四周目 伍
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更にのし掛かってくる杏寿郎さん。その呼気が当たりくすぐったい中、後ろからスカートの中をまさぐられた。
「ヒッ」
さわさわ、お尻を何度も何度も撫でられ、鳥肌が立つ。
相手が杏寿郎さんとわかっていても、顔の見えない後ろからだと怖くて。気持ちよさなんてただのひとつもない。
おまけにこの、ぴたりと密着したまま後ろから首筋に当たるはぁはぁとした吐息である。
うっ……!痴漢だ、満員電車の中で痴漢されている気分……!!
「ーー!?」
その指が下穿きのふちに触れた。指が侵入して尻たぶを直接撫で始める。
「杏寿郎さん。……杏寿郎さん……、杏寿郎さん!
杏寿郎さんっっ!!」
「……む、」
必死に呼び掛ければ動きがやっと止まり腰も浮いた。その隙に自分で体を回し、向きを変えて仰向けになる。
体勢がつらくて身じろぎしたいだけと思ったのか、杏寿郎さんもそれを許してくれた。でも腕と体で覆う拘束の檻は決して緩んでくれなかった。
何を勘違いしたか、にんまりと笑みを浮かべてプチ、プチと私のシャツの釦を外し始めてくる。サラシの上からだったけれど、胸をぐにぐにと揉んでくる。
「やはり朝緋は着痩せしているのだな……揉み心地のよい乳房だ。ふふ、このサラシも早く外して直接揉ませてもらおうか」
「ひゃわ、……ぁっ、
ん、んん……、待って。……ねぇ待って!?」
サラシを外そうと布の末端を探していじりながら胸を揉みしだく器用な手の動き。
その手に待ったをかけて必死に止める。
手は止まった。けれど見上げた先にある杏寿郎さんの顔は、まるで爆発寸前で。我慢の限界だと表情で語っていた。
「朝緋!俺はそろそろシたいのだがっ!?」
うん。わかるよ、気持ちはわかる。だって私も同じ気持ちだもの。杏寿郎さんのこと、だーい好きなんだもの。
けれども……。
止めた杏寿郎さんの手の指に自分の指を絡ませてキュッと握り、ゆっくりと押し返す。杏寿郎さんの顔近くまで押し返したあと、その頬に手を添え直して撫でやりながら、言葉を紡ぐ。
「まだ…………、……まだだーめ」
囁き声に近い、小さな声で。
「はああああ…………、朝緋は俺にいつまでお預けをさせる気なんだ?」
深く深〜くため息を吐きつつ、杏寿郎さんは私の髪を撫でてきた。その優しい動きにほっとして、杏寿郎さんの頬を更にすりすり撫でさする。
……あ、お髭ひとつもないつるすべお肌だ。昨日任務から帰った時は、すこーし生えてたと思ったけど、私との行為のためにとしっかり剃ってくれたんだぁ。嬉しいなぁ。
「せめて私の階級が柱に次ぐ実力を持つと言われる甲に上がってからがいいなって。
貴方の継子として。貴方の恋人として。貴方の隣に立つにふさわしい女性になってから、私は杏寿郎さんと……」
ツツツ、指を頬から下ろしてその胸元を爪で掻いていく。杏寿郎さんがくすぐったさに柔く身じろいだ。
「ね?」
甘く優しくちょっとえっちに見えるように精一杯上の目遣いで言い切れば、杏寿郎さんはめいっぱい眉間に皺を寄せて獣のようにぐるると喉を鳴らした。
「くっ、焦らすのがなかなかに上手い!悪女め!!」
「悪女じゃないでーす」
「そんなに焦らされると、いざその時が来たら体が持たんぞ。俺は君を抱き潰すからな……?今から覚悟しておけよ、朝緋」
「ぴぃっ!?」
私の下半身にぐっと当てて教えてきたソレがとんでもなく固くて大きくて。
え、『今まで』よりかなり大きいよね……?
もしやこれは、食生活を改善してよりたくさんお肉魚野菜乳製品に至るまで幼少期から食べた影響?杏寿郎さんの杏寿郎さんまで成長して大きく?そんな馬鹿な!
それに抱き潰すとか恐ろしい宣言をされたんだけど。私死ぬのでは?
