ユウリ、キバナさんと鎧島行く、の巻
「それよりごめんな。たかがサメハダーで取り乱しちまってオレ様恥ずかしい。
ドラゴンストームが聞いて呆れるぜ」
大人としても男としても面目丸潰れだ。
ファンやジムトレーナーに見られるくらいならまだしも、一番見られたくないユウリにあんなかっこ悪いところを見られるなんて。
「たかがサメハダー、されどサメハダーですよ!私も初めて追いかけられた時はものすごく怖かったですもん!
それに、サメハダーがいるって事前に言わなかった私がいけないんです……。
キバナさん、ごめんなさい」
「いいっていいって。
しかし、前来た時サメハダーいたっけか。何年も前だから覚えてないぜ」
「ガラルだって時が経てば環境変わります。昔よりサメハダーが住みやすい海になったのかもしれないですね」
どさっ。
「わぁっ!?」
たぶん研究職についた幼なじみにだろう、昔のガラルと今のガラルについての研究を提案するのもいいかも?と、考え込むユウリを巻き込みその場に倒れ込む。
浅瀬の水と浜の砂がちょうどいい温度で素肌に気持ちがいい。
「オレ様変に体力使ってちょっと疲れた」
「あー……立ち漕ぎの連続でしたもんね。
ウルガモスはこの島の中にいるみたいなんで、今は休憩してあとで捕まえに行きましょうか」
「だな」
さざなみの音を聞きながらの青い空は綺麗だが、オレ様の青の瞳はユウリを映したがっている。キラキラ綺麗な瞳の、かわいくて強い彼女を。
ごろんとユウリの方へ顔を向けて寝転がると、改めて目に飛び込んでくる眩しい水着の姿。
確かにそれもひどくそそるが、オレ様の視線はさっき合わせた唇へ集まった。
「ユウリ〜ドレインキッスさせて〜」
ユウリを抱き込むように腕を伸ばす。
が、さっと距離を開けられた。解せぬ。
「ドレインキッス?
キバナさんの苦手なフェアリー技ですけど使えましたっけ」
「うんオレ様が使えるー」
にぱ!
仲の良い人間にだけに見せる、人好きのする笑顔を向ける。
コワクナイヨー、オレ様ユウリに変なことシナイヨー。
「ポケモンじゃなくて、ですか?」
「さっきユウリがしてくれたてんしのキッスみたいな奴」
伸ばした手がようやくユウリを捕らえた。
ぐるりと体を回転させて押し倒し、その小さな唇を指でふにふにとつつく。
唇を押され気がついたようだ。真っ赤になってかわいー。
「あ、あれは人工呼吸で………!」
「んー?」
笑みを絶やさないまま、ユウリの赤い顔を覗き込む。焦ってる焦ってる。
「その、キバナさんがおっしゃっているようなのって、前に私に『かじりつく』してきた時のアレとか……ですよね?」
「覚えててくれてるんだな」
押し倒したまま抱きしめれば、小さな体はいとも簡単にオレ様の腕の中に閉じ込める事ができた。
ぴとりと肌を合わせれば、まだ凹凸の少ない成長期の素肌が離さないとばかりにしっとりと吸い付いてくる。
オレ様の肌の火照りや猛り、ユウリにダイレクトに伝わってるかもしれない。
「わ、わわわ、ちょっと待ってくださ、ぁっ!今私たち水着!肌が密着してるうう!」
ユウリと一緒にいるだけで、何度も何度も襲ってくる甘い香りに、脳が侵されそうだ。
「なんだ、ユウリって草タイプのポケモンだったのかよ。だってほら、こんなにも甘くていい匂い」
「甘い匂いて……ひゃうっ!?
変なとこに手を入れないでくださいよ!」
ユウリの背中すべすべだ。
水セットのコスチュームからしたら少ない布面積な水着。
布と素肌の間を、オレ様の色濃くて太い指が這うそのコントラスト。征服感。
「たまんねー……」
暴れようとする邪魔なユウリの腕をひとまとめにし、真っ赤なオクタンになったままの彼女を上から下まで眺める。
押し倒してるし腕は使えないしで、抵抗できないだろ。最後まで何かする気はないけど。
「……………っ……」
「ほせぇな、お前の腕。
ま、身長差考えたら当たり前か」
目をぎゅっとつぶって縮こまるユウリに顔をずいと近づける。
目的であった唇を通り越し、オレ様はユウリの耳に薄く犬歯を当てた。
「別に今すぐ全部いただこうってわけじゃない。お預けばっかりじゃオレ様爆発しちゃう。
……噛みつかれたくないだろ?」
低くひくーく囁きを落とす。
当たった犬歯の感触を思い出したのか、ユウリは何も言わずぷるぷると震えた。
涙目にまでなっちゃってかわいそうに。
ユウリの頬に指を滑らせ、顔を上向かせる。
顔も顎もちいせぇ。オレ様の片手で両頬とも十分固定できてしまう。
おとなしくなったユウリにオレ様がキスしようとすると、薄くまぶたを開けた彼女と目があった。
チョコレートブラウンの飴玉の中には、恐怖?いや、違う。期待と興奮が見て取れてしまった。
それは一瞬の事だったかもしれない。だけど、オレ様は少女の中に女を見た。
ーーゾクゾクした。
この目を、オレ様が引き出したーー。
その小さな唇を覆い隠すように食まんとする、その時だ。
バゴッ!
