mission 17:mirroring myself ~欲望、願望~
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「うりゃあ!」
「来いよ」とダンテから挑発したくせに、ダンテは逆に挑発を受けてドッペルゲンガーにスティンガーで突進していく。
自分と同じ姿をしていようが関係ない。
見事に体の中心をとらえ、串刺しにする。
「恒例の串刺しをてめぇにも味あわせてやる!」
どんな悪魔だとしても、さすがに体のど真ん中を貫かれては無事ではすまないだろう。
ダンテは笑みを浮かべる。
しかし、ドッペルゲンガーは首を傾げ鼻で笑い飛ばした。
ダンテの握るリベリオンの柄に手をかけるとずぶずぶとさらにめり込ませる。
もっと深く刺せ、とでもいうのだろうか。
とんだ変態ヤローだ!
ダンテはそう思った。
……お前が言うなである。
「さらに痛みが欲しいってか?ドMだな!」
だが、その傷口があるであろう腹をよく見て、気がついた時には遅かった。
リベリオンに貫かれたままの体で逆にスティンガーを放たれたのだ。
「くっ!!」
間一髪だった。
軽やかなステップでバック転することで急いで避けたが、ともすれば自分が串刺しになっていたことだろう。
ダンテが刺したリベリオンを引き抜いたドッペルゲンガーは、それを床に放った。
カランカランと音を立てたそれを拾いながらドッペルゲンガーの腹を見る。
刺した場所はただ水面のように波打つばかり、そこには傷ひとつついていない。
そう。
ダンテの攻撃は全く効いていなかったのだ。
「ウソだろー!効いてねぇ!!」
今度は愛銃を連射して蜂の巣にする。
もしかしたらブラッドゴイルと同じで遠距離からの攻撃が通用するのかもしれない、そう考えたのだ。
だが珍しくダンテが考えついたこの策は、失敗に終わる。
気がついた時には、ドッペルゲンガーがスティンガーで近づいていた。
そこから袈裟掛けに斬りつけ斬り上げ、横薙ぎからの回し蹴りが炸裂する。
剣と剣が激しくぶつかり合い、火花を散らすが、ドッペルゲンガーの怒濤の攻撃に防戦一方。
ダンテは最後の回し蹴りを身に受けてしまった。
「ぐほぁっ!」
しかたない。
斬りつけても拳がめり込んでも、銃弾が着弾しても、傷つかないため、そのまま攻撃をしかけてくるのだ。
血を吐き出すほどの強烈な蹴りだ、少し内臓が傷ついたかもしれない。
ドッペルゲンガーが自分と同じパワーを持っているなら、自分の蹴りも同じくらいの威力のはず。
オレって強ぇぇ……。
口から血を滴らせながら、ダンテは頭の隅でそんなことを考えていた。
傷は瞬時に治る。
多分、少し前にディーヴァから貰った少量の血のおかげだ。
「さすが天使の血だな!サンキュ、ディーヴァ!」
でもどうしたらドッペルゲンガーに攻撃を当てられるのだろう?
影の世界の中、追ってくるドッペルゲンガーを避けてダンテは悩んだ。
一方、苦戦するダンテと同様に攻略方法を考えていたディーヴァ。
何かわかったようで、床に転がったまま鋭く叫んだ。
「ダンテっ!影こそが彼の実体!影は光によって形成され、また、同じように光によって消える!」
光を当てろ、そう言いたいらしい。
「OK、ありがとなディーヴァ!」
光と言えば、このフロアに入った時に明滅を繰り返していた物のことだ。
魔力で形成されたシャッターに剣技を叩き入れ、破壊する。
破壊されたとたん、三文字の呪文を叫びたくなるような光があふれ出した。
ドッペルゲンガーはその言葉の対になるような体勢で苦悶している。
その姿は己のコピーとは似ても似つかない姿へと変わっており、全身タイツにしか見えなかった。
……ずいぶんのっぺりしている。
フロア内の光源が直撃すると攻撃可能になるようだ。
そのことに気がつくとは、ディーヴァの脳みそサマサマだ。
「来いよ」とダンテから挑発したくせに、ダンテは逆に挑発を受けてドッペルゲンガーにスティンガーで突進していく。
自分と同じ姿をしていようが関係ない。
見事に体の中心をとらえ、串刺しにする。
「恒例の串刺しをてめぇにも味あわせてやる!」
どんな悪魔だとしても、さすがに体のど真ん中を貫かれては無事ではすまないだろう。
ダンテは笑みを浮かべる。
しかし、ドッペルゲンガーは首を傾げ鼻で笑い飛ばした。
ダンテの握るリベリオンの柄に手をかけるとずぶずぶとさらにめり込ませる。
もっと深く刺せ、とでもいうのだろうか。
とんだ変態ヤローだ!