「……お、お手柔らかにお願いします」
そう返すことしかできなかった。
「うむ!けれど他のことはしてもいいはずだよな?」
「他の、こと?」
私を抱き起こして座らせ、じっと見つめてくる。視線ごと囚われて喰われる気分で、初夜みたいでなんだか落ち着かない。せめてお布団からは離れたいなあ……。
でも離してもらえない。だって、横向きに杏寿郎さんの足の上に座らされてるんだもの。ギュッと密着してるんだもの。こんなの拘束されてるのと一緒。
「朝緋の身を暴いたり身包みを剥がすなどはしない。君の清い体をこの目に焼き付けるのはまだ先にとっておく。だから……な?」
するぅり。顔を撫でさすられ、そして近づく顔、唇。
一瞬のうちに唇が奪われた。
ぬちり、素早く入り込む舌先で口内を深く、強く荒らされて舌に絡んできて吸いつかれる。
「んっ、は……っ……な?じゃない、よぉ……」
「朝緋とて……、先ほど同じようなことをっ、ハァ、……しただろう?」
「そんなことしてな……、私っ、ただ『ね?』って言った、だけ……はぅっ!!」
唇に続き耳までも食まれた。耳たぶをはむはむカプリと甘噛みされ、舌がいれられ。中をじゅぷじゅぷとねぶられる。
ああ駄目だ、またただの女にされてしまう。甘い吐息が漏れて漏れて、せっかくまた出来る様になった常中が途切れてしまう。
「ン……ほらほら、呼吸が乱れているぞ?
朝緋は口も耳も弱いなぁ。弱すぎる」
「ひゃめ、ぁ、ヒ……んぅ、」
耳を舌で舐るのは止め、代わりに指を突っ込んでくる。そのまま口付けで口を塞ぎ、またもじゅるるると吸い上げてくる。
耳を塞がれているので、口の中のくちゅくちゅという水音がダイレクトに聞こえてきた。
「ふふふ、こうして鍛錬せんとな?」
「たんれ、ん……ぁっ、んっ!」
こんなの鍛錬だなんて絶対に思えない。それはまるで行為の最中のようで。
生理的な涙が浮かぶ中で目の前に見えるのは、杏寿郎さんの興奮気味の色気ある顔。私をいじめていじめて、喰らおうとする雄の顔だった。
……この、ちょっとえっちな鍛錬はその後しばらく続いた。
私の階級が『甲』となるその日まで。
「ヒッ」
さわさわ、お尻を何度も何度も撫でられ、鳥肌が立つ。
相手が杏寿郎さんとわかっていても、顔の見えない後ろからだと怖くて。気持ちよさなんてただのひとつもない。
おまけにこの、ぴたりと密着したまま後ろから首筋に当たるはぁはぁとした吐息である。
うっ……!痴漢だ、満員電車の中で痴漢されている気分……!!
「ーー!?」
その指が下穿きのふちに触れた。指が侵入して尻たぶを直接撫で始める。
「杏寿郎さん。……杏寿郎さん……、杏寿郎さん!
杏寿郎さんっっ!!」
「……む、」
必死に呼び掛ければ動きがやっと止まり腰も浮いた。その隙に自分で体を回し、向きを変えて仰向けになる。
体勢がつらくて身じろぎしたいだけと思ったのか、杏寿郎さんもそれを許してくれた。でも腕と体で覆う拘束の檻は決して緩んでくれなかった。
何を勘違いしたか、にんまりと笑みを浮かべてプチ、プチと私のシャツの釦を外し始めてくる。サラシの上からだったけれど、胸をぐにぐにと揉んでくる。
「やはり朝緋は着痩せしているのだな……揉み心地のよい乳房だ。ふふ、このサラシも早く外して直接揉ませてもらおうか」
「ひゃわ、……ぁっ、
ん、んん……、待って。……ねぇ待って!?」
サラシを外そうと布の末端を探していじりながら胸を揉みしだく器用な手の動き。
その手に待ったをかけて必死に止める。
手は止まった。けれど見上げた先にある杏寿郎さんの顔は、まるで爆発寸前で。我慢の限界だと表情で語っていた。
「朝緋!俺はそろそろシたいのだがっ!?」
うん。わかるよ、気持ちはわかる。だって私も同じ気持ちだもの。杏寿郎さんのこと、だーい好きなんだもの。
けれども……。
