mission 14:no one can take your place ~キミを目指して~
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その先には昇降機があった。
昇降機、つまりは『最上階に参りまーす』な展開が期待される。。
ダンテは嬉しそうに笑い、乗り込む。
長い道のりになりそうな気がしたが、この昇降機で早い再会が出来そうだ。
「いや~、意外と近かったな!もうディーヴァに到着だぜ」
るんるん気分のダンテに、背中から声が。
今度はネヴァンだった。
『悪いけどこれ、地底湖に出るわよ。私のテリトリー近くのね』
「は!?…………なんだガッカリ」
ゴゴゴ、という音と共にたどり着いたのはネヴァンの言う通り、地底湖。
ここも塔の起動による爪痕がいたるところにあり、亀裂によって出来た道が行き先を指し示していた。
亀裂から内部に侵入すると、黒曜石の通路になっている。
前に通った時と異なり道幅は非常に狭く、目の前には深い奈落が口をぱっくり開けていた。
長い奈落だが、飛んで反対側へ行けるかもしれない。
こちらには魔人化した際に現れる悪魔の翼があるのだから。
しかし、見た感じ向こうには何もない気がする。
先に進んで、迷ったらまた来ればいいだろう……そう思い、ダンテは次の扉を開けた。
広がるは、礼典準備室。
必要なくなったからか、あんなに苦戦した光の装置は綺麗さっぱりなくなっている。
「ここもディーヴァと通ったっけな……待ってろよディーヴァ」
思い浮かぶのはディーヴァとの小さく些細な、しかし濃厚な思い出の数々。
ダンテは走るスピードをあげ、先を急いだ。
隠し通路の先にあった道、そこを抜けると礼拝堂だった。
最初通った時とは全く違う部屋につながっている。
一体どうやったらここへつながるような作りになるのか……設計者に問い合わせたいところだ。
次に借りるディーヴァとの愛の巣は、スイッチ一つで自分の部屋からディーヴァの部屋に入れる……そんな作りが欲しい。
ダンテはいやらしい笑みを浮かべ、そしてすぐに落ち込んだ。
今はディーヴァの無事を願い、奪い返すために急ぐのが先決である。
「ホントにごちゃごちゃ繋がっちまってるな」
ため息をこぼしつつ急ぐダンテの前に現れるのは、毎度お馴染みの悪魔の結界。
そして自分の周りを取り囲む、禍々しい悪魔の気配だった。
「ハンッ!やっと来なすったか。長々と付き合ってる暇はねぇけどな」
初めて見る悪魔だ。
羽でその体を守るように覆っており、その禍々しい気配さえなかったら天使と勘違いしてしまうだろう。
「一瞬ディーヴァかと思ったじゃねーか、紛らわしいやつめ!」
『彼らはフォールン。
昔から甘い言葉を吐いて人間を堕落させてきた悪魔であり、かつては天上界にいたという、いわゆる成り上がり者よ。……堕落させるのは私の役目なのに』
フォールン、“堕ちた”という意味を持つ元天使らしい悪魔。
ネヴァンは自分のお株が奪われるのが嫌なのか、ぶっきらぼうに説明を終えた。
「へえ、じゃあディーヴァもオレがイイ事して堕天したらこいつらみたくなるのか?……ちょっとひくわー」
どこからかディーヴァの「そんなわけないでしょ!」というツッコミが飛んできそうである。
そんなことを言ってる間に、フォールンは手にした剣をふるってきた。
「オレと剣で殺りあおうとはいい度胸だな!」
下から一気に斬り上げたそれをリべリオンで相殺し、弾く。
ダンテはニヤリと笑って追撃に転じた。
ガキィィン!
「って、硬ッ!」
ディーヴァの柔らかな翼とは違い、その翼は鋼のように硬かった。
ダンテの渾身の突きを弾き飛ばし、無効化する。
『羽にはバリアを纏ってるわ、バリアを剥がさないと無理よ』
「そういう大事なことは早く言え!」
体勢を立て直したフォールンが、ダンテに向かって体を斜めにし斬り払いを行う。
なんとかそれも相殺することの出来たダンテは、今度はその翼の隙間目掛けミリオンスタッブを繰り出した。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる!
どれかひとつでも当たれば大ダメージを与えられるだろうと踏んでの行動だ。
「これならどうだ!」
スカッ!
