mission 14:no one can take your place ~キミを目指して~
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ぼそりと背中から声が発せられた。
『塔が本来の姿になったようだぞ、兄者』
『そのようだ、伸びたことで内部が大きく変わってしまったのう』
『こういうのを人間の言葉でなんと言うたか……』
『大改造!悪魔的ビフォーアフターだと思うたが?』
このブツブツとつぶやくような、どうしようもない漫才みたいな会話は、アグニとルドラだ。
ダンテはうんざりとした顔で、ツッコミを入れた。
「いや、リフォームでいいっつの。ていうかお前ら黙……んん?その内部がうんたら~って話はほんとか?」
「「…………」」
しーん……。
ダンテが黙るように注意したからか、アグニとルドラ両方とも静かになった。
「オレが聞いてる時くらいはしゃべれよ!」
『……黙れと言ったり話せと言ったりせわしない奴じゃ』
『しかたない、ダンテだからのう』
ダンテだから、とはどういうことだ。
青筋を立て口元をひきつらせてダンテはアグニとルドラを手に取った。
「お前らここに置いてくぞ」
『…………言った通りじゃ、内部構造がかなり変動している』
『今まで通れた道が通れなくなっていたり、違う場所へつながっていたりするであろう』
「うげろ……まじかよ。つまりはオレ一人で道を探さなくちゃなんねーのか。謎解きとかあったらさらに面倒くせぇよな」
『我らがいる、このアグニと』
『このルドラ、双子の双剣が』
嫌そうにするダンテに、任せろというかのように自分達の存在を知らせる双剣ブラザーズ。
でも、不安だ……そう思ったダンテは気になったことを聞いた。
「お前ら道がわかるのか?」
『『道やら謎解きは知らぬわ』』
「はあ、全然だめじゃねーかよ……」
がっくりしながら歩いていくと、道の先にバージルが身に着けていた発光する籠手の武器が落ちていた。
それを見た双剣が嘆いて悲しむ。
『おお、あれは青い半魔に使われていたベオウルフ……』
『おいたわしや……魂のほとんどが無理やり魔具化しておる』
「ベオウルフ……あの悪魔か。しつこそうだからそろそろ追ってくると思ったらバージルにやられてたのかよ、m9(^Д^)プギャー」
来ないと思ったらこんな形での再会。
再戦すら出来ない状態だとは、笑うしかない。
ダンテはひとしきり笑い、満足した。
「それより、ほとんど魔具化って何だよ。残りはどこいったんだ?」
『ディーヴァ殿についていったぞ』
『リヴァイアサンのフンのようにな』
『『そう、フンのように』』
「……それってディーヴァには危害はないのか」
『ただの魂の欠片だ、大丈夫だろう』
『なんもできぬ幽霊のようなものだ』
幽霊、それもちょっと怖い気がするが、何もないなら問題ない。
微妙そうな顔をしながらも、ダンテは頷いた。
「まあ……ならいいか。……いいなぁ、オレもディーヴァについていきたかったよ」
幽霊でも魂でも、ディーヴァと共にあれるならばうらやましい。
ダンテはたった一つ設置されていた青い扉を開け、部屋を出るのだった。
『塔が本来の姿になったようだぞ、兄者』
『そのようだ、伸びたことで内部が大きく変わってしまったのう』
『こういうのを人間の言葉でなんと言うたか……』
『大改造!悪魔的ビフォーアフターだと思うたが?』
このブツブツとつぶやくような、どうしようもない漫才みたいな会話は、アグニとルドラだ。
ダンテはうんざりとした顔で、ツッコミを入れた。
「いや、リフォームでいいっつの。ていうかお前ら黙……んん?その内部がうんたら~って話はほんとか?」
「「…………」」
しーん……。
ダンテが黙るように注意したからか、アグニとルドラ両方とも静かになった。
「オレが聞いてる時くらいはしゃべれよ!」
『……黙れと言ったり話せと言ったりせわしない奴じゃ』
『しかたない、ダンテだからのう』
ダンテだから、とはどういうことだ。
青筋を立て口元をひきつらせてダンテはアグニとルドラを手に取った。
「お前らここに置いてくぞ」
『…………言った通りじゃ、内部構造がかなり変動している』
『今まで通れた道が通れなくなっていたり、違う場所へつながっていたりするであろう』
「うげろ……まじかよ。つまりはオレ一人で道を探さなくちゃなんねーのか。謎解きとかあったらさらに面倒くせぇよな」
『我らがいる、このアグニと』
『このルドラ、双子の双剣が』
嫌そうにするダンテに、任せろというかのように自分達の存在を知らせる双剣ブラザーズ。
でも、不安だ……そう思ったダンテは気になったことを聞いた。
「お前ら道がわかるのか?」
『『道やら謎解きは知らぬわ』』
「はあ、全然だめじゃねーかよ……」
がっくりしながら歩いていくと、道の先にバージルが身に着けていた発光する籠手の武器が落ちていた。
それを見た双剣が嘆いて悲しむ。
『おお、あれは青い半魔に使われていたベオウルフ……』
『おいたわしや……魂のほとんどが無理やり魔具化しておる』
「ベオウルフ……あの悪魔か。しつこそうだからそろそろ追ってくると思ったらバージルにやられてたのかよ、m9(^Д^)プギャー」
来ないと思ったらこんな形での再会。
再戦すら出来ない状態だとは、笑うしかない。
ダンテはひとしきり笑い、満足した。
「それより、ほとんど魔具化って何だよ。残りはどこいったんだ?」
『ディーヴァ殿についていったぞ』
『リヴァイアサンのフンのようにな』
『『そう、フンのように』』
「……それってディーヴァには危害はないのか」
『ただの魂の欠片だ、大丈夫だろう』
『なんもできぬ幽霊のようなものだ』
幽霊、それもちょっと怖い気がするが、何もないなら問題ない。
微妙そうな顔をしながらも、ダンテは頷いた。
「まあ……ならいいか。……いいなぁ、オレもディーヴァについていきたかったよ」
幽霊でも魂でも、ディーヴァと共にあれるならばうらやましい。
ダンテはたった一つ設置されていた青い扉を開け、部屋を出るのだった。