四周目 伍
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それからも一緒にいる日は幾度となく体を求められた。
子防ぎの薬は恥を忍んで忍の元へと貰いに行ってるから大丈夫だけど、ちょっと体を重ねる回数が多い気がしないでもなくて。しのぶに勘繰られるのしんどい……。
まあ、もともと他の効能で常用しているものでもあるし、しのぶも詳しく聞いてはこない。
ただ毎回のように一言「ほどほどに」とは言われる。やっぱり恥ずかしい!
ちょっとは自粛してもらおう。よし、明日はお互い久しぶりの一日非番だけど、絶対にしない!
しないったらしない!
そう決意した翌日、さっそく杏寿郎さんは『シたい』と言っているとわかる言葉を放ってきた。既に半分興奮状態にあるのか、顔が高揚して見える。
「よーし朝緋!念願の二人揃っての非番だな!柱命令だ!朝緋、今日はずっと俺の隣にいろ!!」
「え、やだ」
即答。
「よもや!?」
「朝緋ちゃん今日一日鬼殺隊士ではありませんから、炎柱様の命令は聞きませんー」
そもそもたまには休むのも大事。鍛錬については起きてすぐノルマ達成したし、あとはだるだるーんとゆっくり過ごすか買い物に行くのもいいかな、なんて思っている。あ、買い物がいいな。食べ歩きしたい。あの沿線上も確認したい。
まさか断られるとは思っていなかったのか一瞬だけどんよりとした空気を纏ってから、顔を上げられた。その時にはもう、落ち込んだ空気は払拭されていた。
「なら、お願い事では駄目だろうか?」
しゃがんで私の目を見つめながら懇願される。代わりに纏うその空気は。
犬!犬がいる!!
それも黄金色のおっきなゴールデンレトリバーだ!もふもふしたい!
どう見ても飼い主に甘えるわんこだった。
「俺はせっかくの非番を、君と過ごしたい。一緒にいてはくれないか?なあ、駄目か?」
ずるい!そんな可愛い顔できたの!?
下からの上目遣い上手いなこの人。自分の魅力をわかっていらっしゃる。
かっこいいのも、美しいのも、逞しいのも、えっちぃのも杏寿郎さんで。なのに、まだ魅力の底は見えない。この人に限界はない。
庇護欲を、母性本能すらくすぐられる。可愛すぎて言われた全て、肯定せざるを得なくなる。
可愛さの前に堕ち負けた。
「……仕方ありませんね。一緒にいます」
お買い物は次回に持ち越しかな。食べ歩きしてこようと思ったのに。沿線上を調べようと思ったのに。
「ありがとう!」
それからの杏寿郎さんは速かった。
思い切り唇を押しつけられそのまま後ろにどさりと倒れる。
覆いかぶさってきた杏寿郎さんにべちょべちょ、べろべろ口元を舐めるように口づけを送られ、がぶがぶ食まれ、唾液でべとべとになりながら舌先であちこち愛撫される。
「ぁ、んっ……、本当に、貴方っ犬ですか!、……んんっ、ひゃ、あっ、やめ……っ」
首筋を舐められ吸われ、背筋にぞくりとした快感が走り始めた。
まずい、このままだとまた流される!
「こ、らっ!言っておくけど……んっ、今日、は絶対に……、しませんからねっ!、どいてくださ……、」
「ん、ん……、嫌だ。退かない……、は、甘い……、」
胸の方までまさぐる動き。顔で、口で、むぐむぐと着物の合わせ目をめくり、中に侵入を果たそうとしてくる。熱い呼気が、鼻先が、唇が。
薄い皮膚を刺激する。熱さと刺激で血が沸騰しそう。
袖からは手が入りこみ、胸をいじろうと伸ばされる。その先に進まれたら本当にまずい!それ以上進まぬように腕を体につけて身八つ口を閉じた。
「こ、ここは縁側ですっ!庭に面してるの、にぃ、誰か来たらぁ、んぅ、どうするんですかっっ!」
バゴォン!!
朝緋ちゃんの渾身の一撃。
私の胸元にある杏寿郎さんの頭を思い切り叩く。鬼殺隊、甲階級の全力で、思い切りだ。
たとえ柱だろうと痛いものは痛いはずのその力で。……いい音が出たもんだ。
さすがに杏寿郎さんの動きも止まった。
「痛い!酷いぞ朝緋……。俺は朝緋を少しばかり舐めたい、撫でたい、口吸いしたいだけなのに。駄目なのか?」
顔を起こし私の目を見つめてくる仕草。
か、かわいい。きゅーん、という効果音が透けて見える。
このわんちゃん飼いたいです。え?もうこのわんちゃんは私の?でも中身は狼だからしっかり躾けないと食べられちゃうって?
……今現在その危機の真っ只中です。
「うっ……。そ、そんなの駄目に決まってるでしょ。だけとか言いながら、絶対最後までするじゃん。私知ってるんだから」
「……そうか。けちな子だ」
そう言うと、今度は膝曲げの形に倒れてしまっている私の足の付け根へ杏寿郎さんが顔を埋めてきた。
「ぁ、ちょっと!?やっ、」
「せめてこれくらいはさせてくれ。君の匂いを堪能したい。……んん、すぅーーはぁーー女の匂いがする……わっしょい〜……」
「ひぃぃ!嗅がないで!わっしょいしないで!?」
股の間に顔を突き入れてふぐふぐ嗅いでくる。そうやって鼻の先で刺激されるだけで私は……!
