mission 13:duel again ~VSバージル2~
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力が拮抗した戦い。
どちらもボロボロに傷つき、血が流れ続けている。
その血は一番低くなっている場所、中央の穴へと集まるようになっているようで、中の液体は更に赤く染まっていった。
……見ていられない。
そんな激しい戦いを繰り広げて、鍔迫り合いをしている二人にミサイルが飛んできた。
ダンテとバージルは鍔迫り合いを解除、そのミサイルを得物で斬り落とす。
三本にスライスされたミサイルの弾は、その場に煙を上げて転がった。
ミサイルの出どころを確認する。
レディが、ミサイルをダンテ達に向け立っていた。
「レディさん!!」
「お嬢ちゃんの出る幕じゃないぜ。引っ込んでな」
そう言ってダンテは、再びバージルに向き直った。
「うるさい!」
頭に血が上っているのか聞く耳も持たずレディは、さらにミサイルを撃つ。
それを避けたダンテとバージルは無視して戦いを続けた。
そこに強引に割り込むようにミサイルについた刃で二人を追うレディ。
三つ巴の戦闘だ。
「えっと、えっと。みんなやめてよ!!」
もう誰が誰を攻撃しようとしているのかわからないような状態で、何が何だか……。
ディーヴァは言葉に迷いながらも、最終的に戦いをやめるように叫んだ。
だが三人とも耳に入れていない。
バージルが放つ斬り払いを、レディはミサイルランチャーの太い銃身で防いだ。
何でも斬れる閻魔刀だが、ランチャーが真っ二つに割れることはなかった。
バージルは余計な血が入り儀式に影響が入るのを危惧したか、それとも相手は人間、本気で斬りかからなかったか。
「お前が父さんを操って……!」
ギリ、と唇を噛み、レディは憎々しげにバージルを睨む。
その怒りの理由を一瞬で悟り、バージルは憐れみを込めた視線を送った。
「そう思っているのか?愚かな女だ」
その言葉の前に、レディは驚き固まる。
バージルはレディを置いてダンテの剣技を受け止めた。
レディの頭の中では、バージルの言葉が繰り返されていた。
確かに、父親であるアーカムの死に妙な違和感を感じるのだ。
自分の父親を信じたい気持ちもあるのだが……。
『家族』。
それを考えるあまり、判断力が鈍っていたかもしれない。
一方、斬り合いを続けに続けた結果、満身創痍のダンテとバージル。
二人は突っ伏して、それでもお互いを激しく睨みつけていた。
そんな状態の場に拍手の音が響きわたる。
「ブラボー、ブラボー!」
道化師ジェスターである。
腕にはいつの間に捕えたか、ディーヴァを拘束しての登場だ。
「ちょっと!放してよっ!」
「やーだよっ!
こんなにウマくいくとは思わなかったね!お前らサイコー!サイコー!」
ジェスターは、ダンテ達の疲労とは裏腹に元気よく拍手を繰り返した。
「てんめっ……ディーヴァを離しやがれ!」
「おっと!忘れてた!」
「……ッ!?」
がるる、と唸るように言うダンテに、手刀をディーヴァの首に叩き込み気絶させる。
「ハイ、放したよ!」
「てめぇ……」
額に青筋たてて怒りをあらわにするダンテに、レディもディーヴァを取り返そうとしてくれたのか、動いた。
が、ジェスターは舌なめずりすると、レディの持つランチャーの銃身をつかみ。
「イケないコだねメアリ!」
吹き飛ばして床に叩きつける。
「後でパパからお仕置きしてもらいな!ジェスターもお尻をペンペンするぞ」
息荒くつらそうだが、ダンテはようやく立ち上がった。
「道化が!」
同じく立ち上がったバージルも、刀をジェスターに向ける。
「どこから紛れ込んだか知らんが貴様は場違いだ。ディーヴァを残しさっさと消えろ」
こちらもダンテ同様、怒り心頭な様子。
斬り殺してやる!と、踏み込むが、ジェスターはそれを真剣白刃どりして止めた。
「おっとアブねー!
