mission 12:the chicken race ~暴れダンテと暴れ馬~
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落ちる時、ディーヴァをつい放してしまった。
ダンテがスカートを押さえつつ落ちるディーヴァに声をかける。
「ディーヴァ翼出せ翼!!」
「そ、そんなこと言ったってぇ!!すぐには出来ないよぉ!!」
「くそっ!ケル!!」
『御意!』
咄嗟に翼が出なかったディーヴァ。
ダンテはケルべロスを放り投げると、ディーヴァの近くで犬の姿へと変えさせた。
ドンガラガッシャーン!!
大きな音を立ててダンテと悪魔はコロシアムのど真ん中に着地する。
その横では、ぼふん!とその毛皮でしっかりと着地したケルベロス……その背にふわりと怪我もなく着地したディーヴァがいた。
「あっぶなかったぁ……ありがとケル」
「間に合って何よりだ、ディーヴァ」
鼻をくぅんと鳴らし、ディーヴァの体にすりよるケルベロス。
まるで飼い犬と飼い主のようだが、ケルベロスはダンテの犬である。
「ふん、チキンレースの次は決闘か。
ケル、ディーヴァを連れて逃げとけよ」
「わかっている」
そう言ったケルベロスはディーヴァの服の端をくわえて実況席へと移動した。
そんなダンテの前には悪魔が立ちふさがり、一際大きく嘶く。
戦いを始めるぞという意思表示のようだ。
「飽きさせないね。
観客が一人と一匹ってのが残念だけどな!」
ダンテが空に向かって叫ぶ。
「解説は我、ケルベロスと」
「え、ええぇ??」
「……ディーヴァ、早くカンペを読むのだ」
「カ、カンペ?えっと、わ、わたくしディーヴァです?」
カンペ。
それがどこから来たのかわからないが、目の前に出現したボードを読み上げる。
それを待ち、ダンテと馬の悪魔の戦いはスタートした。
悪魔がダンテを周回しだす。
「ケル、あの悪魔何て言うの?」
「あれはゲリュオンという悪魔であり、生きていた時はたくさんの英雄を乗せていた名馬だ。
魔界に紛れ込んでからはその瘴気を吸い続けて後天的に悪魔となった一匹といえよう」
「ゲリュオン?
それってギリシア神話とかの怪物かなんかの名前じゃ……まあ、いいか。
っていうか、え?あたしももしかして魔界とかここにずっといたら悪魔になっちゃう?」
「……それは知らん」
そんなことを言ってる間にゲリュオンはダンテの周りを回りながら、爆発する矢を撃ってきた。
「こんなの避けるのは簡単だぜ!」
ダンテはジグザグに駆け回って軽く回避すると、エボニーとアイボリーで牽制する。
しばらくはその繰り返しで両者とも、様子見といったところか。
「ブルルッ」
しびれを切らしたか、先に動いたのはゲリュオン。
勢いよく地を蹴り、ダンテに突進、その巨体で轢き殺そうと迫った。
「攻撃が単調だぜ、ほら、どした?」
ぴょんぴょんとすばしっこくジャンプを繰り返して、ダンテはそれを避ける。
だが、ゲリュオンはただ轢き殺そうとしただけでなかった。
かわされるのをわかっていたのか、その馬車を引きずった跡に青い炎を発生させ、ダンテに攻撃してきた。
ジュッ。
「ぅあっち!」
炎に包まれたダンテにディーヴァが金切り声で叫ぶ。
「きゃあああ!ダンテが焼きダンテにぃ!!」
「ディーヴァ、心配すんなって!
つーか焼きダンテって……」
「少し焦げただけのようだ。
青い炎……あれは魔界の瘴気をはらんでいるから、半魔たるダンテは食らったところである程度は平気だろう」
「じゃあ、反対にあたしは当たっただけでちょっとやばそうだね」
「天使だからな」
炎による煤を落とすダンテに、同じく停止するゲリュオン。
停止したかと思ったら、その直後に地面を割る勢いで踏みつけた。
ゲリュオンを中心に周りに同じ青い炎が展開し、コロシアム内を焼き付くす。
「ゲ、やっべ!」
ダンテは勢いをつけて飛び上がると、空中に魔力で足場を形成し、さらに高く飛び上がった。
エアハイクというやつだ。
こうでもしなくては、確実に火に飲み込まれていただろう。
「こっちからも反撃させてもらうぜ!」
ソィヤァ!
大きく掛け声をあげると、腰に構えていたアグニとルドラを取り出してゲリュオンの脳天をかちわるように斬りつけた。
ダンテはそのまま、馬車の屋根に飛び乗り、安全圏からショットガンやらアルテミスやらスパイラルやらを総出で撃つ。
「あー、ずるいよダンテ!」
「ずるかねぇよ!他のプレーヤーもやってる手だろ。文句ならやつらに言え!」
プレーヤー?
おっと、メタ発言はそろそろ控えた方がよさそうだ。
「うわぁっ!ぎゃふっ!!……会話してたら落ちちまったじゃねーか!」
「ご、ごめん!」
ダンテは馬車から思いきり振り落とされてしまったようだ。
だが、ゲリュオンにはかなりの大ダメージを与えることができたようだった。
「お、ちゃーんす!」
苦しいのかゲリュオンはのたうちまわり、壁さえ抜けて色々な方向から出現しつつ、嘶いている。
地形の制限を受けないようだ。
再び一瞬停止すると大地を強く踏みしめ、今度はダンテめがけて集まる炎を連続で放ってきた。
「どっからこようが関係ないっての!」
またまたエアハイクを駆使したダンテは、攻撃のすべてを上空に逃げることで回避した。
「今回はジャンプ回だね」
「そのようだ」
ダンテがスカートを押さえつつ落ちるディーヴァに声をかける。
「ディーヴァ翼出せ翼!!」
「そ、そんなこと言ったってぇ!!すぐには出来ないよぉ!!」
「くそっ!ケル!!」
『御意!』
咄嗟に翼が出なかったディーヴァ。
ダンテはケルべロスを放り投げると、ディーヴァの近くで犬の姿へと変えさせた。
ドンガラガッシャーン!!