止めた杏寿郎さんの手の指に自分の指を絡ませてキュッと握り、ゆっくりと押し返す。杏寿郎さんの顔近くまで押し返したあと、その頬に手を添え直して撫でやりながら、言葉を紡ぐ。
「まだ…………、……まだだーめ」
囁き声に近い、小さな声で。
「はああああ…………、朝緋は俺にいつまでお預けをさせる気なんだ?」
深く深〜くため息を吐きつつ、杏寿郎さんは私の髪を撫でてきた。その優しい動きにほっとして、杏寿郎さんの頬を更にすりすり撫でさする。
……あ、お髭ひとつもないつるすべお肌だ。昨日任務から帰った時は、すこーし生えてたと思ったけど、私との行為のためにとしっかり剃ってくれたんだぁ。嬉しいなぁ。
「せめて私の階級が柱に次ぐ実力を持つと言われる甲に上がってからがいいなって。
貴方の継子として。貴方の恋人として。貴方の隣に立つにふさわしい女性になってから、私は杏寿郎さんと……」
ツツツ、指を頬から下ろしてその胸元を爪で掻いていく。杏寿郎さんがくすぐったさに柔く身じろいだ。
「ね?」
甘く優しくちょっとえっちに見えるように精一杯上の目遣いで言い切れば、杏寿郎さんはめいっぱい眉間に皺を寄せて獣のようにぐるると喉を鳴らした。
「くっ、焦らすのがなかなかに上手い!悪女め!!」
「悪女じゃないでーす」
「そんなに焦らされると、いざその時が来たら体が持たんぞ。俺は君を抱き潰すからな……?今から覚悟しておけよ、朝緋」
「ぴぃっ!?」
私の下半身にぐっと当てて教えてきたソレがとんでもなく固くて大きくて。
え、『今まで』よりかなり大きいよね……?
もしやこれは、食生活を改善してよりたくさんお肉魚野菜乳製品に至るまで幼少期から食べた影響?杏寿郎さんの杏寿郎さんまで成長して大きく?そんな馬鹿な!
それに抱き潰すとか恐ろしい宣言をされたんだけど。私死ぬのでは?
「……お、お手柔らかにお願いします」
そう返すことしかできなかった。
「うむ!けれど他のことはしてもいいはずだよな?」
「他の、こと?」
私を抱き起こして座らせ、じっと見つめてくる。視線ごと囚われて喰われる気分で、初夜みたいでなんだか落ち着かない。せめてお布団からは離れたいなあ……。
でも離してもらえない。だって、横向きに杏寿郎さんの足の上に座らされてるんだもの。ギュッと密着してるんだもの。こんなの拘束されてるのと一緒。
「朝緋の身を暴いたり身包みを剥がすなどはしない。君の清い体をこの目に焼き付けるのはまだ先にとっておく。だから……な?」
するぅり。顔を撫でさすられ、そして近づく顔、唇。
一瞬のうちに唇が奪われた。
ぬちり、素早く入り込む舌先で口内を深く、強く荒らされて舌に絡んできて吸いつかれる。
「んっ、は……っ……な?じゃない、よぉ……」
「朝緋とて……、先ほど同じようなことをっ、ハァ、……しただろう?」
「そんなことしてな……、私っ、ただ『ね?』って言った、だけ……はぅっ!!」
唇に続き耳までも食まれた。耳たぶをはむはむカプリと甘噛みされ、舌がいれられ。中をじゅぷじゅぷとねぶられる。
ああ駄目だ、またただの女にされてしまう。甘い吐息が漏れて漏れて、せっかくまた出来る様になった常中が途切れてしまう。
「ン……ほらほら、呼吸が乱れているぞ?
朝緋は口も耳も弱いなぁ。弱すぎる」
「ひゃめ、ぁ、ヒ……んぅ、」
耳を舌で舐るのは止め、代わりに指を突っ込んでくる。そのまま口付けで口を塞ぎ、またもじゅるるると吸い上げてくる。
耳を塞がれているので、口の中のくちゅくちゅという水音がダイレクトに聞こえてきた。
「ふふふ、こうして鍛錬せんとな?」
「たんれ、ん……ぁっ、んっ!」
こんなの鍛錬だなんて絶対に思えない。それはまるで行為の最中のようで。
生理的な涙が浮かぶ中で目の前に見えるのは、杏寿郎さんの興奮気味の色気ある顔。私をいじめていじめて、喰らおうとする雄の顔だった。
……この、ちょっとえっちな鍛錬はその後しばらく続いた。
私の階級が『甲』となるその日まで。