mission 12:the chicken race ~暴れダンテと暴れ馬~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
悪魔を倒したダンテは、ケルベロスが作り出した氷の結界内で、犬と化したケルベロスを幸せそうにもふもふしてのんびりしているディーヴァを連れて橋への扉を開けた。
魔人化を急いで解いていく。
今現在、ケルベロスのいる位置はダンテの席である。
早く触れたいし、触れられたいし、キスしたい。
むしろオレ自身がディーヴァの飼い犬でもいい。
まてよ、それよりディーヴァがオレのペットで……いや、どっちもありだな。
リバもあり!
あまり健全とは言えぬ考えをし、その思いをぶつけるかのごとくダンテはものすごい勢いで狂った永劫機関を投げた。
「ジャックポォットォォォ!!」
ドシュン!
大きな物音とダンテの大声にディーヴァもケルベロスもビクッとして驚く。
その直後、橋はゆっくりと動きだしてまだ見ぬ新たな場所を標した。
ダンテが手だけでケルベロスに武器に戻るよう指示すると、彼はすぐに姿を変えダンテの手の内へと戻る。
突然消えたもふもふに残念そうな顔をしつつ、ディーヴァは「怖かったねぇ……」とつぶやきをもらした。
「大丈夫だったろ、強~い騎士が付いてたんだからな」
強い騎士とは、ダンテのことのようだ。
自分で言うなである。
「ダンテが怖かったの!見た目とかそんなじゃなくて、速さとかテンションが!!
……あと、何より酔いすぎてつらいのわかんないかな?うぇへぇ……吐きそうだったよ」
「オレのかっこよさに酔ったんじゃね?」
「ちっがぁぁぁあう!あれだけぐるんぐるん揺らされたら誰でも酔うでしょうが!」
「そりゃ悪かった。
オレは楽しかったけどな。弱すぎだぞディーヴァ?」
怒りを増長させるようなダンテのセリフに、ディーヴァは静かにため息を吐いた。
「悪いっておもってないでしょ」
ダンテは苦笑を返した。
図星である。
それを隠すかのように、ダンテが話題を変えた。
「あ゙ー、それにしても疲れた!」
「そりゃ、あんな動きしてたら誰だって疲れるよ。テンション上げっぱなしだって疲れるはず。
ダンテってホントお馬鹿なんだから」
「馬鹿って、お前なあ……。あれは持ってるだけで悪魔のパワーは全開になる代わりに、人としての魂を削り取っていくモンだったんだぞ?だから死なないために強制的に魔人化してたんだしな」
「ふーん」
信じてないディーヴァに、ダンテは焦りながら手をこちら側につきだし……止まった。
「……もうへとへとだぜ」
「あ、そ。……で、その手と口はなぁに?」
ダンテを見れば手をだしているだけでなく、口をつきだしていた。
「わかるだろ?」
ダンテはキスをご所望のようだ。
またか。
この男、どれだけキスをすれば気が済むのだろうか。
そろそろ唇の皮がむけてしまいそうである。
「はぁ……ちょっとだけだからね。血も欲しい?」
「キスだけで十分だよ」
「痛いけど、血の方が楽に感じるくらいなんだけどなぁ……」
ダンテに近づいてその瞳を見つめ、さらにため息をこぼす。
その瞳には橋に灯っている青い光が反射して、アクアマリンの青をサファイアの輝きに変えていた。
「ディーヴァは、オレのとろけるようなキスが幸せ過ぎてつらいんだよな?」
キスをしようと目を伏せ始めた瞬間にこのセリフである。
ギロリ。
睨み付けたディーヴァは、キスするのをやめにした。
なんとなく腹立たしい。
そしてそのまま次の場所へとスタスタと歩いていく。
「ちょ、ディーヴァ待てよ!」
「もうあげない!キスしない!」
「そりゃないぜ!」
ダンテはあわててその後を追った。
次の場所へ行くと、前に見たことのあるようなないような……やっぱりあるようなゲートが展開していた。
「ん、なんか見覚えのあるゲート……」
「あーあれだ、道化野郎がオレとまぁた遊びたいらしい」
追い付いたダンテが答えを述べる。
道化野郎、ジェスターと名乗る怪しい悪魔のことだ。
そういえば、ちょっと前にダンテだけが入って行ったような気がする…ディーヴァをその場に残して。
ダンテの方は、先ほどだるかったためジェスターをぶっとばせなかったことを思い出した。
「ちょっくらボッコボコにしてくるか」
そう言って拳を握る。
「じゃああたしはここで、一人でお留守番?」
「ああ、なんならケル置いてくか、ら……」
どうする~ア●フル~。
昔懐かしいCMが、ダンテの脳内に再生された。
チワワがご主人様を見つめる時のようなウルウル上目使いおめめで、ディーヴァがダンテを見上げる。
その目が訴えている、行かないでほしい……と。
ダンテの秤にディーヴァが乗せられた。
反対に乗せられていた悪魔は軽く浮き、ディーヴァ側に思いきり傾く。
ディーヴァが参戦した瞬間、秤対決はディーヴァへ勝利の旗が掲げられる。
勝負にならない。
つまり、全てにおいてディーヴァは優先されるということ。
「やっぱ行かね。無視だ無視、無視していこうぜ」
ディーヴァがほっとした表情になった。
二人はゲートには一切触れず、その先の螺旋階段を下っていく。
「ちょっとちょっと!素通りなんてヒドイじゃんか!」
ゲートからは、そんなジェスターの叫びが聞こえてきそうだった。
魔人化を急いで解いていく。
今現在、ケルベロスのいる位置はダンテの席である。
早く触れたいし、触れられたいし、キスしたい。
むしろオレ自身がディーヴァの飼い犬でもいい。
まてよ、それよりディーヴァがオレのペットで……いや、どっちもありだな。
リバもあり!
