mission 16:succeeded to pride, belief ~VSレディ~
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蔵書の間に到着すれば、先客たるレディが息切れをおこし休んでいた。
ダンテから降りたディーヴァが慌てたように駆け寄る。
「レディさん!?大丈夫ですか?」
「大丈夫よ……」
優しい言葉をかけてくれたディーヴァにニコリ、笑うレディ。
そんなレディに、ダンテは軽々しく声をかける。
「おうお疲れ。息切れか?だったら下がってな、後はオレがやる」
「はあ?下がるのはそっちよ!」
ディーヴァに対する態度とはうって変わって、悪魔の血を引くダンテには非常に厳しく辛辣。
レディは右手に持っていたハンドガンをダンテにつきつける。
ダンテはその銃を腕ごとひきよせ、わざと自分の腹目掛け撃たせた。
「ぎゃー!何バカなことしてんのー!!」
これにはレディもディーヴァもびっくり。
レディは固まり、ディーヴァに至っては叫んでムンクの叫びの表情だ。
「こんなの擦り傷。ディーヴァはいちいち気にすんな」
「う、うん……」
すぐ塞がっていく傷を目でしっかり確認し、ディーヴァはおとなしくなった。
「分かんねぇのか?お前じゃ無理だ。
人間の出る幕じゃないんだよ」
「分からないのはそっちよ!これはね、理屈じゃないの!人間とか悪魔とかそういう問題じゃない!」
売り言葉に買い言葉もかくや、お互い強い口調で言い合いを続ける。
そして今度はレディ自ら、ダンテの胸元に銃を突きつけた。
その照準は的確にダンテの心臓を狙う。
「私はあの男を許せない。私の魂が!あいつを倒せって言ってる!」
そのまま銃口を押しつけるようにしてダンテを後退させる。
ダンテはそれを軽く振り払った。
「でも、レディさん……危険だよ、危ないよ……?」
「ありがと。貴女は優しい子ね。
でもね、私は私の魂に従いたいの」
心配するディーヴァの傷のついた頬をそっと一撫でし、ダンテに再度問いかける。
「それ以上の理由が必要なわけ?それにこれは家族の問題だわ……」
レディは壁に立てかけたミサイルランチャーを担ぎ直す。
そして扉に向かって歩きだした。
「悪いけど赤の他人は引っ込んでて」
「…………」
レディの力では倒せないとわかっているので二人とも説得しようと試みた。
それでも彼女の意志は固かった。
ディーヴァは何もできない自分が悔しく感じ、唇を噛んだ。
ダンテとディーヴァの傍を通り過ぎるレディ。
ダンテはしばし思案した後、引き留めた。
「よく分かったよお嬢ちゃん。だが引き下がるつもりはないね」
その話にレディは振り向く。
「オレもあいつにはかなりムカついてる。ディーヴァが喰われかけたんだ。ぶっ殺したいほどだぜ」
「喰われ……ッ!?あいつ……母さんや大勢を殺すだけでは飽き足らず、女の子にまで手を出したの!?
やっぱり許せないわ、絶対ぶっ殺す」
「な?お前だってそう思うだろ?そういうワケで……」
ダンテはレディが突きつけていた銃を放り投げ、自分の二丁拳銃をレディに向かって構える。
ダンテもその道を譲ることはできない。
スパーダの息子として自覚し始めているのだから。
それに、先ほど言ったようにディーヴァのこともあり一発ブッ飛ばさなくては気がすまない。
「力尽くでここを通りたいくらいにはムカついてるってことさ!」
「フン、悪魔同士で天使の奪い合いもしてる、そういうわけ……?上等よ」
レディもダンテにミサイルを構える。
「私も悪魔を活かしておくつもりはないわ、アンタ含めて一匹残らずね!
ディーヴァ、全ての悪魔から貴女を助けてあげるわ!」
「おうおうおう!おもしれぇ、やってみろ。ディーヴァ、隅に逃げとけ」
「え、えーと……うん、わかった……」
なんだか勝手に話が進んでいる気がする。
どうして戦う選択肢に行くの?
