後を取る。
だが、アーカムのまとう気配は隠そうとしても、隠せないほどだった。
背後に迫るフォースエッジ。
ダンテはそれをディーヴァを庇いつつ、背中のリベリオンで受け止める。
飛びのいて相対したその姿を見て、ダンテもディーヴァも驚きを隠せなかった。
「ようこそ、父親の姿を目にした気分はどうかね?」
声こそアーカムだったが、それは父、スパーダが悪魔の姿をとった時と瓜二つだった。
「下水でも覗いてる気分だね」
ダンテは苦々しげに返答しながら、抜いたリベリオンを向ける。
「人の家庭事情にクビ突っ込みやがって……。
もうちょっとマシな趣味持つのを勧めるね!例えば、難攻不落なディーヴァをオトすゲームやるとかな」
「そんなのないって」
「知ってるよ、もうオトしたし」
白い目で答えるディーヴァを優しい顔で撫で、そのまま敵に向き直った。
「ふふふふふふふ」
「ははははははは」
二人は何がおかしいのか、笑い声をあげる。
ちょっと、こわい。
ディーヴァは一歩ダンテから離れた。
「これを見た後でもそんな口が利けるかな?」
そう言ったアーカムは、体を大きく膨張させた。
スパーダの、人の形からずいぶんとかけ離れた形状へ変わっていく。
「力が溢れてくる――悪魔の力が!スパーダの力が!」
今やその体はスライムのようになり、触手のような手足で降り立つ化け物と成り果てた。
スパーダとは似ても似つかぬ醜悪な姿。
その体内は野望、欲望渦巻く混沌で満たされている。
「わ、気持ち悪い……」
「親父はそんなにブサイクじゃないね。オレ見たら分かりそうなもんだ」
ダンテはそう言って、これだけの戦闘を繰り返して尚輝くリベリオンの刀身、それを鏡代わりに顔を確認する。
うむ、いつ見てもイケメンである。
「何言ってんだか……ナルシストね」
「ディーヴァはこの顔嫌いか?」
「え?……す、好きだけど……って何言わせるのよばか!」
真っ赤になってかわいらしい恋人を愛しげに撫でる、ダンテの大きな手のひら。
敵の真ん前でもこのイチャつきっぷり。
落ち着きすぎというよりかは、少し甘く見すぎかもしれない。
ひとしきり撫でてディーヴァを堪能したダンテは、再び切っ先をアーカムに向ける。
「まあ、あんたにはお似合いかもな。さぁて、メインイベントを始めるか!」
何よりちょっと忘れていたことがある。
そう、絶対にぶっ飛ばすって決めてたのを忘れていたのだ。
オレは今から怒るぜ!
ダンテは構えたリベリオンで刺し殺す勢いで突進した。
足元には汚泥のような水がさらに奥深い魔界へと流れ込んでいる。
びちゃびちゃと大きな水音を立ててダンテが歩くその横で、ディーヴァは静かに続いた。
卑怯にもアーカムは、そんな二人の背後を取る。
だが、アーカムのまとう気配は隠そうとしても、隠せないほどだった。
背後に迫るフォースエッジ。
ダンテはそれをディーヴァを庇いつつ、背中のリベリオンで受け止める。
飛びのいて相対したその姿を見て、ダンテもディーヴァも驚きを隠せなかった。
「ようこそ、父親の姿を目にした気分はどうかね?」
声こそアーカムだったが、それは父、スパーダが悪魔の姿をとった時と瓜二つだった。
「下水でも覗いてる気分だね」
ダンテは苦々しげに返答しながら、抜いたリベリオンを向ける。
「人の家庭事情にクビ突っ込みやがって……。
もうちょっとマシな趣味持つのを勧めるね!例えば、難攻不落なディーヴァをオトすゲームやるとかな」
「そんなのないって」
「知ってるよ、もうオトしたし」
白い目で答えるディーヴァを優しい顔で撫で、そのまま敵に向き直った。
「ふふふふふふふ」
「ははははははは」
二人は何がおかしいのか、笑い声をあげる。
ちょっと、こわい。
ディーヴァは一歩ダンテから離れた。
「これを見た後でもそんな口が利けるかな?」
そう言ったアーカムは、体を大きく膨張させた。
スパーダの、人の形からずいぶんとかけ離れた形状へ変わっていく。
「力が溢れてくる――悪魔の力が!スパーダの力が!」
今やその体はスライムのようになり、触手のような手足で降り立つ化け物と成り果てた。
スパーダとは似ても似つかぬ醜悪な姿。
その体内は野望、欲望渦巻く混沌で満たされている。
「わ、気持ち悪い……」
「親父はそんなにブサイクじゃないね。オレ見たら分かりそうなもんだ」
ダンテはそう言って、これだけの戦闘を繰り返して尚輝くリベリオンの刀身、それを鏡代わりに顔を確認する。
うむ、いつ見てもイケメンである。
「何言ってんだか……ナルシストね」
「ディーヴァはこの顔嫌いか?」
「え?……す、好きだけど……って何言わせるのよばか!」
真っ赤になってかわいらしい恋人を愛しげに撫でる、ダンテの大きな手のひら。
敵の真ん前でもこのイチャつきっぷり。
落ち着きすぎというよりかは、少し甘く見すぎかもしれない。
ひとしきり撫でてディーヴァを堪能したダンテは、再び切っ先をアーカムに向ける。
「まあ、あんたにはお似合いかもな。さぁて、メインイベントを始めるか!」
何よりちょっと忘れていたことがある。
そう、絶対にぶっ飛ばすって決めてたのを忘れていたのだ。
オレは今から怒るぜ!
ダンテは構えたリベリオンで刺し殺す勢いで突進した。