mission 14:no one can take your place ~キミを目指して~
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ディーヴァを連れたアーカムを乗せ、その床は周りを破壊しつつ上昇して見えなくなっていく。
封印の解除に伴い各フロアに設置してあった骸骨天使の像も、上へ。
***
「行くのか?」
「ええ、奴を止めなくちゃ」
ダンテに助けられたレディは、いつの間にやらその足の怪我に包帯を巻き治療、ミサイルランチャーを背負って上を見上げた。
治療したとはいえ、かなりの大怪我。
その体で上へ向かうらしい。
「やめときな、お前じゃ無理だ」
ダンテが止めるが、レディは断固として首を縦に振らなかった。
「それでも行くわ。奴を仕留めるチャンスはあった。こうなったのも私の責任だもの…」
「責任ね……奴が生きてたおかげでディーヴァも拐われたしな。
あ、気にすんなよ?オレのせいだから」
「でも、奴さえ仕留めていたら……謝るわ。ごめんなさい」
申し訳なさそうに項垂れるレディに、ダンテも訂正の言葉をかける。
彼女にも非があろうとも、ディーヴァが攫われたのは自身の責任なのだから……。
「あ゙ーもう!んな責任感じなくていいんだっつの!結局は全てオレの力量不足なんだからよ……」
「そうじゃなくて……それを抜きにしてもあの男は私の父親なのよ?私が殺らなくて誰がやるって言うの?」
レディはミサイルランチャーに備わる銃剣を上に発射すると、そこから伸びるワイヤーを壁の側面に刺す。
「悪魔にはわからない話かもしれないけどね」
そして、そうダンテに言い残すとそれを巻き取りあがっていった。
今度は、ダンテは止めなかった。
「オレにだってそれくらいわかるっての」
自分の肉親が間違いをおかした。
だからこそ自分で、終止符をうちたい……その気持ちは少しわかる気がした。
もっとも、ディーヴァへのあふれる愛とディーヴァを連れ去ったアーカムぜってぇ許さねぇぜ!の気持ちを持っていることは確実だ。
そこは誰にも負けないゆずらない。
「さてと……」
ダンテは、塔変動によってできた奈落の裂け目に一瞬向く。
「オレも行く。ディーヴァを取り戻したらあいつ絶対殴らねーと気がすまねー……。
右ストレートでぶっ飛ばす!まっすぐ行ってぶっ飛ばす!その際先に殺っちまっても文句言うなよ!
急がないと見せ場は全部頂くからな!」
バージルが落ちていったとおぼしき、最下層の奈落の底に向けて言葉を発したのだ。
あの男ならもうすでに上へと戻るそのために、行動を開始しているはずだ。
ぐるりと上に伸びた塔の周りをまわる。
ダンテは上を見上げ、どうやって登ろうかと思案した。
まわってみてわかったが、どこにも行ける場所はなさそうである。
ダンテには、レディのようなファイト一発!な装備があるわけでもないのだ。
やはり地道に、上への道を探すしかないというのか……。
「くっそ……」
思えば二度目。
また……、また届かなかった。
ディーヴァを助けようと伸ばす手は、ことごとく空をきる。
アーカムを倒し、バージルも倒し、だ~れも敵がいなくなったらもう誰にも邪魔されないところに二人で行ってしまおうか。
ついそんなことを思いそうになる。
「あーやめだやめ」
ダンテはその狂愛的な考えを振り払った。
自分がそんなことを望んだとしても、絶対にディーヴァは嫌がるだろう。
ディーヴァの嫌がることは極力したくない。
え?
コロシアムでのことはなんだって?
それはきっとオレのせいじゃない、オレの中の悪魔の仕業!
ダンテは、ディーヴァを攫って行ったアーカムがいるであろう、遥か上をもう一度睨んだ。
封印の解除に伴い各フロアに設置してあった骸骨天使の像も、上へ。
***
「行くのか?」
「ええ、奴を止めなくちゃ」
ダンテに助けられたレディは、いつの間にやらその足の怪我に包帯を巻き治療、ミサイルランチャーを背負って上を見上げた。
治療したとはいえ、かなりの大怪我。
その体で上へ向かうらしい。
「やめときな、お前じゃ無理だ」
ダンテが止めるが、レディは断固として首を縦に振らなかった。
「それでも行くわ。奴を仕留めるチャンスはあった。こうなったのも私の責任だもの…」
「責任ね……奴が生きてたおかげでディーヴァも拐われたしな。
あ、気にすんなよ?オレのせいだから」
「でも、奴さえ仕留めていたら……謝るわ。ごめんなさい」
申し訳なさそうに項垂れるレディに、ダンテも訂正の言葉をかける。
彼女にも非があろうとも、ディーヴァが攫われたのは自身の責任なのだから……。
「あ゙ーもう!んな責任感じなくていいんだっつの!結局は全てオレの力量不足なんだからよ……」
「そうじゃなくて……それを抜きにしてもあの男は私の父親なのよ?私が殺らなくて誰がやるって言うの?」
レディはミサイルランチャーに備わる銃剣を上に発射すると、そこから伸びるワイヤーを壁の側面に刺す。
「悪魔にはわからない話かもしれないけどね」
そして、そうダンテに言い残すとそれを巻き取りあがっていった。
今度は、ダンテは止めなかった。
「オレにだってそれくらいわかるっての」
自分の肉親が間違いをおかした。
だからこそ自分で、終止符をうちたい……その気持ちは少しわかる気がした。
もっとも、ディーヴァへのあふれる愛とディーヴァを連れ去ったアーカムぜってぇ許さねぇぜ!の気持ちを持っていることは確実だ。
そこは誰にも負けないゆずらない。
「さてと……」
ダンテは、塔変動によってできた奈落の裂け目に一瞬向く。
「オレも行く。ディーヴァを取り戻したらあいつ絶対殴らねーと気がすまねー……。
右ストレートでぶっ飛ばす!まっすぐ行ってぶっ飛ばす!その際先に殺っちまっても文句言うなよ!
急がないと見せ場は全部頂くからな!」
バージルが落ちていったとおぼしき、最下層の奈落の底に向けて言葉を発したのだ。
あの男ならもうすでに上へと戻るそのために、行動を開始しているはずだ。
ぐるりと上に伸びた塔の周りをまわる。
ダンテは上を見上げ、どうやって登ろうかと思案した。
まわってみてわかったが、どこにも行ける場所はなさそうである。
ダンテには、レディのようなファイト一発!な装備があるわけでもないのだ。
やはり地道に、上への道を探すしかないというのか……。
「くっそ……」
思えば二度目。
また……、また届かなかった。
ディーヴァを助けようと伸ばす手は、ことごとく空をきる。
アーカムを倒し、バージルも倒し、だ~れも敵がいなくなったらもう誰にも邪魔されないところに二人で行ってしまおうか。
ついそんなことを思いそうになる。
「あーやめだやめ」
ダンテはその狂愛的な考えを振り払った。
自分がそんなことを望んだとしても、絶対にディーヴァは嫌がるだろう。
ディーヴァの嫌がることは極力したくない。
え?
コロシアムでのことはなんだって?
それはきっとオレのせいじゃない、オレの中の悪魔の仕業!
ダンテは、ディーヴァを攫って行ったアーカムがいるであろう、遥か上をもう一度睨んだ。