mission 1:opening ~招待状と悪魔の歓迎~
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「招待状を渡したいそうだ。是非、受け取って頂きたい」
なんという怪力か。
机の端に手をかけそう言った男は、そのまま持ち上げてひっくり返した。
ダンテはディーヴァを後ろに引っ張って抱き締め、飛び上がった。
それにより、ディーヴァも一緒になって宙を舞うこととなる。
「きゃあ!?」
体と視界がぐるんと一回転した。
回る視界の端で、電話、写真たて、ピザと、机の上にあった物が全て飛んでいるのが見える。
ダンテの大事な写真!
あれだけは壊すわけにはいかないと、ディーヴァは無我夢中で手を伸ばして掴み、抱き締めた。
机は横倒しに倒れる。
ダンテはその上に着地すると、共に落ちてきた銃を左手でキャッチして照準を虚空へと向けた。
だが、誰もいない。
逃がしたか……。
ダンテはディーヴァを右手だけでうまく支えた状態で、そう思った。
ディーヴァもダンテに抱かれたまま、先ほどの男の不在に気がついて言う。
「さっきの人、いなくなってる……」
不思議がるディーヴァに小さな声で一言もらす。
「……今日は白か」
「なっ!見ないでぇ!!」
白、といえば、ディーヴァの今着用している下着の色だ。
一回転した際に捲れたスカートからダンテに見られたのだろう。
「見えちまったもんはしゃあねぇだろ」
前方に照準を合わせたままだった愛銃をすばやく片すと、ダンテは同じく落ちてきたピザの箱を左手でキャッチした。
ピザの箱は開いていたはずだが、中身の位置も変わらず、奇跡的に綺麗に落ちてきた。
「招待状ね……」
ずーん。
下着を見られて落ち込むディーヴァだったが、悪魔の気配を感じて顔を上げた。
「ダンテ……家の中なのに悪魔の気配が……」
本来ならばダンテの力のおかげか、ここには悪魔は出てこられない。
だが、一度あの男を不本意とはいえ招き入れてしまったため、悪魔の出現が可能になってしまったようだ。
あの黒衣の男は人間だが悪魔……魂を売って自身も悪魔になった者だろうと推察する。
「ディーヴァ、違う部屋に行ってろ」
「うん」
ダンテの言葉に大人しく従うことにする。
何も役に立たないのなら、戦いの邪魔にならないよう逃げておくのが正解。
ディーヴァはキッチンやバスルームへ続くドアへと急ぐことにした。
ダンテは中々来ない悪魔に痺れを切らして、手にしていたピザを食べようと大きく口を開けた。
あと数センチでピザが口に入る、という時になって、何もないところから悪魔が空間を切り裂いて現れた。
砂を媒介とする下級悪魔達だ。
五、六体の悪魔が一気に事務所に降り立ちダンテを囲む。
いきなりのことで対応の遅れたダンテは、その身に悪魔の振るう鎌を受けた。
その数や五回ほどの斬撃。
ダンテは右の脛、左前腕部に悪魔の鎌の刃の部分(刃こぼれしていて意外に脆かったようだ)を生やし、背中から胸にかけてを貫通させていた。
その痛みと衝撃に持っていたピザは落ち、ピザがまだ残っていた箱も飛んでしまった。
血しぶきが上がり、下には血だまりが出来る。
しかし、ダンテはその傷よりも、違うところに目を向けていた。
オレのピザが……。
お礼にてめェらと遊んでやろうじゃねぇか。
なんという怪力か。
机の端に手をかけそう言った男は、そのまま持ち上げてひっくり返した。
ダンテはディーヴァを後ろに引っ張って抱き締め、飛び上がった。
それにより、ディーヴァも一緒になって宙を舞うこととなる。
「きゃあ!?」
体と視界がぐるんと一回転した。
回る視界の端で、電話、写真たて、ピザと、机の上にあった物が全て飛んでいるのが見える。
ダンテの大事な写真!
あれだけは壊すわけにはいかないと、ディーヴァは無我夢中で手を伸ばして掴み、抱き締めた。
机は横倒しに倒れる。
ダンテはその上に着地すると、共に落ちてきた銃を左手でキャッチして照準を虚空へと向けた。
だが、誰もいない。
逃がしたか……。
ダンテはディーヴァを右手だけでうまく支えた状態で、そう思った。
ディーヴァもダンテに抱かれたまま、先ほどの男の不在に気がついて言う。
「さっきの人、いなくなってる……」
不思議がるディーヴァに小さな声で一言もらす。
「……今日は白か」
「なっ!見ないでぇ!!」
白、といえば、ディーヴァの今着用している下着の色だ。
一回転した際に捲れたスカートからダンテに見られたのだろう。
「見えちまったもんはしゃあねぇだろ」
前方に照準を合わせたままだった愛銃をすばやく片すと、ダンテは同じく落ちてきたピザの箱を左手でキャッチした。
ピザの箱は開いていたはずだが、中身の位置も変わらず、奇跡的に綺麗に落ちてきた。
「招待状ね……」
ずーん。
下着を見られて落ち込むディーヴァだったが、悪魔の気配を感じて顔を上げた。
「ダンテ……家の中なのに悪魔の気配が……」
本来ならばダンテの力のおかげか、ここには悪魔は出てこられない。
だが、一度あの男を不本意とはいえ招き入れてしまったため、悪魔の出現が可能になってしまったようだ。
あの黒衣の男は人間だが悪魔……魂を売って自身も悪魔になった者だろうと推察する。
「ディーヴァ、違う部屋に行ってろ」
「うん」
ダンテの言葉に大人しく従うことにする。
何も役に立たないのなら、戦いの邪魔にならないよう逃げておくのが正解。
ディーヴァはキッチンやバスルームへ続くドアへと急ぐことにした。
ダンテは中々来ない悪魔に痺れを切らして、手にしていたピザを食べようと大きく口を開けた。
あと数センチでピザが口に入る、という時になって、何もないところから悪魔が空間を切り裂いて現れた。
砂を媒介とする下級悪魔達だ。
五、六体の悪魔が一気に事務所に降り立ちダンテを囲む。
いきなりのことで対応の遅れたダンテは、その身に悪魔の振るう鎌を受けた。
その数や五回ほどの斬撃。
ダンテは右の脛、左前腕部に悪魔の鎌の刃の部分(刃こぼれしていて意外に脆かったようだ)を生やし、背中から胸にかけてを貫通させていた。
その痛みと衝撃に持っていたピザは落ち、ピザがまだ残っていた箱も飛んでしまった。
血しぶきが上がり、下には血だまりが出来る。
しかし、ダンテはその傷よりも、違うところに目を向けていた。
オレのピザが……。
お礼にてめェらと遊んでやろうじゃねぇか。