四周目 弐
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「朝緋!俺も手伝うから早く寝たほうがいい!!目の下が落ち窪んでいるぞ!?
寝不足はお肌の大敵と言ったのは君だろう!!」
何も考えずに修行、家事、学業とこなしていたけれど、杏寿郎さんに心配をかけるまでに私は疲弊していたようだ。
私の目の下の隈がとうとう杏寿郎さんに見つかった。軽くとはいえお粉はたいてるんだけどなぁ。目敏い!
それに、お肌の大敵って……かなり前に夜ふかしした日にもらした言葉をまーだ覚えてたんかい。記憶力もいい!さすがです未来の炎柱さま。
厨での仕事はともかくとして、他の家事を手伝ってくれた杏寿郎さんに手を引かれ、頭や背中をぽんぽんされながら共に布団に入る。
それだけで不思議。ふわふわ夢心地で、すぐに眠気が襲ってくる。
ここ最近は特に私が精神的にお年頃になってきたからと、少しずつ寝床を分けていたけれど、やっぱり人肌が近くにあると。それも相手が杏寿郎さんだとなんという安心感。
こればかりは恋愛感情抜きでありがたいぬくもり……。
杏寿郎さんの側は落ち着くなあ。悪夢も見ずに済みそう。
千寿郎も一足早く一人で眠るようになってきているけど、一緒に眠ってもらうように言ってみようかしら。杏寿郎さん相手がいいなどとわがままは言わないからさ。
あ、でもどうせなら杏寿郎さんがいいなー……むにゃむにゃ、眠い。
「もっとぽんぽんなでなでして……ん、抱っこ……」
うとうとして夢と現実が混ざる中で、杏寿郎さんに抱きつく。心は大人のそれでも、体は幼子そのもの。ふぐふぐと杏寿郎さんの胸元に顔を押し付けて匂いを嗅ぐように擦り寄ってしまう。
「全く、仕方のない子だな!これでは千寿郎より子供だ!」
「んん、子供じゃ駄目〜?」
「……難しい質問だが今だけは子供でいいぞ」
難しいんだ?
そう思っても私は顔をあげず、さらに強く抱きついて布団の中でコアラの親子状態になるのみ。
あとはもにょもにょと言葉を発するだけだった。
「杏寿郎兄さんがいてくれてよかったなぁ……。悲しくて寂しくて悔しくて……学校に行っている時ならお友達がいるからまだしも、家にいて一人で何かしてる時はつらかったんだぁ。特に夜は……」
「ああ、少し前から一人で眠るようになってしまったから尚更だな。まだしばらく俺と共に寝ればいいものを」
「んーーー。じゃあ、そうさせてもらおっかなー……」
頭を優しく撫でられて、抱きつく力を強くする。
むぎゅっ。密着度が増した瞬間、杏寿郎さんが強張りをみせたような……?
「むむむ!前言撤回させてくれ!寝所を分けるのは致し方ないことやもしれん!」
やったー!と思ったが束の間。やっぱり一人で寝ろと!!上げてから落とされた。
不服そうに鼻を鳴らせば、赤い頬の杏寿郎さんとバッチリ目があった。眠くてよくわからなかったけど、めちゃくちゃ至近距離だね。顔がいい。かっこいい。……好きすぎる。
「朝緋……その、そう言う触れ方はしないでほしいのだが?その……何がとは言わないがふにふに柔らかくてなっ!!」
「えっ!?ご、ごめんなさい!」
慌てて離れたけれど、それは他でもない杏寿郎さん自身によって再びぴとりと密着することとなった。
「いいんだ!嬉しい!!がやはり駄目なんだ!!」
いいのか駄目なのかどっちなんだろう。
「俺はあちらを向く!!君は……んんっ!むううっ!!……うむ!!ああそうだな!!?