子防ぎの薬は恥を忍んで忍の元へと貰いに行ってるから大丈夫だけど、ちょっと体を重ねる回数が多い気がしないでもなくて。しのぶに勘繰られるのしんどい……。
まあ、もともと他の効能で常用しているものでもあるし、しのぶも詳しく聞いてはこない。
ただ毎回のように一言「ほどほどに」とは言われる。やっぱり恥ずかしい!
ちょっとは自粛してもらおう。よし、明日はお互い久しぶりの一日非番だけど、絶対にしない!
しないったらしない!
そう決意した翌日、さっそく杏寿郎さんは『シたい』と言っているとわかる言葉を放ってきた。既に半分興奮状態にあるのか、顔が高揚して見える。
「よーし朝緋!念願の二人揃っての非番だな!柱命令だ!朝緋、今日はずっと俺の隣にいろ!!」
「え、やだ」
即答。
「よもや!?」
「朝緋ちゃん今日一日鬼殺隊士ではありませんから、炎柱様の命令は聞きませんー」
そもそもたまには休むのも大事。鍛錬については起きてすぐノルマ達成したし、あとはだるだるーんとゆっくり過ごすか買い物に行くのもいいかな、なんて思っている。あ、買い物がいいな。食べ歩きしたい。あの沿線上も確認したい。
まさか断られるとは思っていなかったのか一瞬だけどんよりとした空気を纏ってから、顔を上げられた。その時にはもう、落ち込んだ空気は払拭されていた。
「なら、お願い事では駄目だろうか?」
しゃがんで私の目を見つめながら懇願される。代わりに纏うその空気は。
犬!犬がいる!!
それも黄金色のおっきなゴールデンレトリバーだ!もふもふしたい!
どう見ても飼い主に甘えるわんこだった。
「俺はせっかくの非番を、君と過ごしたい。一緒にいてはくれないか?なあ、駄目か?」
ずるい!そんな可愛い顔できたの!?
下からの上目遣い上手いなこの人。自分の魅力をわかっていらっしゃる。
かっこいいのも、美しいのも、逞しいのも、えっちぃのも杏寿郎さんで。なのに、まだ魅力の底は見えない。この人に限界はない。
庇護欲を、母性本能すらくすぐられる。可愛すぎて言われた全て、肯定せざるを得なくなる。
可愛さの前に堕ち負けた。
「……仕方ありませんね。一緒にいます」
お買い物は次回に持ち越しかな。食べ歩きしてこようと思ったのに。沿線上を調べようと思ったのに。
「ありがとう!」
それからの杏寿郎さんは速かった。
思い切り唇を押しつけられそのまま後ろにどさりと倒れる。
覆いかぶさってきた杏寿郎さんにべちょべちょ、べろべろ口元を舐めるように口づけを送られ、がぶがぶ食まれ、唾液でべとべとになりながら舌先であちこち愛撫される。
「ぁ、んっ……、本当に、貴方っ犬ですか!、……んんっ、ひゃ、あっ、やめ……っ」
首筋を舐められ吸われ、背筋にぞくりとした快感が走り始めた。
まずい、このままだとまた流される!
「こ、らっ!言っておくけど……んっ、今日、は絶対に……、しませんからねっ!、どいてくださ……、」
「ん、ん……、嫌だ。退かない……、は、甘い……、」
胸の方までまさぐる動き。顔で、口で、むぐむぐと着物の合わせ目をめくり、中に侵入を果たそうとしてくる。熱い呼気が、鼻先が、唇が。
薄い皮膚を刺激する。熱さと刺激で血が沸騰しそう。
袖からは手が入りこみ、胸をいじろうと伸ばされる。その先に進まれたら本当にまずい!それ以上進まぬように腕を体につけて身八つ口を閉じた。
「こ、ここは縁側ですっ!庭に面してるの、にぃ、誰か来たらぁ、んぅ、どうするんですかっっ!」
バゴォン!!
朝緋ちゃんの渾身の一撃。
私の胸元にある杏寿郎さんの頭を思い切り叩く。鬼殺隊、甲階級の全力で、思い切りだ。
たとえ柱だろうと痛いものは痛いはずのその力で。……いい音が出たもんだ。
さすがに杏寿郎さんの動きも止まった。
「痛い!酷いぞ朝緋……。俺は朝緋を少しばかり舐めたい、撫でたい、口吸いしたいだけなのに。駄目なのか?」
顔を起こし私の目を見つめてくる仕草。
か、かわいい。きゅーん、という効果音が透けて見える。
このわんちゃん飼いたいです。え?もうこのわんちゃんは私の?でも中身は狼だからしっかり躾けないと食べられちゃうって?
……今現在その危機の真っ只中です。
「うっ……。そ、そんなの駄目に決まってるでしょ。だけとか言いながら、絶対最後までするじゃん。私知ってるんだから」
「……そうか。けちな子だ」
そう言うと、今度は膝曲げの形に倒れてしまっている私の足の付け根へ杏寿郎さんが顔を埋めてきた。
「ぁ、ちょっと!?やっ、」
「せめてこれくらいはさせてくれ。君の匂いを堪能したい。……んん、すぅーーはぁーー女の匂いがする……わっしょい〜……」
「ひぃぃ!嗅がないで!わっしょいしないで!?」
股の間に顔を突き入れてふぐふぐ嗅いでくる。そうやって鼻の先で刺激されるだけで私は……!