mission 18:Rush! ~ズルとご褒美~
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くぐれば先ほどいたところと同じような場所に出た。
その上空に現れたのはフォールン。
ダンテは軽く翼の鎧を剥がしきると、レディから借りたカリーナ・アンを足場に固定、複数のマイクロミサイルを発射させた。
自動で追尾してくれるため、浮いている敵にも確実に当たる。
追撃に、ゾディアック……ヴォルケイノと同じく先にクロが使ってしまった物だが、左手に光のエネルギーを集めて光弾を放った。
「じゃ、サッサと行きますか」
二つの飛び道具により消えていくフォールンを飛び越えながらダンテは鼻歌交じりに言った。
「……誰の足なのよコレ」
巨大すぎる足の形の彫像、そのたもとに鏡があったのが非常に気になりながらも、再び鏡をくぐる二人だった。
「おいおいおい、なんだこりゃ」
口をあんぐり開けてダンテは周りを見回した。
そんなダンテの腕から降り、ディーヴァも同じくキョロキョロと見回す。
二人が来た場所は、重力も上も下も無視したような、そんな空間。
「ダンテ、何かがあったとしても触らないでね?」
「わかってるよ」
しっかりとクギをさすディーヴァに苦笑しながら、周りを調べだしたダンテとディーヴァ。
幸いこの場所には悪魔はいないようであり、ゆっくり落ち着いて調べる事が出来た。
上が下に下が上にそして左右がごちゃごちゃ逆となって、さながらメビウスの環。
ダンテは逆さまになることにより、惜しげもなく晒されたディーヴァのパンツをニヤニヤと堪能しながら周りを調べた。
ダンテの変態節は場所を選ばない。
しばらくして大きな扉のような物の前へ集まった二人。
上から時計回りに紫、黒、水色、黄色、オレンジ、赤、緑、白、青……と宝石のような珠――ただし多大な魔力を感じる――がはめ込まれていた。
このフロア内の設置物に飾られていた珠が対応しているのだろうと思う。
珠を見つめる二人の耳に、次々届くのはダンテの持つ魔具達の声。
『途中にあった紫の珠、あれに描かれていたのは私だったわね』
そう言うのは、ネヴァン。
確かに紫の珠の場所にはナイスバディな裸体の女が描かれていた……気がする。
『水色の所のは我だったと思うぞ、三つ頭のある犬なぞ我以外にはおらぬ』
ケルベロスはそう言って唸ってみせる。
水色の珠にあったのも確かに三つの頭の犬であり、ディーヴァなど言われずとも最初からケルベロスだと思っていたほどだ。
『『話してもよいか?』』
「どうぞどうぞ」
そして控えめにつぶやくのは双剣兄弟。
ダンテに確認をせず許可を唱えるディーヴァに、緑色の珠の飾られていた場所、あれは自分達を表しているだろうと話す。
あそこには一対の剣を持った剣士が描かれていた。
そして白の珠の場所、そこにあったのは怒れる獣。
白=光を彷彿とさせるため、ディーヴァはダンテの身に着けている籠手に聞いた。
「ベオウルフは……もしかして白の珠のところであってる?」
『……ああ』
小さく肯定するベオウルフ。
余談だが、さん付けしなくていいと言われたので敬称略。
となると、他の珠の場所も見当がついてきた。
黒は人の形をしていた、つまりドッペルゲンガーだろう。
続いて黄色……ディーヴァの大嫌いなうねうねしたムカデだったところを見るに、ギガピート。
オレンジ色の珠には死神が描かれていて、きっとヘル=バンガードだ。
赤には大きな鯨、そのためリヴァイアサンかもしれない。
そして最後に、青には馬……ゲリュオンだと推測する。
そこまで考え付いた。
目の前の珠と連動しているのはわかるのだが、意味が見えてこない。
「どういう事なんだろう?」
「さぁ……」
「ん……アレ?」
よく見れば目の前の扉のような物には『光の環を結びし者に、次なる試練を与えよう』と記されていた。
「光の……環?」
環……つまりは円を描くように光をつなげるということ。
