mission 14:no one can take your place ~キミを目指して~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「相変わらず熱そうなこって」
降りたダンテが手でパタパタ扇ぎ、扉を開けるとそこに広がるのはベオウルフと接戦を繰り広げた生贄拷問室ではなかった。
代わりにあるのは、前にディーヴァと見た時に閉じていた牢獄通路のようだった。
ダンテが入るといくつかの八角形の小部屋があり、魔法陣のようなものが床に書かれた部屋に入る度に戦闘が起こったり、扉が開閉したりする仕組みとなっているようだった。
敵は出る度に全滅させないと出られないのか、扉は固く閉ざされた。
現れたるは倒すのが非常に簡単なチェスメン達石像の悪魔だ。
ポーンにナイトにビショップ……今まで出てきた悪魔達。
しかし、初めて見るものも交ざっていた。
チェスのルールもどんなコマがあるかもよく知らないダンテ。
それがどういうコマなのかはまったくわからなかった。
クイーンとキングがまだ出ていないということだけはわかっているのだが……。
それくらいはオレにだってわかるっての!
いいかお前ら、馬鹿にするなよ!?
だが、何をイメージして作られているコマなのかはさっぱりわからない形だ。
ディーヴァならわかったろうに。
「えーと……このコマのモチーフは悪魔のちん『そんなわけないでしょ!モロ語使ったらアウトでしょうが!』……だって形が他にたとえようがねーんだもん」
ネヴァンの鋭いツッコミが入る。
そのコマのモチーフはルークだが、ダンテにはそれがわからず……。
かわいそうに、いやなものに例えられてしまったようである。
ダンテは時折そのちん(ry……ルークから発射されるレーザーをかわし悪魔と戦いながらネヴァンとの会話を楽しんだ。
四方向に発射される赤いレーザーは速度も早くかわしづらいが、移動していればなんのことはない。
「よし、ここいらでいっちょお世話になりますか」
とりだしたベオウルフを腕と脚に装着させながら、ダンテはニヤリと笑う。
バージルに使えてオレに使えないわけがない!
ダンテは深く拳を握りこみ、チェスメンに向けて強烈なパンチやらキックやらをお見舞いした。
「てやっ!」
バキッ!
ミシッ!
城壁を象徴するためかかなり頑丈かつ、体力の高いルーク。
それすらもダンテの拳の前には敵でははかったようで、すぐに砕け散って石ころへと変わっていく。
「はあ?」
だが、ダンテは納得しなかった。
確かにその威力は強い。
しかし、バージルが使っていた時とは違い、その武器は淡く光らず、魔力も充填されない。
これではただ自分の半魔ゆえの怪力のみで悪魔を倒しているにすぎないだろう。
「なんじゃこりゃ!いうこと聞かねえし!!」
そりゃそうだ。
ダンテを認めて力を貸すようになった他の魔具とは違い、強制的に魔具となった上に、もともと魔具化させたのはバージル。
くわえて、スパーダの血族許すまじの精神も強く、魂のすべてがここにあるわけでもない……。
いうことを聞かないのは当たり前である。
「ちっ……」
しかしこんなところに捨て置くのはもったいない上に、バージルに使えるのに自分が匙を投げたとあらば後生まで語り継ぐ笑い草になってしまう。
それだけは避けたい。
ダンテは苦々し気な表情を浮かべながら、倒した像達の亡骸を乗り越え、その場を後にした。
降りたダンテが手でパタパタ扇ぎ、扉を開けるとそこに広がるのはベオウルフと接戦を繰り広げた生贄拷問室ではなかった。
代わりにあるのは、前にディーヴァと見た時に閉じていた牢獄通路のようだった。
ダンテが入るといくつかの八角形の小部屋があり、魔法陣のようなものが床に書かれた部屋に入る度に戦闘が起こったり、扉が開閉したりする仕組みとなっているようだった。
敵は出る度に全滅させないと出られないのか、扉は固く閉ざされた。
現れたるは倒すのが非常に簡単なチェスメン達石像の悪魔だ。
ポーンにナイトにビショップ……今まで出てきた悪魔達。
しかし、初めて見るものも交ざっていた。
チェスのルールもどんなコマがあるかもよく知らないダンテ。
それがどういうコマなのかはまったくわからなかった。
クイーンとキングがまだ出ていないということだけはわかっているのだが……。
それくらいはオレにだってわかるっての!
いいかお前ら、馬鹿にするなよ!?
だが、何をイメージして作られているコマなのかはさっぱりわからない形だ。
ディーヴァならわかったろうに。
「えーと……このコマのモチーフは悪魔のちん『そんなわけないでしょ!モロ語使ったらアウトでしょうが!』……だって形が他にたとえようがねーんだもん」
ネヴァンの鋭いツッコミが入る。
そのコマのモチーフはルークだが、ダンテにはそれがわからず……。
かわいそうに、いやなものに例えられてしまったようである。
ダンテは時折そのちん(ry……ルークから発射されるレーザーをかわし悪魔と戦いながらネヴァンとの会話を楽しんだ。
四方向に発射される赤いレーザーは速度も早くかわしづらいが、移動していればなんのことはない。
「よし、ここいらでいっちょお世話になりますか」
とりだしたベオウルフを腕と脚に装着させながら、ダンテはニヤリと笑う。
バージルに使えてオレに使えないわけがない!
ダンテは深く拳を握りこみ、チェスメンに向けて強烈なパンチやらキックやらをお見舞いした。
「てやっ!」
バキッ!
ミシッ!
城壁を象徴するためかかなり頑丈かつ、体力の高いルーク。
それすらもダンテの拳の前には敵でははかったようで、すぐに砕け散って石ころへと変わっていく。
「はあ?」
だが、ダンテは納得しなかった。
確かにその威力は強い。
しかし、バージルが使っていた時とは違い、その武器は淡く光らず、魔力も充填されない。
これではただ自分の半魔ゆえの怪力のみで悪魔を倒しているにすぎないだろう。
「なんじゃこりゃ!いうこと聞かねえし!!」
そりゃそうだ。
ダンテを認めて力を貸すようになった他の魔具とは違い、強制的に魔具となった上に、もともと魔具化させたのはバージル。
くわえて、スパーダの血族許すまじの精神も強く、魂のすべてがここにあるわけでもない……。
いうことを聞かないのは当たり前である。
「ちっ……」
しかしこんなところに捨て置くのはもったいない上に、バージルに使えるのに自分が匙を投げたとあらば後生まで語り継ぐ笑い草になってしまう。
それだけは避けたい。
ダンテは苦々し気な表情を浮かべながら、倒した像達の亡骸を乗り越え、その場を後にした。