四周目 伍
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どうにかなってしまう前にやめてもらわないと。
「もうっ!どうせ横になるなら、こっちきてー!!」
べちん!手で頭を押して行為をやめさせ、そのまま部屋の中に連れていく。私の部屋の布団の上にだ。
「なんだなんだ?結局移動先は布団ではないか。やはり君も俺と……」
「ちがぁう!もう一回私の太ももに横になる!!ほら!」
正座して太ももをバシバシと叩いて示し、頭を乗せるよう言う。
「太もも?股でなく太ももなのか?」
「怒りますよ」
口を尖らせながらも、杏寿郎さんは私の指示に従った。
ごろんと横になり、むに。と私のふとももを指で突く。執拗に突いてくるけど、横になるよう言ったのは私なのでこれくらいは我慢。
ただし徐々に股の方へと移動してきた時にはオイタする手を抓った。
「君も鍛えて筋肉はあるはずなのに、男のものと違い柔いな……。噛みつきたくなる。着物の中に顔を入れて食んでは「駄目です」……残念だ」
そう言いながらもさらに私の体に顔を寄せ、着物の上から鼻をすんすん。
「ねぇやだちょっと、今度は何してるの?」
「いや、こちら側だと朝緋のほとの匂いが嗅げてしまうと思ってな。視線を上げれば君の顔も見れる……やあ!絶景かな絶景かな」
「そういう事する為に杏寿郎さんの頭を乗せたわけではありません。あとでもう一度反対側に向いてもらいます。
それと嗅がないでください。おっきくしないでください。厠……?で処理してください」
杏寿郎さんのその……下の方が、ムクムクと大きくなってきているのが、ズボンの上からでもよくわかる。わかりたくないけど、何度も致しているせいか、丸分かりで。
「なぜ男の処理について知っている」
じとり、睨まれた。
「父様がこういうことで困れば、杏寿郎には厠に行くように言え、と」
「父上ぇぇぇ……!」
「だからほら、破廉恥なことしないの!大人しくして!?」
べしべしべしべし!!悪さするその頭を何度も何度も叩く。今度は強くないけど、鬱陶しいレベルだ。
「ああああ!朝緋は俺を叩きすぎだ!馬鹿になる!!」
「頭良すぎるし狡賢すぎるから少し馬鹿になってもいいよ。はい、お耳借りまーす」
「耳!?」
耳掃除でもすればちょっとは興奮状態も落ち着くでしょうと、そう踏んだのだ。
耳かきを手に杏寿郎さんの耳をふにふにといじくる。この私の華麗なるテクニックで、極上の時間を提供しよう……。
耳の中をいじられるのは初で少し怖いのか、杏寿郎さんが借りてきた猫のようにおとなしくなった。
犬なのか猫なのかどっちなのだろう。犬というか私は狼だと思う。ずる賢い狐も当たってるかな。
「どうです?お客様、痛くはありませんか?」
「ん、むぅ……気持ちがいいな……」
「眠っててもいいですよ」
「いや……眠ってしまっては勿体無い」
一度中から耳かきを出したタイミングで。
杏寿郎さんのとろりと細められた優しい目とかち合う。
「朝緋」
「なぁに?」
まっすぐ上を。私の顔を覗き込んでくるその目。
「幸せだな」
時間がゆっくりに感じる。すごくすごーく幸せで、流れの遅い私達の時間。幸せあふれる時間。
「こうしてずっと、二人の時間を穏やかに平和に過ごせればいいのだがな。鬼の居ぬ世で、幸せに過ごせれば……」
「そうですね。私達の代で、鬼の世を終わらせられたらいいのに」
「終わらせられたら、ではない。終わらせるのだ。俺はこの世を、稀血の朝緋が安心して過ごせる世にしたい」
私の頬をすりすりと撫でる手のひらの温かさと優しさに、また一つ幸せを感じる。
「ありがとう。一緒にがんばりましょうね、杏寿郎さん」
幸せな気持ちを貰ったお返しに、こめかみにキス一つ落としてから、反対側の耳に取り掛かる。
終わった後、杏寿郎さんの興奮状態はすっかりナリを潜め、穏やかですっきりした表情に変わっていた。
耳掃除でこうなら、今度全身マッサージでもしてみようかな。
