mission 19:Jack pod ~兄弟共闘~
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今目の前で相手をしている悪魔を急いで倒したダンテは、ディーヴァを襲おうと目をぎらつかせているアビス、そしてディーヴァの間に素早く移動する。
「またせたな!」
「ダンテー!!」
がしっ!
コアラのようにダンテに抱き着くディーヴァ。
嬉しいがこれではあまり行動できない。
しかしダンテに、愛する彼女を放すという選択肢はないのだ。
ならば離れずとも出来る攻撃手段にすればいいだけのこと。
ダンテは再びケルベロスに持ち変えた。
「食らえ!」
血の水場にケルベロスを勢いよく突き立て前方に氷柱を出現させる。
キラキラと水晶のような輝きをみせるクリスタル……それ自体でアビスを攻撃しながらも、ダンテの猛攻は止まらない。
今一度ケルベロスを叩きつけると、周囲に自分、そしてぴったりくっついたディーヴァを覆い尽くすほどたくさんかつ強大な氷柱を発生させた。
「クールだぜ!!」
ケルベロスのクリスタルからの派生技であるミリオンカラットだ。
ザクザクザクと氷柱に貫かれ、その冷気に吹き飛ばされたアビス達。
いつもならアビス達は起き上がって向かってくるのだが、今回はそのまま倒れ、ズブズブと沈んでいくのだった。
魂ごと魔界の底へ、自分達の本来の住処……深淵へ。
アビスが倒れたことで封印が解除されたのと同じ効果があったようだ。
再び鏡が現れた。
「はぁはぁ、さっきは死ぬかと思ったよ……」
膝に手をつき、息を荒くするディーヴァに、ダンテは泣き出しそうな勢いで顔を歪める。
「ほんとにごめん」
「さっきから何を謝ってるの?」
「魔界なんかに……こんな危険なとこに連れて来ちまって、さ」
ぎゅ、ダンテの両手をとり、見つめる。
「謝らなくていいの。パッと見はダンテが無理に連れてきたように見えるかもしれない。
でもね、結局はあたしが着いてきたようなものなんだよ?」
「え、いや……半ば無理矢理オレが連れてきたようなも「あたしがダンテと一緒にいたいの!何度も言わせないで!」……ディーヴァ」
じぃん……。
強く言い放った後、照れてそっぽを向くディーヴァに胸が熱くなった。
「それにもう後戻りはできない……でしょ?」
「あ、ああ……」
確かに。
目の前の鏡は魔界の入り口への道を標してはいない。
より深い闇、魔界の淵へと誘っている。
人間界に戻るには、入り口を作り出したアミュレットを所持している、アーカムを倒さねば無理なのだろう。
***
鏡を抜けるとまた鏡。
そこは四方八方を鏡に囲まれた部屋だった。
そして現れるのは先ほどと同じ、アビス。
どんなところにも現れ自分達について回るとは、ディーヴァの大嫌いなゴキブリのようでもありいい加減うんざりする。
……魔界の中を自由に行き来できる能力を持っているのだからしかたないと言えばしかたないことだが。
「ぴゃー!こんな狭い部屋で戦闘とか、無理でしょ!」
「無理でもやるしかねぇ!!」
ディーヴァが叫んでダンテの後ろに隠れる。
確かに狭い部屋だ。
ここでは思う存分剣を振るったらどう考えてもディーヴァに当たってしまいそうである。
ダンテは気を付け過ぎと思われるくらい気を付けながら、アビスに攻撃を加えていった。
スカッ!
スカスカッ!!
だが、その攻撃は空を切る。
まるでクロを相手した時のように、まったく通らなかった。
慌てたようにディーヴァをお姫様抱っこで抱えて逃げるダンテ。
「はぁー!?なんで攻撃出来ねぇんだよ!こいつもクロみたく影で出来てるとか言うのか!?なあディーヴァ!」
「そんなのあたしにわかるわけないで……あ、えっとえとえと……」
抱えられてぐるぐる逃げ惑っているので目が回りそうだったが、ディーヴァは青い壁に書かれている文字を読み上げた。
「『実は虚を写し、虚は実を戒める』……?」
「なんだって?」
「ダンテ、ちょっと待って、今考えてる!」
「10秒で頼む!」
「短ッ!」
『実』とは実像のことであり、『虚』とは虚像。
そしてこの場所に関係しそうな物といえばたくさんの『鏡』。
ブツブツつぶやきながらディーヴァが考えをまとめる。
「時間切れだディーヴァ!!」
「うん、わかったよダンテ!」
ディーヴァは鏡に映り込んだ悪魔を倒すようダンテに教えた。
それも、一定時間がたつと違う鏡に移動してしまうので不思議な魔力を放つ鏡……そこに映り込む悪魔のみを効率よく倒すように指示する。
鏡に映る悪魔こそが悪魔の実体だと分かったダンテ。
鏡を攻撃してパリーンと割ると、アビスを全て倒し終えるのであった。
そして部屋の中央には移動用の鏡が出現する。
向かおうとするダンテをディーヴァは呼び止めた。
「待って」
壁にある金色の像…天使のようなそれをじっと見つめるディーヴァ。
「この像がどうかしたか?」
「何か足りない気がして……」
「そうか?胸の大きさとか?」
「……変態は黙ろうね?」
昔の言葉で小さく何か書かれている。
『邪悪なる輪廻は空間をゆがめることで開かれる』
そう書かれていた。
「あ。腕のところに何かはめ込めそうだね」
「げぇっ……ここまで来てまぁたおつかいゲームかよ」
「しょうがないよ、敵は簡単に辿り着かせたくないんだから」
ダンテはうんざりしながら、ディーヴァは苦笑しながら先を急いだ。
「またせたな!」
「ダンテー!!」
がしっ!
