mission 14:no one can take your place ~キミを目指して~
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一方、ダンテが使いたかったケルベロスを持っているこの人……アーカムに攫われてしまったディーヴァはというと。
「痛いッ!放してよ!!」
ようやく意識を取り戻したのか、アーカムに髪の毛をむんずと掴まれ持ち上げられて、無理やり立たされていた。
これでも意識を失う前のことは覚えている。
ダンテとバージルが戦っていて、レディがそこに登場して、自分はジェスターに捕まってそれで……。
そこではた、と気が付く。
この男は確か死んでいたはずでは?
ダンテとレディと三人で見たではないか。
「って……何で貴方生きてるの??それにその濃い悪魔の気配は……」
「ジェスターは私自身なのだ……『天使のお嬢ちゃん』、私はアーカムであり『この俺、ジェスターでもあるのサ!』」
そう言ってジェスターとアーカムの姿を交互にさらす。
もう隠す必要はない……と、よくわかっていないであろうディーヴァにご丁寧に説明したのだ。
それでも目を白黒させてディーヴァは疑問符を頭上に浮かべた。
無理もない、キャラが違いすぎるのだから。
「えっ!…………どういうこ、痛ぁ!!」
その隙に、いきなりジェスターの持つその長く鋭い爪で腕を斬りつけられた。
意外に深く刺さったのか、血が流れ落ちて床に染みをつくり、さらに封印の穴へと吸い込まれていく。
床さえも悪魔の床とでもいうべきか、天使の血を吸い床は瞬く間に乾いてもっと血をよこせとばかりに赤く発光した。
「ン~、実にマイルド!やっぱり天使の血は悪魔にとってサイコーだよネ!」
爪についたディーヴァの血液を美味しそうに舐めとったジェスターは、再びアーカムの姿へと変わる。
そして痛みに顔をしかめるディーヴァを突き飛ばし、その背にいつの間にか生えていた翼を踏みつけ地面に縫いとめた。
「うぅ……」
「もう用済みだが、完全なる悪魔となったあともお前は利用してやろう。
血を好きな時に好きにいただく非常食にでもしてやる。天使などそれくらいしか利用価値はないからな」
ギリリと翼を踏みにじるアーカム。
「ああああッ!!」
翼の骨が砕けそうになる痛みに叫びながらも、ディーヴァは気を失うことがなかった。
「く……今にダンテがアンタを倒しにくるもの……あたしはおとなしく非常食になんかされてやらないんだから!!」
腕からは血をにじませ翼は折れかけ、そして瞳を涙で潤ませ、ディーヴァはまっすぐアーカムを睨みつける。
その背の翼が神々しくより一層輝きだし……。
アーカムを吹き飛ばしながら翼が大きく羽ばたいた。
ディーヴァは自分の中にあふれる天使の力が呼び覚まされたことにたった今気が付いた。
ここに来て『魔』に長時間さらされ続けた結果、『聖』が少しずつだが開花し始めたのだ。
だからこそ、初めてではあるが自分の意思で翼を使うことができたのだろうと思う。
この分だとごくわずかの間だけでもいいから、天使の結界を貼ることすら可能かもしれない。
しかし、そこには一つ問題があった。
まだ慣れていないというか、今わかったばかりなため、自分の方も吹き飛ばされてしまうのだ。
アーカムから離れることはできたが、ディーヴァはその余波を受け、そのままその高い塔から落下してしまった。
翼を自分の意思で出せても、羽ばたき方はまだよく知らない。
重力に従い、落下速度はましていく。
「きゃあああああ!!」
改良と訓練の余地あり。
ディーヴァは落ちながらも頭の隅でそう考えた。
●あとがき
管理人はダンテがバイクにまで、魔力を込めているんだと信じ、疑ってません。
「痛いッ!放してよ!!」
ようやく意識を取り戻したのか、アーカムに髪の毛をむんずと掴まれ持ち上げられて、無理やり立たされていた。
これでも意識を失う前のことは覚えている。
ダンテとバージルが戦っていて、レディがそこに登場して、自分はジェスターに捕まってそれで……。
そこではた、と気が付く。
この男は確か死んでいたはずでは?
ダンテとレディと三人で見たではないか。
「って……何で貴方生きてるの??それにその濃い悪魔の気配は……」
「ジェスターは私自身なのだ……『天使のお嬢ちゃん』、私はアーカムであり『この俺、ジェスターでもあるのサ!』」
そう言ってジェスターとアーカムの姿を交互にさらす。
もう隠す必要はない……と、よくわかっていないであろうディーヴァにご丁寧に説明したのだ。
それでも目を白黒させてディーヴァは疑問符を頭上に浮かべた。
無理もない、キャラが違いすぎるのだから。
「えっ!…………どういうこ、痛ぁ!!」
その隙に、いきなりジェスターの持つその長く鋭い爪で腕を斬りつけられた。
意外に深く刺さったのか、血が流れ落ちて床に染みをつくり、さらに封印の穴へと吸い込まれていく。
床さえも悪魔の床とでもいうべきか、天使の血を吸い床は瞬く間に乾いてもっと血をよこせとばかりに赤く発光した。
「ン~、実にマイルド!やっぱり天使の血は悪魔にとってサイコーだよネ!」
爪についたディーヴァの血液を美味しそうに舐めとったジェスターは、再びアーカムの姿へと変わる。
そして痛みに顔をしかめるディーヴァを突き飛ばし、その背にいつの間にか生えていた翼を踏みつけ地面に縫いとめた。
「うぅ……」
「もう用済みだが、完全なる悪魔となったあともお前は利用してやろう。
血を好きな時に好きにいただく非常食にでもしてやる。天使などそれくらいしか利用価値はないからな」
ギリリと翼を踏みにじるアーカム。
「ああああッ!!」
翼の骨が砕けそうになる痛みに叫びながらも、ディーヴァは気を失うことがなかった。
「く……今にダンテがアンタを倒しにくるもの……あたしはおとなしく非常食になんかされてやらないんだから!!」
腕からは血をにじませ翼は折れかけ、そして瞳を涙で潤ませ、ディーヴァはまっすぐアーカムを睨みつける。
その背の翼が神々しくより一層輝きだし……。
アーカムを吹き飛ばしながら翼が大きく羽ばたいた。
ディーヴァは自分の中にあふれる天使の力が呼び覚まされたことにたった今気が付いた。
ここに来て『魔』に長時間さらされ続けた結果、『聖』が少しずつだが開花し始めたのだ。
だからこそ、初めてではあるが自分の意思で翼を使うことができたのだろうと思う。
この分だとごくわずかの間だけでもいいから、天使の結界を貼ることすら可能かもしれない。
しかし、そこには一つ問題があった。
まだ慣れていないというか、今わかったばかりなため、自分の方も吹き飛ばされてしまうのだ。
アーカムから離れることはできたが、ディーヴァはその余波を受け、そのままその高い塔から落下してしまった。
翼を自分の意思で出せても、羽ばたき方はまだよく知らない。
重力に従い、落下速度はましていく。
「きゃあああああ!!」
改良と訓練の余地あり。
ディーヴァは落ちながらも頭の隅でそう考えた。
●あとがき
管理人はダンテがバイクにまで、魔力を込めているんだと信じ、疑ってません。