だが、ひとつも当たらず、彼らはスィー……っと空中を漂い、時に壁の中へと消えてかわしてしまった。
「あー!くそ!」
『ちゃんと狙いなさいよ!』
「やってるっつの!こいつら壁をすり抜けるから当たんねぇんだよ!しかも浮いてるし……。おいっ!てめぇら、お り て こ い!!」
早くディーヴァの元へ行きたい気持ちと、倒そうにも空振り続きのストレスでダンテのイライラは爆発寸前。
だが、唸っても叫んでも常に空中に浮いているフォールンを倒す手だては見つからず。
小馬鹿にするかのように上から見下ろされているのが、余計にイライラを募らせるのだ。
昇降機、つまりは『最上階に参りまーす』な展開が期待される。。
ダンテは嬉しそうに笑い、乗り込む。
長い道のりになりそうな気がしたが、この昇降機で早い再会が出来そうだ。
「いや~、意外と近かったな!もうディーヴァに到着だぜ」
るんるん気分のダンテに、背中から声が。
今度はネヴァンだった。
『悪いけどこれ、地底湖に出るわよ。私のテリトリー近くのね』
「は!?…………なんだガッカリ」
ゴゴゴ、という音と共にたどり着いたのはネヴァンの言う通り、地底湖。
ここも塔の起動による爪痕がいたるところにあり、亀裂によって出来た道が行き先を指し示していた。
亀裂から内部に侵入すると、黒曜石の通路になっている。
前に通った時と異なり道幅は非常に狭く、目の前には深い奈落が口をぱっくり開けていた。
長い奈落だが、飛んで反対側へ行けるかもしれない。
こちらには魔人化した際に現れる悪魔の翼があるのだから。
しかし、見た感じ向こうには何もない気がする。
先に進んで、迷ったらまた来ればいいだろう……そう思い、ダンテは次の扉を開けた。
広がるは、礼典準備室。
必要なくなったからか、あんなに苦戦した光の装置は綺麗さっぱりなくなっている。
「ここもディーヴァと通ったっけな……待ってろよディーヴァ」
思い浮かぶのはディーヴァとの小さく些細な、しかし濃厚な思い出の数々。
ダンテは走るスピードをあげ、先を急いだ。
隠し通路の先にあった道、そこを抜けると礼拝堂だった。
最初通った時とは全く違う部屋につながっている。
一体どうやったらここへつながるような作りになるのか……設計者に問い合わせたいところだ。
次に借りるディーヴァとの愛の巣は、スイッチ一つで自分の部屋からディーヴァの部屋に入れる……そんな作りが欲しい。
ダンテはいやらしい笑みを浮かべ、そしてすぐに落ち込んだ。
今はディーヴァの無事を願い、奪い返すために急ぐのが先決である。
「ホントにごちゃごちゃ繋がっちまってるな」
ため息をこぼしつつ急ぐダンテの前に現れるのは、毎度お馴染みの悪魔の結界。
そして自分の周りを取り囲む、禍々しい悪魔の気配だった。
「ハンッ!やっと来なすったか。長々と付き合ってる暇はねぇけどな」
初めて見る悪魔だ。
羽でその体を守るように覆っており、その禍々しい気配さえなかったら天使と勘違いしてしまうだろう。
「一瞬ディーヴァかと思ったじゃねーか、紛らわしいやつめ!」
『彼らはフォールン。
昔から甘い言葉を吐いて人間を堕落させてきた悪魔であり、かつては天上界にいたという、いわゆる成り上がり者よ。……堕落させるのは私の役目なのに』
フォールン、“堕ちた”という意味を持つ元天使らしい悪魔。
ネヴァンは自分のお株が奪われるのが嫌なのか、ぶっきらぼうに説明を終えた。
「へえ、じゃあディーヴァもオレがイイ事して堕天したらこいつらみたくなるのか?……ちょっとひくわー」
どこからかディーヴァの「そんなわけないでしょ!」というツッコミが飛んできそうである。
そんなことを言ってる間に、フォールンは手にした剣をふるってきた。
「オレと剣で殺りあおうとはいい度胸だな!」
下から一気に斬り上げたそれをリべリオンで相殺し、弾く。
ダンテはニヤリと笑って追撃に転じた。
ガキィィン!
「って、硬ッ!」
ディーヴァの柔らかな翼とは違い、その翼は鋼のように硬かった。
ダンテの渾身の突きを弾き飛ばし、無効化する。
『羽にはバリアを纏ってるわ、バリアを剥がさないと無理よ』
「そういう大事なことは早く言え!」
体勢を立て直したフォールンが、ダンテに向かって体を斜めにし斬り払いを行う。
なんとかそれも相殺することの出来たダンテは、今度はその翼の隙間目掛けミリオンスタッブを繰り出した。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる!
どれかひとつでも当たれば大ダメージを与えられるだろうと踏んでの行動だ。
「これならどうだ!」
スカッ!
だが、ひとつも当たらず、彼らはスィー……っと空中を漂い、時に壁の中へと消えてかわしてしまった。
「あー!くそ!」
『ちゃんと狙いなさいよ!』
「やってるっつの!こいつら壁をすり抜けるから当たんねぇんだよ!しかも浮いてるし……。おいっ!てめぇら、お り て こ い!!」
早くディーヴァの元へ行きたい気持ちと、倒そうにも空振り続きのストレスでダンテのイライラは爆発寸前。
だが、唸っても叫んでも常に空中に浮いているフォールンを倒す手だては見つからず。
小馬鹿にするかのように上から見下ろされているのが、余計にイライラを募らせるのだ。