一番少なめに考えても、水色と白と緑……三つは辿らねばなるまい。
つまりはこの三つを調べれば何かわかるだろうと思ったダンテとディーヴァは、一番近かった白の珠へと急いだ。
「いいか、調べるぞ?」
「うん、他に道はないし、それしかないよ」
「よし、じゃあ……」
静かにその弾に触れてみるダンテ。
触れた瞬間、ダンテはふっと消えてしまった。
「え、またあたし一人にされちゃったんだけど……?」
ぽつーん。
取りあえずここに悪魔の気配がないということだけは変わらない。
不安に思いながら、しばし待つディーヴァだった。
「ダンテ……魔界にいすぎてどんどん悪魔化してきてるとかだったら嫌だな……」
その間、思うのはダンテのこと。
自分の血についてと、これから先のこと。
考えることは山のようにある。
しかし、考えを深めれば深めるほど、袋小路に迷い込んだような気持ちにさせられてしまう。
今は無事にここから帰ることだけを考え……つまりは、まずダンテが戻ってくるのを待つほかない。
「いろいろ考えたって、なるようにしかならないよね?」
ディーヴァは、考えることを放棄した。
***
「ふー……ただいま」
しばらくして、まるで仕事疲れのサラリーマンのような表情でダンテが戻ってきた。
この表情には見覚えがある。
自分の父親が仕事のあと同じような顔をしていた。
「ダンテ、何があったの?」
心配そうに聞くディーヴァに、ダンテは自分の持つ魔具をさしながら答える。
「んー、今まで倒してきたこいつら……実体を伴ったその幻ともう一度やりあえってことだったらしい。今は白のところ、つまり……ベオウルフと戦ってきた」
「そうだったんだ……お疲れ様」
ベオウルフを倒したことで、その珠の場所が光輝く。
残りは最低でも二つであり、ケルベロスとアグニ&ルドラを倒さねばなるまい。
アーカムとの決戦も近いというのに、そこに着くまでどれだけの妨げがあるというのか。
一度は倒した相手なため、倒すのは簡単だが、非常に面倒くさい。
面倒くさがりのダンテが考えたことそれは……。
その上空に現れたのはフォールン。
ダンテは軽く翼の鎧を剥がしきると、レディから借りたカリーナ・アンを足場に固定、複数のマイクロミサイルを発射させた。
自動で追尾してくれるため、浮いている敵にも確実に当たる。
追撃に、ゾディアック……ヴォルケイノと同じく先にクロが使ってしまった物だが、左手に光のエネルギーを集めて光弾を放った。
「じゃ、サッサと行きますか」
二つの飛び道具により消えていくフォールンを飛び越えながらダンテは鼻歌交じりに言った。
「……誰の足なのよコレ」
巨大すぎる足の形の彫像、そのたもとに鏡があったのが非常に気になりながらも、再び鏡をくぐる二人だった。
「おいおいおい、なんだこりゃ」
口をあんぐり開けてダンテは周りを見回した。
そんなダンテの腕から降り、ディーヴァも同じくキョロキョロと見回す。
二人が来た場所は、重力も上も下も無視したような、そんな空間。
「ダンテ、何かがあったとしても触らないでね?」
「わかってるよ」
しっかりとクギをさすディーヴァに苦笑しながら、周りを調べだしたダンテとディーヴァ。
幸いこの場所には悪魔はいないようであり、ゆっくり落ち着いて調べる事が出来た。
上が下に下が上にそして左右がごちゃごちゃ逆となって、さながらメビウスの環。
ダンテは逆さまになることにより、惜しげもなく晒されたディーヴァのパンツをニヤニヤと堪能しながら周りを調べた。
ダンテの変態節は場所を選ばない。
しばらくして大きな扉のような物の前へ集まった二人。
上から時計回りに紫、黒、水色、黄色、オレンジ、赤、緑、白、青……と宝石のような珠――ただし多大な魔力を感じる――がはめ込まれていた。
このフロア内の設置物に飾られていた珠が対応しているのだろうと思う。
珠を見つめる二人の耳に、次々届くのはダンテの持つ魔具達の声。
