mission 13:duel again ~VSバージル2~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
螺旋階段を降りながらダンテがディーヴァの方を向く。
「なー、ディーヴァ」
「ん、なぁにダンテ……って、後ろを向いて階段降りるのはやめなさい!ほら、前向いて!」
「オレ半魔だぜ?んなのでこけねぇっつの。
それより、もう色々面倒だしディーヴァにばっか慣れてるし、ケルはディーヴァに預けようと思うんだ。……ここにいる間だけな」
「面、倒……?」
「あ、いや……ディーヴァを守るのが面倒だからじゃないぞ?」
「面倒なんだ……そうだよね。あたし足手まといだもん、戦えないもんね。
レディさんみたいに銃だってまともに扱えないし」
ここに来て何度かそう思って来た。
だが今回、言えば言うほど気分も更に落ち込んできた気がする。
ディーヴァのまとう空気が、まるで階段を進むごとに濃くなる魔の気配同様、どんよりしてきた。
「ちょ、おいおい話聞いてたか?ハロウィンの時は使えてただろ、あれで十分だって!」
「でも、ゴメンねダンテ……あたしほんとに役立たずで」
顔を上げたディーヴァはかなり気にしているようで、いつもと違う張り付けたような笑顔だった。
放っておけばその場でのの字を書き始めそうである。
実は魔具が増えて邪魔だから……とは言えなさそうだ。
「あ~……もう!ディーヴァの役はオレを視覚的にも肉体的にも精神的にも癒す役!
あと頭脳!それでいいじゃねーか!」
「……その役割もどうなんだろう」
ディーヴァは複雑そうな顔で腕を組んだ。
「……というわけでケル、ディーヴァの言うこと聞いてろよ?」
『それはダンテの命令か?』
「まぁ、そういうこった」
『命令ならばしかたない、承知した。だが、前も言ったが武器としての我を扱うことはディーヴァには出来ぬぞ』
「「いや、戦闘しないし」」
同時に否定する。
『ダンテ……ディーヴァに我を渡しても後悔するなよ?いいか、絶対だぞ』
「しねぇっつの。
つーか、お前ディーヴァとのが仲もいいし、オレには攻撃してくるしオレのこと主人と思ってないだろ」
『元々思っていない。それにダンテが進行上宜しくない言動をしたら全力で止めるよう、上から言われている』
「なん……だと」
がっかりしたダンテを放って、ケルベロスは自分からディーヴァの手の中へと移動する。
ディーヴァもディーヴァで、ケルベロスを大事そうにかかえ、先を急いだ。
螺旋階段をさらに降りていく。
どのくらい降りただろうか、まだ下にはつかない。
「うーん……」
「どうしたディーヴァ」
そんな中、今度はディーヴァが唸るのでダンテは立ち止まって振り返った。
「さっきのが気持ちよくて変な感じするのか?もっと気持ちよくしてやろ……」
「ダンテ、階段から突き落とすよ?」
ぎろり。
物凄い勢いでダンテを睨む。
「じょ、冗談だよ、そんな睨むことないだろ」
ダンテはヘビに睨まれたカエルのように小さくなって答えた。
「で、結局のトコロ何唸ってるんだよ?腹痛か」
「違いますぅ!
