mission 12:the chicken race ~暴れダンテと暴れ馬~
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長い螺旋階段をグルグル回りながら下がった先にはまたもや橋が。
いつのまに外に出たのであろうか、冷たい風がぴゅーぴゅーと吹き荒れて肌をさす。
そして橋の遥か下には、大きなコロシアムが広がっているようだった。
二人が橋の向こう側へと歩んでいくと、いつもの悪魔……ヘル・プライド達がじりじりと向かってくるのが見える。
「おうおう来た来た。カモが来たぜ」
「ネギ背負って?」
「まあ、そんな感じだ」
ディーヴァも軽く冗談を言える、それくらい弱い悪魔……というよりは、少しこの状況に慣れたのだろう。
ダンテは背中のリベリオンに手を回して戦闘に備えた。
と、橋の両端に青い炎がともる。
直後、蹄を鳴らす音がどこからか響き渡った。
そして奴は現れた。
青い光を纏った大馬が、悪魔を蹴り飛ばしながらかけてくる。
かわいそうに、悪魔はボーリングのピンのように弾き飛ばされ、遥か下へと落ちていった。
「う、馬ぁーーーッ!!」
「ハハハ!やる気たっぷりって感じだな」
ヒヒーン!ブルルルル……。
激しく嘶き、ダンテ達の目の前に立ち止まる。
巨大な馬型の悪魔、その見た目はディーヴァから見れば、スコットランドやアイルランドの怪物であるケルピーやアハ・イシュケのように見えた。
「馬とチキンレースとはね……面白そうだ」
「どこが!そんなの面白くもなんともないよぉ!」
その場で足を踏み鳴らして、今にも突撃してきそうだ。
あの足や背中で引いている馬車で轢かれたらひとたまりもないだろう。
ディーヴァが恐がるのを無視して、ダンテも戦いの準備にと、足首をぐりぐり回した。
唐突に戦いの火蓋は切って落とされた。
馬の悪魔はこちらに向かって突進してくる。
「おっとぉ!」
「ひゃわ!」
ダンテはディーヴァを抱えて軽くジャンプした。
突進攻撃をかわされた悪魔は、ちらりとこちらを見つつそのまま勢いを殺しきれずに疾走していく。
「んだよ、もう終わりか?」
橋にストンと着地したダンテは口を尖らせて文句を言う。
悪魔の消えていった反対側に背を向けて。
「ダ、ダンテ!うしろー!」
その背にはいつのまに移動したのやら、消えたはずの悪魔がまたも突進してきていた。
「うわぁっ!てめ、いつのまに!」
「ダンテ、そんなとこつかんじゃイヤー!!」
再び飛び上がるダンテ。
急いでいたので、ディーヴァを抱えるのにその手は腰でなく胸をガッチリつかんでいた。
まっことよい触り心地で、なんだか得した気分。
その後も前方に消えては背後から現れる悪魔。
おそらくはダンテ達を轢き殺すまで続くだろうと思う。
無限ループ怖いわぁ。
ダンテは何度目かの無限ループで高くジャンブすると、更にエアハイクで高く高く飛び上がった。
「止まれっつの!」
そして馬の脳天に兜割りを叩き込む。
その激しい痛みと衝撃にか、悪魔はその歩みを止めた。
だが、悪魔よりも橋の方が根をあげたようだ。
橋はミシミシと音をたてたかと思うと、そのまま崩れ落ち悪魔もダンテも、そしてディーヴァも落下していく。
「おぉぉ!?」
「きゃああああ!!」
遥か下へと落下していった二人の叫びはエコーしながら消えていった。
いつのまに外に出たのであろうか、冷たい風がぴゅーぴゅーと吹き荒れて肌をさす。
そして橋の遥か下には、大きなコロシアムが広がっているようだった。
二人が橋の向こう側へと歩んでいくと、いつもの悪魔……ヘル・プライド達がじりじりと向かってくるのが見える。
「おうおう来た来た。カモが来たぜ」
「ネギ背負って?」
「まあ、そんな感じだ」
ディーヴァも軽く冗談を言える、それくらい弱い悪魔……というよりは、少しこの状況に慣れたのだろう。
ダンテは背中のリベリオンに手を回して戦闘に備えた。
と、橋の両端に青い炎がともる。
直後、蹄を鳴らす音がどこからか響き渡った。
そして奴は現れた。
青い光を纏った大馬が、悪魔を蹴り飛ばしながらかけてくる。
かわいそうに、悪魔はボーリングのピンのように弾き飛ばされ、遥か下へと落ちていった。
「う、馬ぁーーーッ!!」
「ハハハ!やる気たっぷりって感じだな」
ヒヒーン!ブルルルル……。
激しく嘶き、ダンテ達の目の前に立ち止まる。
巨大な馬型の悪魔、その見た目はディーヴァから見れば、スコットランドやアイルランドの怪物であるケルピーやアハ・イシュケのように見えた。
「馬とチキンレースとはね……面白そうだ」
「どこが!そんなの面白くもなんともないよぉ!」
その場で足を踏み鳴らして、今にも突撃してきそうだ。
あの足や背中で引いている馬車で轢かれたらひとたまりもないだろう。
ディーヴァが恐がるのを無視して、ダンテも戦いの準備にと、足首をぐりぐり回した。
唐突に戦いの火蓋は切って落とされた。
馬の悪魔はこちらに向かって突進してくる。
「おっとぉ!」
「ひゃわ!」
ダンテはディーヴァを抱えて軽くジャンプした。
突進攻撃をかわされた悪魔は、ちらりとこちらを見つつそのまま勢いを殺しきれずに疾走していく。
「んだよ、もう終わりか?」
橋にストンと着地したダンテは口を尖らせて文句を言う。
悪魔の消えていった反対側に背を向けて。
「ダ、ダンテ!うしろー!」
その背にはいつのまに移動したのやら、消えたはずの悪魔がまたも突進してきていた。
「うわぁっ!てめ、いつのまに!」
「ダンテ、そんなとこつかんじゃイヤー!!」
再び飛び上がるダンテ。
急いでいたので、ディーヴァを抱えるのにその手は腰でなく胸をガッチリつかんでいた。
まっことよい触り心地で、なんだか得した気分。
その後も前方に消えては背後から現れる悪魔。
おそらくはダンテ達を轢き殺すまで続くだろうと思う。
無限ループ怖いわぁ。
ダンテは何度目かの無限ループで高くジャンブすると、更にエアハイクで高く高く飛び上がった。
「止まれっつの!」
そして馬の脳天に兜割りを叩き込む。
その激しい痛みと衝撃にか、悪魔はその歩みを止めた。
だが、悪魔よりも橋の方が根をあげたようだ。
橋はミシミシと音をたてたかと思うと、そのまま崩れ落ち悪魔もダンテも、そしてディーヴァも落下していく。
「おぉぉ!?」
「きゃああああ!!」
遥か下へと落下していった二人の叫びはエコーしながら消えていった。