前に私がやってもらった時は変なところに手がいって妖しい雰囲気になったけど、私が揉む側ならただ気持ちいいだけなはずだもの。
「もうっ!どうせ横になるなら、こっちきてー!!」
べちん!手で頭を押して行為をやめさせ、そのまま部屋の中に連れていく。私の部屋の布団の上にだ。
「なんだなんだ?結局移動先は布団ではないか。やはり君も俺と……」
「ちがぁう!もう一回私の太ももに横になる!!ほら!」
正座して太ももをバシバシと叩いて示し、頭を乗せるよう言う。
「太もも?股でなく太ももなのか?」
「怒りますよ」
口を尖らせながらも、杏寿郎さんは私の指示に従った。
ごろんと横になり、むに。と私のふとももを指で突く。執拗に突いてくるけど、横になるよう言ったのは私なのでこれくらいは我慢。
ただし徐々に股の方へと移動してきた時にはオイタする手を抓った。
「君も鍛えて筋肉はあるはずなのに、男のものと違い柔いな……。噛みつきたくなる。着物の中に顔を入れて食んでは「駄目です」……残念だ」
そう言いながらもさらに私の体に顔を寄せ、着物の上から鼻をすんすん。
「ねぇやだちょっと、今度は何してるの?」
「いや、こちら側だと朝緋のほとの匂いが嗅げてしまうと思ってな。視線を上げれば君の顔も見れる……やあ!絶景かな絶景かな」
「そういう事する為に杏寿郎さんの頭を乗せたわけではありません。あとでもう一度反対側に向いてもらいます。
それと嗅がないでください。おっきくしないでください。厠……?で処理してください」
杏寿郎さんのその……下の方が、ムクムクと大きくなってきているのが、ズボンの上からでもよくわかる。わかりたくないけど、何度も致しているせいか、丸分かりで。
「なぜ男の処理について知っている」
じとり、睨まれた。
「父様がこういうことで困れば、杏寿郎には厠に行くように言え、と」
「父上ぇぇぇ……!」
「だからほら、破廉恥なことしないの!大人しくして!?」
べしべしべしべし!!悪さするその頭を何度も何度も叩く。今度は強くないけど、鬱陶しいレベルだ。
「ああああ!朝緋は俺を叩きすぎだ!馬鹿になる!!」
「頭良すぎるし狡賢すぎるから少し馬鹿になってもいいよ。はい、お耳借りまーす」
「耳!?」
耳掃除でもすればちょっとは興奮状態も落ち着くでしょうと、そう踏んだのだ。
耳かきを手に杏寿郎さんの耳をふにふにといじくる。この私の華麗なるテクニックで、極上の時間を提供しよう……。
耳の中をいじられるのは初で少し怖いのか、杏寿郎さんが借りてきた猫のようにおとなしくなった。
犬なのか猫なのかどっちなのだろう。犬というか私は狼だと思う。ずる賢い狐も当たってるかな。
「どうです?お客様、痛くはありませんか?」
「ん、むぅ……気持ちがいいな……」
「眠っててもいいですよ」
「いや……眠ってしまっては勿体無い」
一度中から耳かきを出したタイミングで。
杏寿郎さんのとろりと細められた優しい目とかち合う。
「朝緋」
「なぁに?」
まっすぐ上を。私の顔を覗き込んでくるその目。
「幸せだな」
時間がゆっくりに感じる。すごくすごーく幸せで、流れの遅い私達の時間。幸せあふれる時間。
「こうしてずっと、二人の時間を穏やかに平和に過ごせればいいのだがな。鬼の居ぬ世で、幸せに過ごせれば……」
「そうですね。私達の代で、鬼の世を終わらせられたらいいのに」
「終わらせられたら、ではない。終わらせるのだ。俺はこの世を、稀血の朝緋が安心して過ごせる世にしたい」
私の頬をすりすりと撫でる手のひらの温かさと優しさに、また一つ幸せを感じる。
「ありがとう。一緒にがんばりましょうね、杏寿郎さん」
幸せな気持ちを貰ったお返しに、こめかみにキス一つ落としてから、反対側の耳に取り掛かる。
終わった後、杏寿郎さんの興奮状態はすっかりナリを潜め、穏やかですっきりした表情に変わっていた。
耳掃除でこうなら、今度全身マッサージでもしてみようかな。
前に私がやってもらった時は変なところに手がいって妖しい雰囲気になったけど、私が揉む側ならただ気持ちいいだけなはずだもの。