ダンテはそう思った。
……お前が言うなである。
「さらに痛みが欲しいってか?ドMだな!」
だが、その傷口があるであろう腹をよく見て、気がついた時には遅かった。
リベリオンに貫かれたままの体で逆にスティンガーを放たれたのだ。
「くっ!!」
間一髪だった。
軽やかなステップでバック転することで急いで避けたが、ともすれば自分が串刺しになっていたことだろう。
ダンテが刺したリベリオンを引き抜いたドッペルゲンガーは、それを床に放った。
カランカランと音を立てたそれを拾いながらドッペルゲンガーの腹を見る。
刺した場所はただ水面のように波打つばかり、そこには傷ひとつついていない。
そう。
ダンテの攻撃は全く効いていなかったのだ。
「ウソだろー!効いてねぇ!!」
今度は愛銃を連射して蜂の巣にする。
もしかしたらブラッドゴイルと同じで遠距離からの攻撃が通用するのかもしれない、そう考えたのだ。
だが珍しくダンテが考えついたこの策は、失敗に終わる。
気がついた時には、ドッペルゲンガーがスティンガーで近づいていた。
そこから袈裟掛けに斬りつけ斬り上げ、横薙ぎからの回し蹴りが炸裂する。
剣と剣が激しくぶつかり合い、火花を散らすが、ドッペルゲンガーの怒濤の攻撃に防戦一方。
ダンテは最後の回し蹴りを身に受けてしまった。
「ぐほぁっ!」
しかたない。
斬りつけても拳がめり込んでも、銃弾が着弾しても、傷つかないため、そのまま攻撃をしかけてくるのだ。
血を吐き出すほどの強烈な蹴りだ、少し内臓が傷ついたかもしれない。
ドッペルゲンガーが自分と同じパワーを持っているなら、自分の蹴りも同じくらいの威力のはず。
オレって強ぇぇ……。
口から血を滴らせながら、ダンテは頭の隅でそんなことを考えていた。
傷は瞬時に治る。
多分、少し前にディーヴァから貰った少量の血のおかげだ。
「さすが天使の血だな!サンキュ、ディーヴァ!」
でもどうしたらドッペルゲンガーに攻撃を当てられるのだろう?
影の世界の中、追ってくるドッペルゲンガーを避けてダンテは悩んだ。
一方、苦戦するダンテと同様に攻略方法を考えていたディーヴァ。
何かわかったようで、床に転がったまま鋭く叫んだ。
「ダンテっ!影こそが彼の実体!影は光によって形成され、また、同じように光によって消える!」
光を当てろ、そう言いたいらしい。
「OK、ありがとなディーヴァ!」
光と言えば、このフロアに入った時に明滅を繰り返していた物のことだ。
魔力で形成されたシャッターに剣技を叩き入れ、破壊する。
破壊されたとたん、三文字の呪文を叫びたくなるような光があふれ出した。
ドッペルゲンガーはその言葉の対になるような体勢で苦悶している。
その姿は己のコピーとは似ても似つかない姿へと変わっており、全身タイツにしか見えなかった。
……ずいぶんのっぺりしている。
フロア内の光源が直撃すると攻撃可能になるようだ。
そのことに気がつくとは、ディーヴァの脳みそサマサマだ。