二周目 伍
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嫌な予感がするなぁと思っていたら、会議後に一部の柱に囲まれた!逃げようとするも、回り込まれたッ!共に帰る杏寿郎さんを筆頭に、風柱と音柱に囲まれる。
「ビャッ!!」
私は泡を吹きそうになった。そう、恐怖で。でも隠れる場所がない。冷や汗たらたらだ。
「不死川なら顔怖いからわかるが、なんで俺お前の継子に怖がられてんの?俺なんかした?初対面なんだけど」
「柱だからじゃねぇかァ?」
ま、音柱の宇髄さんに関していえば、怖いだけじゃないけどね。この宇髄さん本人は知らないことだけど、『前』の時に色々あって宇髄さんは苦手だ。
あまり顔を見たくない。
「朝緋は柱だからといって怖がったりしない子なのだがな!」
「そりゃお前だけだろ煉獄」
そもそもが柱は一般隊士から怖がられている。例に漏れず、私もちょっと怖いって思ってるよ。もちろん一部の柱のみだけど!
だから元々風柱と音柱は怖い。苦手以前にね。悪い人じゃないのはわかってるけど。
ついでに今、風柱と音柱と隣り合わせになっている状態の杏寿郎さんも怖い。だって圧がすごいじゃん。つい本能的にね、こう、逃げたくなるわけよ。
しのぶさん助けて。いや、他の柱……悲鳴嶼さんか冨岡さんでもいい。
だがよく見たらしのぶさんも冨岡さんもすでにいなかった。……任務とのことだ。まじかぁ〜。
「煉獄朝緋。お前もしかして色男過敏症か?それとも、俺の気でも引きたくて怖がってるフリ?悪いが俺には嫁がいるから御免な?」
「…………は?」
色男なのはわかる。でも過敏症?イケメンにアレルギー持ってるかってこと?持ってないし、なにそれ気を引きたくてですって?私が?誰の?
嫁がいるからなんだっていうの?私が嫁にして欲しいとでも?
好きでもないし告白したわけでもないのに、振られたんですけど。
「宇髄……君というやつは……!」
「なんで煉獄が怒ってるんだよ。派手に青筋立ってんぞ?」
ほら保護者の杏寿郎さんも怒りを露わにして宇髄さんを睨んでる!もちろん私もめちゃくちゃ怒ってる。おこだよ、おこ!
「ふざけないでください!色男ならきょ、師範のほうが数万倍も色男でかっこいいんで!!気を引きたいわけあるかーっ!」
「朝緋……」
「宇髄ィィ、ふられたなァ?」
キレた私と、どこか嬉しそうな杏寿郎さんと、笑う風柱の不死川さん。
「なんだ、ちゃんとしゃべれるじゃねぇか!にしても、俺より煉獄の方がかっこいい、ねぇ……。煉獄は派手に好かれてやがるのな」
そしてゲラゲラ笑って私の頭を強く撫でる宇髄さん。
上官相手とか関係ない。
まだおこ状態だった私は、それを振り払って逃げた。怒った猫みたいにシャーって。
だがその途中で私の体は宙に浮いた。首根っこ掴まれてふらふらぶらーん宙ぶらりん。
「宇髄。あまり下の子を虐めてはいけないと、常日頃からお館様から言われているだろう」
「悲鳴嶼さん。虐めてるつもりはないんですけどねぇ」
えっえっ?
首根っこ掴まれているので、相手の顔は見えないがやたら高い位置に持ち上げられているのがわかる。
そうしてあれよあれよの間に、幼な子……ううん。猫を抱っこするみたいに抱き上げられた。
あ、本当に岩柱の悲鳴嶼さんだ。いや泣いてるし声でわかってはいたけど。相変わらずおっきいなー。ここから見える景色は全然違う!目線高ーい。
「んんん!?」
何で私は顎をナデナデされてるんでしょうか?猫みたいに!猫みたいに!!
「まるで猫のようだな。長い髪は尻尾のようで。可愛らしい……」
あっそういえばこの人って無類の猫好きだったわ。猫扱いかぁ。そっかぁ〜。
「悲鳴嶼殿!うちの継子を返していただけないだろうか!」
杏寿郎さんも小さく見え……と思っていたら、またまた怒っている杏寿郎さんが見えた。……青筋たてまくりで怖い。
「ああ、すまなかったな。猫のように思えてしまい、つい撫でてしまった。
煉獄朝緋、女性にするようなことではなかった。申し訳ない」
「いえ……大丈夫です」
やっと下ろしてもらえた。柱だけど悲鳴嶼さんは全然怖くなかった。だからか下におろされて帰ってしまわれて、ちょっと名残惜しいくらいで。これ内緒ね。
「ところで、不死川は何の用だったんだろうか!」
「俺と違って炎の師弟共を弄りに来たわけじゃなさそうだしな」
「ンな事俺がするかよ……。俺はな、期待の、なんて言われる炎柱の継子の実力を確かめてェだけだァ」
ギヌロ、と鋭く睨まれた。相手は蛇柱でなくて風柱だけども、蛇に睨まれた蛙の気分。
「ひ、ひぃ」
うん。柱っていうのは、本来こういう圧のある怖さを出しているものだと私は思う。ただ、こっちに向けず鬼にだけ向けて?
「ついでにテメェが柱になる前に柱合会議に参加しやがった『あの時』の続きといこうぜ、炎柱ァ……」
「むっ!朝緋の実力を見るといいつつ、俺と鍛錬したいという事だな!よかろう!!」
「派手に面白そうだが、俺はここまでだ」
またな、と私の頭をぐりぐり撫でて、音柱・宇髄天元さんは音も立てずにいなくなった。また撫でてった!私は子供じゃないんだが!
