五周目 肆
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天ぷらはどれも美味でございました。さつまいも天はもちろん、かぼちゃ、いんげん、おなすにエビ……その他も美味しくてつい三杯頼んじゃった。最後に味の濃いてんつゆまみれのしゃばしゃばご飯を掻き込む時の美味さと言ったら……。いや、これはつゆだくご飯が好きな人じゃないと良さがわからないか。
今は大量の空のお椀が蜜璃によって積み上がる横で、美味しい天丼の味をじんわりと噛み締めているところだ。
ちなみにしのぶはすでに食べ終えてお茶を啜っている。一杯しか食べてないもんね。デザートに頼んでいた粟ぜんざいが美味しそうだった。
「と、こ、ろ、で!朝緋ちゃん、最近更に女っぽさに磨きがかかってなーい?」
「私も思いました。朝緋さん、どことなく色気が出てきましたね」
「ブホッ!?」
最後の一口を味わい尽くした頃、蜜璃としのぶが二人揃って目をにやつかせながら聞いてきた。
女っぽさ!?色気!?お茶吹いたんだけどどうしてくれる!お茶でよかったねという問題違う。
「もしかしてぇ〜」
「もしかして」
「煉獄さんと」
「何か進展ございましたか?」
より一層にんまりとした笑顔を浮かべて聞いてくる。
ああもうこの二人確信犯だと思う……けど、どうして進展という話になるのだろう。
「え!えっ!?……し、進展!?いや私が杏寿郎さ……師範と恋仲だとなんで知ってるの!?」
「あら、煉獄さんが言いふらしていますよ?ね、甘露寺さん」
「うんうん!煉獄さんたら、すごぉく幸せそうだったわ!!おめでとう、朝緋ちゃん!!」
なんだってー!?杏寿郎さんめーー!!
こういう合同任務時は指輪は外すし、今は御館様にだけ伝えて終わりにしとこうって話だったのにぃー!私に相談もなしに何言いふらしてるのよ!!
「あ、りがとう……」
こめかみをピクつかせつつ、そう答えることしかできなかった。
杏寿郎さん、あとで報復するから待ってなさい。
「恋仲になったのはわかったけれど、話はその先よ!なになに?何かあったんでしょー!?きゃー!聞きたいけど恥ずかしいわー!」
「それを言う私の方が恥ずかしいんだけど!?」
「朝緋さん、貴女あの薬が子防ぎの薬の役割を持つ事も知ってましたよね。
……ほどほどに、ですよ?」
「ほどほどに……?はっ!」
察した瞬間、顔が耳まで茹蛸のように真っ赤になった。全身から炎の呼吸が出てしまいそう。今なら頭の上でお湯が沸かせるかもしれない……。
「あー!やっぱりそういうことなのねっ!きゃーー!!破廉恥だわ!煉獄さんも朝緋ちゃんも助平だわ!!でも幸せそうでなにより!!」
蜜璃もしのぶの言葉の意味がわかったらしい。
ふんすふんすと鼻息荒くぐいぐい詰め寄ってくる。ご飯がまだ途中でしょ!話さなくていいから!ご飯を食べてていいから!!
「もっと聞きたいわ!煉獄さんや朝緋ちゃんがどういう感じでいちゃいちゃしてるのかとか!」
「そうですねぇ、勉強にもなるでしょうし、後世のためにも聞いておきたいものですねぇ」
プ、プレイの内容を聞きたいってこと!?
ここで話す内容じゃないよね!でもどこだろうと行為のあれやそれやなんて話したくない!!
しのぶの後世のためってなんぞや!?書面にでも残すの?それとも蝶屋敷のみんなに性教育の一環として教える気か!?
どれもこれも恥ずかしいッ!!
「イヤァーーーー!!穴があったら入りたいぃぃぃ!!!!」
あまりにもあんまりだ!
