mission 11:tentacle and conflict ~和解、そして復讐の悪魔~
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ケルベロスによれば、この悪魔の名はベオウルフ。
スパーダと壮絶な喧嘩をした際に左目を失い、二千年もの長い間ずっと根に持っているという悪魔らしい。
「どんだけー!?いい加減そんな恨みは忘れちまえよな、うわっと!」
パンチ三発コンボがダンテを襲う。
フルスイングした腕から繰り出される鋭い爪、下から腕を振り上げえぐるようなアッパー、そこからの拳の叩きつけ攻撃だ。
ダンテは迫り来るその拳をかわしつつ、叫んだ。
「くそ!なんつー速さだよ!!」
ベオウルフの攻撃も動きも、大柄な体格に似合わず俊敏。さけるのは至難の業だ。
それは素早いダッシュを繰り返すダンテにすら匹敵していた。
「っつう……チッ!!」
かすっただけと思ったが、思ったよりダメージが大きい。
それだけパワフルということなのだろう。
だが、ベオウルフは前にばかり攻撃をしかけてきていた。
早々に見切ったダンテは後ろになんとか回り込むと、ケルベロスをその背に振り下ろした。
「背後がガラ空きで単調だぜ!!」
それでも相手が速かった。
背後に攻撃をヒットさせた、と思いきやすぐさま振り返り、殴りかかってきたのだ。
痛覚をどこぞに忘れて来たかのような動きっぷりにダンテは追撃せず、逃げることしかできなかった。
「こいつ……一体何なんだよ!」
攻撃を続けてくるベオウルフから逃げ、ダンテはケルベロスに聞いてみる。
ケルベロスはしばし思案してから、のんびりと言葉を放った。
『フム、怒り狂っているようだ』
「はぁ?怒ってるって?」
怒りは悪魔の力を強くする。
奴は怒っていることで痛覚すら感じていない状態なのかもしれぬ。
だが安心しろ、キチンとダンテの攻撃は効いている。
そう続けたケルベロスに、ダンテは叫んだ。
「安心……できねぇぇぇ!効いてるって言ってもこんなんじゃうかつに近づけねーっての!」
『ダンテ、こやつは頭部が弱点だ、そこを狙え』
「わかったぜ!だが、同じ悪魔のくせに何で教えるんだよ、同期だろ?」
『……ディーヴァが待っているからな』
一瞬、ケルベロスの棍部分がほんのり赤く染まって見えた。
ああ、なるほど。
ケルベロスはディーヴァに撫でられるのが好きだったっけか。
犬かよ。いや、犬か。
逃げるのはやはり自分の性に合わない。
攻撃する場所も決まったところで、ダンテは立ち止まるとその攻撃を迎え入れるべく、ベオウルフに向き直った。
「……来い!」
そこからはダンテの猛攻が始まった。
攻撃を受けながらも、致命傷をさけ、代わりにこちらも攻撃を繰り返す。
その全てはベオウルフの頭部へと叩きこまれた。
頭をかばいながら腕を振り回して切り裂こうとするも、その猛攻の前にベオウルフは地にひざをつける。
「チャンス到来だぜッ!」
そう思ったダンテはさらなる追撃をこころみる。
だが、ベオウルフはその体から光を放出させ、ダンテを弾き飛ばした。
「ぐっ!!」
「殺してやる!!」
体勢を立て直したベオウルフ。
四つん這いになると、身を低くかがめてダンテに突進してきた。
なんとかかわしきるも、今度は飛びかかって巨体で押しつぶそうとしてくる。
「くらうか……よっ!」
そのどちらもサイドロールで華麗にかわしきると、ベオウルフに肉薄して攻撃するダンテ。
ちょこまか動きかわしては、リベリオン、時にケルベロス、時にアグニ&ルドラで攻撃してくるダンテにイライラがつのってきたのだろう、ベオウルフは足を踏みならし地団太を踏んだ。
……と思いきや、ダンテ目掛けて天井の分銅を落としてきた。
足で踏みならすその音が、攻撃の合図。
「うわ!道具使うとかナシだろ!お、か、え、し、するぜ!」
咄嗟のことで中々避けるのが難しい。
それを全て放った本人、ベオウルフへと当てるのだった。
「スパーダァァァ!!」
怒り心頭。
もはやスパーダと戦っているのか、ダンテと戦っているのかわかっていない。
ベオウルフはその背に生えた翼を広げると、光り輝く羽をダンテに向って発射させた。
「お、お、お!?ディーヴァが覚えるとよさそうな技じゃね?」
『そんなこと言っている場合か!追ってくるぞ!』
「んなっ!」
直線的に逃げれば大丈夫だと高をくくっていたが、それはいくら逃げても追ってくる。
「んだよコレッ!いて、いててて!!」
ぶすぶすと刺さるそれは鋭くとがっていて地味に痛かった。
だが、我慢できぬほどの物じゃない!
