mission 16:succeeded to pride, belief ~VSレディ~
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黄金の太陽を手に次に向かったのは、左の赤い扉。
もう一つの月を模したものを取りに行かなくてはならない。
開けると待ち構えているのはエニグマ達。
「待って」
その悪魔の群れを掻き分けて次の扉へ進もうとするダンテに、待ったをかけるディーヴァ。
「どした?」
「そっちの隙間に行った方がいい気がして……」
湿った冷たい風を感じ、なんの気なしに後ろを振り返ったディーヴァの目に飛び込んできたのは壁の裂け目だった。
そこに目当ての物がある気がしてならない。
「ディーヴァお得意の天使の勘……ってやつか?」
「まあ、そんなとこ」
「いいぜ、そっち行こう」
ダンテはエニグマが撃ってきた矢をリベリオンで打ち返し、ディーヴァに続いた。
エニグマが入れない、しかしダンテとディーヴァは余裕で入れるであろうそこに素早く入り込む。
「ここってさ、前に落ちた奈落の底だよね」
「でも、こんなのはなかったよな」
奈落の底だから湿った冷たい風を感じたのだ。
そして相変わらず臭い。
ダンテの言うこんなの、とは紋章のことだ。
紋章は二つあった。
「なんで二つ?一つハズレで間違えたらドカーン!とかじゃねーだろうな」
「そうじゃないみたい。『我が漆黒の三日月の力を求める者よ、会いに違える二つの球体を結びつけよ』ってことらしいよ」
「あれか……」
ディーヴァが読み上げる文字によれば、天井から吊り下がる球体二つをぶつけ合って破壊しろと、そういうことだ。
上部にある二つの球体を見据えるダンテは、紋章を立て続けに起動すると素早く破壊する。
破壊と共に奥に続く鉄格子がガラガラと音を立てて上がっていく。
「あ、鉄格子が開いたー」
ぱしゃぱしゃと足音を立てて、近寄る二人。
置かれていたのは、闇に浮かぶ三日月を模した漆黒の三日月だった。
「まるで黒い宝石……ふふ、太陽の方と揃いで売ったら高そう」
「おい、ディーヴァ。目が$マークになってるぞ」
請求書の束を思い出したディーヴァは、つい漆黒の三日月を手に取ってしまった。
それだけダンテの請求書額は多いと言うことでもある。
そして、手に取ってしまったことにより悪魔の封印がなされ、悪魔が現れた。
似非天使……フォールンだ。
「げ」
「ちょうどいい、ここに隠れてろ、な?」
手の中の三日月をぎゅうと、まるでダンテの代わりのように抱き締め、ディーヴァはコクリと頷いた。
ダンテはあたしにとって月。
でも、あたしは満月がきらいだ。
だからダンテはあたしにとって、やわらかく闇を照らす三日月なのだろう。
……三日月は好き。
大嫌いな満月になるときもあるダンテだけれど、あたしの好きなダンテは三日月。
ダンテがフォールンを倒すのを見つめながら、ディーヴァは静かにそう思い、微笑む。
フォールンを無事倒したダンテがこちらに手を伸ばす。
「さぁ、太陽の隣に早くそいつをおいてやろうぜ。俺達みたくいつも一緒のがいいだろ」
「ダンテ……うん、そうだね」
ほっこり、胸の内を温かくしたディーヴァはその手を取った。
もう一つの月を模したものを取りに行かなくてはならない。
開けると待ち構えているのはエニグマ達。
「待って」
その悪魔の群れを掻き分けて次の扉へ進もうとするダンテに、待ったをかけるディーヴァ。
「どした?」
「そっちの隙間に行った方がいい気がして……」
湿った冷たい風を感じ、なんの気なしに後ろを振り返ったディーヴァの目に飛び込んできたのは壁の裂け目だった。
そこに目当ての物がある気がしてならない。
「ディーヴァお得意の天使の勘……ってやつか?」
「まあ、そんなとこ」
「いいぜ、そっち行こう」
ダンテはエニグマが撃ってきた矢をリベリオンで打ち返し、ディーヴァに続いた。
エニグマが入れない、しかしダンテとディーヴァは余裕で入れるであろうそこに素早く入り込む。
「ここってさ、前に落ちた奈落の底だよね」
「でも、こんなのはなかったよな」
奈落の底だから湿った冷たい風を感じたのだ。
そして相変わらず臭い。
ダンテの言うこんなの、とは紋章のことだ。
紋章は二つあった。
「なんで二つ?一つハズレで間違えたらドカーン!とかじゃねーだろうな」
「そうじゃないみたい。『我が漆黒の三日月の力を求める者よ、会いに違える二つの球体を結びつけよ』ってことらしいよ」
「あれか……」
ディーヴァが読み上げる文字によれば、天井から吊り下がる球体二つをぶつけ合って破壊しろと、そういうことだ。
上部にある二つの球体を見据えるダンテは、紋章を立て続けに起動すると素早く破壊する。
破壊と共に奥に続く鉄格子がガラガラと音を立てて上がっていく。
「あ、鉄格子が開いたー」
ぱしゃぱしゃと足音を立てて、近寄る二人。
置かれていたのは、闇に浮かぶ三日月を模した漆黒の三日月だった。
「まるで黒い宝石……ふふ、太陽の方と揃いで売ったら高そう」
「おい、ディーヴァ。目が$マークになってるぞ」
請求書の束を思い出したディーヴァは、つい漆黒の三日月を手に取ってしまった。
それだけダンテの請求書額は多いと言うことでもある。
そして、手に取ってしまったことにより悪魔の封印がなされ、悪魔が現れた。
似非天使……フォールンだ。
「げ」
「ちょうどいい、ここに隠れてろ、な?」
手の中の三日月をぎゅうと、まるでダンテの代わりのように抱き締め、ディーヴァはコクリと頷いた。
ダンテはあたしにとって月。
でも、あたしは満月がきらいだ。
だからダンテはあたしにとって、やわらかく闇を照らす三日月なのだろう。
……三日月は好き。
大嫌いな満月になるときもあるダンテだけれど、あたしの好きなダンテは三日月。
ダンテがフォールンを倒すのを見つめながら、ディーヴァは静かにそう思い、微笑む。
フォールンを無事倒したダンテがこちらに手を伸ばす。
「さぁ、太陽の隣に早くそいつをおいてやろうぜ。俺達みたくいつも一緒のがいいだろ」
「ダンテ……うん、そうだね」
ほっこり、胸の内を温かくしたディーヴァはその手を取った。