mission 16:succeeded to pride, belief ~VSレディ~
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通路へ出ると、そこには見たことのない悪魔が行く手を阻んでいた。
「ダンテ、恐いし気持ち悪いよ~」
ディーヴァがそう素直に感想を漏らすのも無理はない。
まるで体の内側と外側が入れ換わったかのような体躯をしているのだ。
血管が浮き出ている、というレベルの話ではない。
血管が外側についているような、そんな見た目なのである。
ディーヴァは生物の教科書で見た人体解剖図を思い出し吐きそうになった。
「確かに気持ちワリィな。だけど、んなナリしててもどうせお前らも雑魚だろ?ひっこんでな!」
オレとディーヴァの進む道をさえぎる奴は、何びとたりとも許さん!
ダンテは、ベオウルフを装着した手足を構え、その気持ちの悪い悪魔に突っ込んでいった。
パッと見は、B級ホラー映画の血みどろのおばけ。
そんな感じに赤い血管を体中に走らせた悪魔に、ダンテはベオウルフを使った渾身の飛び蹴りをぶちかます。
蜂が刺すかのようなその勢いに、悪魔は持っていた鎌で防御するしか出来ない。
「オネンネしてな!」
オラオラオラオラ!ドドドドド!
続いて、鎌の防御すら破壊するかの如く連続で繰り出される百烈脚とたこ殴り。
フィニッシュにと、叩きつけるような右パンチで殴りつけるダンテに、悪魔は大きく後方へ吹き飛んだ。
ダンテのキラービーにハイパーフィスト炸裂。
「なんだ、弱ぇぇな」
『ダンテ、油断するな!』
「あ?」
ケルベロスの鋭い声が入る。
あの後ケルベロスがなくてちょっと面倒な思いをしたので、今は再びダンテが持つことにしたのだ。
もちろん、ディーヴァに何かありそうな時や、ダンテがディーヴァと一時でも離れる時があればその都度ディーヴァが持つ。
見れば、吹っ飛んだ悪魔は、バック転をし体勢を立て直して反撃してきたところだった。
「うおっ……あっぶねー」
ダッシュしながらのその横薙ぎを紙一重でかわすダンテ。
この鎌には魔力で形成されているらしき刃があり、斬られたら痛いどころではすまなさそうである。
「ダンテ!!」
「大丈夫だからそこから動くなよ、ディーヴァ。……へぇ、ガッツはそこそこあるみてぇだな」
『こいつらはアビスという、魔界の深淵に住む悪魔だ』
「魔界からはるばる御苦労なこった。すぐ帰ってもらうけどな」
このアビスという悪魔。
体力も高いようであり、時折こちらの攻撃を弾いてくることもあった。
雑魚だと思っていたが中々やる。
それでも悪魔の力はダンテが上だ。
ダンテは縦に振り下ろされ、横に薙払われた高速の鎌をやり過ごすと、今度はリベリオンで斬り伏せたのだった。
そして同じく通路に現れていたエニグマ数体……。
こちらは、アビス達との激しい戦闘を繰り広げるダンテに怖気づいたようだ。
矢も撃たずに逃げ腰になって後退していった。
いわゆる逃げグマというやつであるが、もちろん逃すダンテではない。
その体はすぐに像の形から、ただの石の塊へと還ることとなった。
次の場所は彫像の間である。
そこにいるのはお馴染みになりつつある、大量のブラッドゴイル、そしてエニグマ数体だ。
ダンテは今と同じノリでベオウルフ、リベリオンを使い悪魔の中へと進む。
エニグマはすぐ破壊された。
だが、近距離攻撃は生身のブラッドゴイルに効くはずがない。
分裂し、その場に広がるのは見渡す限りのブラッドゴイル。
いつぞやの光景再びである。
「ちょちょちょ!ダンテ忘れたの!?この悪魔が飛んでる時には銃を使ってってば!」
「あ、やべ。忘れてたてへぺろ」
「てへぺろじゃないし!早くなんとかしてってばあ!!」
ブラッドゴイルにまとわりつかれたディーヴァは無意識かどうかはわからないが、またも背中の翼を展開させた。
その影響で吹き飛んだブラッドゴイルは天使を諦め、全てがダンテの元へ集まってくる。
「集めてくれてありがとよ、ディーヴァッ!」
ショットガンでその全てを石像に変えたダンテは、体を回転させながらアグニとルドラを振り上げ、無に還したのだった。
「いい加減悪魔の対処法も覚えてよね」
「ハハッ悪い悪い」
「デビルハンターだって頭使わないといつか怪我するよ?」
「怪我したら治してくれる専属ナースがいるからいい」
「そういう問題じゃないでしょ!怪我だったらまだしも、死んだら治せないんだからね!
