mission 15:three fragments of orihalcon ~塔はぐるぐる回る~
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ディーヴァの腕の中でベオウルフは、淡く輝く。
それから、残っていた魂の欠片が武器に吸い込まれ、さらに光を強くする。
武器とその残った魂、その二つが合わさって始めて、他の魔具同様に会話が出来るようになるようだった。
「えっと、ベオウルフ……さん?……はい、はい……ええ、と、うん。まぁ、そうなんですけど……力を貸してくれませんか?
うぅ~ん……わかりました」
会話はすぐに終了したようだ。
ディーヴァが激戦区のダンテに振り返り、ベオウルフを手渡してきた。
「どうなった?」
「ダンテ、良かったね。力を貸してくれるってさ」
「助かるぜ、ありがとな」
その言葉の通り、ベオウルフを持つと今までにないくらい光輝き、力が溢れてくる。
今なら塔ごと破壊できてしまいそうだ。
「ただ、条件付きだけどね」
「条件?なんだ」
「ふふっ、ひみつ!ダンテに迷惑はかかんないから大丈夫だと思うよ……多分」
「おい今多分って聞こえたぞ!?本当に大丈夫なんだろうな!?」
ベオウルフの条件とは一体なにか。
それはディーヴァとベオウルフの秘密である。
話は終わって一件落着……といきたいところだが、実はまだ残り一匹、怒りでデビルトリガーをひいたらしいクイーンが残っている。
ダンテは肩慣らしにと、ベオウルフを使ってクイーンをぶちのめした。
その動きは、バージルがベオウルフの体でもって魔具の調子を確かめた時とまったく同じ動きだった。
やはり双子は似るものだ。
クイーンが倒れ、あたりは静寂に包まれる。
台座に置かれたオリハルコンの欠片を手にとったディーヴァは大切そうに懐にしまうと、既に扉に向かうダンテに続いた。
これで二つ目だ。
円刃通路にも紋章はある。
二人は肩を並べてその紋章を覗き込んだ。
「この紋章ひとつで塔が動くってすごいよね」
「ああ、すごいけど考え始めると頭がこんがらがりそうだ」
「だから、ダンテはいちいち考えなくたっていいんだってば。どうせわかんないんだし」
「うっせ!」
そう言ってディーヴァを小突くダンテ。
もちろん、かなーり弱くだが。
「で、この紋章は起動させていいのか、頭脳明晰なディーヴァサン?」
「んー、ちょっと待ってもらっていーい?」
「ああ、いいぜ」
悩み出すディーヴァを頬杖をついて見つめながら、ダンテは大あくびをした。
そろそろ自分も眠い。
最近はディーヴァの生活リズムに合わせて、いつもならぐっすりオヤスミ夢の中だからだ。
「えーと、紋章を起動させると、同じ模様の描かれた扉の向こう……つまり構造が回転する仕組みだから……えっとえっと……とりあえずこの部屋の紋章を回転させて、扉を開けて部屋を確認して……うーん」
ぶつぶつ。
悩む恋人もかわいい。
ダンテはその小さな体を後ろから抱きすくめた。
やはり腕にすっぽり入ってしまうこの体は、抱き心地が良すぎてクセになる。
「きゃっ」
「ゆっくり悩んでていいぜ。その間、オレはディーヴァをずっと抱きしめてる……いでっ」
「抱きしめるのは構わないけどスカートの中に手を入れるのはなし!ケルに頼んで凍らせてもらう?」
「スンマセン」
ダンテはまたもやオイタしたので、思いっきり肘打ちされた。
「ふー、考えすぎたからかな、エネルギーが切れて来たよ……。脳に糖分が足りない!!胃にも栄養が足りてない!!」
頭をかき回して、叫ぶディーヴァは、ずいぶんイライラしているようだ。
そのあと、首だけをダンテに向けて淀んだ瞳で低い声を出す。
「ねえ……ダンテー……飴、もう一個ちょうだーい……?」
「ちょ、かわいくおねだりするならまだしも、ゾンビみたいな顔すんなって。こわいっつの。
それに飴はもうねーよ!」
「ちぇっ」
うわ、ちっちゃくだけど舌打ちされた。
ディーヴァは舌打ちしたあと、周りに目を皿のようにして向けた。
「飴一個食べたら胃が刺激されて余計におなか減ってきた……。はあ~どっかにチーズ落ちてないかな……」
「あるわけねーだろ」
「冗談に決まってるじゃなーい」
食べ物を見つけようとするその目は、とても冗談には見えませんでした。
のちにダンテはそう語った。
「で、オリハルコンは、あと一個だよね?」
「ああ」
「まだ行ってなさそうなところあったらそこに行って、オリハルコンの欠片を探す、手に入れる。そしたら昇降機の場所まで行く。……それでOK?」
「ま、そうだな。ただし、オレはどこをどう通ったかなんて全く覚えてない。悪魔退治に大忙しだからな」
「それは大丈夫。あたしがおぼえてるから」
にっこり笑顔になり、ディーヴァは自身の胸をはった。
「紋章がどこにつながるかわかんないけど、一回起動させてみてほしいな」
「OK」
かくして、紋章を起動させた二人は次の場所へと進んでいった。
それから、残っていた魂の欠片が武器に吸い込まれ、さらに光を強くする。
武器とその残った魂、その二つが合わさって始めて、他の魔具同様に会話が出来るようになるようだった。
「えっと、ベオウルフ……さん?……はい、はい……ええ、と、うん。まぁ、そうなんですけど……力を貸してくれませんか?