我慢だけど言えないし止められない。
ディーヴァは冷や汗を垂らしながら後退していった。
ディーヴァが行くのを待ってレディはダンテに向けてミサイルを発射、着弾地点にいたダンテは飛び上がってそれを回避した。
二人の間には書物の切れはしがハラハラと舞い落ちる。
それが戦いの始まりの合図になった。
ダンテから降りたディーヴァが慌てたように駆け寄る。
「レディさん!?大丈夫ですか?」
「大丈夫よ……」
優しい言葉をかけてくれたディーヴァにニコリ、笑うレディ。
そんなレディに、ダンテは軽々しく声をかける。
「おうお疲れ。息切れか?だったら下がってな、後はオレがやる」
「はあ?下がるのはそっちよ!」
ディーヴァに対する態度とはうって変わって、悪魔の血を引くダンテには非常に厳しく辛辣。
レディは右手に持っていたハンドガンをダンテにつきつける。
ダンテはその銃を腕ごとひきよせ、わざと自分の腹目掛け撃たせた。
「ぎゃー!何バカなことしてんのー!!」
これにはレディもディーヴァもびっくり。
レディは固まり、ディーヴァに至っては叫んでムンクの叫びの表情だ。
「こんなの擦り傷。ディーヴァはいちいち気にすんな」
「う、うん……」
すぐ塞がっていく傷を目でしっかり確認し、ディーヴァはおとなしくなった。
「分かんねぇのか?お前じゃ無理だ。
人間の出る幕じゃないんだよ」
「分からないのはそっちよ!これはね、理屈じゃないの!人間とか悪魔とかそういう問題じゃない!」
売り言葉に買い言葉もかくや、お互い強い口調で言い合いを続ける。
そして今度はレディ自ら、ダンテの胸元に銃を突きつけた。
その照準は的確にダンテの心臓を狙う。
「私はあの男を許せない。私の魂が!あいつを倒せって言ってる!」
そのまま銃口を押しつけるようにしてダンテを後退させる。
ダンテはそれを軽く振り払った。
「でも、レディさん……危険だよ、危ないよ……?」
「ありがと。貴女は優しい子ね。
でもね、私は私の魂に従いたいの」
心配するディーヴァの傷のついた頬をそっと一撫でし、ダンテに再度問いかける。
「それ以上の理由が必要なわけ?それにこれは家族の問題だわ……」
レディは壁に立てかけたミサイルランチャーを担ぎ直す。
そして扉に向かって歩きだした。
「悪いけど赤の他人は引っ込んでて」
「…………」
レディの力では倒せないとわかっているので二人とも説得しようと試みた。
それでも彼女の意志は固かった。
ディーヴァは何もできない自分が悔しく感じ、唇を噛んだ。
ダンテとディーヴァの傍を通り過ぎるレディ。
ダンテはしばし思案した後、引き留めた。
「よく分かったよお嬢ちゃん。だが引き下がるつもりはないね」
その話にレディは振り向く。
「オレもあいつにはかなりムカついてる。ディーヴァが喰われかけたんだ。ぶっ殺したいほどだぜ」
「喰われ……ッ!?あいつ……母さんや大勢を殺すだけでは飽き足らず、女の子にまで手を出したの!?
やっぱり許せないわ、絶対ぶっ殺す」
「な?お前だってそう思うだろ?そういうワケで……」
ダンテはレディが突きつけていた銃を放り投げ、自分の二丁拳銃をレディに向かって構える。
ダンテもその道を譲ることはできない。
スパーダの息子として自覚し始めているのだから。
それに、先ほど言ったようにディーヴァのこともあり一発ブッ飛ばさなくては気がすまない。
「力尽くでここを通りたいくらいにはムカついてるってことさ!」
「フン、悪魔同士で天使の奪い合いもしてる、そういうわけ……?上等よ」
レディもダンテにミサイルを構える。
「私も悪魔を活かしておくつもりはないわ、アンタ含めて一匹残らずね!
ディーヴァ、全ての悪魔から貴女を助けてあげるわ!」
「おうおうおう!おもしれぇ、やってみろ。ディーヴァ、隅に逃げとけ」
「え、えーと……うん、わかった……」
なんだか勝手に話が進んでいる気がする。
どうして戦う選択肢に行くの?
我慢だけど言えないし止められない。
ディーヴァは冷や汗を垂らしながら後退していった。
ディーヴァが行くのを待ってレディはダンテに向けてミサイルを発射、着弾地点にいたダンテは飛び上がってそれを回避した。
二人の間には書物の切れはしがハラハラと舞い落ちる。
それが戦いの始まりの合図になった。