まずその脳みそなんとかしないとだめみたい…あとで耳からオキシドール入れて脳みそ消毒してあげる」
「げ。それは勘弁しろよ」
ディーヴァの目は本気だ。
耳からオキシドール、なんという恐ろしいことを……。
「ところでコイツ……ベオウルフはオレとはしゃべれねーのか?」
他の魔具はしゃべるし、話すなといってもよく叫ぶしよく笑うしこしょこしょ呟くのだ。
アグニとルドラなんかはいくら言っても聞かないからもはや諦めの領域に達しているくらい。
毎回毎回使うたびに言う掛け声がうるさくてたまらない。
「ああ、うん……なんかね、ダンテのこと大嫌いなんだって。「スパーダの血族とはしゃべってやらん!」って言ってるの。
あたしとだけしゃべれるわけじゃないみたいだけど……ダンテから歩み寄ってごらんよ」
「……気が向いたらな」
出会いや経歴がアレだっただけに、下手に歩み寄っても噛みつかれて終わりな気がする。
今は保留にしておいたほうがよさそうだ。
諦めたダンテは、ディーヴァと共に次の場所へと向かうことにした。
「ダンテ、恐いし気持ち悪いよ~」
ディーヴァがそう素直に感想を漏らすのも無理はない。
まるで体の内側と外側が入れ換わったかのような体躯をしているのだ。
血管が浮き出ている、というレベルの話ではない。
血管が外側についているような、そんな見た目なのである。
ディーヴァは生物の教科書で見た人体解剖図を思い出し吐きそうになった。
「確かに気持ちワリィな。だけど、んなナリしててもどうせお前らも雑魚だろ?ひっこんでな!」
オレとディーヴァの進む道をさえぎる奴は、何びとたりとも許さん!
ダンテは、ベオウルフを装着した手足を構え、その気持ちの悪い悪魔に突っ込んでいった。
パッと見は、B級ホラー映画の血みどろのおばけ。
そんな感じに赤い血管を体中に走らせた悪魔に、ダンテはベオウルフを使った渾身の飛び蹴りをぶちかます。
蜂が刺すかのようなその勢いに、悪魔は持っていた鎌で防御するしか出来ない。
「オネンネしてな!」
オラオラオラオラ!ドドドドド!
