mission 12:the chicken race ~暴れダンテと暴れ馬~
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バージルは礼典室に何事もなく辿り着いた。
その中央には穴が開いており、そこに悪魔の血を捧げられるようになっている。
何を思っているのか、その表情には何の感情も見えない。
と、その背に息を切らせたベオウルフが迫った。
「見つけたぞスパーダの血族!言ったはずだ、貴様の臭いは覚えた!」
ゆっくりと振り返ったバージルの目に入ったのは、目から血をとめどなく流しては詰め寄ってくる悪魔の姿だった。
片目はすでに失明、もう一方も潰され全盲になっているようだ。
「このまま貴様を逃したりはしない」
誰かと勘違いしているようだが、向かってくる者は斬り伏せるのみ。
バージルは向かってきたベオウルフに一太刀を浴びせると、そのままその巨体に飛び乗った。
一切無駄のない華麗な攻撃に、違う人物とわかったようだ。
「さっきの男とは別人なのか?だが臭いはおの男と同じ……」
さっきの男、同じ臭い。
どう考えても、ダンテと勘違いしているようである。
……腹立たしい。
「二人いたのか、スパーダの血族が……!」
ベオウルフは最後まで言うこと叶わず、バージルが刀を鞘に戻し終えた音と同時に顔面を真っ二つにした。
そのまま首が落ちる。
体も崩れ落ちた。
首の切断面からは血が吹き出し、床を汚し続ける。
バージルがおもむろに手を伸ばすと、その魂は光となりその手中へとおさまった。
ダンテと違い、強引に魔具へと変貌させたのだ。
光がおさまり姿を表したのは、淡く発光する籠手。
足にも同じものがついている。
バージルはただの死体となったベオウルフの体でもってその威力を試しだした。
ぼろきれのようにふき飛び、転がる。
やがて背に生えていた羽をまき散らしながら、ベオウルフの体ははかなく散り、消えた。
●あとがき
お馬さんの回です。
まさか書くために何度も負けたなんて言えない。
その中央には穴が開いており、そこに悪魔の血を捧げられるようになっている。
何を思っているのか、その表情には何の感情も見えない。
と、その背に息を切らせたベオウルフが迫った。
「見つけたぞスパーダの血族!言ったはずだ、貴様の臭いは覚えた!」
ゆっくりと振り返ったバージルの目に入ったのは、目から血をとめどなく流しては詰め寄ってくる悪魔の姿だった。
片目はすでに失明、もう一方も潰され全盲になっているようだ。
「このまま貴様を逃したりはしない」
誰かと勘違いしているようだが、向かってくる者は斬り伏せるのみ。
バージルは向かってきたベオウルフに一太刀を浴びせると、そのままその巨体に飛び乗った。
一切無駄のない華麗な攻撃に、違う人物とわかったようだ。
「さっきの男とは別人なのか?だが臭いはおの男と同じ……」
さっきの男、同じ臭い。
どう考えても、ダンテと勘違いしているようである。
……腹立たしい。
「二人いたのか、スパーダの血族が……!」
ベオウルフは最後まで言うこと叶わず、バージルが刀を鞘に戻し終えた音と同時に顔面を真っ二つにした。
そのまま首が落ちる。
体も崩れ落ちた。
首の切断面からは血が吹き出し、床を汚し続ける。
バージルがおもむろに手を伸ばすと、その魂は光となりその手中へとおさまった。
ダンテと違い、強引に魔具へと変貌させたのだ。
光がおさまり姿を表したのは、淡く発光する籠手。
足にも同じものがついている。
バージルはただの死体となったベオウルフの体でもってその威力を試しだした。
ぼろきれのようにふき飛び、転がる。
やがて背に生えていた羽をまき散らしながら、ベオウルフの体ははかなく散り、消えた。
●あとがき
お馬さんの回です。
まさか書くために何度も負けたなんて言えない。