うぅ~ん……わかりました」
会話はすぐに終了したようだ。
ディーヴァが激戦区のダンテに振り返り、ベオウルフを手渡してきた。
「どうなった?」
「ダンテ、良かったね。力を貸してくれるってさ」
「助かるぜ、ありがとな」
その言葉の通り、ベオウルフを持つと今までにないくらい光輝き、力が溢れてくる。
今なら塔ごと破壊できてしまいそうだ。
「ただ、条件付きだけどね」
「条件?なんだ」
「ふふっ、ひみつ!ダンテに迷惑はかかんないから大丈夫だと思うよ……多分」
「おい今多分って聞こえたぞ!?本当に大丈夫なんだろうな!?」
ベオウルフの条件とは一体なにか。
それはディーヴァとベオウルフの秘密である。
話は終わって一件落着……といきたいところだが、実はまだ残り一匹、怒りでデビルトリガーをひいたらしいクイーンが残っている。
ダンテは肩慣らしにと、ベオウルフを使ってクイーンをぶちのめした。
その動きは、バージルがベオウルフの体でもって魔具の調子を確かめた時とまったく同じ動きだった。
やはり双子は似るものだ。
クイーンが倒れ、あたりは静寂に包まれる。
台座に置かれたオリハルコンの欠片を手にとったディーヴァは大切そうに懐にしまうと、既に扉に向かうダンテに続いた。
これで二つ目だ。
円刃通路にも紋章はある。
二人は肩を並べてその紋章を覗き込んだ。
「この紋章ひとつで塔が動くってすごいよね」
「ああ、すごいけど考え始めると頭がこんがらがりそうだ」
「だから、ダンテはいちいち考えなくたっていいんだってば。どうせわかんないんだし」
「うっせ!」
そう言ってディーヴァを小突くダンテ。
もちろん、かなーり弱くだが。
「で、この紋章は起動させていいのか、頭脳明晰なディーヴァサン?」
「んー、ちょっと待ってもらっていーい?」
「ああ、いいぜ」
悩み出すディーヴァを頬杖をついて見つめながら、ダンテは大あくびをした。
そろそろ自分も眠い。
最近はディーヴァの生活リズムに合わせて、いつもならぐっすりオヤスミ夢の中だからだ。
「えーと、紋章を起動させると、同じ模様の描かれた扉の向こう……つまり構造が回転する仕組みだから……えっとえっと……とりあえずこの部屋の紋章を回転させて、扉を開けて部屋を確認して……うーん」
ぶつぶつ。
悩む恋人もかわいい。
ダンテはその小さな体を後ろから抱きすくめた。
やはり腕にすっぽり入ってしまうこの体は、抱き心地が良すぎてクセになる。
「きゃっ」
「ゆっくり悩んでていいぜ。その間、オレはディーヴァをずっと抱きしめてる……いでっ」
「抱きしめるのは構わないけどスカートの中に手を入れるのはなし!ケルに頼んで凍らせてもらう?」
「スンマセン」
ダンテはまたもやオイタしたので、思いっきり肘打ちされた。
「ふー、考えすぎたからかな、エネルギーが切れて来たよ……。脳に糖分が足りない!!胃にも栄養が足りてない!!」
頭をかき回して、叫ぶディーヴァは、ずいぶんイライラしているようだ。
そのあと、首だけをダンテに向けて淀んだ瞳で低い声を出す。
「ねえ……ダンテー……飴、もう一個ちょうだーい……?」
「ちょ、かわいくおねだりするならまだしも、ゾンビみたいな顔すんなって。こわいっつの。
それに飴はもうねーよ!」
「ちぇっ」
うわ、ちっちゃくだけど舌打ちされた。
ディーヴァは舌打ちしたあと、周りに目を皿のようにして向けた。
「飴一個食べたら胃が刺激されて余計におなか減ってきた……。はあ~どっかにチーズ落ちてないかな……」
「あるわけねーだろ」
「冗談に決まってるじゃなーい」
食べ物を見つけようとするその目は、とても冗談には見えませんでした。
のちにダンテはそう語った。
「で、オリハルコンは、あと一個だよね?」
「ああ」
「まだ行ってなさそうなところあったらそこに行って、オリハルコンの欠片を探す、手に入れる。そしたら昇降機の場所まで行く。……それでOK?」
「ま、そうだな。ただし、オレはどこをどう通ったかなんて全く覚えてない。悪魔退治に大忙しだからな」
「それは大丈夫。あたしがおぼえてるから」
にっこり笑顔になり、ディーヴァは自身の胸をはった。
「紋章がどこにつながるかわかんないけど、一回起動させてみてほしいな」
「OK」
かくして、紋章を起動させた二人は次の場所へと進んでいった。