……あの人、レディさんのお父さん、やっぱり何か引っかかるんだよね」
「そうか?もうただの死人だろ」
「んー、亡くなった人のことどうこう言いたくはないんだけど、なんか変な感じ」
「ディーヴァお得意の天使のカン、ってやつか?」
「たぶんねー。……なんかこう、喉の奥に残ったお魚の骨みたく違和感があるの」
「ぶっは!骨ってなんだよ、骨って!気のせいだろ!」
ディーヴァの指摘をゲラゲラ笑い飛ばすダンテ。
軽く睨み付けダンテを静かにさせたディーヴァが続ける。
「あの人、ヘテロクロミアだったよね。……それでジェスターさんもヘテロクロミア。
……似ても似つかないけどさ。でも……」
ダンテは、ジェスターを『さん』づけするディーヴァに、苦虫を噛み潰したような顔になった。
そしてディーヴァの手を握る。
「あんなヤツ、さんづけしなくていいって。もう行くぞディーヴァ」
「うん、そうだね。寒いし」
握り返したダンテの暖かな手を嬉しく思い、ディーヴァは微笑んでダンテに続く。
階段はひどく底冷えしていたようだ。
二人は足早に駆け降り、ようやく下にたどり着いた。
「なー、ディーヴァ」
「ん、なぁにダンテ……って、後ろを向いて階段降りるのはやめなさい!ほら、前向いて!」
「オレ半魔だぜ?んなのでこけねぇっつの。
それより、もう色々面倒だしディーヴァにばっか慣れてるし、ケルはディーヴァに預けようと思うんだ。……ここにいる間だけな」
「面、倒……?」
「あ、いや……ディーヴァを守るのが面倒だからじゃないぞ?」
「面倒なんだ……そうだよね。あたし足手まといだもん、戦えないもんね。
レディさんみたいに銃だってまともに扱えないし」
ここに来て何度かそう思って来た。
だが今回、言えば言うほど気分も更に落ち込んできた気がする。
ディーヴァのまとう空気が、まるで階段を進むごとに濃くなる魔の気配同様、どんよりしてきた。
「ちょ、おいおい話聞いてたか?ハロウィンの時は使えてただろ、あれで十分だって!」
「でも、ゴメンねダンテ……あたしほんとに役立たずで」
顔を上げたディーヴァはかなり気にしているようで、いつもと違う張り付けたような笑顔だった。
放っておけばその場でのの字を書き始めそうである。
実は魔具が増えて邪魔だから……とは言えなさそうだ。
「あ~……もう!ディーヴァの役はオレを視覚的にも肉体的にも精神的にも癒す役!
あと頭脳!それでいいじゃねーか!」
「……その役割もどうなんだろう」
ディーヴァは複雑そうな顔で腕を組んだ。
「……というわけでケル、ディーヴァの言うこと聞いてろよ?」
『それはダンテの命令か?』
「まぁ、そういうこった」
『命令ならばしかたない、承知した。だが、前も言ったが武器としての我を扱うことはディーヴァには出来ぬぞ』
「「いや、戦闘しないし」」
同時に否定する。
『ダンテ……ディーヴァに我を渡しても後悔するなよ?いいか、絶対だぞ』
「しねぇっつの。
つーか、お前ディーヴァとのが仲もいいし、オレには攻撃してくるしオレのこと主人と思ってないだろ」
『元々思っていない。それにダンテが進行上宜しくない言動をしたら全力で止めるよう、上から言われている』
「なん……だと」
がっかりしたダンテを放って、ケルベロスは自分からディーヴァの手の中へと移動する。
ディーヴァもディーヴァで、ケルベロスを大事そうにかかえ、先を急いだ。
螺旋階段をさらに降りていく。
どのくらい降りただろうか、まだ下にはつかない。
「うーん……」
「どうしたディーヴァ」
そんな中、今度はディーヴァが唸るのでダンテは立ち止まって振り返った。
「さっきのが気持ちよくて変な感じするのか?もっと気持ちよくしてやろ……」
「ダンテ、階段から突き落とすよ?」
ぎろり。
物凄い勢いでダンテを睨む。
「じょ、冗談だよ、そんな睨むことないだろ」
ダンテはヘビに睨まれたカエルのように小さくなって答えた。
「で、結局のトコロ何唸ってるんだよ?腹痛か」
「違いますぅ!
……あの人、レディさんのお父さん、やっぱり何か引っかかるんだよね」
「そうか?もうただの死人だろ」
「んー、亡くなった人のことどうこう言いたくはないんだけど、なんか変な感じ」
「ディーヴァお得意の天使のカン、ってやつか?」
「たぶんねー。……なんかこう、喉の奥に残ったお魚の骨みたく違和感があるの」
「ぶっは!骨ってなんだよ、骨って!気のせいだろ!」
ディーヴァの指摘をゲラゲラ笑い飛ばすダンテ。
軽く睨み付けダンテを静かにさせたディーヴァが続ける。
「あの人、ヘテロクロミアだったよね。……それでジェスターさんもヘテロクロミア。
……似ても似つかないけどさ。でも……」
ダンテは、ジェスターを『さん』づけするディーヴァに、苦虫を噛み潰したような顔になった。
そしてディーヴァの手を握る。
「あんなヤツ、さんづけしなくていいって。もう行くぞディーヴァ」
「うん、そうだね。寒いし」
握り返したダンテの暖かな手を嬉しく思い、ディーヴァは微笑んでダンテに続く。
階段はひどく底冷えしていたようだ。
二人は足早に駆け降り、ようやく下にたどり着いた。