続いて、鎌の防御すら破壊するかの如く連続で繰り出される百烈脚とたこ殴り。
フィニッシュにと、叩きつけるような右パンチで殴りつけるダンテに、悪魔は大きく後方へ吹き飛んだ。
ダンテのキラービーにハイパーフィスト炸裂。
「なんだ、弱ぇぇな」
『ダンテ、油断するな!』
「あ?」
ケルベロスの鋭い声が入る。
あの後ケルベロスがなくてちょっと面倒な思いをしたので、今は再びダンテが持つことにしたのだ。
もちろん、ディーヴァに何かありそうな時や、ダンテがディーヴァと一時でも離れる時があればその都度ディーヴァが持つ。
見れば、吹っ飛んだ悪魔は、バック転をし体勢を立て直して反撃してきたところだった。
「うおっ……あっぶねー」
ダッシュしながらのその横薙ぎを紙一重でかわすダンテ。
この鎌には魔力で形成されているらしき刃があり、斬られたら痛いどころではすまなさそうである。
「ダンテ!!」
「大丈夫だからそこから動くなよ、ディーヴァ。……へぇ、ガッツはそこそこあるみてぇだな」
『こいつらはアビスという、魔界の深淵に住む悪魔だ』
「魔界からはるばる御苦労なこった。すぐ帰ってもらうけどな」
このアビスという悪魔。
体力も高いようであり、時折こちらの攻撃を弾いてくることもあった。
雑魚だと思っていたが中々やる。
それでも悪魔の力はダンテが上だ。
ダンテは縦に振り下ろされ、横に薙払われた高速の鎌をやり過ごすと、今度はリベリオンで斬り伏せたのだった。
そして同じく通路に現れていたエニグマ数体……。
こちらは、アビス達との激しい戦闘を繰り広げるダンテに怖気づいたようだ。
矢も撃たずに逃げ腰になって後退していった。
いわゆる逃げグマというやつであるが、もちろん逃すダンテではない。
その体はすぐに像の形から、ただの石の塊へと還ることとなった。
次の場所は彫像の間である。
そこにいるのはお馴染みになりつつある、大量のブラッドゴイル、そしてエニグマ数体だ。
ダンテは今と同じノリでベオウルフ、リベリオンを使い悪魔の中へと進む。
エニグマはすぐ破壊された。
だが、近距離攻撃は生身のブラッドゴイルに効くはずがない。
分裂し、その場に広がるのは見渡す限りのブラッドゴイル。
いつぞやの光景再びである。
「ちょちょちょ!ダンテ忘れたの!?この悪魔が飛んでる時には銃を使ってってば!」
「あ、やべ。忘れてたてへぺろ」
「てへぺろじゃないし!早くなんとかしてってばあ!!」
ブラッドゴイルにまとわりつかれたディーヴァは無意識かどうかはわからないが、またも背中の翼を展開させた。
その影響で吹き飛んだブラッドゴイルは天使を諦め、全てがダンテの元へ集まってくる。
「集めてくれてありがとよ、ディーヴァッ!」
ショットガンでその全てを石像に変えたダンテは、体を回転させながらアグニとルドラを振り上げ、無に還したのだった。
「いい加減悪魔の対処法も覚えてよね」
「ハハッ悪い悪い」
「デビルハンターだって頭使わないといつか怪我するよ?」
「怪我したら治してくれる専属ナースがいるからいい」
「そういう問題じゃないでしょ!怪我だったらまだしも、死んだら治せないんだからね!
まずその脳みそなんとかしないとだめみたい…あとで耳からオキシドール入れて脳みそ消毒してあげる」
「げ。それは勘弁しろよ」
ディーヴァの目は本気だ。
耳からオキシドール、なんという恐ろしいことを……。
「ところでコイツ……ベオウルフはオレとはしゃべれねーのか?」
他の魔具はしゃべるし、話すなといってもよく叫ぶしよく笑うしこしょこしょ呟くのだ。
アグニとルドラなんかはいくら言っても聞かないからもはや諦めの領域に達しているくらい。
毎回毎回使うたびに言う掛け声がうるさくてたまらない。
「ああ、うん……なんかね、ダンテのこと大嫌いなんだって。「スパーダの血族とはしゃべってやらん!」って言ってるの。
あたしとだけしゃべれるわけじゃないみたいだけど……ダンテから歩み寄ってごらんよ」
「……気が向いたらな」
出会いや経歴がアレだっただけに、下手に歩み寄っても噛みつかれて終わりな気がする。
今は保留にしておいたほうがよさそうだ。
諦めたダンテは、ディーヴァと共に次の場所へと向かうことにした。