大きな音を立ててダンテと悪魔はコロシアムのど真ん中に着地する。
その横では、ぼふん!とその毛皮でしっかりと着地したケルベロス……その背にふわりと怪我もなく着地したディーヴァがいた。
「あっぶなかったぁ……ありがとケル」
「間に合って何よりだ、ディーヴァ」
鼻をくぅんと鳴らし、ディーヴァの体にすりよるケルベロス。
まるで飼い犬と飼い主のようだが、ケルベロスはダンテの犬である。
「ふん、チキンレースの次は決闘か。
ケル、ディーヴァを連れて逃げとけよ」
「わかっている」
そう言ったケルベロスはディーヴァの服の端をくわえて実況席へと移動した。
そんなダンテの前には悪魔が立ちふさがり、一際大きく嘶く。
戦いを始めるぞという意思表示のようだ。
「飽きさせないね。
観客が一人と一匹ってのが残念だけどな!」
ダンテが空に向かって叫ぶ。
「解説は我、ケルベロスと」
「え、ええぇ??」
「……ディーヴァ、早くカンペを読むのだ」
「カ、カンペ?えっと、わ、わたくしディーヴァです?」
カンペ。
それがどこから来たのかわからないが、目の前に出現したボードを読み上げる。
それを待ち、ダンテと馬の悪魔の戦いはスタートした。
悪魔がダンテを周回しだす。
「ケル、あの悪魔何て言うの?」
「あれはゲリュオンという悪魔であり、生きていた時はたくさんの英雄を乗せていた名馬だ。
魔界に紛れ込んでからはその瘴気を吸い続けて後天的に悪魔となった一匹といえよう」
「ゲリュオン?
それってギリシア神話とかの怪物かなんかの名前じゃ……まあ、いいか。
っていうか、え?あたしももしかして魔界とかここにずっといたら悪魔になっちゃう?」
「……それは知らん」
そんなことを言ってる間にゲリュオンはダンテの周りを回りながら、爆発する矢を撃ってきた。
「こんなの避けるのは簡単だぜ!」
ダンテはジグザグに駆け回って軽く回避すると、エボニーとアイボリーで牽制する。
しばらくはその繰り返しで両者とも、様子見といったところか。
「ブルルッ」
しびれを切らしたか、先に動いたのはゲリュオン。
勢いよく地を蹴り、ダンテに突進、その巨体で轢き殺そうと迫った。
「攻撃が単調だぜ、ほら、どした?」
ぴょんぴょんとすばしっこくジャンプを繰り返して、ダンテはそれを避ける。
だが、ゲリュオンはただ轢き殺そうとしただけでなかった。
かわされるのをわかっていたのか、その馬車を引きずった跡に青い炎を発生させ、ダンテに攻撃してきた。
ジュッ。
「ぅあっち!」
炎に包まれたダンテにディーヴァが金切り声で叫ぶ。
「きゃあああ!ダンテが焼きダンテにぃ!!」
「ディーヴァ、心配すんなって!
つーか焼きダンテって……」
「少し焦げただけのようだ。
青い炎……あれは魔界の瘴気をはらんでいるから、半魔たるダンテは食らったところである程度は平気だろう」
「じゃあ、反対にあたしは当たっただけでちょっとやばそうだね」
「天使だからな」
炎による煤を落とすダンテに、同じく停止するゲリュオン。
停止したかと思ったら、その直後に地面を割る勢いで踏みつけた。
ゲリュオンを中心に周りに同じ青い炎が展開し、コロシアム内を焼き付くす。
「ゲ、やっべ!」
ダンテは勢いをつけて飛び上がると、空中に魔力で足場を形成し、さらに高く飛び上がった。
エアハイクというやつだ。
こうでもしなくては、確実に火に飲み込まれていただろう。
「こっちからも反撃させてもらうぜ!」
ソィヤァ!
大きく掛け声をあげると、腰に構えていたアグニとルドラを取り出してゲリュオンの脳天をかちわるように斬りつけた。
ダンテはそのまま、馬車の屋根に飛び乗り、安全圏からショットガンやらアルテミスやらスパイラルやらを総出で撃つ。
「あー、ずるいよダンテ!」
「ずるかねぇよ!他のプレーヤーもやってる手だろ。文句ならやつらに言え!」
プレーヤー?
おっと、メタ発言はそろそろ控えた方がよさそうだ。
「うわぁっ!ぎゃふっ!!……会話してたら落ちちまったじゃねーか!」
「ご、ごめん!」
ダンテは馬車から思いきり振り落とされてしまったようだ。
だが、ゲリュオンにはかなりの大ダメージを与えることができたようだった。
「お、ちゃーんす!」
苦しいのかゲリュオンはのたうちまわり、壁さえ抜けて色々な方向から出現しつつ、嘶いている。
地形の制限を受けないようだ。
再び一瞬停止すると大地を強く踏みしめ、今度はダンテめがけて集まる炎を連続で放ってきた。
「どっからこようが関係ないっての!」
またまたエアハイクを駆使したダンテは、攻撃のすべてを上空に逃げることで回避した。
「今回はジャンプ回だね」
「そのようだ」