就任パーティーでキバナさんにマスボぶつけられた
よかった。やっといつもの笑顔になってくれた。
でも、これだけは追加で言っておきたい。
「あー、まあ、ユウリが自分が勝てたのはまぐれだーとか、これからもまだ悩む時ってあると思う。
チャンピオンに悩みはつきものだからな」
「はい」
ダンデもそうだった。この10年、笑顔の裏で悩んでいた。
「いいか?お前が自分に自信がなくて自分を認めてなくても、オレ様が認めてる。
自分にはチャンピオンとしての価値がない、なんて思う時もあるはずだ。でも、オレ様にとってユウリは誰より価値ある存在だって事だけは忘れるなよ」
わざわざ蒸し返して、嫌だったかもしれない。
けれどこれからのユウリを思えばこその台詞だし、実際オレ様にとってユウリは誰より価値ある存在だし、特別な子だ。
「キバナさん……ありがとうございます」
わかってもらえたみたいだ。今度のお礼の言葉の中には、マイナス感情は見られなかった。
そこにあった小さな頭に手を置き、ゆっくり撫でる。
うわ、頭ちいせぇー。悪戯したくなるな。
「ほら、こうして撫で甲斐があるしな!」
「ひゃあ!」
優しく撫でていた動きを加速させ、力いっぱい撫でる。
撫でるというより、髪の毛をかき回すといったほうが正しかろう。ユウリの髪の毛が、バッフロンみたいにもしゃもしゃになっていくのが見ていて楽しすぎる。
「ちぢむ!!!
っていうかせっかくセットしてもらった髪の毛もぐちゃぐちゃにうあああーーー!」
「おっと悪い」
嫌がられたしすぐさま止めて手を離す。
とはいえ、触られるのを本気で嫌がったわけじゃなく、ドレスに合わせて整えてもらった髪のセットを崩れさせたくなかったようだ。
「まったく!もう戻りますよ!ここちょっぴり寒いですし」
「えー」
「えーじゃありませんー。パーティーの最後にジムリーダーと新旧チャンピオン全員で写真撮る予定もあるんですか、ら……!?」
本気で嫌がられなかったのをいいことに、ユウリの腕を引き抱き寄せてみた。
「こうすればあったかいだろ」
ユウリの小さな体に対し、オレ様の体は一般男性と比べても大きな方。腕の中にすっぽりと覆い隠せてしまった。
そのままさらってしまいたい、なんて思えるほどにユウリは儚く、そして小さかった。
やわらけ……。子ども体温もあいまって気持ちいいし、引き寄せた瞬間、ユウリから甘い香りがした。
ユウリからのされることで回避したいことなんてないけど、オレ様の回避率下がっちゃう〜。
にしても、さすがに抱き寄せるのは不味かったか……?
受け入れられるか拒否されるか。一種の賭けに出たわけで、ドキドキしながら挑んでみた。
これはセクハラにもとれる行動だ。セクハラどころか痴漢と言われジュンサーさんに連行されたって文句は言えない。
拒否されたらすぐ離す予定とはいえ、もしかしたらユウリから一生嫌われる可能性だってある。
捕まるよりもこれが怖い。
我ながらリスキーなことをしたものだ。
けど、オレ様の不安はいい意味で裏切られた。
「つぶれちゃうー!
ああでも、くっついてると確かにあったかいですね?」
ユウリが笑いながら腕にしがみついてきたのだ。
しかもあたたかいと、暖を取るためか更にぴっとりくっついてきた!
やった、嫌がられなかった!
