mission 12:the chicken race ~暴れダンテと暴れ馬~
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ダンテが生贄搬送貨車に乗りこむと、とたんに大量の悪魔が湧いて出た。
向かってくるそれを端からぶった斬っては捨てるダンテ。
みよ、悪魔がまるでゴミのようだ。
元より負ける気はゼロであるが、今はそれ以上に負ける気がしない。
体の底から悪魔の力がどんどん湧いてくる。
「へっ!こりゃあいい」
体力はじわじわと減っていくが、代わりに悪魔パワー全開!!
減っていく体力は倒した悪魔共の落とす体液……その結晶した物で勝手に回復していく。
1ヒット2ヒット3ヒット……10ヒット!!
爽快アクションが、ここに決まった!
ダンテは悪魔がいなくなるその時までひたすらリベリオンを振るい続けるのだった……。
「くちんっ」
「あらら、人間は弱いわね。風邪でもひいたの?」
一方こちらはダンテの帰りを待つディーヴァとネヴァン。
ディーヴァを狙ってやってくる悪魔も殲滅し終え、ネヴァンはギターの姿に戻る事も考えたがそれはやめにした。
ディーヴァを守るために、というよりは、ディーヴァの話相手になっているにすぎない。
「確かに寒いけど違うよ~。
それにしてもダンテったら遅いね」
「そうねぇ……でもそろそろ帰ってくるわ」
ネヴァンがその長い指で遥か彼方を指さした。
ディーヴァが目をこらすと、小さな青い光がこちらに向かっているのが見える。
ダンテの乗っている貨車の光だろう、時折「ヒャッハー!!」という叫びが微かに聞こえた。
「ホントだ、ダンテがかえってきたぽいね。だけど……なんかテンション高くない?」
「いつものことなんでしょ?」
「まぁ、そだけど……ん、ホントのホントにダンテなの、アレ」
近づくにつれてダンテがいつもの姿でないことに気が付く。
パッと見はわからなかったが、よくよく見たら魔人化しているようだった。
「あー……、私は魔具に戻るわね。オヤスミ!」
「へ?何で!?」
魔具に一瞬で戻りその身はディーヴァの手元へ。
いきなり戻るネヴァンに聞き返すディーヴァだったが……。
一陣の強い風が吹き荒れると共に、視界がぐるんと回る。
「ディーヴァの回収完了だぜ!」
「え?……えぇ?」
耳元でダンテの声がする。
ディーヴァは魔人化したダンテに抱えられていることに、そこでようやく気がついた。
ちなみにネヴァンはその背に移動済み。
「ダンテ!?」
「待たせたな、ただいまディーヴァ!」
「なんで魔人化してるの!?」
「説明はめんどいからまた後でな。とにかく急ぐぜ!舌を噛みたくなかったら大人しく抱えられとけよ」
いささか乱暴に抱えられているためか、ダンテの背中は振動にかなり揺れる。
ディーヴァは目を回してダンテに早く降ろすなり進むスピードを落とすなり懇願する。
「ダンテッ!持ち方持ち方!なんとかしてぇっ!!」
「今は無理!目でも閉じてろ!」
「そんなぁ~!わああああ脳ミソシェイクされるるるる~……」
ディーヴァの願いは却下され、ダンテは可動橋に向けて風のように走って行くのだった。
何度か迫り来る悪魔をディーヴァを抱えた状態のまま倒していく。
途中出現したブラッドゴイル共は軽く素通り。
完全に無視したがそれを除けば、ダンテは一太刀で悪魔を砂に変えたのだった。
悪魔の力ってホントすごい。
自分を抱えたまま大量に迫り来る悪魔を相手に、ひけをとらないなんて強すぎる。
それともダンテの戦闘センスが卓越してるのかしら?
きっとその両方。
今は悪魔にやられる心配はなさそうであり、恐ろしいのは揺れから来る酔いのみ。うぇっぷ。
悪魔についてはダンテに任せておけば安心できそうだ。
ディーヴァは目をつぶって襲い来る酔いと戦いながら、そんなことを思っていた。
そして大理石通路……。
アーカムが倒れていた場所まで来た。
足を踏み入れるとダンテ達を迎えたのはその亡骸ではなく、いつもの雑魚とヘル・バンガード。
アーカムの亡骸はどこへ消えたのかよくわからないが、今はそれよりも目の前に集中しなくては。
橋まではあと一歩だというのに、ここへきてまったくもって面倒くさいったらありゃしない。
ご丁寧に封印までされていて、強制戦闘は確実。
「ちっ面倒くせぇな」
いくら魔人化ダンテといえど、少々面倒。
狭い通路内である上に、こっちはディーヴァを抱えているのだから。
「ダンテ、このままじゃ戦えないでしょ。あたしをおろして!」
「おろしたら悪魔の餌食だろうが!」
「でも、そんなこと言ってる場合!?うわっと!」
ディーヴァを抱えたまま、悪魔の攻撃を避けていくダンテ。
今もまた、悪魔の攻撃をギリギリのところでかわすことができた。
「ディーヴァと一時たりとも離れたくなかったんだけど、しかたねえ!……ケル、頼んだぜ」
ダンテ、そっちが本音?