いたたまれなくなった私はお店の人に多めのお代をバン!と渡し、全集中の呼吸を使ってそこから逃げた。
今までの中でも最高速度が出た気がする。
次に作りし杏寿郎さんへの食事は、いつもよりかなり少なめにしておいた。
今は大量の空のお椀が蜜璃によって積み上がる横で、美味しい天丼の味をじんわりと噛み締めているところだ。
ちなみにしのぶはすでに食べ終えてお茶を啜っている。一杯しか食べてないもんね。デザートに頼んでいた粟ぜんざいが美味しそうだった。
「と、こ、ろ、で!朝緋ちゃん、最近更に女っぽさに磨きがかかってなーい?」
「私も思いました。朝緋さん、どことなく色気が出てきましたね」
「ブホッ!?」
最後の一口を味わい尽くした頃、蜜璃としのぶが二人揃って目をにやつかせながら聞いてきた。
女っぽさ!?色気!?お茶吹いたんだけどどうしてくれる!お茶でよかったねという問題違う。
「もしかしてぇ〜」
「もしかして」
「煉獄さんと」
「何か進展ございましたか?」
より一層にんまりとした笑顔を浮かべて聞いてくる。
ああもうこの二人確信犯だと思う……けど、どうして進展という話になるのだろう。
「え!えっ!?……し、進展!?いや私が杏寿郎さ……師範と恋仲だとなんで知ってるの!?」
「あら、煉獄さんが言いふらしていますよ?ね、甘露寺さん」
「うんうん!煉獄さんたら、すごぉく幸せそうだったわ!!おめでとう、朝緋ちゃん!!」
なんだってー!?杏寿郎さんめーー!!
こういう合同任務時は指輪は外すし、今は御館様にだけ伝えて終わりにしとこうって話だったのにぃー!私に相談もなしに何言いふらしてるのよ!!
「あ、りがとう……」
こめかみをピクつかせつつ、そう答えることしかできなかった。
杏寿郎さん、あとで報復するから待ってなさい。
「恋仲になったのはわかったけれど、話はその先よ!なになに?何かあったんでしょー!?きゃー!聞きたいけど恥ずかしいわー!」
「それを言う私の方が恥ずかしいんだけど!?」
「朝緋さん、貴女あの薬が子防ぎの薬の役割を持つ事も知ってましたよね。
……ほどほどに、ですよ?」
「ほどほどに……?はっ!」
察した瞬間、顔が耳まで茹蛸のように真っ赤になった。全身から炎の呼吸が出てしまいそう。今なら頭の上でお湯が沸かせるかもしれない……。
「あー!やっぱりそういうことなのねっ!きゃーー!!破廉恥だわ!煉獄さんも朝緋ちゃんも助平だわ!!でも幸せそうでなにより!!」
蜜璃もしのぶの言葉の意味がわかったらしい。
ふんすふんすと鼻息荒くぐいぐい詰め寄ってくる。ご飯がまだ途中でしょ!話さなくていいから!ご飯を食べてていいから!!
「もっと聞きたいわ!煉獄さんや朝緋ちゃんがどういう感じでいちゃいちゃしてるのかとか!」
「そうですねぇ、勉強にもなるでしょうし、後世のためにも聞いておきたいものですねぇ」
プ、プレイの内容を聞きたいってこと!?
ここで話す内容じゃないよね!でもどこだろうと行為のあれやそれやなんて話したくない!!
しのぶの後世のためってなんぞや!?書面にでも残すの?それとも蝶屋敷のみんなに性教育の一環として教える気か!?
どれもこれも恥ずかしいッ!!
「イヤァーーーー!!穴があったら入りたいぃぃぃ!!!!」
あまりにもあんまりだ!
いたたまれなくなった私はお店の人に多めのお代をバン!と渡し、全集中の呼吸を使ってそこから逃げた。
今までの中でも最高速度が出た気がする。
次に作りし杏寿郎さんへの食事は、いつもよりかなり少なめにしておいた。