好きに俺の背中に抱きついて眠るといい!!くっついて眠るだけでも安心できるだろうとも!!!!なっ!!!?」
「あ、ウン……たぶん、くっつくだけでも平気……。でも一人で押し問答してどしたの杏寿郎兄さん」
「わっはっはっ!気にするな!!!」
「声でっか……。もう夜も更けてきましたし、もうちょっと声を小さくした方がいいと思うよ」
少しでも声のボリュームを落としてもらうためにと、囁きながらぎゅぎゅぎゅっと背中に抱きつく。
もにゅりと私の体のやわっこいところが背中で潰れた瞬間、びくりと再び杏寿郎さんの体が強張った。
「ああなるほど、杏寿郎兄さんは私のおっぱいを意識「みなまで言うんじゃない!寝なさい!!」……はーい、おやすみぃ」
たしかに今の段階でも、『前』よりは胸の成長が著しい。とうとう強さだけではなく、身体の成長スピードも進化し始めたということで。
これは食べ物の影響が大きいと思う。
なぜって『前』よりは相当に栄養価の高い食事を摂っているもんね。私個人の体も少し欧米化……つまりこの年代にしては発育がいい状態なのだ。
もちろん、蜜璃には敵わないよ?彼女は捌倍娘だからか胸などの筋肉もかなり発達していることもあって、あの大きさを持っているのだから。
んー、例えるなら蜜璃の胸は密度が濃くて中身がはちきれんばかりにぱんぱん詰まった西瓜のような気持ちよさで。
逆に私の胸は中身のないただのマシュマロみたいなもの。ふわふわだけれど中身がなくスッカスカ。
……あの筋肉量は本当に羨ましい。
って、私ったら何言ってるんだろ……。
でもマシュマロが食べたくなった。確か風月堂さんで真珠麿という名前でとっくの昔に発売していたはず。よし行こう!
ふふ、私も大概変態だなぁ。胸の柔らかさに反応していた杏寿郎さんのことを言えない。
けれど、その晩は悪夢は見ずに済んで。
杏寿郎さんと千寿郎と蜜璃と、そして私とで、鍛錬する夢を見た。
愛しの妹弟子に早く会いたい。
寝不足はお肌の大敵と言ったのは君だろう!!」
何も考えずに修行、家事、学業とこなしていたけれど、杏寿郎さんに心配をかけるまでに私は疲弊していたようだ。
私の目の下の隈がとうとう杏寿郎さんに見つかった。軽くとはいえお粉はたいてるんだけどなぁ。目敏い!
それに、お肌の大敵って……かなり前に夜ふかしした日にもらした言葉をまーだ覚えてたんかい。記憶力もいい!さすがです未来の炎柱さま。
厨での仕事はともかくとして、他の家事を手伝ってくれた杏寿郎さんに手を引かれ、頭や背中をぽんぽんされながら共に布団に入る。
それだけで不思議。ふわふわ夢心地で、すぐに眠気が襲ってくる。
ここ最近は特に私が精神的にお年頃になってきたからと、少しずつ寝床を分けていたけれど、やっぱり人肌が近くにあると。それも相手が杏寿郎さんだとなんという安心感。
こればかりは恋愛感情抜きでありがたいぬくもり……。
杏寿郎さんの側は落ち着くなあ。悪夢も見ずに済みそう。
千寿郎も一足早く一人で眠るようになってきているけど、一緒に眠ってもらうように言ってみようかしら。杏寿郎さん相手がいいなどとわがままは言わないからさ。
あ、でもどうせなら杏寿郎さんがいいなー……むにゃむにゃ、眠い。
「もっとぽんぽんなでなでして……ん、抱っこ……」
うとうとして夢と現実が混ざる中で、杏寿郎さんに抱きつく。心は大人のそれでも、体は幼子そのもの。ふぐふぐと杏寿郎さんの胸元に顔を押し付けて匂いを嗅ぐように擦り寄ってしまう。
「全く、仕方のない子だな!これでは千寿郎より子供だ!」
「んん、子供じゃ駄目〜?」
「……難しい質問だが今だけは子供でいいぞ」
難しいんだ?