コアラのようにダンテに抱き着くディーヴァ。
嬉しいがこれではあまり行動できない。
しかしダンテに、愛する彼女を放すという選択肢はないのだ。
ならば離れずとも出来る攻撃手段にすればいいだけのこと。
ダンテは再びケルベロスに持ち変えた。
「食らえ!」
血の水場にケルベロスを勢いよく突き立て前方に氷柱を出現させる。
キラキラと水晶のような輝きをみせるクリスタル……それ自体でアビスを攻撃しながらも、ダンテの猛攻は止まらない。
今一度ケルベロスを叩きつけると、周囲に自分、そしてぴったりくっついたディーヴァを覆い尽くすほどたくさんかつ強大な氷柱を発生させた。
「クールだぜ!!」
ケルベロスのクリスタルからの派生技であるミリオンカラットだ。
ザクザクザクと氷柱に貫かれ、その冷気に吹き飛ばされたアビス達。
いつもならアビス達は起き上がって向かってくるのだが、今回はそのまま倒れ、ズブズブと沈んでいくのだった。
魂ごと魔界の底へ、自分達の本来の住処……深淵へ。
アビスが倒れたことで封印が解除されたのと同じ効果があったようだ。
再び鏡が現れた。
「はぁはぁ、さっきは死ぬかと思ったよ……」
膝に手をつき、息を荒くするディーヴァに、ダンテは泣き出しそうな勢いで顔を歪める。
「ほんとにごめん」
「さっきから何を謝ってるの?」
「魔界なんかに……こんな危険なとこに連れて来ちまって、さ」
ぎゅ、ダンテの両手をとり、見つめる。
「謝らなくていいの。パッと見はダンテが無理に連れてきたように見えるかもしれない。
でもね、結局はあたしが着いてきたようなものなんだよ?」
「え、いや……半ば無理矢理オレが連れてきたようなも「あたしがダンテと一緒にいたいの!何度も言わせないで!」……ディーヴァ」
じぃん……。
強く言い放った後、照れてそっぽを向くディーヴァに胸が熱くなった。
「それにもう後戻りはできない……でしょ?」
「あ、ああ……」
確かに。
目の前の鏡は魔界の入り口への道を標してはいない。
より深い闇、魔界の淵へと誘っている。
人間界に戻るには、入り口を作り出したアミュレットを所持している、アーカムを倒さねば無理なのだろう。
***
鏡を抜けるとまた鏡。
そこは四方八方を鏡に囲まれた部屋だった。
そして現れるのは先ほどと同じ、アビス。
どんなところにも現れ自分達について回るとは、ディーヴァの大嫌いなゴキブリのようでもありいい加減うんざりする。
……魔界の中を自由に行き来できる能力を持っているのだからしかたないと言えばしかたないことだが。
「ぴゃー!こんな狭い部屋で戦闘とか、無理でしょ!」
「無理でもやるしかねぇ!!」
ディーヴァが叫んでダンテの後ろに隠れる。
確かに狭い部屋だ。
ここでは思う存分剣を振るったらどう考えてもディーヴァに当たってしまいそうである。
ダンテは気を付け過ぎと思われるくらい気を付けながら、アビスに攻撃を加えていった。
スカッ!
スカスカッ!!
だが、その攻撃は空を切る。
まるでクロを相手した時のように、まったく通らなかった。
慌てたようにディーヴァをお姫様抱っこで抱えて逃げるダンテ。
「はぁー!?なんで攻撃出来ねぇんだよ!こいつもクロみたく影で出来てるとか言うのか!?なあディーヴァ!」
「そんなのあたしにわかるわけないで……あ、えっとえとえと……」
抱えられてぐるぐる逃げ惑っているので目が回りそうだったが、ディーヴァは青い壁に書かれている文字を読み上げた。
「『実は虚を写し、虚は実を戒める』……?」
「なんだって?」
「ダンテ、ちょっと待って、今考えてる!」
「10秒で頼む!」
「短ッ!」
『実』とは実像のことであり、『虚』とは虚像。
そしてこの場所に関係しそうな物といえばたくさんの『鏡』。
ブツブツつぶやきながらディーヴァが考えをまとめる。
「時間切れだディーヴァ!!」
「うん、わかったよダンテ!」
ディーヴァは鏡に映り込んだ悪魔を倒すようダンテに教えた。
それも、一定時間がたつと違う鏡に移動してしまうので不思議な魔力を放つ鏡……そこに映り込む悪魔のみを効率よく倒すように指示する。
鏡に映る悪魔こそが悪魔の実体だと分かったダンテ。
鏡を攻撃してパリーンと割ると、アビスを全て倒し終えるのであった。
そして部屋の中央には移動用の鏡が出現する。
向かおうとするダンテをディーヴァは呼び止めた。
「待って」
壁にある金色の像…天使のようなそれをじっと見つめるディーヴァ。
「この像がどうかしたか?」
「何か足りない気がして……」
「そうか?胸の大きさとか?」
「……変態は黙ろうね?」
昔の言葉で小さく何か書かれている。
『邪悪なる輪廻は空間をゆがめることで開かれる』
そう書かれていた。
「あ。腕のところに何かはめ込めそうだね」
「げぇっ……ここまで来てまぁたおつかいゲームかよ」
「しょうがないよ、敵は簡単に辿り着かせたくないんだから」
ダンテはうんざりしながら、ディーヴァは苦笑しながら先を急いだ。