mission 19:Jack pod ~兄弟共闘~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
二人は大きな砂時計が中央に鎮座する場所へと飛ばされた。
砂時計とは銘打っているが、流れ落ちているのは砂というよりも血のように見えた。
そこに現れるのもアビスだった。
「いっちょ遊んでやるか」
ニヤリと口角を上げるダンテは一瞬でベオウルフを装着、アビスを挑発した。
「捕まえてみな!」
指をクイクイッと相手に向け、そこからアーカムが扮していた道化師のようにお尻ペンペンする。
腹が立ったのか、アビスは怒り心頭と言った空気をまとわせ、近くの獲物たるディーヴァではなく、ダンテに一直線に駈け出した。
力を溜めながら待っていたダンテは、昇竜拳と名付けたライジングドラゴン。
それの上を行く勢いで飛び上がり、さらにギュルンギュルンと回転してアビスをいっぺんに蹴りつけた。
昇竜拳の上を行くのだから、神龍……ディバインドラゴンとでも名付けようか。
そんなことを思いながらも、高く打ち上げたアビスを組んだ両腕を思い切り振りおろして床に叩きつけた。
まるでハンマーで殴ったかのような強い衝撃を受け、アビスの顔が醜くひしゃげた。
「楽しいぜ、なぁ、悪魔共!」
ゲラゲラ笑って悪魔を狩っているが、悪魔からしたら全然楽しくないだろう。
倒れこむアビスを足で踏みつけ、ワイルドスタンプを繰り出すと、今度はその足でフリーライドする。
そしてディーヴァの元へとそのまま急いだ。
「よーし!ディーヴァ、首に掴まれ!!」
「え、ええ!?なんであたしまで?」
わけもわからないまま、悪魔にフリーライドするダンテにしがみつくディーヴァ。
「じゃないと当たっちまうだろ」
「何が??」
「弾がだ、よッ!!」
720度回転しながら、周りの悪魔を弾丸の嵐で撃ち抜く。
耳元でダンテの「ヒャッハー!」という叫びと銃声がひどくうるさかった。
そのまま端っこまで移動してしまった。
周りの悪魔は倒れて消えていったが、反対側の端にもう一匹アビスがいたようだ。
「あ、やべ、敵から離れすぎちった」
「じゃあ早く倒さなくちゃ」
まるで忘れ去られたようにぽつーんと一匹だけのアビス。
相手にされずちょっと寂しそうである。
戻ろうとしたダンテだったが、ディーヴァがあることに気が付く。
砂時計の残り時間があとわずかなのである。
「あ、砂時計……落ち切っちゃう」
「別にいいんじゃね?落ち切るまで戦い続けろってこ……」
ぐにゃり。
ダンテとディーヴァの目の前で空間が歪み、時間が巻戻っていく。
「え……」
「あぶねぇ!!」
驚くディーヴァの目の前にアビスの鎌が迫ってきた。
ダンテはディーヴァを引き寄せて床を転がり避ける。
この情景はさっきこの場に来た時に見たものと同じものだ。
意味がわからずダンテもうろたえる。
「な、なんだ、これはどういうこった!?」
「ダンテ、多分なんだけど砂が落ち切る前にすべて倒せってことだったんじゃない?」
「なるほど……」
落ち切るまで倒せではなく、落ち切る前に倒す。
つまり短時間で倒してしまえば、この茶番劇からは解放されるのだ。
「てめえら、今度は遊んでやれねーわ。悪いな!」
何度も戦うのはゴメンだ!
ダンテはレディから借りたカリーナ=アンのグリップを強く握りこみ、備え付けられた銃剣をアビスに向かって放った。
銃剣が貫通し、そのかぎづめ状になった部分がアビスの体に引っかかる。
そのままワイヤーで引き寄せて自分の近くに寄せた。
「大漁だぁよっと!!」
今までの最速記録更新!
