mission 16:succeeded to pride, belief ~VSレディ~
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「え、ここ違う場所なんだけど」
「……あ、やべ」
その場をあとにした二人はどこをどう間違ったか、元の場所ではなくドクロの間に入り込んでしまった。
急いで戻ろうと踵を返すが、そこにはもうすでに悪魔の封印が。
そしてもりもりわきだす悪魔達……その中にはヘル=グリードもおり、悪魔がどんどん増えるフラグまで立った。
「ダンテのバカーッ!ダンテのあとにくっついて来るんじゃなかった!」
「入っちまったんだからしょうがねぇだろ!バカバカ言うなって!すぐブッ飛ばすから待ってろよ」
「待ってるってどこで……わあっ!!」
その瞬間、悪魔の鎌が薙いだ。
それによってディーヴァの髪の毛が数本切れ、パラパラ舞い落ちる。
よけていなかったら首が飛んでいたと思うと、ぞっとする。
「ひぃい~~~、やだぁ!翼、出てよぉ~っ!!」
意地でも出してやろう、そう思ったディーヴァは自分の意思で翼を出すことに成功した。
ダンテにばかり助けてもらうことを考えず、その翼を使って逃げるためだ。
出た翼のおかげか、動くスピードが桁違いに速くなる。
「おお、ディーヴァすごいな!」
「すごいとかどうでもいいから、はーやーくーしーてー!!」
「悪い、ちょっとばっかり時間かかりそうだ!」
「なんですとー!?」
ダンテもあまり構っていられぬほどの数、悪魔が現れている。
見れば、ヘル=グリード数匹が休むことなく悪魔を呼び続けていた。
ディーヴァは逃げるためか、上の鎖に翼を使い降り立った。降り立つというより、よじ登るに近い。
我ながら頑張ったものだ。
あそこにいるならば、とりあえずは大丈夫だろう……ダンテは安心して悪魔に向き直った。
フリーライドを駆使し、悪魔を翻弄する。
そしてソードピアスで串刺しにした悪魔にはジャンプキックを繰り出して吹っ飛ばす。
「ハッハー!覚悟はいいか?」
ショートダッシュから始まる、八連続攻撃。
ミリオンスタッブを操り出すダンテはそこから何を思ったか、リベリオンを支柱に使いポール回しで悪魔をいっぺんに蹴りつけた。
ダンスマカブルからのクレイジーダンスである。
「絶望的だな!」
「……絶望的なのはダンテでしょ」
「なんでだよ。……ってぇ~!うわ、手のひら切れちまった!いてぇ!」
そりゃそうだろう、抜き身の剣を素手でつかんでいたのだから。
狂ったダンスするなんて、相変わらず馬鹿丸出しだ。
しかし、ダンテの怒涛の連続攻撃に、大量の悪魔は激減した。
「ダンテってば本当に馬鹿じゃないの?刃部分掴んだら怪我するに決まってるよ。すーぐそうやって危ない真似して……」
「うっせ!」
「もうっ!早く倒し……きゃあああ」
「ディーヴァ!?」
その時、ディーヴァの乗っている鎖……そこを支える支柱が大きく傾いた。
足元で悪魔がまとわりついて揺らしているのだ。
しかしそちらにすぐ行くことはできない。
ダンテはダンテで目の前の悪魔に掛かり切りだからだ。
「いやあああああ!」
支えていた支柱が倒れ鎖も千切れ、そこに掴まっていたディーヴァが落ちる。
このディーヴァの翼は、ずっと浮かんでいられないのだ。
落ちたディーヴァはあっという間に悪魔に囲まれて見えなくなる。
これにはダンテも焦りを隠せず、魔力を思い切り解放して周りの悪魔を吹き飛ばした。
「ディーヴァー!!」
ダンテの目の前で見えなくなったディーヴァ。
しかし、ディーヴァを囲む悪魔達の隙間からはまばゆい光が漏れ出し、それと共に悪魔が吹き飛び、消える。
再び強い光で具現化した翼を携えて、ディーヴァはふわりと飛んだ。
その体が向かうのは目の前に飛び出していたダンテの胸の中。
その体を抱きとめたダンテが心配そうに覗き込む。
「つぅ~……」
悪魔を吹き飛ばすどころか消し飛ばしたディーヴァだったが、やはり無傷でとはいかなかったようだ。
頬やら腕やら足やらに深くはないが傷を受けている。
一番ひどいのは頬だろう、血が流れている。
「だだだ大丈夫か!!」
「ダンテ、うろたえ過ぎ。どもってるよ?」
「でも痛むだろ……」
「そりゃあ、ちょっとは」
ディーヴァはここに来た事で、かなりの数の生傷だらけになってしまった。
これでは次にバージルに見られたときなんて言われるか……。
『やはり貴様には守り切れんようだな、ダンテェイ……。ディーヴァは俺といる方が似合いだ』
ドヤ顔でそういうバージルが目に浮かぶ。
そうでなくても、怪我をした彼女は見ていられない。
しかも今回一番傷を受けているのは顔である。
そう、ディーヴァのかわいい顔に。
傷が残ったら大変だ!!
