mission 2:buried memory ~崩壊~
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ダンテが蹴破ったドアは、回転しながら通りの向こうへぶつかり、大破した。
「ねぇ、何でわざわざ蹴破る必要があったの?ねぇ!?」
ダンテの数歩後をそっとついて行きながらディーヴァは聞くが、彼は無言だった。
ダンテとディーヴァが出た外にはやはり沢山の悪魔が闊歩している。ダンテはそれを眺めているようだ。
「ふ、増えてる~」
ディーヴァは中から覗いた時より増えたその数に怯えダンテを見る。
そんなディーヴァの視線に気がついたダンテは彼女を見つめ返したが、そのままその後ろへと目を向けた。
先ほどの戦闘のせいか、家がボロボロである。
その視線の先に気がついたディーヴァも振り返って見た。
「うわ、これって……」
「ひどいな。店が台無しだ。まだ名前も付けてなかったのに!」
ディーヴァは口の端をひきつらせて今にも崩れそうな建物を見上げた。
そしてダンテは、悪魔をキッと睨み付けている。
途中からやってきたディーヴァとは違い、ダンテはこの事務所にずっと住んでいて感慨深い物があるのだろう。
「弁償してもらおうか」
悪魔がどうやって弁償するというのか。
それよりも、ディーヴァはこれによって更に膨れ上がるであろう借金を考えて頭を抱えた。
そもそも建物がここまでひどくなったのは悪魔だけのせいではない。
「半分以上はダンテのせいじゃない……?」
ぼそりと呟いて突っ込む。
ダンテはリベリオンを上空へと放り投げると、持っていたコートをばさりと、まるで闘牛士の如く風に翻して羽織った。
そして手元に落ちて来たリベリオンをキャッチして自分が一番かっこいいんじゃなかろうかといったポーズを決める。
好きな女の子の前だからと、無駄にカッコよくキメ過ぎである。
まぁ、悔しいけどそんなところもダンテの魅力だし、好きなんだよね……。
苦笑しながらディーヴァは思った。
その風に体を晒したからか、はたまたまだ肌寒い季節だというのにずっと上半身裸なままでいたからか。
「ハックシュン!」
ダンテが盛大にくしゃみをした。
嫌な予感がする。
ドドドドド……。
「え゛…」
大地を揺るがす程のくしゃみだったとでもいうのだろうか。
地響きがしたかと思うと、嫌な予感が的中した。
ものすごい砂ぼこりが舞ったあと、今まで住んでいた事務所が倒壊したのだ。
一階は完全に崩れており、二階部分はかろうじて残っていると言ったところだろうか。
「あああああー!!ダンテがくしゃみなんてするから!!」
「悪い……」
「ストロベリーサンデー、しばらく禁止!」
「な、なんだってーっ!?……そりゃあ、思ったより高くつきそうだな!」
ダンテはその場にいる悪魔に怒りの視線とリベリオンを向けた。
完全に八つ当たりである。
そしてダンテは矢継ぎ早にディーヴァに言いながら、悪魔へと向かおうとした。
「ディーヴァは隠れてろよ!」
「どこによ!?」
場所がない。
事務所に隠れたくてもすべては瓦礫の下だ。
「……訂正。オレの周りで逃げ回ってろ」
「えぇっ!?」
驚愕の表情を浮かべるディーヴァをよそに、ダンテは今度こそ悪魔と相対したのだった。
ダンテが悪魔を狩り続ける中、ディーヴァは自分を追って着いてくる奴らから逃げ惑っていた。
「来ないでぇー!あたし美味しくない、美味しくないからぁー!!」
やはり悪魔にとって天使は魅力溢れる存在なのだろう、ダンテよりもディーヴァの後を追う悪魔の方が明らかに多い。
「うっわ、悪魔ホイホイ……さすがはオレの天使様だぜ」
「す、好きで集めてるわけじゃなーい!早くっ、なんとかっ、してぇっ!」
悪魔ホイホイとは失礼な。
まるでGホイホイみたいで嫌な気分だ。
ディーヴァに群がる悪魔を相手にした方が楽に決着がつくかもしれない。
ダンテはディーヴァに群がる悪魔から相手にすることにした。
ダンテが助けに向かうと、ディーヴァが悪魔の攻撃や羽交い締めを避ける度に、胸がぷるんぷるんと揺れているのが見える。
楽園はここにあった。
「……便利な特性とけしからん胸だな」
「ハァハァ……逃げ足が速くなった気がする……でも、え?何??胸が何?」
「んー、気にするな」