そう判断したダンテは突き刺さる羽をそのままに、身体中を傷だらけにしてしのいだ。
「ハッ!効くかよんなモン」
ベオウルフは立て続けに分銅を飛ばしてきた。
先ほどとは違い、自分の周りに沢山の分銅を並べたて、流れ作業のごとく次から次へとダンテに向けてくる。
「うわ、ちょちょちょちょ……!!数が……ッ多すぎ……だっての!」
鋭い突きを繰り出し、こちらも流れ作業……とまではいかないが捌ききる。
少し疲れた。
全ての分銅を破壊し終え、少しでも呼吸を整えようと上を見上げたダンテ。
ベオウルフはすぐそばまできていた。
その光る拳が迫る。
「砕け散れぇ!!」
拳でもってその地面をえぐるように叩き、ベオウルフは光の衝撃波を発生させた。
それはまるで遥か地中に燃えたぎるマグマが爆発し、そこがあたかも活火山のような、そんな錯覚さえ起こさせる衝撃。
「どわぁっ!?」
ふっ飛ばされたダンテは床にしたたかに叩きつけられてしまった。
こいつ……かなり手ごわいな……。
ダンテは額から流れ落ちる血をそのままに立ち上がってベオウルフを見据えた。
スパーダと壮絶な喧嘩をした際に左目を失い、二千年もの長い間ずっと根に持っているという悪魔らしい。
「どんだけー!?いい加減そんな恨みは忘れちまえよな、うわっと!」
パンチ三発コンボがダンテを襲う。
フルスイングした腕から繰り出される鋭い爪、下から腕を振り上げえぐるようなアッパー、そこからの拳の叩きつけ攻撃だ。
ダンテは迫り来るその拳をかわしつつ、叫んだ。
「くそ!なんつー速さだよ!!」
ベオウルフの攻撃も動きも、大柄な体格に似合わず俊敏。さけるのは至難の業だ。
それは素早いダッシュを繰り返すダンテにすら匹敵していた。
「っつう……チッ!!」
かすっただけと思ったが、思ったよりダメージが大きい。
それだけパワフルということなのだろう。
だが、ベオウルフは前にばかり攻撃をしかけてきていた。
早々に見切ったダンテは後ろになんとか回り込むと、ケルベロスをその背に振り下ろした。
「背後がガラ空きで単調だぜ!!」
それでも相手が速かった。
背後に攻撃をヒットさせた、と思いきやすぐさま振り返り、殴りかかってきたのだ。
痛覚をどこぞに忘れて来たかのような動きっぷりにダンテは追撃せず、逃げることしかできなかった。
「こいつ……一体何なんだよ!」
攻撃を続けてくるベオウルフから逃げ、ダンテはケルベロスに聞いてみる。
ケルベロスはしばし思案してから、のんびりと言葉を放った。
『フム、怒り狂っているようだ』
「はぁ?怒ってるって?」
怒りは悪魔の力を強くする。
奴は怒っていることで痛覚すら感じていない状態なのかもしれぬ。
だが安心しろ、キチンとダンテの攻撃は効いている。
そう続けたケルベロスに、ダンテは叫んだ。
「安心……できねぇぇぇ!効いてるって言ってもこんなんじゃうかつに近づけねーっての!」
『ダンテ、こやつは頭部が弱点だ、そこを狙え』
「わかったぜ!だが、同じ悪魔のくせに何で教えるんだよ、同期だろ?」
『……ディーヴァが待っているからな』
一瞬、ケルベロスの棍部分がほんのり赤く染まって見えた。
ああ、なるほど。
ケルベロスはディーヴァに撫でられるのが好きだったっけか。