「ッ!?」
岩を砕きそうなほどの強烈なパンチがオレ様をユウリの元から弾き飛ばした。
いわくだき。格闘タイプのポケモンの技だ。
それも、ユウリを巻き込まないようにだろう、正規の威力よりも更に最小限に抑えられたパワーだった。
「いってー……。
また邪魔したなお前」
もちろん、起き上がった先にあったのは、ユウリを守るように立ち塞がるダクマの姿。
これじゃオレ様が悪者みたいじゃねぇか。タチフサグマかおめーは。
「べぁまーっ!」
ユウリのためとはいえ助けてやろうと思っていろいろ準備していたダクマ。
なのに、薬に道具に水に、ついでに島で取れる木の実まで用意したのに戻ってきてみれば大事なトレーナーは不埒なオレ様に襲われている、怒り心頭。……といったところか。
頭の白くて長い毛を自ら引っ張る事で気合を高めているのがわかった。
その目には初対面の時よりも、強い殺気が宿っていた。
「思えば初めて会った時から気に食わなかったんだ。いいだろう、相手になってやる」
せーっかくユウリがその気になった兆候がみれたってのに。
オレ様だって、邪魔されてものすごい怒り狂っている。オレ様は今から怒るぜ!
「来いダクマッ!!」
「べあーーっ!!」
その戦いはしばらく続いた。
ドキドキ地獄(オレ様命名)からやっと抜け出したユウリのはらだいこが鳴らなかったら、夜になっても続いてたんじゃないか?そう思わせるほどに。
「もう!ふたりともいい加減にして!カレー先に食べちゃうんだからね!!」
その後キバナはウルガモスを無事にゲット、ポケモンのたまごも孵す事ができた。
ボロボロの状態で帰ってきたのはダクマのせいであるが、ファンやジムトレーナーはその事実を知らない。
知るのはユウリだけである。
「ユウリ!次会ったら覚えとけってダクマに言っておけよ!!」
「それ以前に素手でポケモンに挑むのやめてください」
ドラゴンストームが聞いて呆れるぜ」
大人としても男としても面目丸潰れだ。
ファンやジムトレーナーに見られるくらいならまだしも、一番見られたくないユウリにあんなかっこ悪いところを見られるなんて。
「たかがサメハダー、されどサメハダーですよ!私も初めて追いかけられた時はものすごく怖かったですもん!
それに、サメハダーがいるって事前に言わなかった私がいけないんです……。
キバナさん、ごめんなさい」
「いいっていいって。
しかし、前来た時サメハダーいたっけか。何年も前だから覚えてないぜ」
「ガラルだって時が経てば環境変わります。昔よりサメハダーが住みやすい海になったのかもしれないですね」
どさっ。
「わぁっ!?」
たぶん研究職についた幼なじみにだろう、昔のガラルと今のガラルについての研究を提案するのもいいかも?と、考え込むユウリを巻き込みその場に倒れ込む。
浅瀬の水と浜の砂がちょうどいい温度で素肌に気持ちがいい。
「オレ様変に体力使ってちょっと疲れた」
「あー……立ち漕ぎの連続でしたもんね。
ウルガモスはこの島の中にいるみたいなんで、今は休憩してあとで捕まえに行きましょうか」
「だな」
さざなみの音を聞きながらの青い空は綺麗だが、オレ様の青の瞳はユウリを映したがっている。キラキラ綺麗な瞳の、かわいくて強い彼女を。
ごろんとユウリの方へ顔を向けて寝転がると、改めて目に飛び込んでくる眩しい水着の姿。
確かにそれもひどくそそるが、オレ様の視線はさっき合わせた唇へ集まった。
「ユウリ〜ドレインキッスさせて〜」
ユウリを抱き込むように腕を伸ばす。
が、さっと距離を開けられた。解せぬ。
「ドレインキッス?
キバナさんの苦手なフェアリー技ですけど使えましたっけ」
「うんオレ様が使えるー」
にぱ!
