mission 11:tentacle and conflict ~和解、そして復讐の悪魔~
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ダンテ遅いなぁ……」
ディーヴァはそう呟いて、ダンテが消えた方向を目をこらしてじっと見つめる。
腕を組んでその呟きに答えるネヴァンも待つことにもう飽きているのか、あくびをしていた。
「あの悪魔が相手だからねぇ……苦戦してる可能性はあるわ」
「そんなに強いの!?」
「まあ、復讐に燃える悪魔は通常よりも強い力を有する……ってことかしら…………ン?」
わずかにネヴァンが眉根をよせて遠くを見る。
それを不思議そうな顔でディーヴァは尋ねた。
「どうかしたの?」
「ちょっと前からヘテロクロミアの悪魔が塔内を我が物顔でウロチョロしてるのが、気になってね」
ヘテロクロミア。
そういえば……と、ディーヴァは思いだす。
レディもヘテロクロミアだが、悪魔ではないし除くとして。
レディの父親である黒衣の男……それと、ジェスターと名乗った親切かつ妙な悪魔、どちらもヘテロクロミアだった気がするのだ。
その二人には他に共通するところなどないはずだし、黒衣の男は倒れていたのを見たばかり。
なのになぜだか、ディーヴァは違和感と疑問を感じた。
***
「はぁはぁはぁ」
ダンテは息切れをしていた。
そんなダンテに容赦なくベオウルフの攻撃が降り注ぐ。
ベオウルフはこれでトドメ、といわんばかりにうなり声をあげると、右腕をふりかぶった。
よけきれないと悟ったダンテは、咄嗟にリベリオンを奴の顔目掛けて放り投げる。
……ザクッ!
リベリオンがベオウルフの残っていた右目を切りつけ飛んでいった。
そしてダンテにもその拳が当たったようだ。
ダンテは地面にめり込んだ。
ベオウルフは痛みにのたうちまわり、はちゃめちゃにその腕を振り回した。
目が見えない。
これでベオウルフは隻眼の悪魔から、盲目の悪魔になってしまった。
「忌わしきスパーダの血を引く者!目は見えずとも貴様の臭いは覚えた!貴様を殺すまで追い続けてやる!貴様の臭いを辿ってな!」
ダンテは聞きながらも立ち上がり、首をゴキゴキと鳴らした。
めり込んでいたのが嘘のようにピンピンしていてまるでゴキブ……なんでもないです。
つまり先ほどとはうって変わり、今はダンテよりもベオウルフの方が劣勢、ということである。
ベオウルフは捨てゼリフを言い残し、その翼を広げると上空へと飛び去ってしまった。
一旦退却、ということだろう。
また相手をしなくてはいけないのかと思うと、正直うんざりする。
「はぁ……相当根深い因縁をお持ちのようで。親父の尻拭いもしなきゃいけないのか」
コートについた埃をパタパタ払いのけ、無事を確認する。
レディに開けられた穴、今の戦闘……ダンテは治るからいいが、コートはそろそろ御臨終、かもしれない。
「うわ、もうボロボロ。コートの為にももうちょっと楽させて欲しいんだけどな。……ディーヴァになんて言おう……」
腰に手をやり、はぁ……とまたため息。
さすがのダンテも辟易した。
***
レディがバージルを探すため父親の亡骸を後にしたその頃……。
その場には本だけが残されていた。
風もないのにパラパラと、忘れ去られた本がめくれる。
そう……本だけが。
アーカムの死体はその血の跡だけを残し、何処かへと消え失せていた。
まるでディーヴァの違和感と疑問を示唆するかのように。
●あとがき
管理人は触手も好物。
ついでにベオウルフ好き。
ディーヴァはそう呟いて、ダンテが消えた方向を目をこらしてじっと見つめる。
腕を組んでその呟きに答えるネヴァンも待つことにもう飽きているのか、あくびをしていた。
「あの悪魔が相手だからねぇ……苦戦してる可能性はあるわ」
「そんなに強いの!?」
「まあ、復讐に燃える悪魔は通常よりも強い力を有する……ってことかしら…………ン?」
わずかにネヴァンが眉根をよせて遠くを見る。
それを不思議そうな顔でディーヴァは尋ねた。
「どうかしたの?」
「ちょっと前からヘテロクロミアの悪魔が塔内を我が物顔でウロチョロしてるのが、気になってね」
ヘテロクロミア。
そういえば……と、ディーヴァは思いだす。
レディもヘテロクロミアだが、悪魔ではないし除くとして。
レディの父親である黒衣の男……それと、ジェスターと名乗った親切かつ妙な悪魔、どちらもヘテロクロミアだった気がするのだ。
その二人には他に共通するところなどないはずだし、黒衣の男は倒れていたのを見たばかり。
なのになぜだか、ディーヴァは違和感と疑問を感じた。
***
「はぁはぁはぁ」
ダンテは息切れをしていた。
そんなダンテに容赦なくベオウルフの攻撃が降り注ぐ。
ベオウルフはこれでトドメ、といわんばかりにうなり声をあげると、右腕をふりかぶった。
よけきれないと悟ったダンテは、咄嗟にリベリオンを奴の顔目掛けて放り投げる。
……ザクッ!
リベリオンがベオウルフの残っていた右目を切りつけ飛んでいった。
そしてダンテにもその拳が当たったようだ。
ダンテは地面にめり込んだ。
ベオウルフは痛みにのたうちまわり、はちゃめちゃにその腕を振り回した。
目が見えない。
これでベオウルフは隻眼の悪魔から、盲目の悪魔になってしまった。
「忌わしきスパーダの血を引く者!目は見えずとも貴様の臭いは覚えた!貴様を殺すまで追い続けてやる!貴様の臭いを辿ってな!」
ダンテは聞きながらも立ち上がり、首をゴキゴキと鳴らした。
めり込んでいたのが嘘のようにピンピンしていてまるでゴキブ……なんでもないです。
つまり先ほどとはうって変わり、今はダンテよりもベオウルフの方が劣勢、ということである。
ベオウルフは捨てゼリフを言い残し、その翼を広げると上空へと飛び去ってしまった。
一旦退却、ということだろう。
また相手をしなくてはいけないのかと思うと、正直うんざりする。
「はぁ……相当根深い因縁をお持ちのようで。親父の尻拭いもしなきゃいけないのか」
コートについた埃をパタパタ払いのけ、無事を確認する。
レディに開けられた穴、今の戦闘……ダンテは治るからいいが、コートはそろそろ御臨終、かもしれない。
「うわ、もうボロボロ。コートの為にももうちょっと楽させて欲しいんだけどな。……ディーヴァになんて言おう……」
腰に手をやり、はぁ……とまたため息。
さすがのダンテも辟易した。
***
レディがバージルを探すため父親の亡骸を後にしたその頃……。
その場には本だけが残されていた。
風もないのにパラパラと、忘れ去られた本がめくれる。
そう……本だけが。
アーカムの死体はその血の跡だけを残し、何処かへと消え失せていた。
まるでディーヴァの違和感と疑問を示唆するかのように。
●あとがき
管理人は触手も好物。
ついでにベオウルフ好き。