何とか命からがら逃げ切ったディーヴァは、傍の手摺に掴まって呼吸を整える。
ダンテはまだまだ増えていく悪魔を狩るため、ディーヴァを残し突撃した。
「ねぇ、何でわざわざ蹴破る必要があったの?ねぇ!?」
ダンテの数歩後をそっとついて行きながらディーヴァは聞くが、彼は無言だった。
ダンテとディーヴァが出た外にはやはり沢山の悪魔が闊歩している。ダンテはそれを眺めているようだ。
「ふ、増えてる~」
ディーヴァは中から覗いた時より増えたその数に怯えダンテを見る。
そんなディーヴァの視線に気がついたダンテは彼女を見つめ返したが、そのままその後ろへと目を向けた。
先ほどの戦闘のせいか、家がボロボロである。
その視線の先に気がついたディーヴァも振り返って見た。
「うわ、これって……」
「ひどいな。店が台無しだ。まだ名前も付けてなかったのに!」
ディーヴァは口の端をひきつらせて今にも崩れそうな建物を見上げた。
そしてダンテは、悪魔をキッと睨み付けている。
途中からやってきたディーヴァとは違い、ダンテはこの事務所にずっと住んでいて感慨深い物があるのだろう。
「弁償してもらおうか」
悪魔がどうやって弁償するというのか。
それよりも、ディーヴァはこれによって更に膨れ上がるであろう借金を考えて頭を抱えた。
そもそも建物がここまでひどくなったのは悪魔だけのせいではない。
「半分以上はダンテのせいじゃない……?」
ぼそりと呟いて突っ込む。
ダンテはリベリオンを上空へと放り投げると、持っていたコートをばさりと、まるで闘牛士の如く風に翻して羽織った。
そして手元に落ちて来たリベリオンをキャッチして自分が一番かっこいいんじゃなかろうかといったポーズを決める。
好きな女の子の前だからと、無駄にカッコよくキメ過ぎである。
まぁ、悔しいけどそんなところもダンテの魅力だし、好きなんだよね……。
苦笑しながらディーヴァは思った。
その風に体を晒したからか、はたまたまだ肌寒い季節だというのにずっと上半身裸なままでいたからか。
「ハックシュン!」
ダンテが盛大にくしゃみをした。
嫌な予感がする。
ドドドドド……。
「え゛…」
大地を揺るがす程のくしゃみだったとでもいうのだろうか。
地響きがしたかと思うと、嫌な予感が的中した。
ものすごい砂ぼこりが舞ったあと、今まで住んでいた事務所が倒壊したのだ。
一階は完全に崩れており、二階部分はかろうじて残っていると言ったところだろうか。
「あああああー!!ダンテがくしゃみなんてするから!!」
「悪い……」
「ストロベリーサンデー、しばらく禁止!」
「な、なんだってーっ!?……そりゃあ、思ったより高くつきそうだな!」
ダンテはその場にいる悪魔に怒りの視線とリベリオンを向けた。
完全に八つ当たりである。
そしてダンテは矢継ぎ早にディーヴァに言いながら、悪魔へと向かおうとした。
「ディーヴァは隠れてろよ!」
「どこによ!?」
場所がない。
事務所に隠れたくてもすべては瓦礫の下だ。
「……訂正。オレの周りで逃げ回ってろ」
「えぇっ!?」
驚愕の表情を浮かべるディーヴァをよそに、ダンテは今度こそ悪魔と相対したのだった。
ダンテが悪魔を狩り続ける中、ディーヴァは自分を追って着いてくる奴らから逃げ惑っていた。
「来ないでぇー!あたし美味しくない、美味しくないからぁー!!」
やはり悪魔にとって天使は魅力溢れる存在なのだろう、ダンテよりもディーヴァの後を追う悪魔の方が明らかに多い。
「うっわ、悪魔ホイホイ……さすがはオレの天使様だぜ」
「す、好きで集めてるわけじゃなーい!早くっ、なんとかっ、してぇっ!」
悪魔ホイホイとは失礼な。
まるでGホイホイみたいで嫌な気分だ。
ディーヴァに群がる悪魔を相手にした方が楽に決着がつくかもしれない。
ダンテはディーヴァに群がる悪魔から相手にすることにした。
ダンテが助けに向かうと、ディーヴァが悪魔の攻撃や羽交い締めを避ける度に、胸がぷるんぷるんと揺れているのが見える。
楽園はここにあった。
「……便利な特性とけしからん胸だな」
「ハァハァ……逃げ足が速くなった気がする……でも、え?何??胸が何?」
「んー、気にするな」
何とか命からがら逃げ切ったディーヴァは、傍の手摺に掴まって呼吸を整える。
ダンテはまだまだ増えていく悪魔を狩るため、ディーヴァを残し突撃した。