mission 17:mirroring myself ~欲望、願望~
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そこに入り込むと、もう見飽きるほどになりつつある悪魔の封印が施された。
現れた悪魔は、デュラハンとソウルイーターという組み合わせである。
ダンテはベオウルフを装備した腕をブンブン振り回すと、嬉々として悪魔の元へ向かった。
一瞬にして敵の背後を取ったかと思えば、構えた拳を高く振り上げアッパーカットを叩き込む。
そして自身も回転しつつ上昇すると、鋭い飛び蹴りを放った。
ビーストアッパーというよりかは、ライジングドラゴン……昇竜拳と呼んだ方がいいだろう。
まるで龍が昇っていくような華麗な動きだった。
ダンテ渾身の上昇アッパー、そこからのキラービーを受けたデュラハンとソウルイーターは、すぐに霧散して消えていった。
「ま、ざっとこんなもんだぜ」
手についた埃をはたき、ダンテはディーヴァをつれて次に潜るべき入り口を睨む。
試練挑戦時にはたくさんの入り口があったこの場所も、今は崩れて出入り口は入ってきたところを除けばたった一ヶ所。
赤い光が四つ灯った場所だ。
「ぶふっ!!」
中へ入ったとたん、ディーヴァがふきだした。
「キタネーなディーヴァ」
「ごめん!……だって、何なのこれ!串刺しになっちゃうよ!!」
ディーヴァがきゃんきゃん叫びながらダンテの袖を掴む。
ダンテは一度来たのでなんとも思わないが、ディーヴァは初見である。
目の前には長い長い通路、そして迫り来る槍禽が立ち塞がっていた。
「槍の間隔が狭くなってやがるな。でも……」
ディーヴァの頭をぐりぐりと撫でると。
「なあに、落ち着いてけばどってことないって」
親指グッ!
ぺかー、と眩しい笑顔を見せた。
「おおお落ち着いてなんていられないってば!」
「大丈夫だ、問題ない。いざとなったらオレが体を張ってお前を守るから心配すんな」
「体を張るのはダメー!!怪我しちゃうでしょうが!」
串刺しというか、尻の穴が増えそうになったりはした。
でも結果的に渾身の斬りつけで針をいとも簡単に破壊できたのだから何も問題ないだろう、そう思う。
それを話しても怖じ気づいたディーヴァは首を縦には振らなかった。
だが、これ以上話し合っていても先には進めない。
ダンテは小さくため息を吐くとパチン、指を鳴らした。
「時間操作するから『じっとしてな』」
弱冠スピードアップしている針、それをゆっくりとした動きに変える。
そして針同様、ゆっくりした動きになったディーヴァをお姫様だっこで優しく抱えあげると、自らは素早い動きで通り抜けるのだった。
向こう端にたどり着いたと同時に魔力が限界に達した。
時間が元の速さへと戻る。
「怖かった……なんでいきなりやるの」
「だってディーヴァ嫌がってるし、でも急がねぇとだしさ」
「むー、強引なんだから……」
余談だが、このゲリュオンの時間操作の能力……ダンテからすれば他がゆっくりな動きに見えるが、ゆっくりな動きと化した側からすれば、ダンテが早く動いているように見える。
つまりディーヴァから見ると、針の動きはそのまま、加えてダンテが物凄い早さになっているように見えたのだ。
高速化デビルハンター、ちょっと怖い。
そして二人は壁の割れ目から外に出た。
さらに標高が高くなっているためだろうか、眼下に広がるのは薄い雲、そして濃霧のような魔力の分厚い層だった。
崖っぷちに設置された飛翔版に飛び乗り上へと向かう。
…………魔界の入り口が見えてきた。
現れた悪魔は、デュラハンとソウルイーターという組み合わせである。
ダンテはベオウルフを装備した腕をブンブン振り回すと、嬉々として悪魔の元へ向かった。
一瞬にして敵の背後を取ったかと思えば、構えた拳を高く振り上げアッパーカットを叩き込む。
そして自身も回転しつつ上昇すると、鋭い飛び蹴りを放った。
ビーストアッパーというよりかは、ライジングドラゴン……昇竜拳と呼んだ方がいいだろう。
まるで龍が昇っていくような華麗な動きだった。
ダンテ渾身の上昇アッパー、そこからのキラービーを受けたデュラハンとソウルイーターは、すぐに霧散して消えていった。
「ま、ざっとこんなもんだぜ」
手についた埃をはたき、ダンテはディーヴァをつれて次に潜るべき入り口を睨む。
試練挑戦時にはたくさんの入り口があったこの場所も、今は崩れて出入り口は入ってきたところを除けばたった一ヶ所。
赤い光が四つ灯った場所だ。
「ぶふっ!!」
中へ入ったとたん、ディーヴァがふきだした。
「キタネーなディーヴァ」
「ごめん!……だって、何なのこれ!串刺しになっちゃうよ!!」
ディーヴァがきゃんきゃん叫びながらダンテの袖を掴む。
ダンテは一度来たのでなんとも思わないが、ディーヴァは初見である。
目の前には長い長い通路、そして迫り来る槍禽が立ち塞がっていた。
「槍の間隔が狭くなってやがるな。でも……」
ディーヴァの頭をぐりぐりと撫でると。
「なあに、落ち着いてけばどってことないって」
親指グッ!
ぺかー、と眩しい笑顔を見せた。
「おおお落ち着いてなんていられないってば!」
「大丈夫だ、問題ない。いざとなったらオレが体を張ってお前を守るから心配すんな」
「体を張るのはダメー!!怪我しちゃうでしょうが!」
串刺しというか、尻の穴が増えそうになったりはした。
でも結果的に渾身の斬りつけで針をいとも簡単に破壊できたのだから何も問題ないだろう、そう思う。
それを話しても怖じ気づいたディーヴァは首を縦には振らなかった。
だが、これ以上話し合っていても先には進めない。
ダンテは小さくため息を吐くとパチン、指を鳴らした。
「時間操作するから『じっとしてな』」
弱冠スピードアップしている針、それをゆっくりとした動きに変える。
そして針同様、ゆっくりした動きになったディーヴァをお姫様だっこで優しく抱えあげると、自らは素早い動きで通り抜けるのだった。
向こう端にたどり着いたと同時に魔力が限界に達した。
時間が元の速さへと戻る。
「怖かった……なんでいきなりやるの」
「だってディーヴァ嫌がってるし、でも急がねぇとだしさ」
「むー、強引なんだから……」
余談だが、このゲリュオンの時間操作の能力……ダンテからすれば他がゆっくりな動きに見えるが、ゆっくりな動きと化した側からすれば、ダンテが早く動いているように見える。
つまりディーヴァから見ると、針の動きはそのまま、加えてダンテが物凄い早さになっているように見えたのだ。
高速化デビルハンター、ちょっと怖い。
そして二人は壁の割れ目から外に出た。
さらに標高が高くなっているためだろうか、眼下に広がるのは薄い雲、そして濃霧のような魔力の分厚い層だった。
崖っぷちに設置された飛翔版に飛び乗り上へと向かう。
…………魔界の入り口が見えてきた。