小さいけれど、大きな一歩を踏み出せた。ああ、我が人生に悔いなし。
興奮して息が荒くなりそうな思いを抑え、ユウリの大切な体を上から押さえ込むように抱き締める。
あー……これ、襲ったらどうなるかな。
ユウリの体小さすぎてオレ様の全然入らなそ……。胸もまだまだちいせぇし。
ドレスで開いた胸元を上から軽く覗き込む。
普段はつけてるかどうか知らないが、ドレス用のブラトップを着込んでいるのがわかる。そのらブラトップも小さそうだし、その下も小さかろうて。
まあこれからだ。これから大きくなるだろうし、年頃になればオレ様が大きくしてやれる。
その慎ましやかなふくらみを育てる時が楽しみだ。
それよりこの体勢、後ろから襲ってるみたいでなかなかいいな。
少しだけ堪能しよう。
「オレ様のカラダ、でかいからユウリには圧がすごいだろー?」
強く抱きしめれば、きゃーきゃーと楽しそうにはしゃぐユウリが見られた。
オレ様の体からは、無数のハートマークが飛び出して周りを乱舞してることだろうな。
「圧すごーい!
けどダンデさんで慣れてます!」
が、いきなり違う男の名前が出てきてスン……ってなった。
特にその名前は聞きたくなかったなぁ!
「だって私ホップの幼馴染ですもん。小さいころからダンデさんに抱っこしてもらったり、肩車してもらったりしてましたからね!」
ダンデーーーーーッ!
ああそうだよな!ホップの幼馴染って事はつまり、ダンデの幼馴染でもあるよな!ハロンタウン狭くて住民皆んな家族みたいだもんな!
でもこれ絶対お風呂も一緒に入ったりしてるやつぅぅぅ!
幼いユウリ相手とはいえ、許せん……。
あっ!
と言うことはだ。いち早くユウリの今後の成長ぶりに気が付いたのはダンデじゃないか?
ここから遠いカントー地方には自分を慕う幼子を、理想の女性に育てて食べちゃう物語があるって聞いたぞ。
ダンデが読んでるとは思えないが確実にあれだ。あれをユウリで実行しようとしてるやつがいる。
「……キバナさん?顔こわいですよ。
腕の力も強すぎます。しめつける攻撃けっこう痛いです、何ターン分の痛みですか」
ダンデより先にゲットするのはオレ様だ!
ユウリを育成するのもオレ様だ!!
ポケモンゲットは早い者勝ち。ダンデより先に行動に移さねば……。やられる前にやれ!
でも、これだけは追加で言っておきたい。
「あー、まあ、ユウリが自分が勝てたのはまぐれだーとか、これからもまだ悩む時ってあると思う。
チャンピオンに悩みはつきものだからな」
「はい」
ダンデもそうだった。この10年、笑顔の裏で悩んでいた。
「いいか?お前が自分に自信がなくて自分を認めてなくても、オレ様が認めてる。
自分にはチャンピオンとしての価値がない、なんて思う時もあるはずだ。でも、オレ様にとってユウリは誰より価値ある存在だって事だけは忘れるなよ」
わざわざ蒸し返して、嫌だったかもしれない。
けれどこれからのユウリを思えばこその台詞だし、実際オレ様にとってユウリは誰より価値ある存在だし、特別な子だ。
「キバナさん……ありがとうございます」
わかってもらえたみたいだ。今度のお礼の言葉の中には、マイナス感情は見られなかった。
そこにあった小さな頭に手を置き、ゆっくり撫でる。
うわ、頭ちいせぇー。悪戯したくなるな。
「ほら、こうして撫で甲斐があるしな!」
「ひゃあ!」
優しく撫でていた動きを加速させ、力いっぱい撫でる。
撫でるというより、髪の毛をかき回すといったほうが正しかろう。ユウリの髪の毛が、バッフロンみたいにもしゃもしゃになっていくのが見ていて楽しすぎる。
「ちぢむ!!!