でもチョー弱ってるみたいだなバージル!絶好調ならオレをズタズタにできたのに!」
「貴様……!」
バージルは両手で刀をしっかり握っているのだが、ジェスターは片手の指のみで軽~く刀を下におろしてしまった。
それほどまでにバージルは力を使い果たし、疲弊している。
ジェスターの声根が唐突に変わった。
おちゃらけた道化の声から、ついさきほどまで聞いていた黒衣の男の声へと。
「お前の敗因は……」
刀もろともバージルを殴り飛ばす。
バージルは思い切り顔を引きずりながら、遥か後方へと吹っ飛んだ。
イケメンの顔になんてことをする。
男は続きの言葉を放つ。
「……人間を甘く見た事だ」
そう、そこにいたのはアーカムだった。
どちらもボロボロに傷つき、血が流れ続けている。
その血は一番低くなっている場所、中央の穴へと集まるようになっているようで、中の液体は更に赤く染まっていった。
……見ていられない。
そんな激しい戦いを繰り広げて、鍔迫り合いをしている二人にミサイルが飛んできた。
ダンテとバージルは鍔迫り合いを解除、そのミサイルを得物で斬り落とす。
三本にスライスされたミサイルの弾は、その場に煙を上げて転がった。
ミサイルの出どころを確認する。
レディが、ミサイルをダンテ達に向け立っていた。
「レディさん!!」
「お嬢ちゃんの出る幕じゃないぜ。引っ込んでな」
そう言ってダンテは、再びバージルに向き直った。
「うるさい!」
頭に血が上っているのか聞く耳も持たずレディは、さらにミサイルを撃つ。
それを避けたダンテとバージルは無視して戦いを続けた。
そこに強引に割り込むようにミサイルについた刃で二人を追うレディ。
三つ巴の戦闘だ。
「えっと、えっと。みんなやめてよ!!」
もう誰が誰を攻撃しようとしているのかわからないような状態で、何が何だか……。
ディーヴァは言葉に迷いながらも、最終的に戦いをやめるように叫んだ。
だが三人とも耳に入れていない。
バージルが放つ斬り払いを、レディはミサイルランチャーの太い銃身で防いだ。
何でも斬れる閻魔刀だが、ランチャーが真っ二つに割れることはなかった。
バージルは余計な血が入り儀式に影響が入るのを危惧したか、それとも相手は人間、本気で斬りかからなかったか。
「お前が父さんを操って……!」
ギリ、と唇を噛み、レディは憎々しげにバージルを睨む。
その怒りの理由を一瞬で悟り、バージルは憐れみを込めた視線を送った。
「そう思っているのか?愚かな女だ」
その言葉の前に、レディは驚き固まる。
バージルはレディを置いてダンテの剣技を受け止めた。
レディの頭の中では、バージルの言葉が繰り返されていた。
確かに、父親であるアーカムの死に妙な違和感を感じるのだ。
自分の父親を信じたい気持ちもあるのだが……。
『家族』。
それを考えるあまり、判断力が鈍っていたかもしれない。
一方、斬り合いを続けに続けた結果、満身創痍のダンテとバージル。
二人は突っ伏して、それでもお互いを激しく睨みつけていた。
そんな状態の場に拍手の音が響きわたる。
「ブラボー、ブラボー!」
道化師ジェスターである。
腕にはいつの間に捕えたか、ディーヴァを拘束しての登場だ。
「ちょっと!放してよっ!」
「やーだよっ!
こんなにウマくいくとは思わなかったね!お前らサイコー!サイコー!」
ジェスターは、ダンテ達の疲労とは裏腹に元気よく拍手を繰り返した。
「てんめっ……ディーヴァを離しやがれ!」
「おっと!忘れてた!」
「……ッ!?」
がるる、と唸るように言うダンテに、手刀をディーヴァの首に叩き込み気絶させる。
「ハイ、放したよ!」
「てめぇ……」
額に青筋たてて怒りをあらわにするダンテに、レディもディーヴァを取り返そうとしてくれたのか、動いた。
が、ジェスターは舌なめずりすると、レディの持つランチャーの銃身をつかみ。
「イケないコだねメアリ!」
吹き飛ばして床に叩きつける。
「後でパパからお仕置きしてもらいな!ジェスターもお尻をペンペンするぞ」
息荒くつらそうだが、ダンテはようやく立ち上がった。
「道化が!」
同じく立ち上がったバージルも、刀をジェスターに向ける。
「どこから紛れ込んだか知らんが貴様は場違いだ。ディーヴァを残しさっさと消えろ」
こちらもダンテ同様、怒り心頭な様子。
斬り殺してやる!と、踏み込むが、ジェスターはそれを真剣白刃どりして止めた。
「おっとアブねー!
でもチョー弱ってるみたいだなバージル!絶好調ならオレをズタズタにできたのに!」
「貴様……!」
バージルは両手で刀をしっかり握っているのだが、ジェスターは片手の指のみで軽~く刀を下におろしてしまった。
それほどまでにバージルは力を使い果たし、疲弊している。
ジェスターの声根が唐突に変わった。
おちゃらけた道化の声から、ついさきほどまで聞いていた黒衣の男の声へと。
「お前の敗因は……」
刀もろともバージルを殴り飛ばす。
バージルは思い切り顔を引きずりながら、遥か後方へと吹っ飛んだ。
イケメンの顔になんてことをする。
男は続きの言葉を放つ。
「……人間を甘く見た事だ」
そう、そこにいたのはアーカムだった。