二周目 肆
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今日もまた、鬼殺の任務が無事に終わった。
「ただいまー」
「む!おかえり朝緋!!鬼は討伐できたのだろうな!!」
「はいー、綺麗にすっぱりさっくりと一太刀で斬り落とせました」
私じゃなくて、合同の任務になった水柱の冨岡さんがだけど。あの人速いね。
今回私は補佐として鬼の動きを封じる攻撃しかしてない。一回は腕すら斬り落とせなかった。私ももっと頑張らないとだ。
……にしても、帰ってそうそうに杏寿郎さんが出迎えてくれるとは。今日はなんていい日だろう!今日一日でいいことがたくさんあるかもしれない。いや、なくてもいい!杏寿郎さんが出迎えてくれただけで十分に良い日だ。
「それはよかった、さすが俺の妹だな。
ところで空腹で腹の皮と背中の皮がくっついてしまいそうだ。食事を作ってはくれまいか!!」
「えー、早速そういうのなの。少し休憩したいーー。と思ったけど、私もおなかぺこぺこ。とりあえずお茶いれますので、おまんじゅうでも口に入れて待っててください」
「そうする!!!!」
ん〜花より団子のクッソデカボイス〜〜帰ってきたって感じはするけど声うるさ〜〜〜あ、褒め言葉ね。
お茶を淹れ、杏寿郎さんや蜜璃が休憩している部屋に向かえば、千寿郎も一緒にいてくつろいでいた。
「へいお待ち!お茶ですよ〜」
んんん、部屋の中あったか〜い。
部屋全体が長火鉢でじんわりと暖められ、ついでに火の近くには胡桃味噌が塗られた御幣餅が焼かれてる。って、誰だよ私の秘蔵の胡桃味噌出したやつ。むむ、千寿郎だな?今視線逸らしたの見たわよ!
ってか、おまんじゅうはどこ行った?あ、もう食べ終わってるわけね。包み紙だけこんもり屑籠に入ってるわ。
「あっ、おかえり朝緋ちゃん!これからご飯作ってくれるって聞いたわ。いつも美味しいご飯をありがとう!
でも、任務後で疲れてるのに申し訳ないわ……」
「家族の分を作るついでだよ。千寿郎も手伝ってくれるし気にしないで?
お腹空いてるよね。たくさん作るから待ってて」
居候の身なのだから、ほんと気にせずただ満足するまでたらふく食べていてくれていいんだけどなぁ。今までいた他の継子なんて、作ってもらって当然!みたいな子もいたし。
「でも……。それに私は人よりたくさん食べるから作るの大変よね」
「作りがいがあっていいよ。一人分も十人分も変わらないし、もともといっぱい食べる人がうちにはいるんだからさ」
「む!俺のことだろうか!!」
焼きたての餅を赤いほっぺではふはふ頬張り濃いめの茶で流し込みながら言ってる。
控えめに言ってもうまそう。私も食べたい。
「そりゃそうですよ師範以外誰がいるんです?
おまんじゅうに御幣餅もいいですけど、あまり菓子ばっかり食べると栄養が偏って牛になりますからね」
「君はたまに怖いことを言う。それと御幣餅は菓子ではないだろう!」
「兄上、甘い味ですから姉上からしたら菓子と変わらないのかもしれません。米はたんすいかぶつ?というのが多く、体の中でお砂糖と同じものに変わって太りやすくなるそうですから」
「なんと。だからいつもやかましいのか」
煉獄兄弟が小声で会話してる。普通に聞こえちゃってるけど、それは前に千寿郎に教えた栄養素のお話だなぁ。あとやかましいは余計だ。
「マ、いっぱい食べる人よりは偏食の人や食事の量や種類が偏る方が厄介かもね。どっかの父親みたいにお酒ばっかりとか!」
「父上のことだな」
「ですね」
今度こそひそひそ話だった。これも聞こえてるけど。
煉獄杏寿郎にひそひそ話は難しい。
「んー。気にするなら、今日は一緒に作ってもらおうかな?みんなでやれば、早く作れるしもっともっと美味しいでしょ」
「そうね!師範、厨に行ってもいいですか?」
「もちろんだ。行ってくるといい。朝緋!好物を頼むぞ!!」
「心得ておりますとも」