っていうかせっかくセットしてもらった髪の毛もぐちゃぐちゃにうあああーーー!」
「おっと悪い」
嫌がられたしすぐさま止めて手を離す。
とはいえ、触られるのを本気で嫌がったわけじゃなく、ドレスに合わせて整えてもらった髪のセットを崩れさせたくなかったようだ。
「まったく!もう戻りますよ!ここちょっぴり寒いですし」
「えー」
「えーじゃありませんー。パーティーの最後にジムリーダーと新旧チャンピオン全員で写真撮る予定もあるんですか、ら……!?」
本気で嫌がられなかったのをいいことに、ユウリの腕を引き抱き寄せてみた。
「こうすればあったかいだろ」
ユウリの小さな体に対し、オレ様の体は一般男性と比べても大きな方。腕の中にすっぽりと覆い隠せてしまった。
そのままさらってしまいたい、なんて思えるほどにユウリは儚く、そして小さかった。
やわらけ……。子ども体温もあいまって気持ちいいし、引き寄せた瞬間、ユウリから甘い香りがした。
ユウリからのされることで回避したいことなんてないけど、オレ様の回避率下がっちゃう〜。
にしても、さすがに抱き寄せるのは不味かったか……?
受け入れられるか拒否されるか。一種の賭けに出たわけで、ドキドキしながら挑んでみた。
これはセクハラにもとれる行動だ。セクハラどころか痴漢と言われジュンサーさんに連行されたって文句は言えない。
拒否されたらすぐ離す予定とはいえ、もしかしたらユウリから一生嫌われる可能性だってある。
捕まるよりもこれが怖い。
我ながらリスキーなことをしたものだ。
けど、オレ様の不安はいい意味で裏切られた。
「つぶれちゃうー!
ああでも、くっついてると確かにあったかいですね?」
ユウリが笑いながら腕にしがみついてきたのだ。
しかもあたたかいと、暖を取るためか更にぴっとりくっついてきた!
やった、嫌がられなかった!
小さいけれど、大きな一歩を踏み出せた。ああ、我が人生に悔いなし。
興奮して息が荒くなりそうな思いを抑え、ユウリの大切な体を上から押さえ込むように抱き締める。
あー……これ、襲ったらどうなるかな。
ユウリの体小さすぎてオレ様の全然入らなそ……。胸もまだまだちいせぇし。
ドレスで開いた胸元を上から軽く覗き込む。
普段はつけてるかどうか知らないが、ドレス用のブラトップを着込んでいるのがわかる。そのらブラトップも小さそうだし、その下も小さかろうて。
まあこれからだ。これから大きくなるだろうし、年頃になればオレ様が大きくしてやれる。
その慎ましやかなふくらみを育てる時が楽しみだ。
それよりこの体勢、後ろから襲ってるみたいでなかなかいいな。
少しだけ堪能しよう。
「オレ様のカラダ、でかいからユウリには圧がすごいだろー?」
強く抱きしめれば、きゃーきゃーと楽しそうにはしゃぐユウリが見られた。
オレ様の体からは、無数のハートマークが飛び出して周りを乱舞してることだろうな。
「圧すごーい!
けどダンデさんで慣れてます!」
が、いきなり違う男の名前が出てきてスン……ってなった。
特にその名前は聞きたくなかったなぁ!
「だって私ホップの幼馴染ですもん。小さいころからダンデさんに抱っこしてもらったり、肩車してもらったりしてましたからね!」
ダンデーーーーーッ!
ああそうだよな!ホップの幼馴染って事はつまり、ダンデの幼馴染でもあるよな!ハロンタウン狭くて住民皆んな家族みたいだもんな!
でもこれ絶対お風呂も一緒に入ったりしてるやつぅぅぅ!
幼いユウリ相手とはいえ、許せん……。
あっ!
と言うことはだ。いち早くユウリの今後の成長ぶりに気が付いたのはダンデじゃないか?
ここから遠いカントー地方には自分を慕う幼子を、理想の女性に育てて食べちゃう物語があるって聞いたぞ。
ダンデが読んでるとは思えないが確実にあれだ。あれをユウリで実行しようとしてるやつがいる。
「……キバナさん?顔こわいですよ。
腕の力も強すぎます。しめつける攻撃けっこう痛いです、何ターン分の痛みですか」
ダンデより先にゲットするのはオレ様だ!
ユウリを育成するのもオレ様だ!!
ポケモンゲットは早い者勝ち。ダンデより先に行動に移さねば……。やられる前にやれ!