ダンテが慌てるのも無理はなかった。
ごし、ディーヴァが頬に違和感を感じ、指で拭う。
血が指にたっぷりと付着した。
「あ、けっこう出てる……もったいないなあ。ダンテ、あげる」
まだ血は流れている。
ディーヴァは自分の顔をダンテに近づかせ、その頬を差し出した。
頬に流れる血液をなめろと、そう示している。
その気持ちは嬉しい。
嬉しいのだが……。
「でもな、ディーヴァ。一度摂取すると我慢が利かなくなりやすいんだぞ?わかってるのか?」
「それでも、もったいないでしょ?」
「アッハイ」
心配はしてるし我慢はしてるしでつらい、オレの気も知らないでこの娘は……ッ!
しかし、美味いのは確かだし、これからどんどん戦いも激化するかもしれない。
ディーヴァがせっかくくれるというのだ、流れている分くらいは貰っておいたほうがいいだろう。
ダンテは、ディーヴァの頬に舌を這わすと、血をゆっくりと舐めとった。
「……あ、やべ」
その場をあとにした二人はどこをどう間違ったか、元の場所ではなくドクロの間に入り込んでしまった。
急いで戻ろうと踵を返すが、そこにはもうすでに悪魔の封印が。
そしてもりもりわきだす悪魔達……その中にはヘル=グリードもおり、悪魔がどんどん増えるフラグまで立った。
「ダンテのバカーッ!ダンテのあとにくっついて来るんじゃなかった!」
「入っちまったんだからしょうがねぇだろ!バカバカ言うなって!すぐブッ飛ばすから待ってろよ」
「待ってるってどこで……わあっ!!」
その瞬間、悪魔の鎌が薙いだ。
それによってディーヴァの髪の毛が数本切れ、パラパラ舞い落ちる。
よけていなかったら首が飛んでいたと思うと、ぞっとする。
「ひぃい~~~、やだぁ!翼、出てよぉ~っ!!」
意地でも出してやろう、そう思ったディーヴァは自分の意思で翼を出すことに成功した。
ダンテにばかり助けてもらうことを考えず、その翼を使って逃げるためだ。
出た翼のおかげか、動くスピードが桁違いに速くなる。
「おお、ディーヴァすごいな!」
「すごいとかどうでもいいから、はーやーくーしーてー!!」
「悪い、ちょっとばっかり時間かかりそうだ!」
「なんですとー!?」
ダンテもあまり構っていられぬほどの数、悪魔が現れている。
見れば、ヘル=グリード数匹が休むことなく悪魔を呼び続けていた。
ディーヴァは逃げるためか、上の鎖に翼を使い降り立った。降り立つというより、よじ登るに近い。
我ながら頑張ったものだ。
あそこにいるならば、とりあえずは大丈夫だろう……ダンテは安心して悪魔に向き直った。
フリーライドを駆使し、悪魔を翻弄する。
そしてソードピアスで串刺しにした悪魔にはジャンプキックを繰り出して吹っ飛ばす。
「ハッハー!覚悟はいいか?」
ショートダッシュから始まる、八連続攻撃。
ミリオンスタッブを操り出すダンテはそこから何を思ったか、リベリオンを支柱に使いポール回しで悪魔をいっぺんに蹴りつけた。
ダンスマカブルからのクレイジーダンスである。
「絶望的だな!」
「……絶望的なのはダンテでしょ」
「なんでだよ。……ってぇ~!うわ、手のひら切れちまった!いてぇ!」
そりゃそうだろう、抜き身の剣を素手でつかんでいたのだから。