犬かよ。いや、犬か。
逃げるのはやはり自分の性に合わない。
攻撃する場所も決まったところで、ダンテは立ち止まるとその攻撃を迎え入れるべく、ベオウルフに向き直った。
「……来い!」
そこからはダンテの猛攻が始まった。
攻撃を受けながらも、致命傷をさけ、代わりにこちらも攻撃を繰り返す。
その全てはベオウルフの頭部へと叩きこまれた。
頭をかばいながら腕を振り回して切り裂こうとするも、その猛攻の前にベオウルフは地にひざをつける。
「チャンス到来だぜッ!」
そう思ったダンテはさらなる追撃をこころみる。
だが、ベオウルフはその体から光を放出させ、ダンテを弾き飛ばした。
「ぐっ!!」
「殺してやる!!」
体勢を立て直したベオウルフ。
四つん這いになると、身を低くかがめてダンテに突進してきた。
なんとかかわしきるも、今度は飛びかかって巨体で押しつぶそうとしてくる。
「くらうか……よっ!」
そのどちらもサイドロールで華麗にかわしきると、ベオウルフに肉薄して攻撃するダンテ。
ちょこまか動きかわしては、リベリオン、時にケルベロス、時にアグニ&ルドラで攻撃してくるダンテにイライラがつのってきたのだろう、ベオウルフは足を踏みならし地団太を踏んだ。
……と思いきや、ダンテ目掛けて天井の分銅を落としてきた。
足で踏みならすその音が、攻撃の合図。
「うわ!道具使うとかナシだろ!お、か、え、し、するぜ!」
咄嗟のことで中々避けるのが難しい。
それを全て放った本人、ベオウルフへと当てるのだった。
「スパーダァァァ!!」
怒り心頭。
もはやスパーダと戦っているのか、ダンテと戦っているのかわかっていない。
ベオウルフはその背に生えた翼を広げると、光り輝く羽をダンテに向って発射させた。
「お、お、お!?ディーヴァが覚えるとよさそうな技じゃね?」
『そんなこと言っている場合か!追ってくるぞ!』
「んなっ!」
直線的に逃げれば大丈夫だと高をくくっていたが、それはいくら逃げても追ってくる。
「んだよコレッ!いて、いててて!!」
ぶすぶすと刺さるそれは鋭くとがっていて地味に痛かった。
だが、我慢できぬほどの物じゃない!
そう判断したダンテは突き刺さる羽をそのままに、身体中を傷だらけにしてしのいだ。
「ハッ!効くかよんなモン」
ベオウルフは立て続けに分銅を飛ばしてきた。
先ほどとは違い、自分の周りに沢山の分銅を並べたて、流れ作業のごとく次から次へとダンテに向けてくる。
「うわ、ちょちょちょちょ……!!数が……ッ多すぎ……だっての!」
鋭い突きを繰り出し、こちらも流れ作業……とまではいかないが捌ききる。
少し疲れた。
全ての分銅を破壊し終え、少しでも呼吸を整えようと上を見上げたダンテ。
ベオウルフはすぐそばまできていた。
その光る拳が迫る。
「砕け散れぇ!!」
拳でもってその地面をえぐるように叩き、ベオウルフは光の衝撃波を発生させた。
それはまるで遥か地中に燃えたぎるマグマが爆発し、そこがあたかも活火山のような、そんな錯覚さえ起こさせる衝撃。
「どわぁっ!?」
ふっ飛ばされたダンテは床にしたたかに叩きつけられてしまった。
こいつ……かなり手ごわいな……。
ダンテは額から流れ落ちる血をそのままに立ち上がってベオウルフを見据えた。