魔具達とディーヴァの思いがひとつになった。
ケルベロスが犬の姿に変わり、了承の一鳴きをする。
「待ってろお姫様」
ダンテは軽くディーヴァの額にリップノイズを響かせてキスを送ると、ケルベロスのそばにおろして自分は戦いへと戻った。
向かってくるそれを端からぶった斬っては捨てるダンテ。
みよ、悪魔がまるでゴミのようだ。
元より負ける気はゼロであるが、今はそれ以上に負ける気がしない。
体の底から悪魔の力がどんどん湧いてくる。
「へっ!こりゃあいい」
体力はじわじわと減っていくが、代わりに悪魔パワー全開!!
減っていく体力は倒した悪魔共の落とす体液……その結晶した物で勝手に回復していく。
1ヒット2ヒット3ヒット……10ヒット!!
爽快アクションが、ここに決まった!
ダンテは悪魔がいなくなるその時までひたすらリベリオンを振るい続けるのだった……。
「くちんっ」
「あらら、人間は弱いわね。風邪でもひいたの?」
一方こちらはダンテの帰りを待つディーヴァとネヴァン。
ディーヴァを狙ってやってくる悪魔も殲滅し終え、ネヴァンはギターの姿に戻る事も考えたがそれはやめにした。
ディーヴァを守るために、というよりは、ディーヴァの話相手になっているにすぎない。
「確かに寒いけど違うよ~。
それにしてもダンテったら遅いね」
「そうねぇ……でもそろそろ帰ってくるわ」
ネヴァンがその長い指で遥か彼方を指さした。
ディーヴァが目をこらすと、小さな青い光がこちらに向かっているのが見える。
ダンテの乗っている貨車の光だろう、時折「ヒャッハー!!」という叫びが微かに聞こえた。
「ホントだ、ダンテがかえってきたぽいね。だけど……なんかテンション高くない?」
「いつものことなんでしょ?」
「まぁ、そだけど……ん、ホントのホントにダンテなの、アレ」
近づくにつれてダンテがいつもの姿でないことに気が付く。
パッと見はわからなかったが、よくよく見たら魔人化しているようだった。
「あー……、私は魔具に戻るわね。オヤスミ!」
「へ?何で!?」
魔具に一瞬で戻りその身はディーヴァの手元へ。
いきなり戻るネヴァンに聞き返すディーヴァだったが……。
一陣の強い風が吹き荒れると共に、視界がぐるんと回る。
「ディーヴァの回収完了だぜ!」
「え?……えぇ?」
耳元でダンテの声がする。
ディーヴァは魔人化したダンテに抱えられていることに、そこでようやく気がついた。
ちなみにネヴァンはその背に移動済み。
「ダンテ!?」
「待たせたな、ただいまディーヴァ!」
「なんで魔人化してるの!?」
「説明はめんどいからまた後でな。とにかく急ぐぜ!舌を噛みたくなかったら大人しく抱えられとけよ」
いささか乱暴に抱えられているためか、ダンテの背中は振動にかなり揺れる。
ディーヴァは目を回してダンテに早く降ろすなり進むスピードを落とすなり懇願する。
「ダンテッ!持ち方持ち方!なんとかしてぇっ!!」
「今は無理!目でも閉じてろ!」
「そんなぁ~!わああああ脳ミソシェイクされるるるる~……」
ディーヴァの願いは却下され、ダンテは可動橋に向けて風のように走って行くのだった。
何度か迫り来る悪魔をディーヴァを抱えた状態のまま倒していく。
途中出現したブラッドゴイル共は軽く素通り。
完全に無視したがそれを除けば、ダンテは一太刀で悪魔を砂に変えたのだった。
悪魔の力ってホントすごい。
自分を抱えたまま大量に迫り来る悪魔を相手に、ひけをとらないなんて強すぎる。
それともダンテの戦闘センスが卓越してるのかしら?
きっとその両方。
今は悪魔にやられる心配はなさそうであり、恐ろしいのは揺れから来る酔いのみ。うぇっぷ。
悪魔についてはダンテに任せておけば安心できそうだ。
ディーヴァは目をつぶって襲い来る酔いと戦いながら、そんなことを思っていた。
そして大理石通路……。
アーカムが倒れていた場所まで来た。
足を踏み入れるとダンテ達を迎えたのはその亡骸ではなく、いつもの雑魚とヘル・バンガード。
アーカムの亡骸はどこへ消えたのかよくわからないが、今はそれよりも目の前に集中しなくては。
橋まではあと一歩だというのに、ここへきてまったくもって面倒くさいったらありゃしない。
ご丁寧に封印までされていて、強制戦闘は確実。
「ちっ面倒くせぇな」
いくら魔人化ダンテといえど、少々面倒。
狭い通路内である上に、こっちはディーヴァを抱えているのだから。
「ダンテ、このままじゃ戦えないでしょ。あたしをおろして!」
「おろしたら悪魔の餌食だろうが!」
「でも、そんなこと言ってる場合!?うわっと!」
ディーヴァを抱えたまま、悪魔の攻撃を避けていくダンテ。
今もまた、悪魔の攻撃をギリギリのところでかわすことができた。
「ディーヴァと一時たりとも離れたくなかったんだけど、しかたねえ!……ケル、頼んだぜ」
ダンテ、そっちが本音?
魔具達とディーヴァの思いがひとつになった。
ケルベロスが犬の姿に変わり、了承の一鳴きをする。
「待ってろお姫様」
ダンテは軽くディーヴァの額にリップノイズを響かせてキスを送ると、ケルベロスのそばにおろして自分は戦いへと戻った。