しかし、鬼殺隊で「また」という言葉はよく裏切られる。
けれど宇髄さんなら絶対大丈夫だと、どうしてか思えてしまった。
「ビャッ!!」
私は泡を吹きそうになった。そう、恐怖で。でも隠れる場所がない。冷や汗たらたらだ。
「不死川なら顔怖いからわかるが、なんで俺お前の継子に怖がられてんの?俺なんかした?初対面なんだけど」
「柱だからじゃねぇかァ?」
ま、音柱の宇髄さんに関していえば、怖いだけじゃないけどね。この宇髄さん本人は知らないことだけど、『前』の時に色々あって宇髄さんは苦手だ。
あまり顔を見たくない。
「朝緋は柱だからといって怖がったりしない子なのだがな!」
「そりゃお前だけだろ煉獄」
そもそもが柱は一般隊士から怖がられている。例に漏れず、私もちょっと怖いって思ってるよ。もちろん一部の柱のみだけど!
だから元々風柱と音柱は怖い。苦手以前にね。悪い人じゃないのはわかってるけど。
ついでに今、風柱と音柱と隣り合わせになっている状態の杏寿郎さんも怖い。だって圧がすごいじゃん。つい本能的にね、こう、逃げたくなるわけよ。
しのぶさん助けて。いや、他の柱……悲鳴嶼さんか冨岡さんでもいい。
だがよく見たらしのぶさんも冨岡さんもすでにいなかった。……任務とのことだ。まじかぁ〜。
「煉獄朝緋。お前もしかして色男過敏症か?それとも、俺の気でも引きたくて怖がってるフリ?悪いが俺には嫁がいるから御免な?」
「…………は?」
色男なのはわかる。でも過敏症?イケメンにアレルギー持ってるかってこと?持ってないし、なにそれ気を引きたくてですって?私が?誰の?
嫁がいるからなんだっていうの?私が嫁にして欲しいとでも?
好きでもないし告白したわけでもないのに、振られたんですけど。
「宇髄……君というやつは……!」
「なんで煉獄が怒ってるんだよ。派手に青筋立ってんぞ?」
ほら保護者の杏寿郎さんも怒りを露わにして宇髄さんを睨んでる!もちろん私もめちゃくちゃ怒ってる。おこだよ、おこ!
「ふざけないでください!色男ならきょ、師範のほうが数万倍も色男でかっこいいんで!!気を引きたいわけあるかーっ!」
「朝緋……」
「宇髄ィィ、ふられたなァ?」
キレた私と、どこか嬉しそうな杏寿郎さんと、笑う風柱の不死川さん。
「なんだ、ちゃんとしゃべれるじゃねぇか!にしても、俺より煉獄の方がかっこいい、ねぇ……。煉獄は派手に好かれてやがるのな」
そしてゲラゲラ笑って私の頭を強く撫でる宇髄さん。
上官相手とか関係ない。
まだおこ状態だった私は、それを振り払って逃げた。怒った猫みたいにシャーって。
だがその途中で私の体は宙に浮いた。首根っこ掴まれてふらふらぶらーん宙ぶらりん。
「宇髄。あまり下の子を虐めてはいけないと、常日頃からお館様から言われているだろう」
「悲鳴嶼さん。虐めてるつもりはないんですけどねぇ」
えっえっ?
首根っこ掴まれているので、相手の顔は見えないがやたら高い位置に持ち上げられているのがわかる。
そうしてあれよあれよの間に、幼な子……ううん。猫を抱っこするみたいに抱き上げられた。
あ、本当に岩柱の悲鳴嶼さんだ。いや泣いてるし声でわかってはいたけど。相変わらずおっきいなー。ここから見える景色は全然違う!目線高ーい。
「んんん!?」
何で私は顎をナデナデされてるんでしょうか?猫みたいに!猫みたいに!!
「まるで猫のようだな。長い髪は尻尾のようで。可愛らしい……」
あっそういえばこの人って無類の猫好きだったわ。猫扱いかぁ。そっかぁ〜。
「悲鳴嶼殿!うちの継子を返していただけないだろうか!」
杏寿郎さんも小さく見え……と思っていたら、またまた怒っている杏寿郎さんが見えた。……青筋たてまくりで怖い。
「ああ、すまなかったな。猫のように思えてしまい、つい撫でてしまった。
煉獄朝緋、女性にするようなことではなかった。申し訳ない」
「いえ……大丈夫です」
やっと下ろしてもらえた。柱だけど悲鳴嶼さんは全然怖くなかった。だからか下におろされて帰ってしまわれて、ちょっと名残惜しいくらいで。これ内緒ね。
「ところで、不死川は何の用だったんだろうか!」
「俺と違って炎の師弟共を弄りに来たわけじゃなさそうだしな」
「ンな事俺がするかよ……。俺はな、期待の、なんて言われる炎柱の継子の実力を確かめてェだけだァ」
ギヌロ、と鋭く睨まれた。相手は蛇柱でなくて風柱だけども、蛇に睨まれた蛙の気分。
「ひ、ひぃ」
うん。柱っていうのは、本来こういう圧のある怖さを出しているものだと私は思う。ただ、こっちに向けず鬼にだけ向けて?
「ついでにテメェが柱になる前に柱合会議に参加しやがった『あの時』の続きといこうぜ、炎柱ァ……」
「むっ!朝緋の実力を見るといいつつ、俺と鍛錬したいという事だな!よかろう!!」
「派手に面白そうだが、俺はここまでだ」
またな、と私の頭をぐりぐり撫でて、音柱・宇髄天元さんは音も立てずにいなくなった。また撫でてった!私は子供じゃないんだが!
しかし、鬼殺隊で「また」という言葉はよく裏切られる。
けれど宇髄さんなら絶対大丈夫だと、どうしてか思えてしまった。