ナイスアイデア!とばかりにお料理に誘えば、明るい顔がお目見え。私たちは夕餉を共に作ることにした。
「ただいまー」
「む!おかえり朝緋!!鬼は討伐できたのだろうな!!」
「はいー、綺麗にすっぱりさっくりと一太刀で斬り落とせました」
私じゃなくて、合同の任務になった水柱の冨岡さんがだけど。あの人速いね。
今回私は補佐として鬼の動きを封じる攻撃しかしてない。一回は腕すら斬り落とせなかった。私ももっと頑張らないとだ。
……にしても、帰ってそうそうに杏寿郎さんが出迎えてくれるとは。今日はなんていい日だろう!今日一日でいいことがたくさんあるかもしれない。いや、なくてもいい!杏寿郎さんが出迎えてくれただけで十分に良い日だ。
「それはよかった、さすが俺の妹だな。
ところで空腹で腹の皮と背中の皮がくっついてしまいそうだ。食事を作ってはくれまいか!!」
「えー、早速そういうのなの。少し休憩したいーー。と思ったけど、私もおなかぺこぺこ。とりあえずお茶いれますので、おまんじゅうでも口に入れて待っててください」
「そうする!!!!」
ん〜花より団子のクッソデカボイス〜〜帰ってきたって感じはするけど声うるさ〜〜〜あ、褒め言葉ね。
お茶を淹れ、杏寿郎さんや蜜璃が休憩している部屋に向かえば、千寿郎も一緒にいてくつろいでいた。
「へいお待ち!お茶ですよ〜」
んんん、部屋の中あったか〜い。
部屋全体が長火鉢でじんわりと暖められ、ついでに火の近くには胡桃味噌が塗られた御幣餅が焼かれてる。って、誰だよ私の秘蔵の胡桃味噌出したやつ。むむ、千寿郎だな?今視線逸らしたの見たわよ!
ってか、おまんじゅうはどこ行った?あ、もう食べ終わってるわけね。包み紙だけこんもり屑籠に入ってるわ。
「あっ、おかえり朝緋ちゃん!これからご飯作ってくれるって聞いたわ。いつも美味しいご飯をありがとう!
でも、任務後で疲れてるのに申し訳ないわ……」
「家族の分を作るついでだよ。千寿郎も手伝ってくれるし気にしないで?
お腹空いてるよね。たくさん作るから待ってて」
居候の身なのだから、ほんと気にせずただ満足するまでたらふく食べていてくれていいんだけどなぁ。今までいた他の継子なんて、作ってもらって当然!みたいな子もいたし。
「でも……。それに私は人よりたくさん食べるから作るの大変よね」
「作りがいがあっていいよ。一人分も十人分も変わらないし、もともといっぱい食べる人がうちにはいるんだからさ」
「む!俺のことだろうか!!」
焼きたての餅を赤いほっぺではふはふ頬張り濃いめの茶で流し込みながら言ってる。
控えめに言ってもうまそう。私も食べたい。
「そりゃそうですよ師範以外誰がいるんです?
おまんじゅうに御幣餅もいいですけど、あまり菓子ばっかり食べると栄養が偏って牛になりますからね」
「君はたまに怖いことを言う。それと御幣餅は菓子ではないだろう!」
「兄上、甘い味ですから姉上からしたら菓子と変わらないのかもしれません。米はたんすいかぶつ?というのが多く、体の中でお砂糖と同じものに変わって太りやすくなるそうですから」
「なんと。だからいつもやかましいのか」
煉獄兄弟が小声で会話してる。普通に聞こえちゃってるけど、それは前に千寿郎に教えた栄養素のお話だなぁ。あとやかましいは余計だ。
「マ、いっぱい食べる人よりは偏食の人や食事の量や種類が偏る方が厄介かもね。どっかの父親みたいにお酒ばっかりとか!」
「父上のことだな」
「ですね」
今度こそひそひそ話だった。これも聞こえてるけど。
煉獄杏寿郎にひそひそ話は難しい。
「んー。気にするなら、今日は一緒に作ってもらおうかな?みんなでやれば、早く作れるしもっともっと美味しいでしょ」
「そうね!師範、厨に行ってもいいですか?」
「もちろんだ。行ってくるといい。朝緋!好物を頼むぞ!!」
「心得ておりますとも」
ナイスアイデア!とばかりにお料理に誘えば、明るい顔がお目見え。私たちは夕餉を共に作ることにした。