mission 15:three fragments of orihalcon ~塔はぐるぐる回る~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
最初に出た場所は、いつぞやの食料保存庫だった。
そこに待ち構えていたのは毎度おなじみのアルケニーである。
「げっ、また蜘蛛!あたし、ここに来てゴキブリより蜘蛛がキライになってきたかも!」
「あとムカデだよな」
ぼそり、つぶやくダンテ。
ムカデの悪魔というとギガピートのことだ。
ディーヴァは嫌そうに顔をしかめた。
「いやなもの思い出させないで。……もう二度とみたくないんだから」
そう言ってる間に普通のアルケニーだけではなく、女王の風格を持つクイーンアルケニーも天井から落ちてきた。
たくさんの蜘蛛悪魔に囲まれ、ディーヴァは震え上がってダンテに抱きつく。
ダンテはディーヴァを抱え最初の切り裂き攻撃を避けながら、天使の結界を出すよう指示した。
「ディーヴァ、なんとか結界にこもっておけよ」
「出来るならしてます!」
「だよな……そう簡単にはいかないってか」
これまでの経験から身の危険を感じたり咄嗟の時の行動により、翼の出現や結界の発動が起こっているとわかっている。
だったら……。
「悪いな、ディーヴァ」
「ダンテ……ッ!?ゃっ……」
強く、けれど傷つかぬよう気を付けてダンテはディーヴァの首筋に予告なく噛みつき、ディーヴァの背に翼を出現、そして結界を無理矢理引っ張り出すことに成功した。
成功率は低いが、先ほど出せた余韻は大きい。
こういうのはスパンが短ければ短いほどいいのだ。
翼と結界により、ダンテ自身が危害を加える者と勝手に認識されたか、吹き飛ばされる。
だがそれも見越していたか、ダンテは無事に着地すると安心して戦闘に入った。
クイーン以外の雑魚達を足場に飛び上がり、クイーンに二刀を繋げ振り回した斬り払いを叩き込む。
そして宙に舞い上がりつつ斬りつけ、クイーンを雑魚もろとも打ち上げた。
そのまま空中で追撃にと、交叉させたアグニとルドラにより、一匹一匹確実にブッ飛ばしていく。
「とっとと巣に帰んな!」
その猛攻の繰り返しでごりごりと敵の体力を削り、ダンテが気がついた時にはレッドオーブが転がるのみになっていたのだった。
武器を仕舞い、ダンテがディーヴァの元に駆け寄る。
ディーヴァの結界をが消えると、連動していた翼も消えてしまった。
「なんであんなことしたの!」
「結果的になんとかなったんだからいいだろ」
「でもやり方ってもんがあるでしょ、やり方ってもんが!」
ぷんぷん怒りながらも、ダンテが怪我をしていないか体力が少しでも減っていないかどうかを直に触れて確認していく。
ダンテはされるがままになりながら、ディーヴァに聞いた。
「じゃあ、蜘蛛に襲われるのとオレにああされるのどっちがいい?」
「そりゃ、ダンテの方がいいに決まっ……」
唇に何かを押し付けられた。
ダンテがポケットから取り出したらしい、イチゴの絵が描かれた物…ディーヴァのお気に入りのイチゴミルク味の飴だった。
「なら機嫌なおせよ、darling」
「仕方ないなぁ」
ダンテは物で釣ることを考えたようだ。
物で釣れてしまうディーヴァ……単純である。
「さあ、行こうぜ」
「うん」
口に入れた飴でぽこりと頬を膨らませ、上機嫌でディーヴァはダンテに続いた。
……ちょろい。
そこに待ち構えていたのは毎度おなじみのアルケニーである。
「げっ、また蜘蛛!あたし、ここに来てゴキブリより蜘蛛がキライになってきたかも!」
「あとムカデだよな」
ぼそり、つぶやくダンテ。
ムカデの悪魔というとギガピートのことだ。
ディーヴァは嫌そうに顔をしかめた。
「いやなもの思い出させないで。……もう二度とみたくないんだから」
そう言ってる間に普通のアルケニーだけではなく、女王の風格を持つクイーンアルケニーも天井から落ちてきた。
たくさんの蜘蛛悪魔に囲まれ、ディーヴァは震え上がってダンテに抱きつく。
ダンテはディーヴァを抱え最初の切り裂き攻撃を避けながら、天使の結界を出すよう指示した。
「ディーヴァ、なんとか結界にこもっておけよ」
「出来るならしてます!」
「だよな……そう簡単にはいかないってか」
これまでの経験から身の危険を感じたり咄嗟の時の行動により、翼の出現や結界の発動が起こっているとわかっている。
だったら……。
「悪いな、ディーヴァ」
「ダンテ……ッ!?ゃっ……」
強く、けれど傷つかぬよう気を付けてダンテはディーヴァの首筋に予告なく噛みつき、ディーヴァの背に翼を出現、そして結界を無理矢理引っ張り出すことに成功した。
成功率は低いが、先ほど出せた余韻は大きい。
こういうのはスパンが短ければ短いほどいいのだ。
翼と結界により、ダンテ自身が危害を加える者と勝手に認識されたか、吹き飛ばされる。
だがそれも見越していたか、ダンテは無事に着地すると安心して戦闘に入った。
クイーン以外の雑魚達を足場に飛び上がり、クイーンに二刀を繋げ振り回した斬り払いを叩き込む。
そして宙に舞い上がりつつ斬りつけ、クイーンを雑魚もろとも打ち上げた。
そのまま空中で追撃にと、交叉させたアグニとルドラにより、一匹一匹確実にブッ飛ばしていく。
「とっとと巣に帰んな!」
その猛攻の繰り返しでごりごりと敵の体力を削り、ダンテが気がついた時にはレッドオーブが転がるのみになっていたのだった。
武器を仕舞い、ダンテがディーヴァの元に駆け寄る。
ディーヴァの結界をが消えると、連動していた翼も消えてしまった。
「なんであんなことしたの!」
「結果的になんとかなったんだからいいだろ」
「でもやり方ってもんがあるでしょ、やり方ってもんが!」
ぷんぷん怒りながらも、ダンテが怪我をしていないか体力が少しでも減っていないかどうかを直に触れて確認していく。
ダンテはされるがままになりながら、ディーヴァに聞いた。
「じゃあ、蜘蛛に襲われるのとオレにああされるのどっちがいい?」
「そりゃ、ダンテの方がいいに決まっ……」
唇に何かを押し付けられた。
ダンテがポケットから取り出したらしい、イチゴの絵が描かれた物…ディーヴァのお気に入りのイチゴミルク味の飴だった。
「なら機嫌なおせよ、darling」
「仕方ないなぁ」
ダンテは物で釣ることを考えたようだ。
物で釣れてしまうディーヴァ……単純である。
「さあ、行こうぜ」
「うん」
口に入れた飴でぽこりと頬を膨らませ、上機嫌でディーヴァはダンテに続いた。
……ちょろい。