『途中にあった紫の珠、あれに描かれていたのは私だったわね』
そう言うのは、ネヴァン。
確かに紫の珠の場所にはナイスバディな裸体の女が描かれていた……気がする。
『水色の所のは我だったと思うぞ、三つ頭のある犬なぞ我以外にはおらぬ』
ケルベロスはそう言って唸ってみせる。
水色の珠にあったのも確かに三つの頭の犬であり、ディーヴァなど言われずとも最初からケルベロスだと思っていたほどだ。
『『話してもよいか?』』
「どうぞどうぞ」
そして控えめにつぶやくのは双剣兄弟。
ダンテに確認をせず許可を唱えるディーヴァに、緑色の珠の飾られていた場所、あれは自分達を表しているだろうと話す。
あそこには一対の剣を持った剣士が描かれていた。
そして白の珠の場所、そこにあったのは怒れる獣。
白=光を彷彿とさせるため、ディーヴァはダンテの身に着けている籠手に聞いた。
「ベオウルフは……もしかして白の珠のところであってる?」
『……ああ』
小さく肯定するベオウルフ。
余談だが、さん付けしなくていいと言われたので敬称略。
となると、他の珠の場所も見当がついてきた。
黒は人の形をしていた、つまりドッペルゲンガーだろう。
続いて黄色……ディーヴァの大嫌いなうねうねしたムカデだったところを見るに、ギガピート。
オレンジ色の珠には死神が描かれていて、きっとヘル=バンガードだ。
赤には大きな鯨、そのためリヴァイアサンかもしれない。
そして最後に、青には馬……ゲリュオンだと推測する。
そこまで考え付いた。
目の前の珠と連動しているのはわかるのだが、意味が見えてこない。
「どういう事なんだろう?」
「さぁ……」
「ん……アレ?」
よく見れば目の前の扉のような物には『光の環を結びし者に、次なる試練を与えよう』と記されていた。
「光の……環?」
環……つまりは円を描くように光をつなげるということ。
一番少なめに考えても、水色と白と緑……三つは辿らねばなるまい。
つまりはこの三つを調べれば何かわかるだろうと思ったダンテとディーヴァは、一番近かった白の珠へと急いだ。
「いいか、調べるぞ?」
「うん、他に道はないし、それしかないよ」
「よし、じゃあ……」
静かにその弾に触れてみるダンテ。
触れた瞬間、ダンテはふっと消えてしまった。
「え、またあたし一人にされちゃったんだけど……?」
ぽつーん。
取りあえずここに悪魔の気配がないということだけは変わらない。
不安に思いながら、しばし待つディーヴァだった。
「ダンテ……魔界にいすぎてどんどん悪魔化してきてるとかだったら嫌だな……」
その間、思うのはダンテのこと。
自分の血についてと、これから先のこと。
考えることは山のようにある。
しかし、考えを深めれば深めるほど、袋小路に迷い込んだような気持ちにさせられてしまう。
今は無事にここから帰ることだけを考え……つまりは、まずダンテが戻ってくるのを待つほかない。
「いろいろ考えたって、なるようにしかならないよね?」
ディーヴァは、考えることを放棄した。
***
「ふー……ただいま」
しばらくして、まるで仕事疲れのサラリーマンのような表情でダンテが戻ってきた。
この表情には見覚えがある。
自分の父親が仕事のあと同じような顔をしていた。
「ダンテ、何があったの?」
心配そうに聞くディーヴァに、ダンテは自分の持つ魔具をさしながら答える。
「んー、今まで倒してきたこいつら……実体を伴ったその幻ともう一度やりあえってことだったらしい。今は白のところ、つまり……ベオウルフと戦ってきた」
「そうだったんだ……お疲れ様」
ベオウルフを倒したことで、その珠の場所が光輝く。
残りは最低でも二つであり、ケルベロスとアグニ&ルドラを倒さねばなるまい。
アーカムとの決戦も近いというのに、そこに着くまでどれだけの妨げがあるというのか。
一度は倒した相手なため、倒すのは簡単だが、非常に面倒くさい。
面倒くさがりのダンテが考えたことそれは……。