そう思っても私は顔をあげず、さらに強く抱きついて布団の中でコアラの親子状態になるのみ。
あとはもにょもにょと言葉を発するだけだった。
「杏寿郎兄さんがいてくれてよかったなぁ……。悲しくて寂しくて悔しくて……学校に行っている時ならお友達がいるからまだしも、家にいて一人で何かしてる時はつらかったんだぁ。特に夜は……」
「ああ、少し前から一人で眠るようになってしまったから尚更だな。まだしばらく俺と共に寝ればいいものを」
「んーーー。じゃあ、そうさせてもらおっかなー……」
頭を優しく撫でられて、抱きつく力を強くする。
むぎゅっ。密着度が増した瞬間、杏寿郎さんが強張りをみせたような……?
「むむむ!前言撤回させてくれ!寝所を分けるのは致し方ないことやもしれん!」
やったー!と思ったが束の間。やっぱり一人で寝ろと!!上げてから落とされた。
不服そうに鼻を鳴らせば、赤い頬の杏寿郎さんとバッチリ目があった。眠くてよくわからなかったけど、めちゃくちゃ至近距離だね。顔がいい。かっこいい。……好きすぎる。
「朝緋……その、そう言う触れ方はしないでほしいのだが?その……何がとは言わないがふにふに柔らかくてなっ!!」
「えっ!?ご、ごめんなさい!」
慌てて離れたけれど、それは他でもない杏寿郎さん自身によって再びぴとりと密着することとなった。
「いいんだ!嬉しい!!がやはり駄目なんだ!!」
いいのか駄目なのかどっちなんだろう。
「俺はあちらを向く!!君は……んんっ!むううっ!!……うむ!!ああそうだな!!?
好きに俺の背中に抱きついて眠るといい!!くっついて眠るだけでも安心できるだろうとも!!!!なっ!!!?」
「あ、ウン……たぶん、くっつくだけでも平気……。でも一人で押し問答してどしたの杏寿郎兄さん」
「わっはっはっ!気にするな!!!」
「声でっか……。もう夜も更けてきましたし、もうちょっと声を小さくした方がいいと思うよ」
少しでも声のボリュームを落としてもらうためにと、囁きながらぎゅぎゅぎゅっと背中に抱きつく。
もにゅりと私の体のやわっこいところが背中で潰れた瞬間、びくりと再び杏寿郎さんの体が強張った。
「ああなるほど、杏寿郎兄さんは私のおっぱいを意識「みなまで言うんじゃない!寝なさい!!」……はーい、おやすみぃ」
たしかに今の段階でも、『前』よりは胸の成長が著しい。とうとう強さだけではなく、身体の成長スピードも進化し始めたということで。
これは食べ物の影響が大きいと思う。
なぜって『前』よりは相当に栄養価の高い食事を摂っているもんね。私個人の体も少し欧米化……つまりこの年代にしては発育がいい状態なのだ。
もちろん、蜜璃には敵わないよ?彼女は捌倍娘だからか胸などの筋肉もかなり発達していることもあって、あの大きさを持っているのだから。
んー、例えるなら蜜璃の胸は密度が濃くて中身がはちきれんばかりにぱんぱん詰まった西瓜のような気持ちよさで。
逆に私の胸は中身のないただのマシュマロみたいなもの。ふわふわだけれど中身がなくスッカスカ。
……あの筋肉量は本当に羨ましい。
って、私ったら何言ってるんだろ……。
でもマシュマロが食べたくなった。確か風月堂さんで真珠麿という名前でとっくの昔に発売していたはず。よし行こう!
ふふ、私も大概変態だなぁ。胸の柔らかさに反応していた杏寿郎さんのことを言えない。
けれど、その晩は悪夢は見ずに済んで。
杏寿郎さんと千寿郎と蜜璃と、そして私とで、鍛錬する夢を見た。
愛しの妹弟子に早く会いたい。