狂ったダンスするなんて、相変わらず馬鹿丸出しだ。
しかし、ダンテの怒涛の連続攻撃に、大量の悪魔は激減した。
「ダンテってば本当に馬鹿じゃないの?刃部分掴んだら怪我するに決まってるよ。すーぐそうやって危ない真似して……」
「うっせ!」
「もうっ!早く倒し……きゃあああ」
「ディーヴァ!?」
その時、ディーヴァの乗っている鎖……そこを支える支柱が大きく傾いた。
足元で悪魔がまとわりついて揺らしているのだ。
しかしそちらにすぐ行くことはできない。
ダンテはダンテで目の前の悪魔に掛かり切りだからだ。
「いやあああああ!」
支えていた支柱が倒れ鎖も千切れ、そこに掴まっていたディーヴァが落ちる。
このディーヴァの翼は、ずっと浮かんでいられないのだ。
落ちたディーヴァはあっという間に悪魔に囲まれて見えなくなる。
これにはダンテも焦りを隠せず、魔力を思い切り解放して周りの悪魔を吹き飛ばした。
「ディーヴァー!!」
ダンテの目の前で見えなくなったディーヴァ。
しかし、ディーヴァを囲む悪魔達の隙間からはまばゆい光が漏れ出し、それと共に悪魔が吹き飛び、消える。
再び強い光で具現化した翼を携えて、ディーヴァはふわりと飛んだ。
その体が向かうのは目の前に飛び出していたダンテの胸の中。
その体を抱きとめたダンテが心配そうに覗き込む。
「つぅ~……」
悪魔を吹き飛ばすどころか消し飛ばしたディーヴァだったが、やはり無傷でとはいかなかったようだ。
頬やら腕やら足やらに深くはないが傷を受けている。
一番ひどいのは頬だろう、血が流れている。
「だだだ大丈夫か!!」
「ダンテ、うろたえ過ぎ。どもってるよ?」
「でも痛むだろ……」
「そりゃあ、ちょっとは」
ディーヴァはここに来た事で、かなりの数の生傷だらけになってしまった。
これでは次にバージルに見られたときなんて言われるか……。
『やはり貴様には守り切れんようだな、ダンテェイ……。ディーヴァは俺といる方が似合いだ』
ドヤ顔でそういうバージルが目に浮かぶ。
そうでなくても、怪我をした彼女は見ていられない。
しかも今回一番傷を受けているのは顔である。
そう、ディーヴァのかわいい顔に。
傷が残ったら大変だ!!
ダンテが慌てるのも無理はなかった。
ごし、ディーヴァが頬に違和感を感じ、指で拭う。
血が指にたっぷりと付着した。
「あ、けっこう出てる……もったいないなあ。ダンテ、あげる」
まだ血は流れている。
ディーヴァは自分の顔をダンテに近づかせ、その頬を差し出した。
頬に流れる血液をなめろと、そう示している。
その気持ちは嬉しい。
嬉しいのだが……。
「でもな、ディーヴァ。一度摂取すると我慢が利かなくなりやすいんだぞ?わかってるのか?」
「それでも、もったいないでしょ?」
「アッハイ」
心配はしてるし我慢はしてるしでつらい、オレの気も知らないでこの娘は……ッ!
しかし、美味いのは確かだし、これからどんどん戦いも激化するかもしれない。
ディーヴァがせっかくくれるというのだ、流れている分くらいは貰っておいたほうがいいだろう。
ダンテは、ディーヴァの頬に舌を這わすと、血をゆっくりと舐めとった。