仲の良い人間にだけに見せる、人好きのする笑顔を向ける。
コワクナイヨー、オレ様ユウリに変なことシナイヨー。
「ポケモンじゃなくて、ですか?」
「さっきユウリがしてくれたてんしのキッスみたいな奴」
伸ばした手がようやくユウリを捕らえた。
ぐるりと体を回転させて押し倒し、その小さな唇を指でふにふにとつつく。
唇を押され気がついたようだ。真っ赤になってかわいー。
「あ、あれは人工呼吸で………!」
「んー?」
笑みを絶やさないまま、ユウリの赤い顔を覗き込む。焦ってる焦ってる。
「その、キバナさんがおっしゃっているようなのって、前に私に『かじりつく』してきた時のアレとか……ですよね?」
「覚えててくれてるんだな」
押し倒したまま抱きしめれば、小さな体はいとも簡単にオレ様の腕の中に閉じ込める事ができた。
ぴとりと肌を合わせれば、まだ凹凸の少ない成長期の素肌が離さないとばかりにしっとりと吸い付いてくる。
オレ様の肌の火照りや猛り、ユウリにダイレクトに伝わってるかもしれない。
「わ、わわわ、ちょっと待ってくださ、ぁっ!今私たち水着!肌が密着してるうう!」
ユウリと一緒にいるだけで、何度も何度も襲ってくる甘い香りに、脳が侵されそうだ。
「なんだ、ユウリって草タイプのポケモンだったのかよ。だってほら、こんなにも甘くていい匂い」
「甘い匂いて……ひゃうっ!?
変なとこに手を入れないでくださいよ!」
ユウリの背中すべすべだ。
水セットのコスチュームからしたら少ない布面積な水着。
布と素肌の間を、オレ様の色濃くて太い指が這うそのコントラスト。征服感。
「たまんねー……」
暴れようとする邪魔なユウリの腕をひとまとめにし、真っ赤なオクタンになったままの彼女を上から下まで眺める。
押し倒してるし腕は使えないしで、抵抗できないだろ。最後まで何かする気はないけど。
「……………っ……」
「ほせぇな、お前の腕。
ま、身長差考えたら当たり前か」
目をぎゅっとつぶって縮こまるユウリに顔をずいと近づける。
目的であった唇を通り越し、オレ様はユウリの耳に薄く犬歯を当てた。
「別に今すぐ全部いただこうってわけじゃない。お預けばっかりじゃオレ様爆発しちゃう。
……噛みつかれたくないだろ?」
低くひくーく囁きを落とす。
当たった犬歯の感触を思い出したのか、ユウリは何も言わずぷるぷると震えた。
涙目にまでなっちゃってかわいそうに。
ユウリの頬に指を滑らせ、顔を上向かせる。
顔も顎もちいせぇ。オレ様の片手で両頬とも十分固定できてしまう。
おとなしくなったユウリにオレ様がキスしようとすると、薄くまぶたを開けた彼女と目があった。
チョコレートブラウンの飴玉の中には、恐怖?いや、違う。期待と興奮が見て取れてしまった。
それは一瞬の事だったかもしれない。だけど、オレ様は少女の中に女を見た。
ーーゾクゾクした。
この目を、オレ様が引き出したーー。
その小さな唇を覆い隠すように食まんとする、その時だ。
バゴッ!
「ッ!?」
岩を砕きそうなほどの強烈なパンチがオレ様をユウリの元から弾き飛ばした。
いわくだき。格闘タイプのポケモンの技だ。
それも、ユウリを巻き込まないようにだろう、正規の威力よりも更に最小限に抑えられたパワーだった。
「いってー……。
また邪魔したなお前」
もちろん、起き上がった先にあったのは、ユウリを守るように立ち塞がるダクマの姿。
これじゃオレ様が悪者みたいじゃねぇか。タチフサグマかおめーは。
「べぁまーっ!」
ユウリのためとはいえ助けてやろうと思っていろいろ準備していたダクマ。
なのに、薬に道具に水に、ついでに島で取れる木の実まで用意したのに戻ってきてみれば大事なトレーナーは不埒なオレ様に襲われている、怒り心頭。……といったところか。
頭の白くて長い毛を自ら引っ張る事で気合を高めているのがわかった。
その目には初対面の時よりも、強い殺気が宿っていた。
「思えば初めて会った時から気に食わなかったんだ。いいだろう、相手になってやる」
せーっかくユウリがその気になった兆候がみれたってのに。
オレ様だって、邪魔されてものすごい怒り狂っている。オレ様は今から怒るぜ!
「来いダクマッ!!」
「べあーーっ!!」
その戦いはしばらく続いた。
ドキドキ地獄(オレ様命名)からやっと抜け出したユウリのはらだいこが鳴らなかったら、夜になっても続いてたんじゃないか?そう思わせるほどに。
「もう!ふたりともいい加減にして!カレー先に食べちゃうんだからね!!」
その後キバナはウルガモスを無事にゲット、ポケモンのたまごも孵す事ができた。
ボロボロの状態で帰ってきたのはダクマのせいであるが、ファンやジムトレーナーはその事実を知らない。
知るのはユウリだけである。
「ユウリ!次会ったら覚えとけってダクマに言っておけよ!!」
「それ以前に素手でポケモンに挑むのやめてください」
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