あまり健全とは言えぬ考えをし、その思いをぶつけるかのごとくダンテはものすごい勢いで狂った永劫機関を投げた。
「ジャックポォットォォォ!!」
ドシュン!
大きな物音とダンテの大声にディーヴァもケルベロスもビクッとして驚く。
その直後、橋はゆっくりと動きだしてまだ見ぬ新たな場所を標した。
ダンテが手だけでケルベロスに武器に戻るよう指示すると、彼はすぐに姿を変えダンテの手の内へと戻る。
突然消えたもふもふに残念そうな顔をしつつ、ディーヴァは「怖かったねぇ……」とつぶやきをもらした。
「大丈夫だったろ、強~い騎士が付いてたんだからな」
強い騎士とは、ダンテのことのようだ。
自分で言うなである。
「ダンテが怖かったの!見た目とかそんなじゃなくて、速さとかテンションが!!
……あと、何より酔いすぎてつらいのわかんないかな?うぇへぇ……吐きそうだったよ」
「オレのかっこよさに酔ったんじゃね?」
「ちっがぁぁぁあう!あれだけぐるんぐるん揺らされたら誰でも酔うでしょうが!」
「そりゃ悪かった。
オレは楽しかったけどな。弱すぎだぞディーヴァ?」
怒りを増長させるようなダンテのセリフに、ディーヴァは静かにため息を吐いた。
「悪いっておもってないでしょ」
ダンテは苦笑を返した。
図星である。
それを隠すかのように、ダンテが話題を変えた。
「あ゙ー、それにしても疲れた!」
「そりゃ、あんな動きしてたら誰だって疲れるよ。テンション上げっぱなしだって疲れるはず。
ダンテってホントお馬鹿なんだから」
「馬鹿って、お前なあ……。あれは持ってるだけで悪魔のパワーは全開になる代わりに、人としての魂を削り取っていくモンだったんだぞ?だから死なないために強制的に魔人化してたんだしな」
「ふーん」
信じてないディーヴァに、ダンテは焦りながら手をこちら側につきだし……止まった。
「……もうへとへとだぜ」
「あ、そ。……で、その手と口はなぁに?」
ダンテを見れば手をだしているだけでなく、口をつきだしていた。
「わかるだろ?」
ダンテはキスをご所望のようだ。
またか。
この男、どれだけキスをすれば気が済むのだろうか。
そろそろ唇の皮がむけてしまいそうである。
「はぁ……ちょっとだけだからね。血も欲しい?」
「キスだけで十分だよ」
「痛いけど、血の方が楽に感じるくらいなんだけどなぁ……」
ダンテに近づいてその瞳を見つめ、さらにため息をこぼす。
その瞳には橋に灯っている青い光が反射して、アクアマリンの青をサファイアの輝きに変えていた。
「ディーヴァは、オレのとろけるようなキスが幸せ過ぎてつらいんだよな?」
キスをしようと目を伏せ始めた瞬間にこのセリフである。
ギロリ。
睨み付けたディーヴァは、キスするのをやめにした。
なんとなく腹立たしい。
そしてそのまま次の場所へとスタスタと歩いていく。
「ちょ、ディーヴァ待てよ!」
「もうあげない!キスしない!」
「そりゃないぜ!」
ダンテはあわててその後を追った。
次の場所へ行くと、前に見たことのあるようなないような……やっぱりあるようなゲートが展開していた。
「ん、なんか見覚えのあるゲート……」
「あーあれだ、道化野郎がオレとまぁた遊びたいらしい」
追い付いたダンテが答えを述べる。
道化野郎、ジェスターと名乗る怪しい悪魔のことだ。
そういえば、ちょっと前にダンテだけが入って行ったような気がする…ディーヴァをその場に残して。
ダンテの方は、先ほどだるかったためジェスターをぶっとばせなかったことを思い出した。
「ちょっくらボッコボコにしてくるか」
そう言って拳を握る。
「じゃああたしはここで、一人でお留守番?」
「ああ、なんならケル置いてくか、ら……」
どうする~ア●フル~。
昔懐かしいCMが、ダンテの脳内に再生された。
チワワがご主人様を見つめる時のようなウルウル上目使いおめめで、ディーヴァがダンテを見上げる。
その目が訴えている、行かないでほしい……と。
ダンテの秤にディーヴァが乗せられた。
反対に乗せられていた悪魔は軽く浮き、ディーヴァ側に思いきり傾く。
ディーヴァが参戦した瞬間、秤対決はディーヴァへ勝利の旗が掲げられる。
勝負にならない。
つまり、全てにおいてディーヴァは優先されるということ。
「やっぱ行かね。無視だ無視、無視していこうぜ」
ディーヴァがほっとした表情になった。
二人はゲートには一切触れず、その先の螺旋階段を下っていく。
「ちょっとちょっと!素通りなんてヒドイじゃんか!」
ゲートからは、そんなジェスターの叫びが聞こえてきそうだった。