そのままアビス共を魔具を使って倒すのだった。
「これで良し、と」
「あ、何かが中央にあるよ」
そっと手に取るディーヴァ。
これまでは何か取る度に悪魔の危険にさらされてきたため、慎重に行動していたが、もはやここまで来ると何が起きてもこれ以上ひどいことはない。
そう思って軽く手にした。
「『輪廻の彫像』、だってさ」
そばにはご丁寧にも説明書きが書いてあった。
空間の輪廻を表す彫像であり、歪んだ空間を再びもとに戻す力を持つものらしい。
「ははぁ、これがあればこのわけわかんねぇ移動から解放されるってことか?」
「さあね」
大事そうに抱えるそれを覗きこむ二人の前には再び現れた鏡。
その鏡をくぐり、巡り巡って金色の像があった場所にやってきた。
ここ以外には思い当たる場所など皆無だ。
手に入れたばかりのそれを、像の腕にしっかりと抱えさせるディーヴァ。
元々はここにあったはずの彫像。
これが時空の歪みを引き起こしていた原因のようだ。
今の次元の歪みは別の場所へと続くようになった。
***
降り立った場所は魔界に来た場所のような空間だった。
相変わらず遠くから自分達を見据えているような目玉が怖い。
魔に冒された聖域のような、白くそして黒い空気が漂うその場所に一歩一歩近づいていく。
そして見知った気配も近づいていく。
この扉の向こうにアーカムはいるのだろう。
ごくりと唾を飲み込むダンテとディーヴァ。
砂時計とは銘打っているが、流れ落ちているのは砂というよりも血のように見えた。
そこに現れるのもアビスだった。
「いっちょ遊んでやるか」
ニヤリと口角を上げるダンテは一瞬でベオウルフを装着、アビスを挑発した。
「捕まえてみな!」
指をクイクイッと相手に向け、そこからアーカムが扮していた道化師のようにお尻ペンペンする。
腹が立ったのか、アビスは怒り心頭と言った空気をまとわせ、近くの獲物たるディーヴァではなく、ダンテに一直線に駈け出した。
力を溜めながら待っていたダンテは、昇竜拳と名付けたライジングドラゴン。
それの上を行く勢いで飛び上がり、さらにギュルンギュルンと回転してアビスをいっぺんに蹴りつけた。
昇竜拳の上を行くのだから、神龍……ディバインドラゴンとでも名付けようか。
そんなことを思いながらも、高く打ち上げたアビスを組んだ両腕を思い切り振りおろして床に叩きつけた。
まるでハンマーで殴ったかのような強い衝撃を受け、アビスの顔が醜くひしゃげた。
「楽しいぜ、なぁ、悪魔共!」
ゲラゲラ笑って悪魔を狩っているが、悪魔からしたら全然楽しくないだろう。
倒れこむアビスを足で踏みつけ、ワイルドスタンプを繰り出すと、今度はその足でフリーライドする。
そしてディーヴァの元へとそのまま急いだ。
「よーし!ディーヴァ、首に掴まれ!!」
「え、ええ!?なんであたしまで?」
わけもわからないまま、悪魔にフリーライドするダンテにしがみつくディーヴァ。
「じゃないと当たっちまうだろ」
「何が??」
「弾がだ、よッ!!」
720度回転しながら、周りの悪魔を弾丸の嵐で撃ち抜く。
耳元でダンテの「ヒャッハー!」という叫びと銃声がひどくうるさかった。
そのまま端っこまで移動してしまった。
周りの悪魔は倒れて消えていったが、反対側の端にもう一匹アビスがいたようだ。
「あ、やべ、敵から離れすぎちった」
「じゃあ早く倒さなくちゃ」
まるで忘れ去られたようにぽつーんと一匹だけのアビス。
相手にされずちょっと寂しそうである。
戻ろうとしたダンテだったが、ディーヴァがあることに気が付く。
砂時計の残り時間があとわずかなのである。
「あ、砂時計……落ち切っちゃう」
「別にいいんじゃね?落ち切るまで戦い続けろってこ……」
ぐにゃり。
ダンテとディーヴァの目の前で空間が歪み、時間が巻戻っていく。
「え……」
「あぶねぇ!!」
驚くディーヴァの目の前にアビスの鎌が迫ってきた。
ダンテはディーヴァを引き寄せて床を転がり避ける。
この情景はさっきこの場に来た時に見たものと同じものだ。
意味がわからずダンテもうろたえる。
「な、なんだ、これはどういうこった!?」
「ダンテ、多分なんだけど砂が落ち切る前にすべて倒せってことだったんじゃない?」
「なるほど……」
落ち切るまで倒せではなく、落ち切る前に倒す。
つまり短時間で倒してしまえば、この茶番劇からは解放されるのだ。
「てめえら、今度は遊んでやれねーわ。悪いな!」
何度も戦うのはゴメンだ!
ダンテはレディから借りたカリーナ=アンのグリップを強く握りこみ、備え付けられた銃剣をアビスに向かって放った。
銃剣が貫通し、そのかぎづめ状になった部分がアビスの体に引っかかる。
そのままワイヤーで引き寄せて自分の近くに寄せた。
「大漁だぁよっと!!」
今までの最速記録更新!
そのままアビス共を魔具を使って倒すのだった。
「これで良し、と」
「あ、何かが中央にあるよ」
そっと手に取るディーヴァ。
これまでは何か取る度に悪魔の危険にさらされてきたため、慎重に行動していたが、もはやここまで来ると何が起きてもこれ以上ひどいことはない。
そう思って軽く手にした。
「『輪廻の彫像』、だってさ」
そばにはご丁寧にも説明書きが書いてあった。
空間の輪廻を表す彫像であり、歪んだ空間を再びもとに戻す力を持つものらしい。
「ははぁ、これがあればこのわけわかんねぇ移動から解放されるってことか?」
「さあね」
大事そうに抱えるそれを覗きこむ二人の前には再び現れた鏡。
その鏡をくぐり、巡り巡って金色の像があった場所にやってきた。
ここ以外には思い当たる場所など皆無だ。
手に入れたばかりのそれを、像の腕にしっかりと抱えさせるディーヴァ。
元々はここにあったはずの彫像。
これが時空の歪みを引き起こしていた原因のようだ。
今の次元の歪みは別の場所へと続くようになった。
***
降り立った場所は魔界に来た場所のような空間だった。
相変わらず遠くから自分達を見据えているような目玉が怖い。
魔に冒された聖域のような、白くそして黒い空気が漂うその場所に一歩一歩近づいていく。
そして見知った気配も近づいていく。
この扉の向こうにアーカムはいるのだろう。
ごくりと唾を飲み込むダンテとディーヴァ。